断層とは


 断層とは、地殻の中に生じた、割れ目の内、地層・岩盤に何らかの変位を与えているものです。しかし、どんな変位でも構わないわけではありません。ある程度の大きさを持つことが必要です。どのくらいの大きさなら、断層と云うのでしょうか。これには、特に明確な規定はありません。地質家の判定に任されるのです。しかし、それはあんまりにも勝手な話です。一般的には、地質図の作成に使う地形図で”マッパブル(表現可能)”と言うのが、一つの目安になります。

 地殻内に働く力のパターンによって、断層は大きく、次の3パターンに分類されます。 

種類 パターン 備考
横から見た状態 正断層
神戸層群の例
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引っ張り応力場で形成される。非常に希。
同上 逆断層 中央構造線
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圧縮応力場で形成される。
上から見た状態 横ずれ断層 根尾谷断層
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剪断応力場で形成される。場所によって、引っ張り応力と圧縮応力が作用する。日本、特に西日本の新しい断層は殆ど、このタイプ。