小泉純一郎の特徴は「単純」、「偽善」、「嘘・誤魔化し」です。これを04/3/29テレビタックルで、小泉シンパ三馬鹿トリオが見事に演じてくれました。


《三馬鹿トリオが演じたコイズミの罪、「単純」、「偽善」、「嘘・誤魔化し」》

 3/29の夜、巨人ーヤンキース戦のついでに(今年の巨人の弱点は予想通りピッチャー。堀内の嘆きはよく判る。阪神の連覇、可能性大)、たまたまTVのチャンネルを回す(実際にはキーを押す)と、お馴染み「テレビタックル」をやっていたので、少し見てみた。イラク派遣問題を巡って、賛否両派に別れての怒鳴り合い(とても議論などと云えるものではない)。賛成派は現・元自民党議員を含むタカ派、面子から見ると小泉シンパ。彼らの言い分を聞くと、当に小泉の三大特徴が現れていました。
1)お馴染みハマコー(単純の罪)
 「@戦後日本が安全だったのは日米安保条約があったからだ、だからこれからも日米安保条約を守らなくてはいかん。アメリカのいうことを何でもきくのは当然だ。・・・・・Aアメリカがスーパー301条を発動したとき誰がどう鎮めたのか知ってんのか!歴代の防衛庁長官がアメリカに行って武器購入を約束してきたんだ」。
@こんな単純な理屈は外交という複雑な世界では全く通用しない。日本が安保条約を護りたいと言っても、アメリカがどう出るか判らない。大統領が替われば、政策が180゜変わる国なのだから。相手国も日本と同じ立場で考えてくれるという思いこみ、これは日本外交の特徴であり、最大の弱点でもある。筆者が他でも指摘しているが、かつて中国、次いで英国に従い、裏切られて国策を誤った愚の繰り返しである。故に単純の罪。なお、アメリカのいうことは何でも聞かなきゃいかんというのは、親分の云うことなら黒でも白というヤクザの論理である。ハマコーのような本職のヤクザなら通用するかもしれないが、堅気の日本人には通用しない。
Aこんな話はこれまで、きいたことが無い。おそらく国会でも議論されたことは無いのではないか。ことと次第によっては、日米に跨るスキャンダルに発展しかねない。ハマコーはそれを承知で発言したのか。可能性としてはあるな。
2)防衛評論家志方某(偽善の罪)
 「イラクで自衛隊は水を配ったり、人道支援活動をしている、どこが悪いんですか!」。これを「偽善」という。自衛隊は国際的に見れば立派な軍隊である。国内でも右翼や一部の保守派は、自衛隊を軍隊としている。軍隊の本文は戦闘である。水や文房具を配ることではない。第一、イラク派遣に際しての総理大臣訓辞や談話でも、「健康に気を付けて、無事に帰ってきて貰いたい」。小学校の修学旅行じゃあるまいし、出征兵士を送る言葉ではない。「軍隊たるもの死してしやまん。任務を果たすまでは、生きて祖国の土を踏まぬ覚悟で臨め」程度の訓辞をやれ。それが出来ないなら、派兵を止めるんだ。かつて後藤田が法務大臣になったとき、死刑宣告書に署名できないものは、法務大臣になるべきではない、といった。それと同じ、兵隊に「死ね」と命令出来ないものは、総理大臣になるべきではない。志方は元統幕議長である。かつて軍隊の頂点にいた人物だ。それがTVでこんな偽善を堂々と喋る。現場の自衛隊員に、どんな影響を与えるか考えたことがあるのか。自衛隊員の中に「こんなダラ幹じゃ話にならん、クーデターを」ということになりかねない。
 なお、彼はかつて、あるTVのインタビューに答えて、「北朝鮮の狙いは、赤化統一にある」と言った人物ではないか。「赤化統一」!懐かしい言葉ですねえ。このオッサンは未だに共産主義というものが生き残っている、と思っているのだ。恐るべきアナクロニズム。新聞・雑誌を読んでいないのじゃ無いか。日露戦争当時、東大法学部に研究に没頭して、戦争があったことを知らなかった三博士がいたことが、伝説になっているが、それに近いものがある。三博士は、世間の物笑いになったのですよ。
3)衆議院議員平沢勝栄(嘘・誤魔化しの罪)
 「イラク占領後、テロは減った」。そうだろうか。数からいうとひょっとするとそうかもしれない。しかし、それは9.11後や、イラク開戦後等各エポックで、各国の対テロ警戒レベルが上がったからに過ぎない。警戒レベルが下がれば、テロは又増えるだろう。風邪をひいたので、解熱剤を呑んだから熱が下がった。しかしこれは風邪がなおったことを意味しない。解熱剤を飲まなくても熱が出なくなって、始めて病気快癒といえるのである。この程度のことは子供でも判る。おおよそ関係の無い事柄を強引にくっつけて、自己を正当化する。これを「嘘・誤魔化し」という。なお平沢は例の拉致議員連の中心メンバーだ。こういう嘘付きが絡んでいるんだから、例の拉致問題には何か裏がある、平沢には腹に一物ありと睨んでいる。それが何か未だ判らぬが、その内判るでしょう。

 なお、別の場面で、憲法問題で公明党議員があれこれしゃべり出すと、かたわらで桝添が、横柄な態度で「どうなんだ、公明!」と怒鳴っていた。こんなことを言われて公明党は構わないのか。今回は桝添は非改選だから、でかい態度で出られるんだろうが、3年後公明党に対しどう出るのか、監視が必要。

 それにしても民主党の突っ込みの甘さにはあきれる。アレじゃ第2自民党といわれても仕方がない。


 平沢の腹の一物が直ぐに出てきました。山拓との共同訪中。小泉は「私は知らなかった」ととぼけているが、小泉の承認で行われたのは間違いない。夏の参院選の布石だろう。
                              _____この予測はぴったり当たりました(04/05/18)_________


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