コイズミ政権の謎
1、コイズミ政権の謎
コイズミ政権最大の謎は、あの高支持率です。頭も内容もカラッポなのに、何故あんな高支持率が得られるのか?21世紀初頭最大の謎として、将来の政治学及び社会心理学上の研究対象になるでしょう。しかし、20 世紀には同じように、常識では根拠も判らないのに、高支持率を獲得した政権があります。それはアドルフ・ヒトラー率いるナチ政権です。この政権は、いまだに良い意味でも悪い意味でも、政治学や社会心理学の研究材料として無視は出来ず、ナチのシステムを参考にした国家や政党や企業は、消えるどころか増えていると云っていいでしょう。
1932年、ドイツ総選挙でナチは地すべり的勝利を収めました。ヨーロッパは小選挙区制だから、この選挙の結果は、昨年我が国の衆院選挙と同じようなものだと考えて間違いはありません。この結果、保守派の首相フォン・パーペンは辞職し、最期までナチ政権誕生に反対したヒンデンブルグ大統領も、ヒトラー首班指名に応じることになる。又、大統領の変節により、ナチ政権誕生の折りにはクーデターを準備していた国防軍(陸軍)も、ナチに妥協することになったのです。このようにヒトラーナチ政権の誕生は決してスムーズなものでは無かった。しかも総選挙及び1933年大統領選挙における、ナチ及びヒトラー個人に対する支持率は、せいぜい30〜40%。何故、この程度の支持率で、政権奪取が出来たのか、そしてそれを維持出来たのか?それは、脅しとテロと、デマゴギーに満ちたサプライズの連続の結果なのです。
(注)ヒトラーやナチの支持率は30〜40%かもしれないが、小泉は発足当時で90%以上、退任時の現在でも60%強の支持率を得ている。ヒトラーとは比べものにならないと云われるかもしれません。しかし、その中身をよく吟味することが大切です。小泉政権発足時内閣支持率の内、40数%は田中真紀子、10数%は公明党(創価学会)が持っていた。実質小泉支持率はそれらを差し引いた 30%前後と見るべきです。事実、真紀子が辞任した直後には、支持率は40%台まで落ち込んでいる。現在の60%強の支持率も、公明(創価)が10数〜20%位含まれている。更に日本人独特の御祝儀投票というものが数%程度。これらを差し引くと、実質支持率は30数〜40%止まりと見るべきで、ヒトラーや、海の向こうの某合衆国大統領と大して変わらない点に注意。なおこれは、民主主義国家では、トータルで30数%の支持率を得られれば、何でも出来るということを意味しています。レーニンは最低12.5%の支持率で政権を奪取した。 |
なお、これらの不平不満は所属階級に属するものではなく、階級を横断して発生する。ドイツの若年失業者の多くは、ナチ政権成立後、親衛隊(SS)に吸収された。その結果、左翼陣営からSS隊員は、ドイツの下層階級の不平分子を集めたものだという解釈がなされた。しかし、元武装SS将校クルト・マイヤーは戦後、その著書で、部下の大隊員の出身階級を調べ、大部分は中産階級出身だったことを、数字を挙げて反論している。また、大戦後期に編制された武装SS第10装甲擲弾兵師団(ヒトラーユーゲント)の・・・隊員の自主性に中心をおいた・・・独特の訓練方法は、この師団の兵士が、大部分中産階級出身だったであろうことを推測させるのである。 |
この時、ヒトラーがズデーデン割譲の次に、ポーランドではなくクロアチア割譲に動けば、その後は違った展開になった可能性はある。クロアチアを手に入れればドイツは地中海への進出点が得られる。無論、イタリア、イギリスはいらだつだろうが。 |
道路公団を民営化したのは良いが、最大の目的は、癌であるファミリー企業退治だったはずだ。ところが、道路各社はメンテナンス関連の入札には競争入札は拒否し、更に随意契約を継続すると表明。これでは、何時まで経っても高速道路通行料はやすくならないし、道路公団の借金は減らない。何のための民営化だったのでしょうか?例の片桐は、東日本道路会社の社長にちゃっかり収まっている。片桐他の公団や旧建設省事務系官僚が、技術系を出し抜いて、自分らの利権を確保しようとしたのでしょう。それにイノセやコイズミが引っ掛かっただけ。つまり、公団民営化自体がインチキのカタマリだったのだ。道路会社やJRは、実は事務系職員にとっての天下り、利権の巣なのだ。例えば、今のJRの会長や社長は、旧国鉄時代なら、せいぜいJTBか日通などの関連会社の取締役辺りで終わり。それが一部上場会社の経営トップになれるなんて、民営化効果以外に考えられない。(06/09/27) |
(06/12/29)