イノセファイル(平成26年東京都知事選)

猪瀬直樹と徳州会、一水会(盾の会)、そして石原慎太郎  これらを繋ぐものは三島由紀夫という亡霊。そしてその背景にあるのは、コンプレックスだ。


 イノセが500万を右翼一水会の木村に渡したことが判った。筆者は木村に渡ったのは、500万じゃなく5000万と思うが、イノセが直接渡したのが500万と言うことだろう。しかし実際に動いたのは1億なので、残り5000万の行方は未だ判らない。シンタローのところというのが常識的結論。
 これで判ったのは一水会というのは理論右翼で、政治・利権には無関係と言うのが売りだったのが、普通の行動右翼と同様、金で動く利権集団だったということだ。いずれアベとくっついて、金権右翼に成り下がるだろう。
(14/01/18)

 桝添自公組織連合軍に対する細川ーコイズミ枢軸軍。さてこの際黒田官兵衛ならどうする、というよりどっちにつく?。何よりも天下の趨勢と大局を読むのに巧みだった彼だ。
 本能寺の時は、織田宿将が全て外征に出て京都がカラッポだった事と、彼等がみんな帯に短したすきに長しで中途半端。一人秀吉だけが、旧体制のシガラミがないだけ抜きんでていた。これを例えれば、桝添は過去のシガラミにすがりすぎている。逆に細川一派はそれがない。桝添がこの期に及んで「私も脱原発だ」などと、言い訳がましいのは噴飯。桝添の一番悪い点は、時局におもねった変節だ。
 関ヶ原の時は、三成に天下を取らせようと思えば簡単だっただろうが、三成の天下になると再び戦国乱世に戻るおそれが大きい。だから徳川についた。桝添が勝てば、原発問題で自民党が分裂する可能性がある。細川が勝っても関係はない。
 さて、今度の都知事選。官兵衛なら、どちらに天下を取らせようとするでしょうか?
(14/01/15)

 細川都知事選出馬説に、甘利が早速「殿ご乱心」とクレーム。もし出馬決定となれば、たちまち始まるのが自公による露骨な細川潰し。よっぽど細川が怖いと見える。
(14/01/10)

 東京都知事選候補が段々と出揃ってきました。今のところ本命は桝添の様だが、彼にもアキレス腱はある。問題は自公都議連の反発である。これによっては票が割れかねない。それと桝添は熱心なファンもいるが、嫌う人間には徹底的に嫌われるという弱点がある。
 台風の眼は細川だ。年齢の問題はあるが、反原発票をかっさらう可能性がある。都知事選はこの二人を軸に展開するだろう。無論既成政党はみんな分裂選挙にならざるを得ない。そのまんま東は、今回ヒヨルだろう。いずれにせよ僅差の決着になる。
 面白いのは田母神で、彼が何票獲るかで、今のネトウヨの実勢力が計れる。アベやシンタローが、今後も強気でいけるかどうかの試金石だ。
 なお田母神やシンタローは、自衛隊を中心とした防災対策と云うが、防災の中心はあくまで消防と土木。二人は災害(首都直下地震)を契機に、自衛隊を使ってクーデターを起こそうという腹だろうが、彼等が生きている内に地震が起きるとは限らない。
(14/01/9)

 イノセ辞職会見で一番見苦しかったのは、「私は政治にアマチュアだから」の下り。何でも他に責任を転嫁したがる、卑しい性癖がモロ露出。本当のアマチュアなら5000万を提示されたら、筋を通してくれ、とか銀行振り込みにしてくれとか云うはずだ。徳州会側だって、アマチュア相手に5000万を現金では渡さない。イノセはそれまではアマチュアだったかも知れない。しかし、徳田から現金提供を申し出られた途端、彼はアマチュアではなくなったのである。よく言われる言葉に「裏切りをうち明けられた途端、彼は裏切り者の一味となる」と言うのがある。ルポライターなら、この程度の言葉は知っているはずだ。それとも、政治だけでなく文学にもアマチュアだったのか?

 東京都百条委員会がイノセ辞任と引き替えに、設置見送り。こりゃ裏に何か取引があったな、と思うのが当たり前。廻りに委員会に呼ばれりゃ困る人が大勢いるということだ。しかしことは、もはや検察の手に移っている。イノセだって事情聴取から免れないはずだ。一方、法務大臣はあのヘナヘナの谷垣。何処かから圧力が加われば、ウヤムヤ決着にしかねない。
(13/12/20)

 都議会百条委員会設置が決まると途端に、自民党からイノセ辞職勧告。シンタローまで飛んでくる。どっちも、もっと早く出来たのではあるまいか?今まで知らぬ顔を通してきたのは何故か?このまま百条委員会となると、イノセの口から何が飛び出すか判らない。火の粉が自分まで飛んで来る前のイノセ切り、トカゲの尻尾切りだろう。どちらも徳州会ルートという導火線は残っている。その先にある爆弾は何か?消えた5000万円の行方も、仲介の右翼(とシンタロー)の役割も、何もわかっていない。
 なお、今回のイノセ切り、北朝鮮のソンタク粛清とそっくりなのだ。
(13/12/19)

 イノセの言い訳が、「秘書が秘書が」から「ヨメがヨメが」に一転。ヨメはもうこの世にいないから、裏をとろうとしても無理。何故秘書からヨメに乗り換えたのか?前の秘書は実はシンタローの腹心。うっかり喚問に呼ばれたりすると、シンタローー一水会ーイノセー徳州会の関係がばれてしまう。これはイカン。そこでイノセに「ヨメを使え」と言い含める。これでシンタローー一水会の関係は切れる。
 要するにシンタローのイノセ切りだ。「お前はもう関係ないよ、後は自分で始末をつけろ」というわけ。11月にイノセのもとに送られてきたカッターナイフ。これがシンタローや一水会からのものかどうかは判らないが、こんな物を見れば、誰だってどっきりする。
 ここで全てをばらしてやると居直れば、イノセは一躍ヒーローとなり、世間から一目置かれる大作家に変身するのだが、所詮小物は小物。
 考えてみれば、彼は常に虎の威を借る狐だった。道路公団民営化にしても、背後にコイズミ民営化委員会とそれをもてはやすマスコミがいた。東京都副知事になってからも、色々マスコミに登場したが、これにしても背後のシンタローの威光を借りていただけ。背後霊がいなくなれば、たちまち手のひらを返すのがマスコミの性。本人自身マスコミ社会に身を置いていたのに、それが判らなかったのか?ミノモンタも同様だ。
(13/12/17)

 徳田毅議員失職で、いよいよ危なくなってきたのがイノセのクビ。新潮や文春は、イノセ辞職は秒読みと煽り立てる。しかし彼等、イノセ知事誕生の時、どんな記事を書いていたのでしょうか?
 この事件、徳田虎夫に対し、イノセに1億出せと要求したのは、石原シンタローに決まっているじゃないか!さて今の都議会、シンタローや右翼を参考人に呼び寄せる度胸がありますかねえ?また、イノセも都議会に対し、背景を説明する勇気があるでしょうか?みんな右翼の暴力に脅えているのである。この状況を大使キャロラインはどのように感じ、どのように本国に報告するのか、興味津々。

 本日イノセが都議会で釈明演説。イノセも議会もテレビのワイドショーも触れないのが、右翼との関わり合いと、消えた5000万の行方。これじゃこの事件はまたもウヤムヤ。裏で笑っているのは、シンタローとアベ晋三。日本のマスコミも舐められたものだ。
(13/11/29)

 今度はイノセの処へ、右翼からカッター入り封書。右翼にも色々あって、一水会は理論右翼だから、一般右翼から浮き上がった処がある。彼等から見ると、イノセは良いかっこしやがって生意気な、と言うところがあるのかもしれない。又、自民党(徳田毅は自民から立候補)とくっついて1億も取りやがって、人民の敵だ、というところかも知れない。或いは、これ以上テレビでペラペラ喋ると、どういう目に遭うか判らんぞ、という脅しかもしれない。この場合は一水会からか?
 どっちにしろ、これからイノセはうっかり外を一人で歩けなくなる。
(13/11/27)

 下手な手品師じゃあるまいし、突然出てきたイノセの借用書。中国や韓国が、自分の都合が悪くなると、いきなり古い地図や資料を都合よく出してくるのとよく似ている。イノセ借用書も、中韓資料と同じ、慌てて作った捏造品であることに間違いない。捏造品だという証拠もないが、振り込み方法も返済条件もない馬鹿げた借用書を作るアホは、世の中にはいない。つまりホンモノという証拠もないのである。事件発覚後、人を介して郵送されてきたと云うが、こういう文書はコピーを採っておくのが当たり前。おまけにハンコも押していない。そんないい加減な文書は、世の中には通用しない。あんな三流芝居で世の中通ると思っているのだから、物書きの世界は甘っちょろいものだ。
 只5000万もの大金を、何用で借りたかの説明は要る。イノセが他に事業をやっていて、その事業用の借り入れなら今のところ問題はない。只1年もの間何も手つかずだったと言うこと、臨時借り入れをしなければならないような事業をしていなかった事を考えると、これは一時所得と見なされる可能性もある。又、本人自身、選挙には金が懸かると言うことで借り入れしているのだから、やっぱり選挙資金ではないか、それを記載していなかったのだから、政治資金規制法違反の疑いは晴れない。
 筆者の考えは、全体の筋書きを作ったのは石原慎太郎。目的は石原新党造り資金。石原の手先になって動いたのが一水会の木村。イノセは彼等の言うがママに泳いだだけだ。徳田はそのダシに使われただけ。徳田の選挙違反とこの件とは何の関係もない。
(13/11/26) 

 連日のイノセ献金報道。ワタクシはこの問題で最も重要な人物は、徳田/イノセ会談立ち会い人(実は右翼一水会の木村代表)と思う。彼こそがキーパーソンである。
 今まで表に出てきたことを全て事実としよう。まず1)イノセは5000万を受け取ったが、自分から申し出てはいない。2)徳田側が1億を用立てたのは、虎夫の音声発言をみんな聞いているので間違いない。3)立ち会い人も、1億は必要だと、徳田側に申し入れたことを認めている。つまり実際に1億が動いたと考えられる。3)イノセがこれを選挙資金と認識していたかどうかは、判らない。
 金の動きだけを見ていると、立ち会い人の要求額とイノセの受取額との間に、5000万の差がある。一般に暴力団や右翼が仲介に入った時、半分持っていくのは珍しくない。問題はその半分が何処へ行ったか、だ。東京都知事選の前に、シンタローは新党結成に動いている。これには金が懸かる。登記費用もそうだが、金がないと誰も集まってこない。5000万は立会人を通じてシンタローに渡った。イノセは何故5000万貰ったのか判らなかったとか、断ると相手に悪いと思った、と云っているが、それは真実だろう。5000万は石原側からの口止め料なのだ。うっかり出所を詮索したり、断れば、自分の命が危なくなる。
 なお、イノセはうっかりしたことは云わない方が良い。もし妙なことを云うと、命を狙われる危険がある。誤解してはならないのは、それが一水会では無いということだ。これは理論右翼で武闘派ではない。しかし世の中には、これで男を上げてやろう、とトンデモ行動に奔るのがいないとは限らない。
(13/11/25)

 イノセが徳田に会ったとき、右翼一水会の代表が立ち会ったと云われる。右翼が横にいれば、徳田も5000万*位出さざるを得ない。出さねば何をされるか判らない。病院経営者にして子供に衆院議員がいれば死活問題だ。右翼が表に現れた事で、全体の構図が見えてきました。そもそもイノセがシンタローに引き込まれたのは、三島事件がきっかけ。イノセはこのルポ小説でナントカ賞を貰っている。ここで三島ーシンタローーイノセという繋がりが出来る。一水会と三島は70年安保闘争を通じて繋がりができたのだろう。ここで三島由紀夫を媒介として、シンタローー右翼の関係が確立する。その末端にイノセ(や橋した)がいるわけだ。これで、何故シンタローが後継者にイノセを指名した理由が判ってくる。実務能力なんかではない。徳田・イノセ会談立ち会った一水会代表は、元「盾の会」メンバーと云われる。全ては三島由紀夫の怨霊だ**。
 つまり東京都民は過去10年以上に渉って、怨霊に祟られた右翼関係者を知事に戴いていたわけだ。そして今の知事はその手先。右翼には常に暴力団や自民党利権構造が関係する。徳田もその一人。東京都民もなめられたものだ。
 なおこういう場合、(表に出られない)立ち会い人は通常3〜4割の手数料を取る。一種の口止め料だ。シンタローの口利きだから相当高いと思った方がよい。そうすると少なくとも2000万くらいは、一水会に渡っていることになる。これが政治団体の翌年繰り越し分相当か?その半分がシンタローの処へ、となると事は検察だけでなく、警察も興味を持ち出すことになる。
 この事件ワタクシは始めから、裏にシンタローと右翼・暴力団、徳州会と自民党利権の関わりがある、と云っている(13/11/22)。その通りの展開になってきそうですね。
 なお、イノセは右翼との関係をキチンと説明しなければならない。そうしないとアメリカ大使と会えなくなる。何故なら、右翼関係者と面談すれば、キャロラインの経歴・名声に傷が付くからである。何年か先のアメリカ大統領選にも影響する。アメリカ大使に会えない都知事なんて聞いたことがない。どうも彼は、ことの重要性が判っていないようだ。いよいよアベの出番か?晋三君、大丈夫かね?
 なおこの問題、まだまだ根は深い。
*当初イノセが1億5千万を要求したところ、1億に値切られ、その内金として徳田の息子が5千万を議員会館で手渡したという情報も登場。どれが本当でしょうか?
**怨霊などいるわけがない。全ては錯覚、集団妄想。
(13/11/23)

 悪党イノセが都知事選資金に充てた3050万の内、3000万は自己資金。又政治団体が集めた寄附の内2000万が翌年繰り越し。合わせると5000万円で、徳州会資金と一致する。
 検察の強制捜査が入った後、5000万は返却したと云うが、捜査が無ければそのままネコババか?。というより、返却が事実なら、その金は何処からでてきたのか?まさか5000万の現金を、1年近くそのまま持っていたわけではあるまい。
 しかしこの事件ウヤムヤで消えてしまうだろう。何故なら今のマスコミはみんな東京中心。だから東京えこひいきで、追求は甘くなる。イノセーアベー東京オリンピックコネクションを見ればわかるでしょ。幾ら悪党でも東京都知事は叩けないのである。
 この事件、本質はもっと根深い。イノセの師匠のシンタローと右翼・暴力団との関係、徳州会と自民党利権との関係。それらはもっと深い処で繋がっている。
(13/11/22)