韓国、北朝鮮、北方領土問題

怪しい北朝鮮資源大国説
北朝鮮の過去・現在・未来
北朝鮮に何が起ころうとしているのか?

横井技術士事務所
技術士 横井和夫


 北朝鮮には幾つかのハッカー集団があって、その中でもラザルスというのが最強といわれる。この集団は、子供の時からコンピューターの英才教育を受け、更に選抜されたエリート集団。採用されると様々な特権を与えられるので、北朝鮮の若者には憧れの的らしい。
 さてその内幕の一部が公開されました(04/21BS-TBS)。その中で面白いと思ったのが、7年前に脱北し、今は韓国の国会議員になっている人物による、北朝鮮ハッカー教育の内幕暴露。そこで彼が振りかざしたのが、北朝鮮コンピューター教育で使われていた、ボロボロになったWinndowsXPの操作マニュアル。XPなんか10年前の製品で、今時日本なんかでは出回っていない。まさか北朝鮮がコンピューター教育とかハッキングにXP仕様のPCを使っているとは思えないが、基本OSはWinndousという脆弱で陳腐なソフトだ。
 現在北朝鮮ハッカーによる資金搾取は、少なくとも年間2000億円に上るといわれる。又、北朝鮮が22年度内で行ったミサイル発射実験費用は700億円超とされる。つまり略取資金の35%近くがミサイル実験に使われているのだ。だったら手をこまねいて、やりたい放題させて良いわけがない。
 敵のOSの脆弱性を突けば、逆にこちらから北朝鮮のコンピューターシステムに侵入し、IPアドレスを辿って、秘密口座を割り出せる。そしてプログラムを書き換えて、盗んだ資金を逆に盗み返すことも可能なはずだ。無論これは日本だけでは不可能なので、関係国・・・アメリカ、韓国、台湾、イギリス、EU等・・・が協力し、一致して掛からなければならない。
 こんな誰でも思いつきそうな対策が何故出来ないのか?ひょっとして北朝鮮秘密口座が暴露されると具合が悪い人達がいて、彼らが妨害しているのか?
 それはともかく、何時までも北朝鮮ハッカーを野放しにするのでJはなく、こちらから積極的に打って出る方法を考えなくてはならない。
(23/04/22) 

 ロシア正教では1月6日がクリスマス。時差を考えると日本の今日つまり1月7日がクリスマスにあたります。これに合わせ、5日にプーチンがウクライナに36時間の停戦を呼びかけ、ショイグにもロシア軍の戦闘行為の停止を命じた、とロシアメデイアは報じている。 しかし肝心のウクライナを始め、欧米諸国でこれをまともに受け取る向きは誰もいない。私だってこんなもの、プーチン得意の偽旗作戦だ位のことは直ぐに見破られる。狙いは二つある。一つは停戦を口実に戦線整理のための時間稼ぎ。
 もう一つは見せかけの停戦を行うが、ウクライナは当然それに応じる筈はない。従って何処かで衝突が起こる。これを口実に報復作戦を仕掛けるが、その責任はウクライナにあると主張し、自己を正当化する。これは昔から共産主義国家がよく使った手だ。なお衝突のきっかけは、必ずしもウクライナが仕掛ける必要はない。ロシア側がしかけて、それをウクライナ側からのものだ、と主張すればよいだけのことだ。これが偽秦作戦である。
 この程度のことは誰でも分かるが、中にはプーチン側に立って、この臨時停戦を歓迎するお調子者がでてくる。日本ではそれは鈴木宗男とか森喜朗とか鳩山由紀夫あたりだろう、と思っていたら、やっぱり本日ネットに宗男談話がでていた。やれこの停戦はプーチンからの新年のお年玉だの、プーチン氏は心のある平和主義者だのとプーチンへの媚びへつらい。それに対しゼレンスキーに対しては、残虐な好戦主義者と罵る。又鈴木宗男はアメリカの対ウクライナ支援は、犠牲者を増やすだけだから即時停止すべしと主張する。この手の絶対平和主義は宗男だけでなく、橋下徹とか山本太郎等にも見られる。しかしこの手の主張の根本的欠陥は木を見て森を見ていないことである。
 仮にアメリカが武器供与を辞めたところで、ロシアが戦争をやめる保障はない。それどころか笠にかかってウクライナ全土の制圧に乗り出すだろう。そうなればどうなるかというと、犠牲者は今まで以上に増加する。それどころかウクライナ国家は抹殺され、ウクライナ国民はロシアに対する忠誠度でランク分けされ、忠誠度の低いものから順に、処刑、シベリア送り、国内隔離(強制収容所)というように分別される。最終的には、ウクライナ人の民族ロンダリングが行われる。ロシア人はかつてポーランドでも、バルト地方でも最近ではチェチェンでも行っている。鈴木らはその事実を学んでいない。
 ではこのような鈴木宗男の親ロシア主義は何処から出てくるのか?日本人の心情の中に過剰ファン気質というものがある。何かある対象と付き合っているといつの間にかそのファンとなり、更にそれが進むと相手になり替わってしまう現象である。
 筆者が経験したのでは、ある会社を担当する営業がいるとする。通常営業は自分の会社と相手との間に入ってトラブルの調整をしたり業務の円滑化をはかることが役割だ。ところがそれが打行き過ぎると、相手側の言い分を過剰に受け入れて、相手側に立ってしまう。一体全体どっちの社員だ、というのがいることがある。その結果起こるのが過剰な値引き・サービスである。迷惑するのはこっち側の技術屋や下請け協力会社である。つまりその営業は、相手の掌の上で手玉にとられて踊っているだけなのである。
 他に外国人コンプレックスの裏返しというのもある。例えば、外国留学が長かった学者とか、民間や官庁の外国駐在員などで、現地人の知人が多くなると、気分までその国の人間になって、日本人を小馬鹿にする。よくいる「日本と違って、〇〇ではねえ・・・」という輩。
 鈴木宗男がどのパターンかは分からないが、多分前の過剰ファン対ぴだろう。彼は北海道出身で北方領土返還をライフワークとしてきた。それはそれで評価はできるが、それが行き過ぎてしまって媚ロシア路線に行ってしまった。その典型がアベ内閣時の北方領土交渉である。それまでの日本の主張は四島無条件返還である。それを2島返還迄ハードルを下げたのに、プーチンは平和条約締結が前提と譲らず交渉は物別れ。この交渉を裏で描いていたのは鈴木宗男。アベは対ロ交渉の前に、鈴木を官邸に呼びレクチュアを受けている。二島返還論はこの時に出たのだろう。何故鈴木宗男はここまでロシアープーチンに同調するのか?媚びを言っておけば其のうち、北方領土が戻ってくるとでも思っているのか?そんなことはあり得ないことは、既に先の領土交渉で明らかになっている。
 北方領土が戻ってくるチャンスはないことはない。それはロシアが内部から崩壊するときか、もう一つはアリューシャンか千島沖或いはチリ沖でで巨大地震が起こり、巨大津波が千島に押し寄せ、島に壊滅的打撃を与えたとき、あるいは千島列島ーカムチャッカは環太平洋地帯有数の火山地帯で活火山も多い。そのどれかが噴火したときといった、過去に経験したことがない自然災害が生じたときである。ロシア人は結構迷信深いから、これは「神の怒り」だ、といって自ら立ち去るかもしれない。かつてサハリン地震の時、ソ連政府は被災した街から住民を全部移住させ、跡形もなく更地にしてしまった。これこそ当に「神頼み」だ。
(23/01/07)

 連日続く北朝鮮のミサイル発射。こんなに発射を続けて在庫は大丈夫か?と思ったりする。更に問題は先日の「火星17」の打ち上げ失敗。これで「火星17」は二度続けての失敗だ。これに一体どれだけ金が掛かったか?先日あるヤフコメ書き込みを見ると、一機「何億も掛かるのに」というのがあった。これを見ても今の日本人の、無知というか経済感覚というか平和ボケぶりがよくわかる。ICBMとなると製造から打ち上げまでン10億円は掛かる。これまであちこちの銀行や何かにハッキングを掛けたり、仮想通貨詐欺や統一教会を通じて日本人信者などから巻き上げた闇資金で作ったミサイルがみんなパーになっている。
 それにも関わらずジョンウンは何故ミサイル発射に拘るのか?無論現在日本海で広げられている日米韓合同軍事演習に対抗するものだが、それにしても費用が掛かりすぎる。幾らミサイルを発射しても、米韓が演習を辞めるわけがない。コスパが悪すぎるのである。背景に軍部強硬派の突き上げがあるのではないか?
 独裁者にとって天敵は将軍である。だから古来どんな独裁者も将軍を懐柔することに務めた。懐柔策は色々あって、第一は軍部予算の拡大・拡充。次が元帥と勲章の乱発。ナポレオンも皇帝になるとの引き換えに、一気に元帥を12人も作った。ヒトラーは戦争中に元帥を20数人作った。スターリンも同じである。北朝鮮では、高級軍人の胸一杯に張り付いている勲章が特徴的。こういう高級軍人達は次第に軍需産業と一体化し、産軍複合体という利権組織を作る。彼らは国民のチェックを受けることがないから自己増殖的に利権を拡大し、遂には独裁者もからめとってしまう。
 今のウクライナ情勢を見ると、北朝鮮軍部にとってロシア軍はなんとも頼りない。これはプーチンがウクライナや西側に対し弱腰だからだ。我が領袖もこんなことになってはならぬ。というわけジョンウンの尻を叩く。それが今回のミサイル発射。父や祖父と違ってジョンウンには軍歴がない。いざとなれば軍部に頭が上がらないのだ。これまではジョンウンは父・祖父の威光で軍を抑えてきたが、それが効かなくなると軍の暴走が始まる恐れもある。
 しかし軍も一体か、となると疑問。胸に勲章一杯の高級軍人と、末端の下級士官や兵士とでは待遇・権利がまるっきり違う。これはロシア運も中国人民解放軍も、ミャンマー国軍もみんな同じだ。この待遇差から発生する不平・不満が、ある一定レベルを越えると、兵士による反乱が発生する恐れがある。これまでの例から見ると、独裁者でこのリスクに気が付いた例は殆ど見いだせない。
(22/11/04)

 緊迫するウクライナ情勢について、なんとも面妖なのが日本政界の反応。21世紀始まって以来、民主主義に対する最大の危機といわれるのに、与野党ともにポカーンとしている。この件について国会はおろか、与党外交安保部会でも具体的な行動が見られない。
 何故か?与党内に一定数の親ロ派勢力があるからではないか?自民党親ロ派といえば、森喜朗、アベ晋三、そして鈴木宗男だ。宗男に至ってはテレビ番組でも、プーチンのことを「プーチンさん」とわざわざ”さん付け”で呼ぶ。彼の親ロ感情の原点は北方領土問題、そして自分自身の選挙区事情。
 宗男がロシアに接近したがる理由に原油・天然ガスがある。現在日本が輸入する石油・天然ガスの40%は中東からだが、宗男はわざわざ1万qも離れた中東からではなく、ロシアなら直ぐだ。これのほうが遥かに安あがりだ、と主張する。しかしこれは、ソ連崩壊で幾らでも天然ガスが入ってくると錯覚していた西欧諸国と同じ幼稚な思い込みである。今ドイツやフランスなど西欧諸国はどうなっているか。ロシアから天然ガスパイプラインを止めるぞと脅されて、泡を食っている始末だ。宗男の欠点・・・これは何も宗男だけに限らないが・・・目先の利益に捉われて、資源問題の地政学的背景にナイーブということだ。
 森、アベについてはどうか?この両者とも北方領土問題に関係している。森はともかく、アベはこの件について「私とプーチン大統領との個人的信頼関係に基づいて、任期中に解決します」と大見得を切り、プーチンを下関に招いてフグをご馳走して買収しようとしたが、敵もさるもの、フグ位ではうんと言わない。それどころか「領土問題は日ロ平和条約締結後に協議しましょう」、とゼロ回答。晋三もなめられたものだ。これの意味するところはプーチン政権下では北方領土問題は解決しない・・・返って来ない・・・、ということだ。
 それにも拘わらず、岸田内閣も自民党も、ウクライナ問題についてロシア非難声明も出さず、それどころか林は日ロ経済協力交渉を始める始末。岸田もやっとこの期に及んでプーチンに電話したが、たった25分で打ち切られた。ほんとにやる気があるのか?なんとなく自民党内に、上で挙げた三人に代表される親ロ派勢力、更に経済界にロシア市場を狙う勢力があって、彼らが政治の足を引っ張っている感じがする。彼らの狙いはやはり北方島とシベリア、サハリンでの資源開発とその利権だろう。但し彼らの目論見は、プーチンにもてあそばれるだけだが。
(22/02/20)

 今日のある番組で、「北朝鮮の列車型ミサイルは、貨車の改造」とか「発射時の線路の破損等でコストが高くなり、北朝鮮にとってメリットはない」と、某評論家が解説。これだから素人は困る。北朝鮮のような山岳国家では、列車式の方がトレーラー式よりはるかに安くつく。トレーラー式は専用トレーラーを作らなくてはならないし、それを発射地点に移動する道路も作らなくてはならない。軍事パレードに登場する大型トレーラーが通れる道路は、北朝鮮には殆どない。それに要するコストは鉄道の比ではない。あの大型トレーラーこそパレード用の特注品に過ぎず、実用性の殆どない無用の長物。
 それ比べ北朝鮮は鉄道なら既設インフラを活用できる。トンネルも何も新たに掘らなくても古い鉱山の坑道があるから、それを利用すればよい。発射で鉄道軌道が少々傷んでも、あんなもの直すのはあっという間だ。新幹線を通すわけじゃなし、少々線路が曲がっていても問題はない。トレーラー式に比べはるかに実用性は高い。それに大型トレーラーは大量の排気ガスを放出するが、DLなら遥かに少ない。地球環境にも優しいのだ。
(21/09/21)

 北朝鮮の列車発射型ミサイル。思った通りトンネル格納式でした。実戦ではこの実験に使った短いものではなく、もっと本格的なトンネルにしたほうが良い。線路は周囲に警備施設もないので軍事専用線ではなく、一般線・・・日本でいえば営業線・・・と思われます。牽引は写真下に見えるように、SLではなくDLのようです。デイーゼルならガソリンよりは安い。
(21/09/17)

連日続く北朝鮮ミサイル実験。ここで疑問が2点。
1、巡航ミサイル;本当に出来たのか?そもそも命中を誰も確認していない。現在では巡航ミサイルはGPSを使って誘導するのが当たり前。現在軍事用GPSを実用化しているのはアメリカ、ロシア、中国の三か国のみ。
 これらの電波には暗号がかかっていて、電波を使うには暗号解読コードを提供してもらうか盗むしかない。それが嫌なら自前で人工衛星を保有しなくてはならない。北朝鮮は人工衛星を持っていないから、誘導システムを使うには、上記三国のシステムに忍び込んで盗むか、誰かを買収して手に入れるしかない。多分そうしたのだろう。いずれにせよ、先進国のセキュリテイシステムの安全性に疑問が生じる。
2、弾道ミサイルの列車発射;従来の移動式弾道ミサイル発射装置は大型トレーラーによるものだった。ところが今回は列車を使っている。なんだか第一次、第二次大戦中に使われた列車砲の再現みたいだ。
 トレーラーの場合は燃料にガソリンが必要だ。ところがこれは国連制裁で入手が困難。しかし列車式なら石炭で動かせる。北朝鮮にはまだまだ良質の石炭が豊富に産出する。それに北朝鮮は日本と同じ山岳国だから、トンネルはいくらでも作れる。第二次大戦中、ドイツ軍はハルツ山地などの山岳地にトンネルを掘り、普段はそこに列車砲を格納し、敵が近づいてきたらトンネルから引き出して射撃するという戦法を執った。北朝鮮もその手を使うのだろうか。それと軍事パレードには大型トレーラーがよく登場する。北朝鮮にはあんな大型車が通過できる道路など殆どない。あれはパレード用に作っただけだ。ジョンウンが現実に目覚めたのだろう。
(21/09/16)

 自民党総裁選を前に、やたら続く北朝鮮ミサイル実験。これで自民党支持率が上がります。昔から内閣支持率が低下すると、不思議に北朝鮮が核事件やミサイル実験をやる。その傾向は第二次アベ政権以降著しい。典型が18年国難選挙だ。
 モリ・カケで内閣支持率が急低下すると、北朝鮮が核実験。これをバネにアベは解散総選挙に打って出て勝利。これなどアベとジョンウンの間に何か闇のネットワークがあるのではないかと思わせる。長州と朝鮮半島は一衣帯水。昔から交流は深い。日本で最も朝鮮・韓国と関係が深かったのが山口県である。
(21/09/15)

 ロシア極東州では、レーニンの遺体を、サハリンかクリル諸島中でも国後や択捉に埋葬しよういう動きがあるらしい。狙いはサハリン・クリルの領有権を確実にし、北方領土返還を迫る日本を牽制することだ、ということらしい。
 しかし本音はそういうものではなく、これら極東領土の経済的困難が背景にあるらしい。つまりモスクワは極東には何もしてくれない、だからレーニンの遺体を観光産業の目玉にしようというわけだ。確かに数年前メドベージェフが来たり、択捉に機関銃大隊を派遣したりしたが、こんなもの選挙目当てその場凌ぎの空騒ぎで長続きしないのは明か。こんなじゃ俺たちは食っていけない、というのが本音。
 北方領土ロシア人住民の本音は日本との経済交流拡大につきる。しかしモスクワは冷淡だ。そもそもプーチンは極東問題にはあまり関心がないのだ。彼の関心は対アメリカ政策のみ。後は付録だ。しかしこの状態が続けば、ロシア系住民は次第に島を離れ、何時かはがら空きになる。
 多分モスクワは極東地域を、経済的には何も恩恵をもたらさず、管理コストばかりかかるお荷物と考えているはずだ。北方領土住民が一番望んでいるのは日本との経済交流の活発化である。実はそれを阻んでいるのが、プーチン始め西方ロシアの保守主義者なのである。
 そこで日本のとるべき態度だが、うっかり政経分離で経済援助を行なえばそれこそ相手の思う壺。金だけとられて得るものは何にもない。当面は何もせず、相手が干上がるのを待つ。その間に千島沖地震でも起こって、津波で壊滅的被害を受ければ風はかわる。少なくともやってはいけないのは、鈴木宗男の様に、相手が望んでもいないのに自分の利権のために、ロシア投資を焦ることである。ムネオをシャチの餌にした方がマシだ。
(21/04/30)

 ネット報道によると、今韓国では密かに「日韓トンネル構想」というものが頭を持ち上げだし、文政権もこれに関心を持っていると云われる。ズバリ言って、これは例のM資金と同じ、出ては消え消えては出てくる詐欺事件です。
 今から30年ほど昔、90年頃だったと思うが、当時筆者はダイヤコンサルタントという会社に居た。そこに鉄建公団OBのトンネル屋がいて、その爺さんが「横井さんこれ見て」とあるパンフレットを持ってきた。それが日韓トンネル構想に関するPR文書。発行元は確か日韓トンネル建設協会とか何とかいう団体。その協会の顔ぶれを見ると、日本側の代表が中曽根康弘、韓国側は文鮮明、例の韓国統一教会教祖。また賛助会員を見ると、清水、大成、鹿島の他、熊谷、間など鉄道トンネルムラ住人のオンパレード。こんなもの馬鹿々々しい、といってゴミ箱にポイ捨てした。
 その中に「事業団予算でボーリングをやった」という記述があった。日韓トンネルに関する事業団など聞いたことがない。それとボーリングを請け負ったのが、サンコ−コンサルタントという同業者。ということは青函トンネル物語の主人公でもあった持田豊がイッチョ噛みしていた可能性も高い。持田にいわれりゃ、日本中のトンネル屋は断れないかもしれない。
 持田は鉄建公団を辞めてからサンコーに天下っていたのだ。それを見て「サンコーは現金に弱いからなあ」といったら、課長が「誰だって現金には弱いですよ」と返答。それもそうかもしれんと納得。なおサンコーは持田を引き受けてから、あちこちで新幹線関連のボーリングを受注。ところがそれがみんな大赤字。持田はサンコーに赤字だけ追わせて、ある日突然鉱研工業に再々就職。サンコーだけ馬鹿を見たのだ。
 それはさておき、問題は日韓トンネルと統一教会との拘わりである。統一教会の下部組織に「国際勝共連合」というのがある。これは70年安保直前の60年後半に突如姿を現した。これが食い込んだのが中曽根ヤス。しかし当時ヤスはまだペーペーで、将来の総裁候補にも慣れなかった。立正佼成会とか生長の家などの大手保守宗教団体は既に大手派閥に系列化されていた。そこで中曽根ヤスが目を着けたのが勝共連合=統一教会だった。つまりこの関係は20年経っても消えていなかったのだ。
 では90年代に突如現れた「日韓トンネル構想」はその後どうなったか?事業団どころか、この構想そのものが消えてしまった。無論政府内で議論された形跡はなく、自民党内でも話題になったこともない。つまりこの団体、アチコチへパンフレットをばら撒いて、金だけ集めて消えてしまったのだ。勿論その広告塔にに使われたのが中曽根康弘。集めた金は何処へ行ったのか?統一教会のポケットとか、ヤスの政治資金だろう。世間ではこういうのを”詐欺”という。
 出ては消え、消えては出てくる怪しい金儲け話。これこそM資金のパターン。今韓国で復活しているらしいが、これが日本にやってくる可能性もある。ターゲットはゼネコンとか土木コンサルタント。あるいはトンネル関連メーカー・・・例えば川重とか石播など・・・が狙われる。その中間でマージンを稼ぐのが、日本会議とか統一教会系の政治家。
(21/03/01)

 先日毎日新聞での鈴木宗男のインタビュー記事。久々の登場だが、ほんとにこの男何もわかっていないというかアナクロもいいところ。彼の時計は2000年で止まっているのではないか。宗男の主張は概ね次の2点にまとめられる。
1、25年前の橋本/エリツイン会談、20年前の森/プーチン会談は生きている。
2、”中東の油”よりロシアの油と日本の技術を組み合わせるべきだ。
 さてそうでしょうか?
1について;中国は共産党一党独裁で、その共産党も今や習近平個人独裁が進行中。こういう国ならトップとの会談・合意は意味を持つ。しかしロシアは共和制で民主主義の建前を採っている。確かにプーチンは政敵の暗殺や逮捕という荒業で独裁傾向を強めているが、世論を無視してまで自分の政策を進めることはできない。ことしの憲法改正では、ロシア政府に対し領土割譲を禁止する項目ができた。又最近、領土割譲を行なったり主張すれば懲役10年という法律が出来た*。どれもロシアナショナリストの主張に沿ったもので、プーチンが決めたものではない。つまり、プーチンといえども、領土問題に関しては憲法や法律にしばられるのである。
 中国と異なり、ロシアでは議会選挙、大統領選挙・・・とても民主的とは言えないが・・・が行なわれる。だから大統領も議員も世論を気にしないわけにはいかない。多分ロシアでは、領土に関しては与野党ともに強硬で、かつてこういう約束がありました、と云っても世論レベルでは通用しないだろう。
*おそらくこの法律はウクライナ問題を意識したものだろうが、当然北方領土(ロシアではクリル問題)にも適用される。
2について;なんとなく20世紀の石油本位制、油田帝国主義の亡霊のようなものだ。ムネオは何千qも離れた中東から石油を運ぶのと、直ぐ近くのロシアからとどっちが得かというが、石油輸入の損得は距離からだけでは測れない。問題はロシアの供給能力の安定性と信頼性である。
 ロシアの石油天然ガス開発はガスプロム他の国営企業に任されているが、これが大変な腐敗会社で、経理状況がさっぱり分からない。おそらくプーチンと与党政治家の財布になっているのだろう。こんな会社相手にまともな契約が結べるでしょうか?当然契約内容の履行については領土問題と絡めてくることが予想される。
 一方中東では、最大のサウジアラビアがサウジアラムオが株式を一部公開したので、経営内容は少なくともガスプロムよりは透明性が高い。他の湾岸諸国も当然これに追随するから供給の安定性は高い。
 ではロシアが欲しがる日本の技術とは何か?ムネオはこれについては具体的な説明をしていない。未だに前世紀の日本技術最先端神話を信じているようだ。石油に関連するならその探査・掘削技術のことだろうか?残念ながらこの両者ともロシアは日本の上を行っている。日本では小泉内閣の時に石油公団を解体してしまったので、国としての石油関連技術は20年前でストップしたままだ。掘削用ドリルパイプや送油管についてはある程度優位性はあるが、これも価格競争となると中国製にはかなわない。
 つまり鈴木宗男の云う二つの要素では、到底北方領土返還は永久にありそうもない。しかし全くないと云えるでしょうか?ないわけではない。それはロシアの人口問題である。元々ロシアでは旧ソ連時代からロシア人*人口減が進んでいた。これがこのまま続き、北方領土の人口が減って領土維持がロシアにとって困難になったときである。20〜30年後にそういうチャンスがあるかもしれない。この時に北方領土を買い戻す。但し、その時は日本も人口が減って、あんな寒い島に移住する日本人など誰もいないだろう。かくして千島列島はロシア、日本の両方から見放されるが、その代わり熊と狼、アザラシと鮭の天国になり、人間がやってくる前の姿にもどるとになる。
*ロシア人とは何かという問題だ。ロシア連邦は多民族国家で、ヨーロッパロシアは東部スラヴ系とノルマン系、両者が混血したワリャーグと呼ばれる白人種が中心。その他シベリアにはツングース系や南のカフカス地方からザバイカル地方にかけては、モンゴルタタール系やトルコ系が含まれる。これらの内支配民族になったのは白人種だが、これは旧ソ連時代から人口減が進んできた。それを埋めていたのが出産率の高いトルコ系である。しかし90年ソ連崩壊とともにこれらはみんな独立してしまった。つまり現在のロシア連邦の中心になっているのは出産率が低下した白色ロシア人なのである。
(20/12/06)

過去最大級と云われる台風10号が不気味に北上を続け、来週半ばには朝鮮半島に上陸し北朝鮮から中国東北部に抜ける見通し。北朝鮮南部の韓国国境付近には巨大ダムがあって、これがピョンヤンやその周辺への水や電力供給源になっている。ところがその下流に韓国ソウルがあって韓国国防に微妙な影響を与えている。そのためこのダムの放流は北側から事前に通告することになっている。処が以前無通告で放流したため、一瞬緊張したことがある。つまりこのダムは北にとって韓国を脅すネタになっている。
 さて今回の台風10号の影響、南北関係にどういう影響をあたえるか?通告なしに放流すれば北は文政権を相手にしない、通告すれば南北対話の可能性があるということだ。その鍵を握るのがキムヨジョン。
(20/09/06)

 昨日TBS-BS某番組、テーマはイージスアショア断念の実態。ゲストは17年イージスアショア導入に関わった元防衛大臣の小野寺と元統幕議長の河野。小野寺曰く「ブースターの落下など不測の事態に対し、防衛省の担当者が地元に対し極めて甘い説明をしていた」、又河野は「技術の進展に対し今のレベルでは対応できないという判断に至ったのであれば致し方ないが、ブースターの落下とか枝葉末節のことに莫大な費用が掛かるからというのは納得できない」とアベー河野太郎に対し猛反発。つまり防衛担当者は今回の決定に全く納得していない。当然今の防衛省内部にも現政権への不信感が発生する。こんなことで日本の防衛は大丈夫でしょうか?
 ワタクシの私見では北朝鮮が日本を直接攻撃する可能性は殆どないと思っている。それは北朝鮮が善意の国だなどという戯けたことではなく、北朝鮮にとって日本・・・韓国も・・・を直接攻撃したところで、何のメリットもないからである。むしろそんなことをすればアメリカの報復を受けるから現キム王朝体制を維持できない。それどころか中国の介入を受けてキム一族他軍幹部は国外追放だ。そんなハイリスクな冒険をするより、やるぞやるぞと脅して金品を巻き上げる方がよっぽどましだ。詐欺師や泥棒はみんなそうする。
 私はイージスアショアなどというハード防衛より、情報作戦の方がズット安上がりと考える。そこで使えるカードが今アメリカ亡命中のキムソンハルと自由朝鮮党という反キム集団。これはトランプがジョンウン関係に前のめりになっているから、アメリカでも弾圧の対象になっている。 しかし今年の大統領選でトランプが敗北すれば風は変わる。さて日本アベ政権はどっちを選ぶのか?
(20/06/25)

 このところズーッとジョンウンが姿をくらませている。その間に妹のヨジョンが韓国文に対し云いたい放題。この悪口雑言は北朝鮮労働党対外工作部の中にそういう文言を考える専門の部署があって、それがあれこれ考える。日本で云えば「電通」みたいなものだ。この部署も幾つか縦割りで競争させられているから次第に雑言レベルが高くなる。
 それはそうとこの騒ぎ、北朝鮮指導部に何らかの変化があったのではないか、という観測がある。例えば兄(ジョンウン)は対米交渉、妹(ヨジョン)は対南工作というように役割分担しているという見方である。一見その通りに見えるが、北朝鮮の政治体制から見て、最高指導者ジョンウンが全てを妹に任せるとは思えない。何処かで顔をみせるはずである。これに対するのがジョンウン健康不安説。筆者はこれを先に行って、最早ジョンウンはこの世にいないのではないかと疑っている。
 もしジョンウンがこの世に居なくなれば、たちまち起こるのが次期後継者を巡る女の闘い。ジョンウンはヨメのソルジュの間に三人の子供がいるらしい。その長男が男というのは確実。ヨジョンも結婚し子供がいるらしい。ジョンウン健在なら後継者はソルジュとの子に間違いないが、そうでなければヨジョンが策略を使ってソルジュ一家を粛正し、王朝を乗っ取る可能性もある。要はどっちが最大の利権集団である軍部のヘゲモニーを握るかである。
 なお北朝鮮人は民族的にはツングース系騎馬民族である高句麗族の末裔。北方ユーラシア騎馬民族には女帝、女系の伝統はない。その点でヨジョンは不利だ。更に男系社会を考えれば、現在アメリカに亡命中の正男の長男であるハンソルが、血統の正当性を主張するケースもある。
(20/06/22)

 北朝鮮キムジョンウンの健康についていろいろ憶測が渦巻いている。マイナスの見方や、彼の健康は問題ないという楽観論まで様々だ。その中で注目を引くのがトランプの「全て分かっている。いずれ分かる」という発言。トランプは何処まで分かっているのだろうか?
 筆者は既にジョンウンはこの世になく、今や身代わりを作っている最中ではないか、と疑っている。身代わりとは何か?それは影武者である。父の正日時代から、北朝鮮トップの影武者は取沙汰されてきた。影武者はそう簡単になれるものではないから、リクルートも難しい。しかし今やテクノロジーの進歩で、影武者も簡単に作れる。
 昨年NHK紅白に「AIひばり」が登場した。筆者は紅白は見なかったが、年明けの某番組で「AIひばり」を見て、これは凄いと思ったのである。この技術を使えばAIヒトラーやAIスターリンを作ることも可能である。無論AIケネデイも可だ。AI同士でボクシングさせたら面白いだろうなあ、などとろくでもないことを考えていた。
 私のような市井の暇人が思いつくことだから、世の中それをもっと生かそうと思わない人間がいないわけがない。AIジョンウンを影武者に使って権力を維持する。これに反対する人間が今の北朝鮮にいるわけがない。いずれジョンウンも姿を現すでしょう。それが生身の人間か、それともチコチャンのようなIT玩具なのか、興味深々。
(20/04/29)

 いきなりの北朝鮮金ジョンウン体調不良疑惑。韓国情報筋の話では心臓系欠陥と云われるが、筆者は新型コロナ肺炎の可能性も疑っている。勿論三十代そこそこの年齢であの体格では、心臓に負担がかかるのは当たり前。しかも数年前の映像では足を引きずって歩いており、これは明らかに通風の発作。あの年で通風が出るということは、腎臓失陥あるいは糖尿の可能性も考えられる。
 では何故筆者がジョンウン新型コロナ肺炎を疑うかというと、確か二月頃ジョンウンが人民軍部隊を査閲した映像がある。これを見ると、将軍たちはみんなマスクをしているのに、ジョンウン一人ノーマスク。これはヤバいと思ったのである。ジョンウンにもしものことがあれば、世界でただ一人ジョンウンに肩入れしているトランプはどうなるのでしょうか?更にトランプに共同歩調の我が国アベ晋三君はどうするのか?興味津々
 ではジョンウンにもしものことがあったら北朝鮮はどうなるか?ジョンウンには妻ソルジュの間に男子が一人いるが未だ幼い。キム家の血族としては、兄のジョンチョル、妹のヨジュンがいるが、この中がうまくいっているとはとても言えない。もう一つアメリカに滞在中と云われる正男の長男(ジョンウンにとっては従兄弟)がいる。
 さて彼らはどれも対立関係にあり、キム一族では安定政権にほど遠い。その結果利権争奪が起こる。特にキム利権に近いのが朝鮮人民軍。利権をなくしてはならぬと軍部クーデターが起こり、軍部独裁政権が誕生する。さて永年の封建制政治のせいで、軍部にも碌なのがいない。結局は派閥対立と混乱が生じ中国支配下に陥る。そうなればジョンウン命のトランプはどうするのでしょうか?古代では朝鮮半島の北約2/3は楽浪郡で中国(漢)の一部だった。中国人は今でも朝鮮は自分のものだと思っているよ。
(20/04/21)

 北方で日本漁船5隻がロシアに拿捕された。ロシアは検査目的だというが、同時に5隻とは面妖。通常はこれを何らかの政治シグナルと受け取る。但し今のロシアはかつてのソ連時代と違って、政府中央の意図がそのまま末端まで届くとも思われないので、現場の誰かが日本側からの賄賂目的でやった可能性も否定できない。中国やロシアなど旧専制独裁国家の片割れの末端は給料が安く、そのため身代金目当てでやたらと逮捕するケースはある。中国で原因不明の日本人逮捕が横行するが、これもその原因は末端役人の給料が安いための賄賂目的かもしれない。
 といってもお互いメンツがあるから、はいそうですかと引き下がるわけにはいかない。常識的に考えればこれは北方領土交渉打ち切りシグナルと受け取られる。北方領土交渉はアベ政権の沢山ある目玉商品の一つ。これが消えると他に与える影響も大きい。例えば北朝鮮拉致被害者問題だが、これも頼りのトランプが関心をなくしているようだ。
 そもそも北方領土問題は、ロシア人にとって西方のヨーロッパロシアでは関心が低く、極東では返還絶対反対。このところ支持率に陰りが見えてきたプーチンにとって、対日関係だけを重視するわけにはいかない。
 プーチンにとって対日関係は、シベリア・極東での資源、つまり石油天然ガス開発での資金を引き出すことだった。日本のある素人評論家は資源開発での日本の技術が欲しいからという説明をするが、これはとんでもない間違い。資源開発技術は探鉱から採掘にかけて、ロシアの方がズーッと先を行っている。日本など2周遅れの後進国だ。第一8000mを超える超深度ボーリングが日本国内では一本もないが、ロシアでは既に数10本がある。
 それはともかく、肝心の資金問題だがこれには中国マネーのメドが付いたのだろう。つまり中ロは資源エネルギーの点で共役関係が出来たので、今更アメリカに遠慮もいらず、日本に頼らなくてもよいというレベルになった。それにも拘わらず、今の日本政界は相変わらずの冷戦思考だ。これが対大陸外交で失敗する原因だろう。
(19/12/18)

 いよいよ」日韓GSOMIA期限切れが近づきました。これに一番いらだっているのは実はアメリカ。韓国は米韓GSOMIA さえあればそれでよい、という考え。実は日本も日米GSOMIA が機能しておれば構わなかった。しかし北朝鮮の動きに対し韓ー日ー米という順路を経るのがアメリカにとって不便だったのである。日本が韓国にGSOMIA 継続を要求したのも、実際はアメリカの要求によるもの。
 今となって韓国が日韓GSOMIAを継続するとは思われない。日本としてはこれを契機として、これまで脆弱だった対北朝鮮、だけでなく中国、ロシアも念頭に情報システムを構築すべきである。良いチャンスだ。
 と思っていたら土壇場で、韓国がGSOMIA破棄凍結だって。根性がないよ、あの国は。やっぱりまともには付き合ってはいけない。
(19/11/22)

 最近はテレビを着ければ日韓関係ばっかり。ワイドショーでは曹国補佐官の不正疑惑オンリー。大統領補佐官がいくら悪いことをしようがそれは他国のこと。日本人がワイワイ騒ぐことではない。それ以上に同盟国大統領・・・トランプのこと・・・と我が国首相が共謀してついた嘘の方が重要だが、誰もそれは言わない。
 問題は文政権下で日韓関係が決定的に悪くなる、という予断である。そもそも文在寅という人物など大した人間ではない。大した人物なら初めから徴用工問題をこんな騒ぎになる前に食い止めているだろうし、GSOMIA破棄などという幼稚な決定をするわけもない。では対する日本アベ政権はどうかというと、これも文と同レベル幼児政権なのだ。要するに幼稚園児同士が庭で喧嘩をしているようなものだ。
 今の日韓対立を前大戦に例えると、昨年2月のレーダー照射事件は、さしずめ韓国にとっての「盧溝橋事件」のようなものだ。その前の徴用工大法院判決により日韓関係は急にギクシャクしだした。盧溝橋事件までは梅津カオウキン協定により日本軍の北京以北撤兵で何とかなった。それをぶち壊したのがこの事件である。事件は演習中の日本軍を国民党軍兵士が射撃したことが発端と云われている。しかしこの事件は一旦は収束した。それが再燃したのが、中国人が日本人居留民を襲撃惨殺した「通州事件」である。両事件の背後には中国共産党・・・これは陳独秀ら過激派主流で、毛沢東ら農民派は既に彼らと対立して離れている。なお過激派は後に毛派によって粛正されており、現在の中国共産党とは全く縁はない・・・の陰謀とされるが真相は不明。
 とりあえず両方とも現場は収束に努力したのだが、不測の事態のため、両国とも軍人よりは政治家が、政治家より民衆(マスコミ=世論)が、更に軍人の一部が世論におもねって強硬発言を重ねたため、ことを煽って収拾がつかなくなり、日中戦争という泥沼にはまってしまったのである。当にレーダー照射事件こそが韓国にとっての盧溝橋事件になってしまった。日本海レーダー照射事件では、多分韓国軍部は遺憾の意を表明してことを収めたかったのだろうが大統領府の中に強硬派があり、特に民意に弱い大統領が強く出ざるを得なくなってしまった。
 盧溝橋事件は日中全面戦争に発展したが、更に日米対立を産んだ。日米対立解決のため日本が選んだのが戦争。そしてその引き金にしたのが」真珠湾攻撃。日本海軍(あくまで連合艦隊」であって海軍全体の総意とは云い難い)が執った戦術は、真珠湾を奇襲攻撃してアメリカ太平洋艦隊を引きずり出し、日本近海で艦隊決戦」を強要するというものだった。
 ところが米艦隊は出てこなかった。逆に引きずり出されたの日本側である。17/4月のドーリットル空襲を引き金に日本海軍が中部太平洋に引きずり出され、ここで被ったのがミッドウエーの敗戦。これを機に米軍の本格反撃が始まった。場所はガダルカナル島である。
 今年7月に日本側が行なった韓国のホワイト国外しは、日本にとっての真珠湾奇襲のようなものだった。その狙いは、徴用工問題について韓国を協議の場に引きずり出すことだった。ところが韓国はその手に載らず逆に日本製品不買運動を始めて逆襲に転じた。ダルカナル島戦については既に多くの本が出版されているので触れないが、作戦失敗の原因としてよく指摘されるのが兵力の逐次投入である。結局は効果を得ずに兵力をすり減らしただけだった。
 日韓ホワイト国問題を見ると、これに非常によく似たことをやっているのである。8月に入って経産省は韓国向けフッ化水素輸出を許可した。これはホワイト国指定外しが政治的思惑ではないことをアピールするためだったろう。その後続けて輸出を許可している。しかし韓国の反日姿勢は弱まるどころか、かえってエスカレートするばかり。その結果、韓国観光客激減で、日本の旅行・観光業は大打撃だ。一方の韓国では大統領はますます強気の姿勢を崩さない。つまり日本のやり方はガダルカナルと同じ兵力逐次投入に陥り、打つ手がなくなったというのが現状。
 これまでの経済損失を日韓双方で比較すれば、むしろ日本の方がマイナスが大きいのではないかと思える。但し経済力・技術力で大きな差があるから、長期戦になれば韓国が音を上げるはずだが、外交力というかじぶんを弱者に見せるテクニックは向こうの方が上だからしてやられる可能性は十分にある。
 前大戦でも中国はアメリカのマスコミや議会に日本悪者中国弱者イメージを植え付けるのに成功したから、アメリカ世論が一斉に反日に傾いたのである。今後の日韓関係を考える上では、かつての日中関係の失敗を繰り返さないことが重要だ。しかし今回のアベ内閣メンバー、特に外務・経産・防衛を見ると甚だ怪しい。更にマスコミの風潮がかつての昭和10年代に近づいているのが悪材料。田原総一郎なんてのが中途半端なことをてれびで云うから余計駄目だ。 
 日本のマスコミはひたすら日韓がもめても困るのは韓国で、日本は大丈夫とアベ大本営発表を繰り返す。一方韓国では政府が盛んに危機を煽る。果たしてどちらが正しいか?ヒトラーはその著「我が闘争」で第一次大戦について、ドイツは情報戦でイギリスに負けた、と断じた。大戦中ドイツ帝国政府・軍部はひたすら勝利の報道のみを繰り返した。その結果ドイツ市民は勝っているとばかり思いこんで真剣にならなかった。
 一方イギリスは苦戦・敗北を報道した。その結果国民は団結し、最終的にドイツに勝利した。かつての大本営発表と今の日本大丈夫報道、日本ホメ番組の横行は最終的に日本を滅亡に導きかねないのである。
(19/09/11)

 韓国の一部団体が東京五輪ボイコットを呼びかけているようだ。民声に弱い文政権だから一気にこれにのめりこむ可能性もある。これに北朝鮮を巻き込めば更に運動は広がる。これに対し、韓国がボイコットすれば日本の金メダルが増えるから返って有難いという声もある。実はワタクシもそういうせこいことを考えことがあるので、みんな考えることは同じだなあと、思ってしまうのである。
 無論韓国だって黙っていない。仲間を増やす工作に奔るに違いない。北朝鮮もボイコットしてくれれば柔道・空手・サッカーで大いに助かる。多分東南アジア・アフリカを中心に、経済援助をダシにボイコットを呼びかけることが考えられる。ここで注意しなくてはならないのは、こういう中小国家は結構したたかで、日本と韓国を天秤にかけて、自分を高く売りつけることがうまいということだ。この点、アジアやアフリカ諸国を途上国・後進国と舐めてはいけない。何故なら彼らは、西欧人とは日本人より何百年も前から付き合ってきたからだ。キャリアが違うのである。
 一方我が国政府は、首相のアベ晋三が長州の田舎者、NO2(麻生)が筑豊炭鉱成り上がりの小倅、NO3(菅)が秋田の水飲み百姓上がり、その他もあまりたいしたのがいない。文のフェイクに惑わされて、余計な約束をしかねないのが不安の種だ。
(19/09/07)

 例のお騒がせ屋、N国丸山穂高が竹島問題解決には戦争しかないとツイート。これに批判が集まると、「言論の自由だ、批判は当たらない」と逆切れ。なんとなく、何でもかんでも「問題ない。問題には当たらない」と切って捨てる秋田の禿ネズミこと菅義偉の記者会見みたいだ。
 確かに言論の自由はあるが、それを批判する自由もある。それはそうなのだが、私の見方では、どうもこの人物何か大きな勘違いをしているようだ。多分、日本が何かを起こせば、相手は抵抗もせずに道を開いてくれると勘違いしているのだろう。
 そもそも前回の北方領土戦争発言といい今回と云い、どんな戦争をするのか具体的に示していない。核戦争まで行くのか、相手の首都占領まで行くのか、それを示さないで戦争を訴えるのは政治家として無責任も甚だしい。かつての日本軍部・政府は戦争の具体像を示さず・・・示せず・・・戦争にのめりこんだから国を滅ぼしたのである。
 こういう勘違いは何処から来るのか?親の育て方が間違っていたという意見があれば筆者はそれに賛同する。もう一つは彼は経産省キャリアである。キャリアというのは地方へ行けば殿様で、何でも出来るし逆らうものはいない。昔からそうだったわけではない。昔々の未だ地方が強かった時代は、地方財政が豊かだったから地方は中央なんか当てにしてなかった。しかし昭和50年代以降の円高不況で地方財政は苦しくなり、中央の財政補助をあてにしなくてはならなくなった。この結果、中央キャリアの権限が肥大化したのである。丸山はその流れに乗っただけで、周りの人間は別に彼を畏れても敬っていない。しかしアホ官僚はそれを自分のちからとお勘違いしてしまうのである。北方領土戦争発言以来の彼の発言はこの延長線上にあるのだろう。
 もし戦後の領土問題を戦争で解決したければ、沖縄やグアム・サイパンも戦争で取り返そうと云わなけりゃいけない。そんな度胸はないのだろう。
(19/09/03)

本日昼食時にテレビを見ていると、例の元維新丸山穂高のの北方四島戦争発言について、大阪の某吉本芸人が「戦争でとられた領土やから戦争で取り返すのは当たり前。丸山が批判されるのは発言した場所がわるかったからで、深夜テレビなら問題ない」と発言。本当にこの芸人はアホだ。そして丸山は馬鹿だ。
 アホ・馬鹿とそうでないのを区別する方法は、学歴や試験の点数ではない。アホ・馬鹿は目の前にある餌を食うことしか考えず、過去から学ばない。そうでないものは、この餌に毒があるかどうかを考える。毒の種類にはトリカブトの様に直ぐに効いてくるのもあれば、ヒ素の様に少々時間が掛かるのもある。一番気を付けなければならないのは、高塩分食品の様に永年喰い続けなければ効果が得ないものである。そしてそれを確かめる。
 北方領土というのは保守系民族主義議員にとって、支持を広げる美味しい餌である。だから丸山の様に「戦争してでも」という勇ましい言葉が出てくるし、それに賛同する人間も出てくるのである。
 さて、ここで考えなくてはならないのは丸山説の副作用がどのようなもので、どういう作用を与えるかである。丸山の言い方では、領土を回復するために日本がロシアに戦争を仕掛け、且つそれに勝利することが前提になる。このためには第三国の干渉がなく、戦力的にも日本がロシアを圧倒しなくてはならない。しかしこの前提が全く身勝手で非現実的なものであることは誰の眼にも明らかである。
 まず日本が戦争を仕掛ければ当然ロシアも反撃する。極東における彼我の戦力差はあきらかである。日本は北方四島を回復出来るどころか、少なくとも北海道東部、最悪の場合北海道全部をロシアに占領されるだろう。それ以上にロシアのミサイルは既に日本に向けて照準している。ソ連崩壊後、エリツイン・第一次プーチン政権下で対日照準は外されたが、メドベージェフ時代に復活した。メドは対日強硬派だ。さてそうなったらどうするか。
 日米安保条約は日本が侵略を受けた場合にのみ、アメリカは日本防衛義務を負うが、この場合はその範囲外になる。国連安保理事会に訴えたところで、国連は事態は日本が引き起こしたものだとして問題にしないだろう。仮にロシアに対し国連制裁をかしたところで、ロシアはそんなもの無視する。つまり結果は北海道のクリミア化しかない。
 ということで現在のロシア国家が続く限り、北方領土が戻ってくる見込みはない。しかし全くないわけではない。二つあって一つはロシア国家が崩壊したとき、その混乱を狙って回復することだ。ロシア国家の崩壊が何時どういう形で起こるか、なかなか予測しがたいが、一つの可能性が地球温暖化である。今のところ温暖化の進行は避けられない。この結果、シベリアの凍土の融解が進み、凍土中に眠っていたバクテリアが息を吹き返し病害をまき散らすとか、凍土を作る腐植土が融解すると地下水が酸性化するので、シベリアの森林が崩壊する。これらの影響の結,果、ロシア国家は東西に分裂せざるを得なくなる。日本はロシア極東国家と交渉すればよいだけだ。
 もう一つは千島海溝地震と千島ーカムチャッカ火山帯の活動である。こういう災厄が訪れると大陸国家は住民を移動させてしまう。後には何も残らない。これもチャンスと云えばチャンスである。どちらを採るか、例えば今後の温暖化で殆どが水没したような島を本当に欲しいかどうか、頭を冷やして考え直せばよい。それより自分の足元が水没しかねないのである。
(19/08/31)

 日韓GSOMIAの延長を韓国が拒否して大騒ぎ。どのマスコミも、出てくる評論家もみんな予想もしなかったとあきれ顔。しかし筆者は何となくこんな結果になるのではないかと思っていた。
 まず延長論者の言い分は
1)今年の光復節での文大統領の表現は通常より抑制的だった。
2)GSOMIAからの撤退は韓国にとってマイナスになってもプラスにはならない。
 というものだ。
1)について;表現方法はともかく、その内容は相変わらずの対日上から目線で、まともに協議しようという意思はワタクシには感じられなかった。つまり何も変わっていないということである。
2)について;これは安全保障問題の専門家なら理解出来るが一般大衆(ポップ)ではどうか。日本人(国会議員を含む)だってGSOMIAの意味をどれだけ理解しているか分からない。つまりこれは問題解決の大きなパラメーターにはならない。
 以上2点は実は前段・・・事務方レベル・・・の話で、こういう話は直前でひっくり返ることはよくある。特に現在の日韓関係は事務方同士の話もできない状態である。その場合トップ同士の話し合いが重要である。それが昨日北京で行われた日韓外相会談である。
 会談が終わった後、日本の河野は認識を共有できたなどノー天気なことを言っていたが、後から出ていた韓国の康京和外相は険しい表情で何も語らなかった。会談でどんな話し合いが行われたのか知らないが、そもそも河野太郎なんてのは女心が分かるようなデリカシーのある人間ではないから、云わなくてもよいことを言っちゃったのではあるまいか。それと対する康外相は筆者の見方では文大統領を上回る対日強硬派。いささか甘く見ていた可能性もある。問題は日本側にGSOMIAが拒否された時の代替案が用意されていたかどうか、それが現実的なものであるかどうかだ。残念ながら日本側に垣間見られるのは相変わらずの根拠なき楽観論だ。これはノモンハン以来の日本官僚の伝統だ
 文在寅とその側近・シンパ達の思いは、現実的かどうかは別にして、無条件の南北統一、統一朝鮮国による日本への対抗、つまり李氏朝鮮国の復興である。
(19/08/23)

 韓国が日本の一部輸出規制強化の報復として、日本の輸出優遇措置を撤廃すると決定。果たして韓国が対日輸出規制して日本が困る品目とは何でしょうか?筆者の拘わりがある建設業で見ると確かに一般構造用炭素鋼材(鋼管やH鋼など)の大部分は韓国からの輸入品だ。オリンピックや大阪万博等のイベント施設」やホテル建設では影響はあるかもしれない。しかしこの決定で一番影響を受けるのは肝心の韓国企業である。やっぱり有耶無耶で終わるのではないか?
(19/08/14)

北朝鮮が頻繁ににミサイルを発射しても、あれは脅威ではないと言い張る我が国総理大臣。一昨年北朝鮮のいつも通りのミサイル実験を国難として総選挙をしたのに、今回は至っておおようだ。トランプが短距離なら構わないと云ったから構わないのか?
 北朝鮮の短距離ミサイルは少なくとも西日本は射程内に入る。東京は外れているから構わない、大阪はどうでも良い。それでも大阪維新の会はアベに追随するのか?
(19/08/04)

今や日韓関係は最悪。そのキーワードがホワイト国。問題は日本がどういう理由で韓国をホワイト国に指定した、言い換えれば規制対象国から外したか、の理由。韓国をフッ化水素他の半導体関連物質輸出規制対象から外したのは2004年。この当時、日本の半導体産業は打ち続く円高と90年バブル崩壊に伴う銀行不良債権回収の煽りで、人材・設備のリストラで血眼になっていた。その旗振りをやっていたのが小泉政権下の民営化委員会と金融担当相の竹中平蔵。この結果、日本の半導体産業はガタガタ、未だにその余波でJDIの身売り騒ぎ。
 この逆に勢力を伸ばしてきたのが韓国、中国勢。特に韓国は半導体立国を目指し、政府の支援を受けて拡大の一方。日本からも技術者を大量に受け入れ、技術力も日本を凌駕するまでになってきた。この間日本は何をしていたかというと、相も変わらずリストラの繰り返しで、人材と設備のたたき売りばかり。優れたノウハウを持った技術者が外国企業に引き抜かれても、日本経営者は給料の高いのが一人減ったやれやれというばかりで、何もしなかったのである。そして彼を通じて貴重なノウハウが外国メーカーに流れていった。気が付いたら日本メーカーは2周遅れのエンドランナー。要するに日本側半導体産業経営者の無能が全ての原因なのだ。
 さて国内半導体産業がこのザマでは、下請けの素材産業はたまったもんじゃない。何処かに販路を見つけなくては、となるのは理の当然。一方海の向こうでは素材を欲しがっている国がある。売りたいけれど邪魔なのが特定品目輸出品規制である。これがなくなればもっと楽に輸出が出来る。そこで経産省にお伺いを立てる。するとなんと許可が出た。
 当時の日本政府は小泉政権で、内閣の要である官房長官はたしかアベ晋三、また自民党幹事長はコイズミ純一郎というイタチの周りをはい回る小狸武部勉ではなかったか?この武部という人物、かつての郵政選挙の折「・・・するのも国のため」などと替え歌を歌い、最近では「日本は天皇を中心とする国家だ」とアベヨイショ発言。しかし明治以降の北海道移住民の大部分は、天皇を拉致誘拐した薩長奸族政権によって本土を追われたのが大部分。武部だって自分の爺さんや曾爺さんが、どうやって北海道に来たかを調べればよく分かる。この人物、愛国者の振りをしているが、実際は北朝鮮かロシアのスパイではあるまいか。鈴木宗男と佐藤優がロシアスパイなのは明らか。
 なお、筆者は規制三品目の輸出をもっと自由にせよというのではない。そもそもこれらの品目の規制を緩和したことに問題がある。どのみち日韓議員連盟に属する国会議員の誰かが間に入ったのだろう。当時の韓国政府はノムヒョン左派政権。北朝鮮との関係を疑っても不思議ではない。何故こんなことをしたのか?規制緩和の責任者は誰で、その経緯を明らかにすることの方が重要なのである。そして多分最大の責任者は、全てを頬被りして選挙に利用しているのだ。
(19/07/14)

日本が韓国へのフッ化水素輸出規制を再開したので、韓国経済は大打撃という報道で、日本の保守派は鬼の首を取ったように大はしゃぎ。百田あたりなら、これみろ日本の技術は凄いのだというだろう。しかしフッ化水素を作る技術などたいしたことはなく、高校生でも作れる。
 フッ化水素の原料となるフッ素(F)は蛍石(フルオライト)という鉱物に含まれる。蛍石とは何者か?筆者は地質学をやっていたが専門は層序学、構造地質学で鉱物学は専門外。だから鉱物を見せられてもよく分からないことが多い。そこで蛍石とは何者かをウィキペデイアで調べると、ペグマタイトという岩石の中に含まれるらしい。
 ペグマタイトは巨晶花崗岩とも云われ、花崗岩活動末期に花崗岩の中に岩脈状に形成された岩石である。主に石英からなり、その大きさは10数ミリから数10ミリに達するので、しばしば水晶と見間違えられる。石英中の不純物には金やウランなどもあるので、地質屋は大抵ペグマタイトには眼を付ける。
 それは別としてペグマタイトは決して珍しい岩石ではなく、花崗岩地帯ならどこにでもある。但し日本では産業用に適するほどの規模のペグマタイト脈がないので、ほったらかしているだけだ。例えば産業用に適するペグマタイト脈(幅は概ね数m以上)があったとする。石英の大部分は半導体原料になる金属シリコン製造に使われる。残った残渣の中に蛍石があればそれがフッ素製造に使われるだけだ。日本のフッ素製造原料である蛍石も大部分は輸入品だ。又どんなメーカーが作っているかというと、なんと岩谷産業という中堅ガスメーカー。岩谷で作れるなら大阪ガスでも作れる。その程度のものを何故韓国サムスンがほったらかしにしていたのか?多分自家生産より日本から買った方が安いと思ったからだろう。
 日本政府の輸出規制で主輸入先である韓国サムスンも打撃を受けるが、日本のメーカーも打撃を受ける。上で述べたように、フッ化水素製造プロセスは決して複雑なものではない。韓国がその気になれば簡単に乗り越えられる。もし韓国が国産化を始めれば、後に残るのは日本メーカーの屍だけだ。
 かつて中国が日本向けレアアース輸出を事実上禁止した6年後どうなったいうと、日本の中国からの輸入量が6割り減ったが、中国のレアアースメーカーの4割りが倒産し、遂に18年には日本向け輸出を解禁せざるを得なくなった。こうなる前に上手くことを収束させるのが政治だが、アベも文も方向が右か左か違うだけで、アホさ加減では同レベルだから前が見えていない。
(19/07/10)

 日本が対韓報復としてフッ化水素輸出の事実上の禁止を決定し、それを韓国がWTOに提訴する騒ぎに発展。たかが数億か10数億そこらの徴用工補償にこんなことをするのは大人気ないが、筆者は世界のフッ化水素生産の9割りを日本が占めていることは知らなかった。
 フッ化水素という物質は天然には存在しない劇毒物で、主に半導体製造の最終工程に使われる。半導体基盤の金属シリコンは化学的に極めて安定で、フッ化水素酸以外の物質には溶けない。この性質を利用して、金属シリコンを腐蝕させて金線を浮き上がらせるのに用いられる。
 実はフッ化水素酸が果たした役割にはもう一つ大きなものがある。それは放散虫年代学と呼ばれるものである。日本列島の中古生界地層には莫大な深海成堆積物が含まれるが、そのほとんどは化石を産出しなかった。ブロック状の石灰岩に含まれる紡錘虫やサンゴなどから断片的な年代データを得ることが精一杯だった。
 1970年代岐阜県鵜沼の長良川に露出するチャートという岩石から、三畳紀のコノドントが抽出された。これで従来古生代石炭〜ペルム系とされた美濃ー丹波帯が、一挙に中生代三畳系になった。事態はそれだけにとどまらず、和歌山や四国の秩父類帯のチャートや泥岩、特にラジオラライトという珪質の地層からジュラ〜白亜紀の放散虫が抽出され、従来化石が出ないため年代不詳とされてきた中古生代深海性堆積物の年代が明らかになった。これに古地磁気その他による位置情報を加えることによりプレートテクトニクスは飛躍的に進歩した。
 それをリードしたのが日本の地質学、中でも大阪教育大、大阪市大が中心となった。当時ー1980年代後半ー大阪市大地学、京大地鉱などへ行くと外人だらけで日本人より多いんじゃないかと思ったくらいだ。みんなフッ化水素酸を使って放散虫を抽出する技術を習得するためにやってきたのである。筆者が学部生だった時使っていた標本室が、いつの間にか放散虫抽出工場になり、関係者以外立ち入り禁止になった。
 その理由は日本がフッ化水素生産技術を独占していたためかもしれない。つまり現在のプレートテクトニクスは日本製フッ化水素の御かげともいえるのである。このように人類の知性進歩に役立った材料が、たかが徴用工騒ぎに政治利用されるとは、まことに残念なことである。
 なおこのような状況を作り出した張本人は、日本では韓国大統領の文という見方が強い。確かにそういう面もあるが、文を煽ったのがアメリカのトランプだという側面も見忘れてはならない。トランプがあまりにもジョンウンに対し宥和的であるため、元々対北融和派の文や韓国左翼が更に先鋭化反日化したのである。なおトランプはそんなこと全く意に介さず、我が道を行くだ。
(19/07/05)

未だ未確認だが、北朝鮮外交幹部の粛正・処分情報。今のところ分かっているのは四人だ。一人は処刑、一人は強制収容所、一人は政治教育、もう一人は謹慎だ。理由は明らかに5月のハノイ会談失敗の責任。そしてその最大の理由は、アメリカ・・・というよりボルトン・・・がいきなり出してきた寧辺以外の核施設の衛星写真。筆者はこの四人がこれらの核施設を事前には知らなかったのではなかったと思う。それどころかこジョンウン自身、どこまで把握していたかどうかも疑わしい。又、この四人は従来南北関係、対米関係調整役で、どちらかと云うと対韓、対米には宥和的。これがいなくなってしまうのだ。
 そもそも北朝鮮は、政府・党・軍が完全に縦割りで、その内部も縦割り障壁で細分化されているから、隣が何をしているか知っているものはいない。全体を掌握しているのはジョンウンただ一人だ。北朝鮮人民軍にとって最大の利権は核とミサイル。これはジョンウンとて同じだ。ここでジョンウンがトランプに対し弱気を見せれば、軍の利権に傷がつく。そこで巻き返した結果が四人の処分と云う結果。ジョンウンも結構危ない橋を渡っているのである。
 さて四人・・・これは政府、党で南北、米朝関係を担つしていた・・・を処分すればどうなるか?少なくとも日米韓三国は北朝鮮とのパイプを失うことになる。アメリカでは民主党だけでなくボルトン他の対北強硬派が主張するのは人権問題。それに対しトランプは「オレはジョンウンと馬が合う」などと云って取り合わない。今回のような粛正が行なわれても、なおジョンウンを庇うのか、見もの。なおアメリカのトランプ支持者にとって、北朝鮮人の人権などどうでも良いのだから、人権問題を騒ぎ立ててもあまり効果はない。
 日本はアベが北朝鮮と無条件で対話すると云っていたが、そのパイプもなくなった。おまけにうっかりトランプの尻馬に載って余計なことを言うと、こんな独裁者と会うのかという批判に繋がる。夏の参院選に向けて大痛手。韓国の文在寅はもっと大きな痛手だ。日本と同じく外交パイプがなくなるだけでなく、文がジョンウンに対しうっかりしたことを言うと、たちまち野党のひはんを浴びる。
 それに比べロシア、中国は落ち着いたものだ。両国ともこれまでの米朝会談にはあまり興味を示さず、ジョンウンとの間にも一定の距離を置いていた。独裁者同志で何か共通するものを感じるのか?おそらく今回の処分は予期していた可能性もある。
 なお、筆者が興味を持つのは、ハノイ会談当日に、スペインの北朝鮮大使館を襲った「自由朝鮮」という団体。リーダーはキム正男の長男で、現在アメリカで支持者の保護の下に置かれていると云われる。実行犯はスペイン当局に出頭し、現在身柄をアメリカに拘束されているらしい。トランプは彼らの処遇をどうするのか?それで今後の米朝関係の行方を占えるかもしれない。
(19/06/01)

 米韓同盟にクサビを打ち込むような北朝鮮のロケット砲発射。それとも令和改元と新天皇への祝砲か?このロケット砲、300ミリ多連装だから一回発射すると次弾装填に随分時間が掛かる。それにとにかくでかいから発砲時の熱や振動が大きい。そのため発射場所が直ぐに分かる。自分で居場所を教えているようなものだ。そこをミサイルで狙い撃ちされればイチコロだ。要するに白亜紀の恐竜の生き残りのようなもの。
 北朝鮮は高精度ミサイル開発を進めると云っているが、これには人工衛星が必須条件。今のところこれには未だ成功していない。ホリエモンロケットがやっと成功したから、これを使えば安上がりで済む。ただしこれも人工衛星を無事に軌道に乗せることができるかどうかは疑問。未だ子供の玩具の段階だ。
 それは別にしても、今回のロケット砲発射の意図は、一つはトランプを三回目の米朝会談に引き出すこと、もう一つが米韓同盟にクサビを打つこと。ただしこれで今の韓国文政権が北と距離を置きだしたり、日本との関係改善に乗り出すなんてことはあり得ない。文の南北宥和政策は骨身に染み付いたものだ。これがなくなるなどというナイーブな考えを持ってはならない。
(19/05/05)

 韓国徴用工訴訟支援団体が差し押さえた日本企業資産の売却を始めたよし。つまり買い手のメドが付いたということだろう。興味があるのは一体誰が資産購入に応じたかである。当たり前だが日本企業や投資家が応じるはずはない。とすると韓国民族系企業か個人か、だ。そうだとすると、差し押さえの意味は全くない。無論、第三者や日本でも在日起業家が買い取って、それを被告企業に高値で買い取らせるという作戦もないではないが、そもそも在韓資産などほとんど投資価値のないものだjから、まずこれもない。
 通常はあり得ない話だが韓国政府が買い取るというケースもある。今の文政権ならあり得る。もしそうなら到底韓国国民の理解を得られないだろう。
 差し押さえ総額は三菱重工と新日鉄合わせて1億7000万円。これに不二越や他を合わせてもせいぜい数億円程度。おまけに今の韓国文政権が煮え切らないから支払いは遅れる。これなら前政権が交わした基金の方がましだ。実際年金の支払いは一部行われている。それをあのおかしな弁護士が世論を掻き立てて邪魔しただけだ。まさに敵は本能寺にあり。
(19/05/01)

 

 韓国大統領の文が米朝間の仲介役を自認してアメリカに行ったが、たった2分でトランプから追い返されてしまった。これを受けて北朝鮮は「対米交渉は我々がやる、韓国は差し出がましいことをするな」と異例の韓国非難。これを世間はジョンウン/トランプとの間の個人的信頼の現れと評する。無論その面もあるだろうが、もっと重要なことは韓国が北朝鮮の狙いがどこにあるかを見誤ったことだ。今回の会談で浮き彫りになったことが2点ある。
 まず第一は、ジョンウン(=北朝鮮)の狙いはあくまで対米直接交渉。朝鮮戦争終結宣言を得て、体制を維持し制裁を解除することということだ。日韓両国はそのための踏み台に過ぎない。昨年の南北会談はまさにその踏み台の踏み心地を試しただけだ。
 この方針は今のジョンウンが始めたのではなく、父の正日、祖父のイルソンみんなやってきた。目新しいものではなく、使い古した手だ。最初は何か甘い言葉を投げかけて相手(日韓のこと)を油断させ、ある程度目的を達成すると値段を吊り上げる。相手が態度を硬化させると核実験やミサイルで脅しをかける。今回も同じだよ。問題は時間がたつと、相手側の人間はみんな過去のことを忘れてしまうことだ。ハノイ会談が失敗に終わった後、日本の評論家の一部には日本が米朝間の仲介に立つべきだ、などとノー天気なことを言うのがいたが、今回の文/トランプ会談で、そんなこと夢物語だということが分かっただろう。
 次に注目を引いいたのが、トランプが文に対し、日米韓の連携強化が重要だと云ったことだ。これは多分ホワイトハウスより国務省内の知日家の提言だろうと思うが、トランプがこれを受け入れたことは、文(=韓国)にとってショックだっただろう。要するにアメリカは現在の日韓関係悪化を快く思っておらず、むしろ韓国にその責任があるのではないかと思っている節がある。かといって今更親日政策に切り替えることもできず、さてどうしたものかと思い悩むだろう。このように何かある目標に向かって一直線に進むと、とんでもないところに落とし穴があって、行き詰まってしまうことはよくある。これは何もお隣の文在寅だけでなく、元号を強引に我田に引水した我が国のアベ晋三にも、今回の地方選で維新に投票した大阪府民にも当てはまることである。
(19/04/16)

 韓国による日本産農産物の禁輸措置に対する日本側のWTO提訴で、2審で日本側敗訴の決定がでました。これで群馬県他7県の対韓国輸出は当面不可能になりました。韓国政府はこの決定を恒久的措置と大喜びだが、あの国の恒久的措置位あてにならないものはない。
 それはともかく韓国の日本産農産物禁輸措置は13年の東電放射能汚染水流出事故がきっかけとされる。しかし汚染水の流出先は太平洋だから海に面しない群馬や栃木など何の関係もない。では何故こんな措置をとったのか?13年と云うのは第二次安倍政権発足年で、いわゆるアベノミクスに伴う円安政策が始まった年。そこで始まったのが農産物の輸出拡大である。ところがこれが韓国に影響し、漁業始め韓国農水産業が打撃を受けた。
 時の韓国政権は保守派のイーミョンバク政権。しかしかれが既に支持率が下落しレームダック状態。ここに突如現れたのが東電汚染水問題。シメタ、というわけで放射能をダシに日本産農産品を締め出せば、保守層の支持回復更に国民の反日感情を刺激できるから、支持率回復に一挙両得。
 この程度のことは誰でもわかる。分からないのがWTO理事会だ。彼らの大部分は欧米の銀行家。彼らにとって、極東のささいなトラブルなど興味はない。ということはポイントはロビー活動だ。おそらく韓国は熱心にやったのだろう。一方日本側は一審で勝ったため油断した可能性が高い。
 それともう一つ重要なことは、WTO理事達は放射能というものに対し、殆ど知識がないことである。このような自分が経験したことのない驚異に対する反応は、大きく過少に評価し無視するか、あるいは逆に過大評価をしてしまう。おそらく韓国は放射能の影響を過大に協調したのだろう。こういう科学技術に関する訴訟問題では、自分だけが理解しているのではなく、審判官を教育する必要があるのだ。
(19/04/12)

 新日鉄住金や三菱重工更に不二越に対し、元韓国慰安婦・徴用工支援団体が在韓資産の差し押さえに踏み切りました。私がこの件について不思議に思っているのは、差し押さえ後どうするのか具体策がみえないことです。
 支援団体は差し押さえ資産を現金化すると云っている。その現金は当然元慰安婦や徴用工に支給されるだろう。そしてその額は日韓両政府で合意された慰安婦基金からの支給額より多くなくてはならないはずだ。
 ところが実際の差し押さえ額は三菱重工が8000万円、新日鉄が6億円とも云われる。不二越については7000万円。ということは全部合わせてもかつての日韓基金の内、日本側負担分にも及ばないことになる。つまりこんな騒ぎがまかり通れば、もらえるはずの年金も減り支給も遅れるのである。これを肝心の元慰安婦や徴用工達は知っているのでしょうか?
 また差し押さえ資産を現金化する場合、必ず買い手が無くてはならない。資産の中には非公開株式もあってこれは買い手が付かないから現金化できない。又、現代では、株式は全て電子取引で株券などは発行しない。これも直ぐに買い手が付かなければ現金化できない。特許権は当然国際特許のはずなので、日本側企業が各国に特許権売買停止を申し立てればこれも現金化は難しくなる。
 本日の報道では韓国支援団体は資産現金化を先送りすると発表したが、つまり買い手が付かなかったのである。民間の買い手が無ければ、結局韓国政府が買い取らなければならない。これなら以前の日韓共同基金の方がましだったとなる。そうなってやっと現実にめざめるだろう。
 要するにこの問題、今の韓国文政権と、それに悪乗りするノーなし裁判官、チンピラ弁護士による売名行為にすぎない。一番困っているのは、せっかくもらえた年金を無理やり返上させられ、おまけに何時終わるか分からない法廷闘争に付き合わされる元慰安婦と徴用工なのである。
(19/03/26)

 韓国徴用工問題支援団体が、国内だけでなくヨーロッパでも三菱重工他日本企業資産差し押さえ訴訟を起こす構え。これに対し日本政府は報復措置の可能性を示唆。しかし韓国政府は日本は速まってはいけないと呑気な構え。韓国政府特に大統領の文在寅は、事態をよくわかっていないのではないか?
 これは現在差し迫っているブレグレッジに対するイギリス離脱派と似た感覚だ。合意なきブレグレッジをやれば、イギリスに進出している外国企業が逃げ出すのは当初から分かっていたはずだ。しかし離脱派はそれをたかをくくっていた。大英帝国の威光には皆が従うはずだ、とね。
 韓国も同じで、我々に正義があるのだから、かつて悪を働いた日本企業は無条件に従うべきだ。従わないのはやましいことがあるからだ、と。要するに我々は従わない、従うのは御前達だ、というわけである。
 まさか日本が報復に打って出るとは予想もしなかったのだろう。無論報復がどういう形のなるのか、私もよく分からないが、当面考えられるのは韓国投資の削減。韓国進出資本の引き上げ。韓国渡航特に観光目的の制限といったところか。サムスンへの部品輸出制限も考えられるが、これは日本企業への影響も大きいので直ぐにではない。但しギャラクシー端末の輸入が減るかもしれない。
 要するに今の韓国にとって喉から手が出るほど欲しい外貨の制限から始まるだろう。
(19/03/11)

 筆者は今回のトランプ/ジョンウン会談で、出来ても二流合意だけだと断じましたが、その二流合意さえ出来なかった。トップそれも独裁者か独裁色の強い二人が出会って、合意文書が出来ないとは前代未聞。歴史上も聞いたことがない。その原因・理由は色々取沙汰されているので敢えて採りあげません(個人的には途中で割りこんできたボルトンが怪しいと睨んでいますが)。ここでは米朝物別れの影響について考えてみることにします。
 トランプ、ジョンウン以外にこの会談に関心を持っていた、あるいは持たざるを得なかった首脳としては・・・それぞれ立場は異なりますが・・・、韓国の文在寅、日本のアベ晋三、中国の習近平の三人が挙げられます。
 一番ショックがきつかったのが韓国の文でしょう。ハノイ会談成功で南北宥和を促進し、対北制裁を緩和して対北投資を拡大し、その成果を背景に3・1独立式典*を開催し、合わせて支持率拡大と政権安定化を図る。その思惑が全てパーだ。無論アメリカとの関係も怪しくなる。
 中国の習も思惑が外れた一人だろう。ジョンウンのピョンヤン/ハノイ旅行にわざわざ国内通過を認めたのは、現在の米中関係厨芥の役割をジョンウンに期待したからだ。更に対北経済制裁が緩和あるいは解除されれば、不況をかこつ中朝国境経済圏救済に繋がる。他にも思惑はあるはずだ。それがみんなパーになってしまった。
 この中で漁夫の利を得たのがアベ晋三だろう。今のところ中韓のいずれもアメリカとの関係に傷がついた。無傷なのは日本のアベだけだ。無論拉致問題解決は遠のくが、これは北朝鮮は既に解決済みと主張しているので、いくらトランプが取り挙げても取り合わないだろう。トランプ自身日本人拉致問題をそれほど重要視しているとは思われない。アベは二度に渉ってトランプがこれを取り挙げたと語るが、日本人の誰も聞いていないので嘘か本当か分からない。
 ただ昨夜、アベは北朝鮮と直接話し合う用意があると語った。心は参院選対策。このところ勤労統計疑惑で内閣支持率が危ない。このまま統一地方選、参院選にもつれ込めば政権基盤が揺らぐ。おまけに二階派の田畑強制性交事件まで絡んできた。ここで北朝鮮電撃訪問というサプライズをやれば内閣支持率が回復する。つくづくこの男は運が良い。何かやばいことがあると、必ずジョンウンが助けてくれる。裏で繋がっているのじゃないかと思われるぐらいだ。
 ではその時期は何時か?5月は新天皇即位・改元、6月にはG20がある。参院選を8月と仮定すると、時期は6月末か7月初め。果たしてそれまでに日朝会談を開ける準備が今の外務省にできるでしょうか?なにせ外務大臣があれでは無理だと思うが。
(19/03/01)
*本日報道では、3・1独立式典で、対日批判は抑え、日韓協力を訴えた。何故いきなりこんなに心変わりしたのか?やっぱり昨日の米朝会談不調がショックだったのだろう。やっと文も現実に目覚めたか

 今や日本国内の話題はトランプ/ジョンウン会談オンリーですが、世界的にはどうでしょうか?多分ヨーロッパではブレグジットの方が関心が高いでしょう。アメリカでは元トランプ側近だった弁護士マイケルト・コーエンの議会証言とか、モラー特別検察官報告書に関心が移っていると思われます。この理由は今回のハノイ会談のプレーヤーが揃いも揃って二流だからです。ということは会談の結果も二流ということになる。
 トランプが将来の歴史書でどう評価されるか、殆どみんなわかっている。アメリカ史上最低の嘘つき、ペテン師大統領とか、人種差別主義者で男女差別主義者、その場その場で云うことを変える信用出来ない人間とかである。
 一方のキムジョンウンはどうか。三代目で父や祖父のようなカリスマがない。尊大に構えるが内心は臆病者。贅沢と遊びには目がない、とかである。
 双方に共通するのは、現状の安定を維持するのみで未来の歴史を切り開こうとする理念や意欲に関心がないことです。これはこの二人だけではなく、プーチンや習近平、更には我が国のアベ晋三など、21世紀前半の世界指導者に共通してみられる傾向です。
 彼らが意欲的になるのは、過去の栄光の復活か、せいぜい現状の維持、なによりも自分達の権力の継続である。キムジョンウンなどその典型、アベのミニチュア版だ。
 こんな二人が話し合って出来る合意など、ろくなものではないことはあきらかです。内容はともかく、そもそも合意内容を両者が守る保障などどこにもない。まずトランプは前任の民主党政権が取り決めた国際的合意や国内政策を次々と破った。次の大統領選で仮に民主党政権が誕生したり、共和党でもアンチトランプ派が勝利すれば、トランプの約束を反故にするかもしれない。そうなっても身から出た錆だ。
 一方ジョンウンはどうか。一般にはトランプには後1年半しか任期はないが、ジョンウンには事実上任期はない。その分ジョンウンの方が有利だ、と云われる。任期がないということは、死ぬまでその地位に留まれるということである。しかし人間の死は何時訪れるか分からない。いきなり後ろからズドンということもあるのだ。かの韓国独裁者朴チョンヒがそうだった。ジョンウン自身、総書記着任後次々と近親部下を粛清している。自分でズドンを実行しているのである。彼がそうならない保証はない。実の長兄を殺し、次兄も幽閉されたままだ。こんな血塗られた家系が何時までも続くわけがないのである。
(19/02/28)

10年以上前だったと思うが、JR高槻駅前の陸橋を歩いていると、50ぐらいのオッサンがビラを配っていたので見てみると、「10.21国際反戦デーに結集しよう」とあるので、思わず「お前ら未だこんなことやってんのか?」と聞いたら「やってますよ」という答え。70年当時の革マル反帝反スタ闘争の生き残りというか化石、絶滅危惧種のような連中だ。
 これと同じことをやっているのが現韓国の文大統領とか国会議長。その側近である、いわゆる「進歩派」と云われる連中。文曰く「今の韓国検察・警察の問題はみんな日帝の影だ」。つまり保守派や親日派を捕まえないのは、検察・司法がかつての日本の特高や憲兵の影をひきずっているからだ、といいたいのだろう。
 しかし独立後70年以上も経って、未だ旧体制を清算できないとは韓国民自身がいかに無能であるかということの証明だろう。また、現在の韓国司法を作ったのは、むしろ戦後の李承晩独裁政権とか、朴チョンヒ軍事政権だ。いくらでの自分の手で民主化できるチャンスはあったのだ。
 このように自分の間抜けを他人の所為にしている限り、積弊は清算できない。結局文も政権交代後は刑務所に入るか、崖から飛び落ちることになるだろう。既に文自身のスキャンダルが噂されている。積弊はなくならない。
(19/02/15)

 日本にネトウヨあれば韓国にはネトサヨあり。どっちもどっちなのが現在の日韓関係。日本アベ政権はネトウヨの、韓国文政権はネトサヨの機嫌を見ながら、すくなくとも機嫌を損ねないように政権を運営しなくてはならないのは同じだ。
 その中でも厳しいのが韓国文政権。何が厳しいかというと、やはり経済問題。それも自分の所為ではない米中貿易摩擦が、韓国経済に悪影響を及ぼしているのだからどうにもならない。つまりこれまで中国をプラットフォームにしてアメリカに輸出していたのが、いきなりストップしたのだからたまらない。日本は既に中国脱出を諮っていた企業が多いから、韓国に比べ被害は少ない。
 このように、何かこれがチャンスだと思うと、わき目も降らずそれに集中するのが、これまでの韓国経済の特徴。イーミョンバクの突撃営業もそうだったが、文はそれを反省していたのかと思うと、反省もせずに、漫然とサムスン依存経済w続けていたのである。
 この点は日本企業も日本人も大いに他山の石にしなければならない。何かやるときは必ず他所に保険をかけて置くことだ。
(19/01/26)

 鳴り物入りのモスクワ、アベープーチン会談。何が決まったかというと、何も決まっていない。決めたくても国内問題で決められない、ということを確認しただけ。こんなことは初めから分かっていたのだ。 
 プーチンの要求は対ロ貿易を1,5倍に増やせ、とか在日米軍の縮小とか、領土問題とは無関係なことばかり、しかし鈴木宗男を、国益を犠牲にしてでも2島+αに拘るようだ

 昨日、アベがモスクワでプーチンと北方領土交渉。下の図は千島列島全体をあらわしたもの。千島列島は全体として延長1000qに及ぶ長大な列島。北方4島はその南西端のちっぽけな島。何故こんなちっぽけな島にこれほどこだわるのか摩訶不思議。これは日本人や日本政府のことを言っているわけではありません。むしろロシア人に対してです。そしてこの列島は将来、地獄図を見る可能性があります。


 口絵を見る通り、千島列島に沿って千島海溝が伸びていますが、これは北米プレートと太平洋プレートとの衝突点。太平洋プレートが北米プレートのしたにもぐりこんでいます。こういう場所は地震の多発地域。実際海溝の南西端である北海道周辺では30年ほど前に北海道東方沖地震、その更に10数年前には根室沖地震とM8級の地震が相次いでいます。一方、海溝北東端ではかつてアラスカ地震が起こり、最近でも・・・・・確か昨年石狩空知地震の直後だったと思う・・・アラスカでM8級の地震が起きている(何故か日本のマスコミは大きく取り上げない)。ところが海溝の中心部に当たる部分では、殆ど地震は起こっていない。つまりおおよそ1000
qに及ぶ千島海溝主部は地震の空白地帯なのである。ということは、地震エネルギーが蓄積されているということで、言い換えれば地震はいつ起こってもおかしくない状態だろうということが想像できる。
 もしこのプレート沈み込み帯で地震がおこったなら、それは半端なものではない。11年東北太平洋沖地震では、青森県境から房総海岸まで津波が押し寄せている
おおよそ5〜600qに及ぶ範囲だ。ということは千島列島は壊滅的被害に会うということである。無論、日本も無関係ではない。東北北部、北海道東部から北方領土にかけて又も津波がし寄せる可能性がある。その点を踏まえると、今後ともこの地域の津波対策を強化しなくてはならない。
 さて、日本が津波対策を強化しだせば、ロシア人はどう考えるでしょうか?こんなところに住んでいられない、ということになる。問題はそれだけではありません。千島列島北部からカムチャッカにかけては、北太平洋最大の火山地帯です。ここには富士山に匹敵する、3000〜4000m級の活火山が多数あります。これらが地震に伴って活動を始めれば、大災厄です。但し日本には直接の影響はありません。この噴火は雲仙普賢岳や、最近生じたインドネシアクラカトア火山と同じ、デーサイト質の噴火です。大量の噴煙と火砕流をもたらし、千島北部からカムチャッカにかけては、当分人が住めないくなる。ロシア人は迷信深いから、これは神の懲罰だ、と云って逃げ出す。その後、日本が島を買ってあげましょうと持ち掛ければ、メデタシメデタシ「だ。そんな話がうまくいくとは」、私も考えていませんが。
(19/01/24)

昨日BS某番組。テーマは北方領土返還交渉。ゲストは鈴木宗男。彼の主張は2島+α、つまり歯舞・色丹返還後何かを得る。但し前提として日ロ平和条約締結がある。このあたりが臭いのだが、その点は本人も曖昧に誤魔化している。
 さて何故宗男が2島早期返還に拘るのか?宗男はいきなり声を上げ、「ロシアは世界最大の資源国だ。シベリアには豊富な石油・天然ガスがある。今日本は1万qも離れた場所から輸入している。シベリアからはたった1000qだ、どちらが得か誰でもわかる」と大音声。
 これを聞いて筆者は、こいつの本音はこれか、昭和特に50年代から全く進歩していない平成のシーラカンス、過去の幽霊だと感じたのである。まさにムネムネ会的発想。その主張のアナクロナンセンス振りは次の2点に集約される。
1、現在のエネルギー動向を理解していない
2、資源をロシアに頼る危険性へのナイーブさ
1、について
 宗男はいまだにエネルギーの主役は化石エネルギーと思い込んでいるようだ。昭和50年代は2度のオイルショックで苦しんだ時代。その時エネルギー政策の中心となったのは、化石エネルギーの確保と原発の推進だった。そしてそれから40年、現在世界的傾向ではどちらも時代遅れの厄介者。先進国では脱CO2、脱原発が主流だ。それを今更持ち出して、領土問題に結びつけるなど責任ある国会議員の態度とは思えない。どっちみちムネムネ会を作ってロシア利権を牛耳ろうという魂胆だろう。
2、について
 ロシア産資源には毒が仕込まれていることを忘れてはならない。別にロシア産石油を燃やしたからと云って、そこから毒ガスがでてくるわけではないが、それに近いものがある。
 冷戦時代、ソ連は西側への石油・天然ガス供給はやっていなかった。ヨーロッパ諸国は主に中東と北海油田に頼ってきた。ところがソ連崩壊後、ロシアは天然ガスのEU諸国への商業ベース供給を行うようになった。但しロシア側は国営企業だから、実質的には西側への供給はロシア政府が握っていると云ってよい。
 さて問題はドイツである。冷戦後ドイツはロシア天然ガスの依存度を高め、殆どロシア産になってしまった。そこで起こったのが、2年前のロシアによるクリミア併合。これに対しEU、米、日は対ロシア経済制裁に踏み切った。その対抗手段として、プーチンは対ドイツガスパイプラインのバブルを占めるぞ、と脅しをかけている。
 要するに資源輸入の是非を判断する為には、単に距離の大きさだけでなく、供給国との国力・・・主に軍事力・・・の差を重点に考えるべきである。日本とロシアと軍事力で比較すればどちらが優位にあるか、考えなくてもわかる。ということは、宗男の言うように、1万q離れているが日本にとって安全パイの中東か輸入するのらと、1000qしか離れていないが、何時危険物に変化するか分からないロシア産に頼るのとのリスクの取り方の問題なのだ。
 プーチンが何故アベにすり寄ってきたか?それは彼の支持率回復作戦の一環である。現在ロシアは西側の経済制裁が効いて、プーチン支持率は低下傾向。ここで必要なのは西側経済制裁網に風穴を空けること。そこで狙われたのが日本。2島返還+αというニンジンをぶら下げて日本側にクサビを打ち込み、その結果経済制裁解除という果実を得られれば万々歳。問題は日本国民の全部が騙されていないことだ。特に朝日などの左翼系メデイアが懐疑的なのが気にかかる。サンケイはアベの宣伝紙のようなものだからどうにでもなる。その使いとして鈴木宗男という、ロシアファンというかプーチンポチを使えばよい。どっちみちいざとなればあれこれ難癖付けて返さなければよいのだから。
(19/01/18)

 イギリスが到頭合意なきEU離脱(ブレグジット)に追いこまれました。世の中にはこれをもじってコリグジットという言葉もあるらしい。これは韓国が日米韓同盟から離脱するというもの。離脱して何処へ行くのか?よく分からないが、当の文在寅の頭には、韓中米がある模様。あるいは北朝鮮を組み込む構想もありか?いずれにせよ日本排除の方針には変わりはない。
 実は日本にもかつてジャパグジットというものがあった。誰がそんなもの考えたのか?それは鳩山由紀夫です。彼は総理着任早々、東アジア共同体という構想を立ち上げた。当然安全保障問題もリンクするから、日米安保体制の見直しも絡んでくる。ただしこの構想、肝心の与党内からも反発があって、敢え無くオジャン。
 文のコリグレッジ構想も、与党中でも強硬民族派(全共闘派)に留まる可能性の方が高い。文は任期を後3年以上残す。この間にこれを実現しようとするだろうが、既に支持率は50%代まで低下。これに経済問題が追い打ちをかける。
 文やその取り巻きに共通するのは、頭が儒教的原理主義に固まる経済オンチということだ。徴用工問題が長引けば、日本企業の韓国市場撤退が加速する。現在新日鉄住金の在韓資産の差し押さえ申請が進行中だが、これは機械設備ではなく特許というソフト。これを差し押さえると提携先であるポスコも特許を使えなくなる。もしこれを使った製品を販売すれば、ポスコが新日鉄から訴えられる。韓国にとっても厄介なのである。
 今でもサムスン一社に頼っているいびつな経済構造が更にいびつになる。これは韓国経済を更に低迷化させる。このままいけば来年か遅くとも再来年には文政権はレイムダック化し、次期は再び保守政権回帰ということになるだろう。
 ただし保守政権でも、対日姿勢が直ぐに良好になると思うのはナイーブだ。対日強硬カードは保守も進歩も、何処でもいつでも使える取っておきたい最強カードだからだ。将棋でいえば馬か龍のようなもの。
(19/01/16)

 本日ネットを見ていると、面白い記事があった。それは例の日本海レーダー照射事件に関し、「韓国駆逐艦は何をしていたのか}」というもの。視点は筆者とは若干異なるが、云ってることはほぼ同じ。
 北朝鮮漁船が燃料不足でうごけなくなったのを、側で操業・・・現場は日本のEEZ海域だから入漁許可を取っていたたのかどうかも問題になる・・・していた韓国漁船が見つけ、それを本国に通知したところ、大統領府まで伝わり、その指示で韓国海警・海軍まで駆り出された。
 北朝鮮船に燃料を補給することは、帯北朝鮮国連製紙に反するから、それを日本の哨戒機に見られては困るので、追っ払うためにレーダー走者を行った。更に続けて、この行為は対北朝鮮国連制裁に反する。しかし現在の文政権は国連制裁撤廃に動いている。
 以上がネット記事の梗概である。燃料補給と密輸の違いぐらいで、殆ど筆者の見解と一致している。ということはこの程度のことは誰でも考え付くのだ。それも分からないとは今の韓国政府、特に大統領府の頭のお粗末さにあきれてしまう。政府が駄目なのか、それtも大統領自身が駄目なのか?
 果たして日本はこんな二等国と同盟関係を結んでいてよいのでしょうか?とはいうものの、今の日本の周辺でまともな国はない。一番頼りになるはずのあの国でも、大統領があれでは当てにはできない。さてどうすべきか?腹をくくらなければならないのが、今年2019年かもしれない。
(19/01/08)


 韓国政府の発表では、駆逐艦は北朝鮮漁船の遭難救助に当たっていたことになる。ところが画面を見る通り、海面は平穏で波高も1mぐらいだったという。とても遭難するような状態ではない。

 又、遭難したなら北朝鮮漁船は遭難信号を出しているはずだ。これは世界共通で、誰でも受信できる。無論日本の哨戒機も、近くで操業している韓国や日本漁船もだ。しかしそのどれも北朝鮮船の信号をキャッチしたとは云っていない。
 更に不思議なのは救助活動をしているなら、韓国艦は北朝鮮船に向かって全力で向かっていかなくてはならない。ところが、韓国艦の背後の航跡は小さく微速状態。これなら遭難船の方が救助艦に向かっていかなくてはならなという不思議なことになる。また別の映像では数隻の漁船が集まっているが、海面は静かで遭難事故が発生しているようには見えない。一体全体韓国駆逐艦を含め、彼らは何をしていたのか?
 この海域は日韓鮮三国のEEZが重なる複雑な場所。当然海自も海上保安庁も常時監視を欠かせない。偶然かどうか分からない・・・例えば衛星写真でしばしば韓国艦が北朝鮮船と接触していたことが、アメリカから日本側に伝わっていたとか・・・が、とにかく日本哨戒機が韓国駆逐艦と北朝鮮漁船との奇妙な動きを見て接近し、韓国艦に説明を求める。ところが韓国艦は応答しない。何故か?多分他人に見られては困る・・・あるいは他人に言えない・・・ことをやっていたのだろう。そこでだんまり作戦。しかし日本哨戒機はしつこく訪ねてくる。えい邪魔だ黙らせてしまえ、でレーダーを照射した、と考えれば全体が説明できる。
 では韓国駆逐艦が北朝鮮漁船と何をしようとしたのか?一般に考えられるのは密輸・・・いわゆる瀬取り・・・である。それは艦長の独断か、それとももっと上・・・例えば大統領府・・・からの指示によるものか?また何を密輸しようつぃていたのか?それは今のところ分からない。韓国政府の反応を見ると、大統領府が深く関わりあっていたことが推測される。分かるときは、次の大統領選で保守派が勝利したとき。その時は文在寅は逮捕され、終身刑か下手すると死刑だろう。
(19/01/06)

 年末に突如起きた日韓衝突事件。云わずと知れた韓国駆逐艦レーダー照射事件である。これを巡って、今や日韓関係は戦後最悪レベルまで達している。事の次第は既に報道されている・・・ただし日韓双方とも、報道にはバイアスがかかっているので100%信じないように・・・ので省略するが、筆者はこの騒ぎを見て、昭和8年大阪天六交差点で起こったいわゆるゴーストップ事件を思い出した。
 この事件詳細は省略するが、要するにある陸軍兵士が警官の交通整理を無視し交差点を横断しようとしたので、それをとがめた警官と殴り合いの喧嘩となり、それが上層部に伝わって、最後は陸軍(省)大臣vs内務(省)大臣が議会で罵り合うという騒ぎに発展したのである。
 このj件がここまで大きくなったのは、初期の段階で、民衆がワイワイとはやし立て、その後マスコミが騒ぎ立てたため、軍も警察も引っ込みがつかなくなったが大きな要因と考えられる。周りが騒ぎ立てず、規則通りにことを始末すればどってことのない件だったのだ。
 今回の日本海レーダー照射事件もそれだが、違うのはゴーストップ事件が大衆の騒ぎから拡大したのに対し今回は上からの指示で大きくなった疑いがあるということなのだ。
1、現在のアベ政権にとって朝鮮半島状勢は政権維持のとっておきカードでもある。内閣支持率が低下した時、必ず盟友金正恩が核実験なりミサイル発射をしてくれる。その都度支持率は回復する。その典型が平成17年総選挙。その直前、北朝鮮がミサイル実験をやった。これを奇禍として国難選挙と銘打って、衆院解散総選挙だ。しかし実態は、モリ・カケ問題や財務省セクハラ問題で低下した支持率をかわすために、北朝鮮w利用しただけ。また、北朝鮮拉致被害者が全員帰国すれば、今後北朝鮮カードをきれなくなるから、拉致被害者はそのままにしておくのが今の政権の方針。取り返す気などさらさらない。
 今年春の米朝会談で俄かに朝鮮半島状勢が緩和状態に向かっている。これではこれまで半島情勢の危機を煽って保守層の支持を集めてきた作戦がパーになる。今回の事件は願ってもない奇跡だ。
2、他方韓国にも同じような事情がある。現在の文政権は発足直後こそ80%近い支持率を誇ったが、最近はその影もなく遂に50%台に低落(それでも40%そこそこのアベ政権よりはマシだが)。原因は経済政策。今の文政権には、アメリカのトランプ政権同様経済外交の専門家がいない。中心は大統領同様全共闘世代。理念優先の頭でっかちばっかりだ。これが政権の足をひっぱっているのだ。
 これではイカン.こういう場合取っておきが反日カード。徴用工問題で全国的に反日機運が高まっている。ここにこの事件だ。おまけに日本アベ政権の強硬姿勢だ。これを利用して一気に政権浮揚を図ろうという打算が働いても不思議ではない。
 筆者が思うに、多分韓国駆逐艦の監視員が、日本のP1に気づいて面白半分にレーダー照射をやってみた。すると日本側からコールサインが入ってきた。どうしてよいか分からなくて艦長に報告すると、艦長も分からなくてほったらかしにした。この時点で上部に報告し、日本当局と協議すればよかったのである。ところが、日本側が事件を公開してしまった。これでは政府も黙っていられなくなる。おまけに今の日韓関係、対日世論を考えれば政府も弱気には出られない。かくてお互い引っ込みがつかなくなって非難の応酬になる。
 筆者がこう考える理由の一つに、日本側が事件を公開した後、韓国が反論するまで2、3日のタイムラグがあることだ。おそらくこの間に言い訳を考えていたのだろう。しかしその言い訳が、日本の電波が微弱でききとれなかったとか、日本の発音が下手だったとか、「SouthKorea」が「Coast」に聞こえたとか、おおよそ言い訳にならない言い訳。幼稚園か小学生レベルだ。また、韓国派は信号の周波数帯を公開せよというが、緊急時通信周波数は日米韓で共通のはずである。これがキャッチできないようでは、日米間共同行動はとれなくなる。果たしてアメリカ太平洋軍は、この問題をどのようにとらえているのか?マテイスが辞めるからこれどころではないのか?それともトランプはアジア極東防衛に関心がないのか?大きな曖昧さを残して、2018年も終わろうとしている。
(18/12/30)

 何かと話題の韓国徴用工判決。一番驚いているのが当の文在コウ大統領だろう。民政化以降のこれまでの韓国外交を見ていると、最初は対日友好的だが、支持率が下がると、途端に反日カードを切るケースが多い。何故支持率が下がるかというと、主に経済問題である。景気が良いときは余裕があるから日本に対しても友好的だが、一旦景気が悪くなると手のひらを返したように反日的になる。前々代のイーミョンバクが典型的だ。今の文政権と前の朴クネ政権は初めから反日的だったが、これは初めから支持率が低かったからである。
 現在の韓国経済は思わしくない。一つは韓国の有力な外貨獲得源である観光業が不振ということだ。これは頼みの中国人観光客がみんな日本に行ってしまって、韓国は閑古鳥状態になってしまった。この現象は厳政権下で顕著になった。もう一つは前政権下での日韓スワップ協定の破棄である。これによってウオンが下落し長期金利が上昇する。こうなれば金周りが悪くなって不景気になるのは当たり前。
 何故こうなるかというと、現在の文大統領は政治家でもなく、経済学者でもない、まして企業経営には素人の人権派弁護士だ。この種の人種は、自分が正しいと思うと、前後の見境なくそれに突っ走る。結果は周辺に混乱を作るだけ。
 今回の韓国大法院判決に関連して考えると、色々韓国社会の面白い面が見えてくる。
 一つは韓国権力構造の問題である。日本でも憲法で三権分立が謳われている。無論韓国もそうだ。しかし韓国では三権分立行き過ぎて三権対立になっているようだ。これは韓国司法の判断基準が日本の様に法理にもとづくものでなく、情(=世論)を重視する傾向にあることと無関係ではないだろう。
 もっとも、日本で三権分立がうまく機能しているかというと、とてもそう言えない。現在の日本は三権の内行政、特に官邸の力が強すぎ、立法も司法もその下請けに成り下がっている。立法特に与党議員など、国会採決でただ手を挙げるだけの案山子に過ぎない。司法でも、行政訴訟ではひたすら被告(国や自治体)の言い分だけを聞き、原告の主張を退ける理屈だけ考える下手な脚本家。とても韓国を嗤っていられる状態ではない。
 もう一つ、日本人がいささかうんざりするのは、過去に決まったことを何度も蒸し返してくるしつこさである。しかしこれは騎馬遊牧民族の特徴の一つでもある。韓国人は元をたどればツングース系遊牧民、れっきとした騎馬民族である。
 4〜5世紀、ヨーロッパ中部をフン族が支配し、ローマとの国境を荒らしまくった。ローマはその都度和解金を払い条約を結ぶ。ところがしばらくすると又フンの使節がやってきて条約と和解金を要求する。前の約束では同盟しているゲルマン人が云うことを聞かない、また国境を荒らすぞというわけだ。この状態はアッチラが死んでフン帝国が瓦解するまで続いた。騎馬民族のやることはよく似ている。
(18/11/06)

 先ほどは北方領土で機関銃訓練をやったり、今度は同じくミサイル発射訓練を予告するなど、ロシアの千島列島での軍事行動が著しい。それに対し日本外務省が外交ルート抗議すると、ロシア外務省は更に挑発的な発言で日本をけん制する。
 さて、この行動はプーチンの差し金によるものでしょうか?東アジアフォーラムではプーチンはいささか型破りの方法だが、日ロ平和条約締結に言及した。つまり彼自身は日本を取り込みたい気持ちはある。一方外務省はそれを全く否定するような言動を執る。これは何かあるのではないか?
 ロシア外務省は政府の一部である。従って外務大臣は内閣の一員。ロシアでは大統領と首相は別だ。現在の首相はメドベージェフ。つまりロシア外務省の反応は首相であるメドベージェフの意向を受けたものと考えられる。彼は一度大統領になったことがあるが、プーチンと異なり民族主義的傾向が強く反日派だ。確か2年か3年後にはロシアでも大統領選が行われる。メドはこれに立候補するつもりではないか?つまり次の大統領選を睨んで、ロシアでも政権内の対立、政策のさや当てが始まっているのだ。
 もしこの時メドが大統領になれば、北方領土問題は少なくとも7年間は・・・下手すると永久に・・・凍結する。アベが焦る理由は分からないではないが、あんまり急ぐと、相手に足元を見られるだけだ。
(18/10/13)

何も得られずプーチンに言われっぱなし、というのが先ほどの東アジアフォーラム(ウラジオ会議)での世間一般の見方。つまり、プーチンがいきなり「これは思い付きだが」と前置きして「前提なしでの年内日ロ平和条約。その後の領土返還交渉」と発言。これに対し日本のアベは何も答えずニタニタするだけ。これはみんな見ているし、映像も残っているから間違いはない。
 ところが帰国すると、「後で二人でひそひそ話をして、抗議した」と、下手な言い訳。筆者もこんな低レベル釈明は、初めてだ。これに対し、ロシア外務省筋はアベ発言を「何も言わなかった」と否定。どっちが本当だ?これに対し、昨日外務大臣の河野が「本人・・・シンゾーのこと・・・が云ってるのだから、」これが本当だ」とアベヨイショ発言。
 この件についてアベは次の二つの過ちを犯している。通常、1)何らかの抗議あるいは異議申し立ては、みんなが見ている前で・・・証人が必要・・・直ちに明らかにしなくてはならない。あるいは文書で残しておかなければならない。そうでなければ誰も信用しない。また、2)ひそひそ話というものは、当人同士が秘密を共有するという合意の下で行われるものである。
 これに対し、アベはプーチンの同意を得ずに内容を明かした(プーチンの同意がないことは、アベ発言の直後に、ロシア外務省が否定したことから明らかである)。ということは、アベはプーチンの信義を裏切ったことになる。こんなことで、アベ/プーチンの間に個人的信頼関係があるといえるでしょうか?なお、プーチンは元KGB将校。スパイというものは、相手を信頼するふりをして、相手を信用させ、最後は裏切る職業である。かつて、尾崎秀美を裏切ったゾルゲを思い出すべきである。
 このように明々白々のアベのチョンボを、何故河野が擁護したのか?それは来る総裁選への援護射撃以外の何物でもない。つまり、アベ三選は間違いないにしても、10月に予定されている内閣改造及び自民執行部人事でより良いポジションを手に入れておこうという算段。その理由はポストアベを睨んだ党内権力闘争に勝ち残るためである。世間では既に参院選後のアベ降ろしが噂されている。じっとしてはいられないのである。
 このように国家の一大事である外交問題まで自己の権力奪取に利用してしまおうというのが今の自民党である。政治の堕落極まれりだ。堕落の象徴が河野太郎であり、堕落させたのがアベ晋三である。
(18/09/20)

 アベが災害対策や自民総裁選、特に石破とのデイペートをほったらかしてロシアに逃げ込みプーチンと会談。本人は所成果があったとうそぶくが、実態は前の日ロ会談と同じ。おまけにプーチンがわざと遅刻して、アベをいらだたせるところまでそっくりだ。
 内容は年内無条件平和条約の締結。つまり北方領土は返さない、在日米軍の撤退。これで一番喜ぶのが北朝鮮と中国。ロシアは伝統的に大陸国家である。大陸国家の特徴は、奪った領土は手放さないということだ。
 果たしてこれで総裁選を戦えるか。もし自民党がこの内容を認めれば、自民党こそ対ロ屈従売国政党だ。憲法だけでなく、日ロ条約も総裁選・臨時国会の争点にすべきである。
(18/09/13)

 新潟の曽我ひとみさんと蓮池さん拉致事件に関し、地元(佐渡島)に協力者・・・今流行りの言葉でいえばスリーパー・・・がいたという説がある。何処が発信源というと、例の産経だから、イマイチ眉唾。例えば、佐渡など小さい島だから、警察が捜査すれば直ぐに分かる。事件から40年北朝鮮の犯行が世間に明らかになってからでも、25年は経っている。、その間警察、特に公安は何をしていたのでしょうか?それとも歴代の内閣・・・ズーッと自民党・・・は知らん顔をして、情報を隠し続けていたのでしょうか?こういうのを陰謀論という。大概は嘘とハッタリだ。
(18/08/12)
 

 8月になると定番は原爆と終戦記念日。これに絡んで毎年出てくるのが政治家の失言というか妄言。今年は早速沖縄北方担当相の福井が、何処かの集会で、「太平洋戦争はここ千島列島島から始まり、千島列島で終わった」とやらかした。
 本人のつもりでは、ハワイを奇襲した日本海軍機動部隊は11月末に択捉を出港したからこれが戦争に始まりだ、と言いたいのだろうが、その時点では未だ日米交渉は継続中で、結果如何では機動部隊が引き返す選択肢もあった。だから、機動部隊出港が開戦とは、到底言えない。また、終戦も実際に戦争が終わったのは20年9月2日東京湾上戦艦ミズーリ艦上での降伏調印である。
 択捉島はそのどちらにも顔を出さない。何故こんなことを言うのか?結論はこれは一種の選挙運動である。特定の個人や集団を、ある事ないことをくっつけて持ち上げておいて、選挙の利用しようとするせこい発想。自民党の得意技だが、アベ政権になって、ますますそれに磨きがかかってきた。
 なおこの福井という人物、年齢は筆者から10才程度下だろう。それにしてはものを知らなさすぎる。おそらく学生時代、ろくに本も読まず勉強もしてこなかったのだろう。今の年寄りは、若者に増してものを知らないのである。
(18/08/03)

 段々怪しくなってきたのが北朝鮮非核化。トランプだけがジョンウンは信頼できる、北朝鮮は必ず(非核化)をやる、と頑張るが、世間で冷静な判断力を持つ者はは誰も信用していないだろう。我が国のベアベ晋三はトランプのやり方が理解できる、と云うだけで何も語らない。語るべき信念がないからだ。
 筆者は先月の米朝合意は、戦前の独ソ不可侵条約(1939)のようなものと思っている。だったらその前の南北会談はミュンヘン会談のようなもので、韓国の文の役割は、さしずめチェンバレンのようなものだ。あの時も世界中の人々は、これで戦争のおそれがなくなったと大歓迎した。それから半年も経たない内にドイツはチェコを保護国化し、その半年後にポーランドに侵攻して第二次世界大戦が始まった。その時ヒトラーは、こう豪語した「条約は破られるために存在する」。
 米朝合意でスターリンの役割を演じたのはトランプということは誰でも分かる。ではヒトラーの役割は誰が演じたのか?ジョンウンでしょうか?まさか。ジョンウンの望みはあくまでキム王朝体制の保障、せいぜい半島統一まで。それに比べ、ヒトラーの狙いは、従来の世界秩序(ベルサイユ体制)の打破と、ナチズムを指導原理とし、ドイツ人を筆頭とする北方アーリア民族が支配する世界新秩序の建設である。
 現在最もそれに近い思想を持つのは、中国の習近平である。彼は何度もそういう意味のことを発信している。そしてナチス下のドイツと、習共産党下の現在の中国とは、驚くほど似ている。どちらも国民の画一化を目指し、その手段として言論・出版・映像は厳しくとうせいされ、集会・宗教の自由も認められない統制国家。その結果、警察・公安を始めとする膨大な官僚組織が産まれた。
 個人の思想・行動には極端な画一化・統制化を求める一方、企業特に政権に近い独占企業には、殆ど無限と云ってよいほどの自由を与えた。又政治家には議会で政府提案に賛成する以外の自由は認めなかった。仮に反対投票をすれば、良くて中央からの失脚、下手をすればそのまま強制収容所かあの世行きだ。
 公務や一般国民員には厳しい腐敗防止を要求するが、自分やその側近の蓄財には大甘で、ナチスではゲーリングの蓄財、ヒムラーの権力欲は有名で、ヒトラー地震、自分の所得税(給与、著作靴の印税、講演の報酬)を払った形跡はなく、莫大なしょとくの行方は
未だ不明である。中国でも、習とその家族・側近の所得はふめいである。稀に噂に上ることはあるが、大抵噂を流した本人は行方不明になっている。
 さて我が国首相のアベ晋三は、この二人に比べどうでしょうか?。無論透けるの点では話になりませんんが、加計学園問題に代表されるように、側近・お友達に大甘で、反対者に対しては過剰に反応することなど、小さい点ではよく似ている。それと実力も無いのに自惚れが強い点を見ると、一番似ているのはイタリアのムッソリーニだ。彼は戦後、民衆によって逆さ刷りにされた。
(18/07/14)

 大阪北部地震、我が家のスマホに地震速報が入ったのは地震が発生してから。滋賀県に娘がいるので聞いてみると、地震速報と横波が来たのはほぼ同時だった。これは現在の地震速報システムの限界をあらわしている。
 現在政府が整備を進めようとしているオフショアイージスシステムも似たようなものだ。元々のミサイル防衛システムは中国・北朝鮮から米本土を狙うICBM対策を目的としている。日本や韓国に配備されているミサイル防衛システムは、その前衛としてうまく落とせれば儲けもの、落とせなくてもその間に米本土の迎撃システムを稼働できる。
 さて今度の米朝会談で、ジョンウンは米本土を狙うICBMは廃棄すると云ったが、日・韓を狙う中短距離ミサイルについては何も言っていない。トランプもこれについては、知らぬ顔だ。そして本国では支持者を前に、「もう安全だ」と胸を張る。そして日本のアベ晋三首相は「これで頭の上をミサイルが飛ばなくなってよかった」と大喜び。馬鹿としかいいようがない。確かに頭の上を飛ぶミサイルはなくなるかもしれないが、ドテッパラにつきつけられた匕首はそのままなのだ。
 現在の地震速報システムが、遠距離のプレート型地震には有効でも、直下型で震源近傍では全く役に立たないのと同様、オフショアイージスシステムは中単距離ミサイルには何の役にもたたない。それにも関わらず、小野寺はいかにも役に立ちそうな嘘を並べるのか?その理由は、アベがトランプに脅されたのだろう。
 トランプの対日要求の一つに、アメリカ製軍事技術の輸入というのがある。オフショアイージスもその一つで、対日関税を人質に取られて、のまされたのだろう。祖父の岸信介、大叔父の佐藤栄作以来、日本はアメリカから随分、役に立たない兵器を買わされ続けている。孫の代になっても、全く変わらない。これ長州のDNAか?
 なお、ワタクシが大嫌いな飯島勲も、あれはアメリカの押し売りだ、と明言。これだけは意見が一致した。
(18/06/23)

 筆者と同年配の男性なら覚えているかもしれないが、皆さんは「砂漠の魔王」という冒険活劇絵物語をご存知でしょうか?これは昭和20年代後半に「冒険王」という子供向け雑誌に連視された作品で、手塚漫画とは少しちがう。作者は佐藤鉄男といい、スタッフの中に宮崎駿がいた。その所為か、ナウシカやラピュタの中に、似たようなモチーフがある。
 ある香炉に香木を入れて燃やすと、その煙の中から魔王が現れ、香炉の主の命令に従って大暴れするというお話。この魔王、力が強いだけでなく、あらゆる武器が役に立たない。刀も銃弾もみな突き抜けてしまう。但し水には弱く、水面下までは追いかけてこない。水を掛けると消えてしまう。その魔王がある国を襲った。その国は最新式の兵器を持っていて、飛行機を飛ばして電波で魔王を照射すると、なんとレーダー画面には何も映らなかった。つまり魔王の実態は煙なのである。これでは刀も鉄砲も役に立たないのは当たり前である。
 筆者はトランプを見るたびに、この「砂漠の魔王」を思い出す。つまり見かけは居丈高で人々を威圧するが、その中身は空っぽ。煙のように、風の吹き様でどのようにでも動く。香炉の持ち主(支持者やへつらい側近)の命令で、なんでも言うことをきくが、抵抗するものに対しては無慈悲に暴れまくる。今回の米朝合意も、煙のような「砂漠の魔王=トランプ」の思いつきと、それに乗っかろうとするキムジョンウンの思い込みの合作だから、ろくなものではないことは明らか。
 何故トランプが米朝会談に応じたのか?それは平昌オリンピックとそれに続く南北融和ムードで、韓国文政権の支持率が一気にアップしたからである。文政権は前の朴クネのチョンボで、思いがけず政権の座に就いたが、ネックは経済問題。支持率はジワジワと低下する。ここで起死回生の一手で博打を売ったのが南北会談。一方の北朝鮮も経済制裁が効いて、ジョンウン施策の一部である経済発展がうまくいかない。両者の思惑が一致して、5月の南北会談に漕ぎつけた。
 これを横目で見ていたのがトランプ。秋の中間選挙を目指して、ここで一発大きなアドバルーンを挙げなくてはならない。そのためにはオバマの逆を行くこと。オバマが無視してきた北朝鮮と手を結ぶことによって、トランプはホンモノだと有権者に印象付けることが重要。誰がそんなことをトランプに吹き込んだのか分からないが、もともと煙だから、直ぐに乗ってしまうのである。
 全体としてみれば、三流コメデイーだが、やってる本人達は結構真剣。特にジョンウンはそうだ。その結果があの曖昧な4項目の合意である。結論的にはあの合意はただの現状追認で、現実にはなにも変わらない。核・ミサイル開発の凍結というのはあったが、北朝鮮は既にこれらの技術を手に入れた。だら米朝会談に応じたのである。この合意で北朝鮮が失うものはなにもない。それどころか、体制維持の約束という褒美と、トランプの思い付きで、米韓合同軍事演習の無期限延期というボーナスまで手に入れた。笑いが止まらないだろう。
 それに引き換え哀れなのは日本政府。終わってみれば、合意文書には拉致問題は盛り込まれず、トランプが話したかどうかも、翌日になってアベがトランプに電話をして分かる始末。しかしその内容も、ジョンウンの返事も分からない。外相の河野の説明では「拉致問題は解決済みという発言はなかった」というあいまいなもの。それも韓国の文からの情報。なんとなく、加計学園のアベ/加計会談のような伝聞の伝聞状態だ。こんな低レベルな情報で動くのが日本外交なら、日本外務省も煙のようなもの。そういう政府を率いる首相のアベ自身、「砂漠の魔王」的、煙のボッボン。
(18/06/15)

 やっぱり6.12米朝会談は開かれそうだ。どのテレビもワイドショーはこればかり。しかし、開設者から出てくる言葉は、殆ど結果は期待できないとか、北朝鮮は約束を破るとか悲観的なものばかり。そんなに期待できないのなら、ワイドショーに出なければよいのだ。
 ジョンウンとトランんプと、どっちが信用できないかというと、言うまでもなくトランプだ。イラン核合意だけでなく、エルサレムのイスラエル首都承認、G7サミット、自由貿易協定など、これまで人々が営々と積み上げてきた成果をいとも簡単に、それも自己の選挙対策のためだけに潰して平気なのだ。今度の米朝かいだんでも、どれだけ本気かどうか分からない。秋の中間選挙目当てというのは見え見えだからだ。
 それに比べジョンウンの方が真剣だ。そもそも北朝鮮の核・ミサイル開発は父のジョンイルが始めたもの。ジョンイルがトップの座に就いたときは既に50才。30代で党の対外宣伝工作部門を統括し、父をささえてきた。
 それに引き換え、ジョンウンがトップになったのは30そこそこ。ろくに帝王学の教育も受けていない。その中で父の引いた路線を受け継いだ。父の先軍政治で国内は疲弊ろくに食料もないし、なんとかせねば、そこに現れたのが韓国の文。これを手掛かりにトランプに接近し、経済優先の先経政治に路線転換を、てなところだろう。
 ところがここで足を引っ張るのが日本のアベ晋三。しかし、アベはトランプがこういえば全面支持、ああ云っても全面支持だからどうにでもなる。今度のシンガポール会談で、思い切りトランプをひきつけられれば、アベをトランプから切り離せる。そしてトランプをバックに日本から幾らでも経済援助を引き出せる。一方トランプはそんあことお構いなしにやりたい放題。アッキーと同じだ。
 トランプは大統領就任以来、これだけのことを決定してきたと自慢するが、その大部分は議会の議決を経ない大統領令によるもの。ということはトランプ政令は、法的根拠が薄いから、アメリカの将来を縛るものではない。ということは2年半後決る後継者が、彼の決定を全て覆すかもしれない。今回の会談で合意した内容も、当然それに含まれる。
 そう考えれば、今度の米朝会談は悪いジョークのように思えてきた。
(18/06/11)

 昨日シンガポールで行われた日米韓三か国防衛相会合で、アメリカのマテイスは北朝鮮に対する「最大限の圧力はない」「今後圧力という言葉は使わない」と言明。実はその前にトランプが「最大限圧力」という言葉を否定しており、マテイス発言はこれをうけたものだ。ところが会談直後に、日本の小野寺は「圧力は今後も変わらない」「米韓と協調してやっていくことに同意した」と正反対の説明。更に本日、官房長官の菅が「圧力は堅持する」と発言。ということは前日の小野寺発言は官邸の訓令(=アベの意向)を受けたものと考えられる。
 こういうことから考えると、アベは相当焦っているようだ。トランプは弱い人間は嫌いだ。見せかけでも強くなければならない。ところがアベは、モリ・カケ問題という小さい問題でオタオタ(だからアベは余計強く見せなければならない)している。このところの支持率の低下から、最早ホワイトハウスはアベを見限っているのだろう。
 トランプは大統領になって一年目は外交の素人だった。だからアベはトランプを外交でリードできると踏んだ。ところが、一年経つと、トランプも外交のコツを飲み込んできた。要するに相手の弱みをつかみ、先手必勝で強く出ることだ。これは彼がこれまでやってきたビジネスと同じコツである。つまりもうアベは用済みというわけだ。それが分っていないのが、アベ晋三その人である。
 おまけに本日、政府は6.12に職員を(シンガポール)に派遣するという報道がある。何処のどういうレベルの職員か分からないが、行ったところで米朝会談に同席出来るわけもなく、会場の外で待機。プレスセンターに入ろうにも、ライセンスが無ければ入れないから、結局は外でウロウロするのが関の山。とんだ税金の無駄遣いである。
 まさかと思うが、アベが当日いきなりシンガポールに現れるというサプライズもなくはない。しかしそうなればジョンウンは直ちに席を立って帰るだろう。つまり米朝会談はお流れ、トランプのメンツは丸潰れ。いくら常識外れの長州人でもそんなことはしないと思うが、あの人間思い込むと居ても立っても居られなくなるらしいから、ご用心。
(18/06/05)

 トランプが北朝鮮特使を歓待。どんな話し合いが行われたか定かではないが、すくなくとも喧嘩別れにはならなかったようだ。そしてトランプは朝鮮戦争終結を示唆。つまり北朝鮮と講和条約を結ぶというわけだ。しかしこの局面でも、日本にお呼びがかかった形跡はない。これは朝鮮半島の今後の情勢は、日本抜きで米朝韓の協議・・・・せいぜい中ロが加わる程度・・・で進展するということである。これは単に半島だけでなく、北東アジア全体の国際的枠組みを決定するだろう。
 この責任は一体何処にあるのか。普通なら外務省だ。しかし第二次アベ内閣以来、外交は得意と自称するアベ晋三が、日本の外交方針を事実上牛耳ってきたのは疑いない。ということはここ一連の外交的失態は、アベ晋三の責任ということになる。 財務省以上に質・能力が劣化しているのが外務省だ。
 なおトランプは米朝交渉だけで戦争が終わらせると踏んでいるが、世の中そう甘くはない。戦争の当事者は国連と中朝二か国である。国連軍の主役は米軍だったが、韓国軍も多くの犠牲者を出している。他にイギリス、トルコなど中立もが参戦している。講和するならこれら各国の同意を取り付けなければならない。また、韓国や米国内の元軍人やその家族、民間犠牲者の家族の中には、安易な妥協を拒否する声も小さくはない。文やトランプは、これらの草の根反共派を説得しなくてはならない。簡単ではないのだ。
(18/06/02)

 6.12米朝会談の前に日米会談を、と日本側がアメリカに要請したという報道がある。これが本当なら由々しき事態。アベは相当焦っていると、北朝鮮に見切られる。アベ得意の外交は何処へ行ったのか?もしそんなことをすれば、北朝鮮は間違いなく、米朝会談をキャンセルする。核もミサイルもそのままだ。米朝会談に対するジョンウンの狙いは一つではない。
 重要な点は、これを機会に日米間にくさびを打ち込み、日米を離間させて、日本を孤立化させることである。米朝前の日米会談の要請は、わざわざその罠に嵌まることになる。アベは昨日の国会答弁で「私は常に平然だ」とうそぶいた。それなら、ここも、ドタバタ騒ぐのではなく、平然としておいた方が良いだろう。
 米朝会談の行方はまだまだ流動的で、ギリギリまで駆け引き紆余曲折(ウヨキョクウセツと読みます。果たして麻生太郎ならどう読むでしょううか?カンヨキョクオレだったりして)が続くだろう。
(18/05/29)

 総理大臣はロシアへ、外務大臣はブラジルへとノンビリ外遊している隙に、ジョンウンと文による秘密南北首脳会談。前後の状況から察すると、トランプへは事前に連絡があったようだ。またしても出し抜かれたたか、それとも蚊帳の外に置かれたか?あんなボンクラ外務大臣はさっさと首にした方が良い。それ以上に酷いのが、外交が得意と自称する首相の無策である。全く外交情報収集能力が無い。
 今回の南北会談は文の強い要請によるもの。これにトランプは反対していない。トランプの外交政策を担当するのはポンペオとボルトン。北朝鮮問題については、ポンペオは前向き。逆にボルトンは強硬派。肝心のトランプはどっち、というと何にもない。その場その場の気分でどっちにも動く。ということはホワイトハウス内でのポンペオとボルトンの力関係で、アメリカ外交政策が変化するということだ。
 間違えてはならないのは、今後続くのは変化であって安定ではないということだ。そしてこの変化は大統領であるトランプの作演出で、少なくとも秋の中間選挙までは続く。その結果で、両方とも首になり、新たな人物が現れるかもしれない。そしてまた新たな混乱が始まり、世界中がそれに付き合わされる。まさにトランプ流ドタバタ喜劇の世界版だ。そして日本のアベも、その中の三流キャラクターを演じることになる。
 なお、先日ホワイトハウスに謎の陥没孔が二か所見つかり、今も拡大を続けているそうだ。地盤が軟弱か、元々空洞があったのかもしれない。トランプという空洞地盤に空いたポンペオとボルトンという二つの大穴を抱え、アメリカは漂流する。
(18/05/27)

 

 米朝会談成功のためか、トランプは盛んに北朝鮮体制保障確約発言。会談成功イコール北の核放棄が決まれば、秋の中間選挙で大きなポイントを稼げる。さてその後は?誰も分からない。北朝鮮の体制保障とは、逆に考えればこれまでやってきたことを不問に付すということになる。少なくともジョンウンと北朝鮮はそう受け取る。ということは日本人拉致被害者問題は有耶無耶になってしまう、ということになりかねない。トランプの頭にはそれしかないだろう。
 これまで、アメリカ人スパイ三人・・・筆者は彼らは本当にスパイ活動をやっていたのではないかと疑っているが、誰もそんなことは言わない・・・取り返しに成功し、更にアメリカへのICBM破棄にもほぼ成功している。ここで核を放棄させられれば、これ以上何も望むところはない。少なくともアメリカ国民の25%を占めるコアのトランプ支持者はそうだ。ここで日本人拉致被害者問題を持ち出して、これまでの米朝取引がご破算になれば何にもならない。従って、米朝会談で日朝関係が前進するなどという甘い幻想は、少なくとも現アベ政権下では持つべきではない。
 昔、山本七平という古本屋のおやじがいて、これがイザヤベンダサンという偽名で文藝春秋に「日本人とユダヤ人」という評論を書いていた。今から考えれば噴飯ものの愚論駄作であるが、当時はは随分流行って、今でもあのアホ説を有難がる間抜け政治家や経営者もいる。その中に「100人乗ったボートが沈もうとするとき、ユダヤ人は99人を助けるために一人を犠牲にするが、日本人は一人を助けるために99人を犠牲にする」というのがあった。さて今の日本はその選択を迫られているのである。これまでそこまで追い詰められなくて済んだチャンスはいくらでもあったのだが、日本人自らがその芽を潰してきたのだ
(18/05/19)

 ポンペイオ(名前から見てこの男、イタリア系か?)がピョンヤンンに跳んで、アメリカ人三名を連れて帰る。これに日本人拉致被害者家族は一歩大きな前進だ、と大喜び。しかしポンペオもトランプも、日本人拉致被害者については何も語っていない。
 本当にトランプは拉致問題解決に尽力するだろうか?トランプは政治家よりビジネスマン(それとコメデイアン)である。自分のビジネスに有効であれば、協力もするしお世辞も使う。しかしそうでなければ、不要な努力は金と時間の無駄遣いだ。
 今トランプの頭にあるのは秋の中間選挙だけ。アメリカ人の解放は選挙にとって、大いにプラスになるが日本人に幾ら加勢しても得点にならない。アメリカ人の中で、トランプのコア支持者の本音は、拉致問題はアメリカに頼らず日朝間で解決すべきだ、と言う処だろう。従って、いくらアベがトランうにおもねっても問題解決にはならない。これまで拉致問題を無為にしてきたことの報いである。アベの懸命の努力もむなしく、コメデイに終わらないことを祈る。
(18/05/11)

加藤という拉致問題担当大臣がいきなりアメリカへ。何しに行くのでしょうか?そもそもこの大臣、拉致問題について何かしたことがあるのでしょうか?加藤だけではない、累代の担当大臣は、みな何もしていない。それどころか、初代の中山のように、解決を余計困難にするような発言をする者もいた。
 今月末に予定される米朝会談で、トランプに拉致問題を議題に挙げるよう懇願しに行くのか?それなら既にアベがやっている。更に念押しなら、かえって相手の機嫌を損ねる恐れもある・・・俺が信用できねえーのか!という具合。アベがトランプに一言電話すれば済む話だ。蓮池さんが怒るのも無理はない。
(18/05/04
)

南北会談に次いで予定されるのが米朝会談。そして今度は北朝鮮から日朝会談の呼びかけ。巧みなジョンウン戦法。うっかりのこのこ出かければ、ジョンウンに「アベを呼びつけてやった」と宣伝されたり、法外な注文を突きつけられる恐れがある。かといって無視すれば「日本には緊張緩和の遺志がない」と宣伝されたり、国内では拉致被害者家族から「拉致問題を無視している」と非難されるおそれがある。あちら立てればこちら立たずで、どうしてよいのか分からないのが外交が得意のはずのアベ首相。
 これというのも単純圧力一遍同で、北朝鮮にも中国にもパイプを失った所為。対中国には未だ野党や、与党非アベ派又は民間にかろうじてパイプはあるはずなので、これを使って局面打開を図るべきだが、本人は呑気に中東歴訪だ。本当に得意なのは外交ではなく、只の外遊ではないか?
(18/05/02)

 韓国の文が、「今年のノーベル平和賞はトランプ大統領へ」とトランプを持ち上げる。無論自分も共同受賞の魂胆ありあり。今からもうノーベル賞は頂きと思ってるのだから気が早い。実際の決定は未だ半年先。その間なにが起こるかわからない。
 それはそうと、早速ロシアが南北和平枠組みへの参加を表明。しかし、そもそも現在の南北分断の基を作ったのは旧ソ連。スターリンの強欲が原因だ。その後継者がプーチンのロシアだ。そんなロシアが南北和平協定に参加する資格があるでしょうか?
 日本も全く無関係とは云えない。昭和20年始めの大本営「帝国国防方針大綱」では、朝鮮半島については「概ね北緯38゜線以北は関東軍、以南は大本営直轄」とする方針が策定されている。一方連合国側は2.04ヤルタ会談(対日戦の方針決定)でソ連の対日参戦が認められ、7.14ポツダム宣言となる。ここでは、日本は各交戦域では交戦国に対し、降伏するとされている。この時点では満州・朝鮮・千島・樺太は交戦域ではない。ところが8.09ソ連はいきなり対日宣戦を行い、上記地域に侵攻してきた。いわば強引に交戦域を作ったのである。この根拠が上に挙げた昭和20年の国防方針。つまり満州に侵攻することによって関東軍と交戦状態を作り、満州・朝鮮半島北部占領の根拠としたのである。
 さて、問題は最初のヤルタ会談で、スターリン以外の各国首脳が、ソ連の満州侵攻を想定していたかどうかである。おそらくそれはノーである。ただ一人同意していたと疑われる人物がいる。それがルーズベルトで、この点から実はヤルタ密約というものがあったのではないか、という疑念が浮かんでくる。
 しかし密約があろうがなかろうが、ルーズベルトの後任のトルーマンは、ヤルタ会談の内容を十分理解していなかった。だから、ソ連が参戦しても日本に駐屯していた連合軍は何もできず、スターリンのやりたい放題。ソ連軍が金日成率いる抗日軍を先頭に、満鮮国境を越えて38゜線に近かづいてやっと行動を起こす始末。ほおっておけば半島全域を占領されてしまっただろう。
 つまり朝鮮半島分断の直接的且つ最大の責任は、旧ソ連=スターリンの強欲とルーズベルトの曖昧さトルーマンのドンカンにあるのであって、その後継者であるロシアが口出しすべき権利はない,。これぐらいのことはアベはプーチに対し云うべきである。ところが河野は相変わらず、ロシア経済協力などとへっぴり腰外交。これではトランプだけでなく、プーチンにも馬鹿にされる(もうされているだろうが)。
(18/05/01)

 注目の南北会談。本気でやるのかと思っていたら、双方とも、本気だったらしい。トランプも歓迎コメントだから、米朝会談も本気の可能性がある。ということは、一人置き去りは、日本のアベだけということだ。
 会談内容は未だ公表されていないが、筆者の予想では、朝鮮半島非核化は玉虫色表現、拉致被害者については韓国離散家族については一定の前進はあるが、日本人拉致被害者については、あまり期待しない方がよいだろう、というところか。
 なお、北朝鮮核実験場については、中国某研究機関が、実験施設は(これまでの核実験によって)崩壊したと、発表したが、もはや用事がなくなったので破壊した、とも考えられる。既に北朝鮮は核兵器数10発分の軍事用プルトニウムを保有していると云われる。ウラン型と違って、プルトニウムは保存期間が長いので、それぐらい持っておればもはや実験を繰り返す必要はない、というところだろう。中長距離ミサイルは放棄しても、核爆弾さえ持っておればなんとかなる。体制安全のための担保として、あらゆる方法で守り抜くだろう。
 それと仮に核兵器を放棄するとして、一体何処でどうやって処分するのか?どこかに深い穴を掘って、埋めておくしか方法はない。しかし、よく考えると、日本の土木技術・・・大深度大口径掘削技術・・・をもってすれば、やってやれないことはない。すこし考えてみましょう。大林組さん、頑張ってみますか?
(18/04/27)

 いよいよ明日は・・・日本無視の・・・南北首脳会談。ここで何が話し合われるか、一番気をもんでいるのは、誰あろう我が国首相のアベ晋三ではあるまいか?とりあえず、文韓国大統領は拉致問題を取り上げることに同意したが、これの中心は韓国離散家族問題であって、日本人については、どの程度重視するか分からない。更に文が取り上げてもジョンウンがどう返事するかも分からない。
 文がわざわざ日本人拉致問題を取り上げたのは、南北和解が成立した後の、北朝鮮経済援助を日本に押し付けようという魂胆だろう。つまりエビで鯛を釣ろうというわけだ。アメリカのトランプが、アベとの会談で日本人拉致問題解決を約束したのも同じ思惑。
 本来日本人拉致問題解決は、日本政府が主体的に取り組まなくてはならない課題。ところがアベ政権は、自分では何もせずに、肝心なところは米韓両国にお願いするだけ。もう一つ中国という窓口もあるが、これも今は全くパイプがない。日本にはまともな外交が存在しないということを物語っている。
 これというのも、アベが拉致被害者とその家族をほったらかして、自分の支持者・・・主に自民党保守派や日本会議という極右団体、サンケイ他の保守系メデイアとネトウヨ・・・ばっかりに気を使ってきた所為である。アベは自分の得意分野は外交だと外務省を無視し、勝手に飛び回ってきたそのツケが廻ってきただけである。
 なお、これは筆者個人の意見ではなく、蓮池氏も似たようなことを語っている。
(18/04/26)

 北朝鮮核実験・ミサイル試射凍結を、アベとトランプとの政策のすり合わせの結果と、官房長官の菅が自画自賛。こういうのを我田引水という。アベ・トランプ会談が行われたのは、先週の17・18日の二日だけ。大部分は日米貿易問題で、北朝鮮問題については、アベの意気込みにも関わらず、トランプの関心はイマイチと云われる。ジョンウンの発表はそれからたった二日後である。
 そもそも核・ミサイル凍結という国家の重大事を一日や二日で決定できるわけがない。おそらくジョンウンは昨年のミサイル実験以来、このことを考えて居たのだろう。
 先月の突然の訪中は、この政策変更について北京の了解を得るとともに、何らかの見返りを確約させることが目的だったと考えられる。その回答が米朝首脳会談というわけだ。これに慌てた日本側が、半ば強引にトランプに会おうとした。ところがトランプの回答は、思ってもみなかった日米FTAに関する新しい枠組みだったのである。日本の評論家の中には、今回の日米会談を成功だ、という人がいるが、筆者には何を以て成功というのか、さっぱり分からない。
(18/04/23)

 突然の核実験凍結、ミサイル実験中止、核実験場の廃止というジョンウンの発表に対し、中・韓・ロは歓迎声明、アメリカのトランプも「これはグッドニュース」とご満悦。これに対し日本政府は、「十分ではない、更に圧力を」と圧力一遍同。
 このジョンウン声明、実は先日の訪中で概ね合意されたものだろう。そしてその内容は既に米・韓・ロには通知されており、日本だけ蚊帳の外だったかもしれない。日本を除く三国だって、腹の底から北朝鮮を信用しているわけではあるまい。腹の中ではどこまで信用できるか、疑っているはずだ。しかしとりあえず歓迎意思を示しておく。そうでなければ、この先の交渉余地がなくなるからだ。ところが日本、特にアベ政権は、頭から不信感を露骨に出してしまっている。本心と外面との距離に余裕がない。その場合、逆に相手から足元を見られ、相手のペースに嵌まっててしまう。
 核実験・ミサイル試射放棄となれば、国連制裁決議が根拠を失う。これを梃に、中・韓・ロが北朝鮮支援・・・限定的かもしれないが・・・を再開するかもしれない。しかもトランプがそれを黙認すれば、これまでのアベ外交はなんだったのか、ということになる。
 アベ晋三は外交が得意分野とうそぶいていたが、実態はどうか?何かこれだ!という成果を出せたものがあったでしょうか?ただあちこちをクソ忙しく走り回って、就任以来ン10兆円もの援助をばら撒いてきただけだ。その目的は、国連常任理事国への票固めだが、未だにその目途はたっていない。唯一は世界遺産に自分(と麻生)の縄張りである山口・北九州を押し込んだだけ。こんなのは、国際モリ・カケ事件だ。
(18/04/22)
 

 一昨日の北朝鮮核実験再開に関する河野外相発言に対し、アメリカジョンズホプキンス大チームが「確実に活動は沈静化している。活動再開の根拠を示せ」と批判。これに対し河野は「・・・・トンネルから土砂を搬出しているように見える」と反論。さて、河野はどうのような根拠に基づいて核実験再開を主張するのか?単に「そう見える」だけでは、オカルトの世界。国際的には相手にされない。河野は単に外務省内のタカ派にそそのかされて、フライングを犯したのではないか?
 アメリカチームは永年の北朝鮮オッチャーで経験豊富。衛星も解析ソフトも最新版をつかっている。それに引き換え、日本側はずばりお粗末としか言いようがない。アメリカの衛星はマルチチャンネルで、夜間も監視できるが、日本のそれは昼間だけ。はじめから勝負が決まっている。
 昭和14年8月、日本と事実上対ソ同盟関係にあったドイツが突然独ソ不可侵条約を締結。日本は置き去りにされた形となり、平沼内閣は「欧州情勢は複雑怪奇なり」と云って総辞職。日本外務省のチョンボはこれにとどまらない。昭和16年12月。日本政府の最後通牒をアメリカ側に手渡すのに手間取り、アメリカに「日本の不意打ち」宣伝の材料を作ってしまった。
今回の不手際は、3.25のジョンウン訪中情報が米韓に伝えられていたにも関わらず、日本に伝えられなかったことだ。中韓から無かったのは分かったとしても、強い同盟関係にあるはずのアメリカからもなかったとは、外交上の大失態。今回のジョンウン訪中情報の失策は、独ソ不可侵条約に匹敵する大失態である。前例に照らせば内閣総辞職、甘くても外相辞任を含め外務省幹部の処分は当然である。それにも関わらず、これを追求出来ない野党も野党だ。
 河野に限らず、最近の政治家・大臣は失態を繰り返しても辞めない。前防衛大臣の稲田、財務大臣の麻生、沖縄・北方担当の福井、自民党議員による前川講演調査を事実上黙認した林とかである。何故辞めないのか?それはボスのアベがモリ・カケ疑惑に関わらず、政権にしがみついているからである。ボスがこれなら子分もこれに倣う。あっさり辞めると、ボスから「この野郎かっこつけやがって」と恨まれ、なにをされるか分からないからである。
(18/04/03)

 困った時の北朝鮮頼みか、外相の河野が高知の講演で、今北朝鮮が新たな核実験の準備をしていると発言。本当か?マサカエイプリルフールの冗談ではあるまい。これまでならこの種の情報は、アメリカか韓国からのもので、日本が独自に入手出来たものはない。しかし、アメリカも韓国も、今のところこの種の情報はながしていない。確か一月ほど前には、そのような報道が流れたが、南北会談が合意されてから後は沈静化している。
 確かに日本は対北朝鮮監視用人工衛星を持っているが、可視光領域専用で夜間には役に立たないし、解像度やデータ分析ソフトがアメリカに比べ、決定的に遅れている。だから河野講演は全くの眉唾、あてにならない。おそらくアベ内閣支持率低下を食い止めようと、苦肉の策のフェイクネタ。
 さて四月国会明け、首相のアベの外交日程は、四月の訪米・日米首脳会談。5月には訪中・日中首脳会談、他に日ロ首脳会談とか、四月の米朝首脳会談に先立つ、米韓首脳会談に割り込んで、日米韓首脳会談にしようとする動きもあるらしい。
 さてこれらの国際外交日程の中で、ほぼ確実と云われるのは、4.27の南北首脳会談だけである。最も重要なのは米朝首脳会談だが、これにしても日時も場所もテーマも未定という段階。最も需要な米朝会談でさえこの有様だから、他は押して知るべしである。
 ここでアベ政権にとって最も重要なものは、四月に予定されている日米首脳会談である。アベは当然北朝鮮問題をメインに据えたいだろう。しかしトランプの思惑は別である。トランプは経済問題、特に日米貿易不均衡を「取り上げるだろう。これが摺りあわなければ、日米会談は無意味になる。果たしてトランプがこの会談にどれだけの時間を割くかで、アベの運命が決まるだろう。帰国後いきなり内閣総辞職ということもあり得る。
 ジジの岸信介は支持率低下にも関わらず、60年安保改定を強行採決した。しかしその後のアイゼンハウワー訪日に失敗して総辞職した。岸家にとって、支持率低下時のワシントンは鬼門である。
(18/04/01)、

 まさか佐川国会喚問に合わせたわけでもないだろうが、突然の金ジョンウン北京サプライズ訪問。果たしてこれは事前に日本に通知されたものだろうか?その後の日本政府の慌てぶりを見ると・・・未だに政府声明は出されていない・・・、これは日本抜き、中朝独自の行動。果たして五月アベ訪中を牽制する目的か?
 いずれにせよ、アベはジョンウンに先手を打たれたことになる。ということは、日本が持つ対朝政策の選択肢の幅がせばまり、今後の半島情勢は中朝韓米を中心に動く。つまり日本は蚊帳の外ということだ。アベは得意の外交で大失点を犯したことになる。
 さてどういうつもりで四月訪米、五月訪中をやるのでしょうか?早くも自民党内には、四月予算成立後、内閣総辞職という声が強まっている。こうなるのも今のアベ政権の対北朝鮮政策が、制裁一遍同で柔軟性を失い、頑なになっているからである。これも吉田松陰以来、閥益あって藩益なく、藩益あって国益顧みずの、長州エゴイズムの祟りである。今後日本の極東外交は、ますます孤立化を深めるだろう。
(18/03/28)

 今回の朝鮮半島南北会談で、マサカの北朝鮮妥協。これが本心かただの時間稼ぎか分からないが・・・私は後者だと思う。おそらく大方の日本人はそう思うだろう・・・、とりあえずは南北の緊張が一時的に緩和されたのは間違いない。これで喜ぶ人もあれば、困ったと思う人もいる。後者の第一は誰あろう、日本国総理大臣アベ晋三ではあるまいか?
 これまで、身内のスキャンダルや失言で、支持率が低下した時、核実験やミサイル発射で支持率回復を助けてくれたのが、盟友キムジョンウン。それがアベを裏切って左派の文と握手をするなんて、朝日や東京新聞を喜ばせるだけだ。許せん!といってもどうにもならない。
 内では森友財務相文書で、野党どころか身内の自公からまで冷たい目で見られる。それだけではない。後には加計学園とかスパコン疑惑、更にリニア新幹線疑惑と野党からの追及ネタに事欠かない。マサカいくら何でも、ここで解散総選挙はあるまい。あとは野垂れ死にか?
 それにしても、南北会談でのジョンウンは更に太った。30数歳であの太り方は、ただの栄養取りすぎや運動不足ではなく、ストレス肥満の疑いがある。なにか運動をした方が良いだろう。それとも北朝鮮にはそういうことを処方する医者がいないのか?中国の習も、60幾つという年齢にしては太りすぎ。
(18/03/08)

 平昌オリンピックにやってきた各国首脳の中で、日本マスコミが大きくとりあげたのが日本のアベではなく、北朝鮮の金ヨジョンとはこれいかに。ヨジョンは今回の訪韓で自分の存在感を見せつけたのだが、果たして本国ではどうか。筆者が興味を持つのは嫁のソルジュとの間に確執はないか、ということだ。
 ジョンウンはまだ30代前半というのに超肥満で、あの体格では心臓・肝臓・腎臓に爆弾を抱えていると考えておかしくない。もしジョンウンに何かあれば、まだ子供は小さいからすぐに後継ぎにはなれない。誰かが後見人になって政治を取り仕切ることになる。果たしてそれがソルジュかヨジョンか?これから繰り広げられる(もう既に始まっているかもしれない)女の戦い。興味津々。
(18/02/12)

 2018年世界が最も注目するのは北朝鮮問題でしょう。何時北朝鮮が行動を起こすか?あるいはトランプがとんでもない命令をだすか?でみんな固唾を呑んで見守っている。筆者は現実にはまず何も起こらないと思います。と云って、ワタクシがそこらの左翼のような単純平和主義者と思ってもらっては困る。現在のようなメデイア社会では、何か起こってもらわなければ困る階層が発生する。週刊誌や新聞、ネット配信者、テレビ局にテレビに出演する専門家とか評論家という階層である。
 彼らは世の中の流れが平準であれば用事のない存在である。だからちょっとしたことでも大げさに騒いで世間を惑わし、それにより金品を取得する。田原総一郎などまさにその類だ。無論それに応じて騒ぐ政治家や官僚もいる。彼らの相乗効果(騒擾と云った方がよいか)によって世間はますます騒がしくなる。その結果消費が増えてGDPも増加するから経済効果はある。
 それはともかく話を北朝鮮問題に戻しましょう。まずみんなが一番気にかけているのは、北朝鮮と米韓とが戦争に入るか否かだろう。筆者はこれはまず無い、と考えている。理由は今の北朝鮮にはそんな力は残っていないということである。
1、地上戦
 北朝鮮人民軍は正規軍100万、予備役200数10万、南北境界線上に数千門の火砲を備え、一旦戦端が開かれるとたちまちソウルは火の海、数10万の難民が発生するとされるが、これは実態を表したものではない。北朝鮮軍の軍備は安物PCのカタログデータのようなものでまともに信用してはならない。
1)まず燃料が足りない。ガソリン不足のため、軍が牛車でガソリンを運んでいるという報道があった。これでは戦車はまともに走れない。
2)昨年の板門店脱北事件で分かったのは、兵士の栄養状態が予想以上に悪かったことである。正規軍ですらこれなんだから予備役など全く役にたたない。「腹が減っては戦はできぬ」は古今東西共通の真理である。北朝鮮軍の地上戦での継戦能力は、かつては数日かせいぜい数週間と云われていたが、今や数時間の単位になっている。
2、ミサイル
 ジョンウン体制になってから、北朝鮮は10回以上に渉って中長距離ミサイルの発射実験を行っている。ところがみんな形式がバラバラなのである。ということは北朝鮮保有の中長距離ミサイルはまだ量産体制にはなく各部署バラバラで生産していると考えられる。これは一定の技術に達するまでの効率は良いが、さて実戦になると各部門による部品材料人員の取り合いになって非効率きわまりないものになる。かつての日本やドイツがその罠に陥った。極端に言うと、北朝鮮のミサイルは最初の一発を打つとそれで終わりとなりかねない。
3、核
 北朝鮮が兵器化された核物質を所有していることは間違いない。しかし持っているだけではなんにもならない。運搬手段が必要である。それがミサイルだが、ミサイルの現状が上で述べた通りなら、全く役に立たない。最大の弱点は弾頭の耐熱性である。北朝鮮はまだこの問題をクリアーできていないと考えられる。そのためには今後数年、数回のミサイル実験が必要だが、それまで北朝鮮が現在の制裁を耐えしのげるかがポイントになるだろう。
 なお北朝鮮は現在の制裁が続いたとしても10年は耐えて見せると云っている。ということは少なくとも10年内は北朝鮮から仕掛けることはないということだ。だからポイントはトランプ次第ということになる。但しこれも複雑で、確かにアメリカ大統領は全軍の最高指揮官だから、トランプが命令をだせば自動的に米軍が行動を起こすと思いがちだが、トランプ政権発足後すぐに統合参謀本部は非合理な命令には従わない、と駄目だしをしている。アメリカも一致していないのだ。
(18/01/09)。

連日報道される北朝鮮漂流漁船。大抵はエンジンや舵が壊れて1〜2か月漂流していた、というもの。しかしこれは怪しいと思っていたが、やっぱり工作員が紛れ込んでいた。
1)日本海は狭い。おまけに船の往来も多い。例えば中国ーロシア便、日本海フェリーなど日本海中部には韓国漁船も出漁している。太平洋では、うまく海流の乗れれば一か月で横断できる。日本海の様な狭い海で、一か月も二か月も誰にも見つからず漂流できるでしょうか?
2)死体が乗っている例が多いが、そもそも漁船なら獲物も持っていたはずで、それを食いつなげば簡単に餓死などしない。始めから死体を積んでいたのか?
 つまり北朝鮮漁船にはよくわからないことが多いのだ。それはともかく、最近よく出てくるのが南北もし戦わば、韓国難民200万、うち10万人が日本に押し寄せるという話アメリカの何処かのシンクタンクの予測の一つだろうが、世間ではこれを真に受ける手合いが多い。副総理の麻生もその一人で「10万人が押し寄せてきたら射殺するのかどうか、考えなけれなならない」なんてほざいている。麻生のような薄っぺらな頭でいくら考えても何位も出てこない。
 そもそもアメリカシンクタンクの予測というのは当たったためしがないのだ。というのは彼らは危機パターンを幾つもに分け、そのそれぞれについて考えられる予測を出す。世間(マスコミ)にはその内最も危険なパターンが出回る。そしてそれがあたかも結論のように独り歩きするのだ。上述の日本への難民10万人というのはそういう極端予測の産物なのである。
 第一次大戦末期の1917年。同年春にロシアをノックアウトしたドイツは、夏に東部戦線の兵力を西部に移動し一大攻勢を掛けた。いわゆるルーデンドルフ攻勢である。作戦は順調で、南部戦線ではドイツ・オーストリア連合軍がイタリア軍防衛線を楽々突破し司令官が驚くほどの快進撃。ところがローマまであと一歩と言う処で突如進撃が止まった。理由は寒いアルプスから暖かいイタリアにやってきて、旨いワインとイタリア料理にありついたドイツ兵は、戦争を放り出して食糧の略奪にうつつを抜かしたからである。
 それは西部戦線でも同じで、ベルギー国境から発出したドイツ軍は英仏軍を蹴散らかして快進撃。ところがここでも同じことが起こった。これまでろくなものを食ってなかったドイツ兵にとって、フランスのワインと料理は夢のようなもの。それとマドモワゼルに腹と心を奪われて戦争をほったらかした。この状況を知ったルーデンドルフは作戦停止を命じた。その結果が、ドイツ革命と連合軍との休戦交渉である。
 仮に北朝鮮軍が南進しても、起きるのは似たような状況だ。その根拠として挙げられるのは、先月板門店で脱北した北朝鮮兵士である。寄生虫もさることながら、エリートであるこの兵士もろくなものを食っていないことが分かった。更に日本漂着漁船に残された死体などから、北朝鮮は相当ひどい食料不足状態にあると考えられる。こんな状態で戦争を続けられるでしょうか?
 以前は北朝鮮人民軍の継戦能力は一か月程度といわれていたが、今ではせいぜい三日程度ではないかと思われる。国境沿いに数100門の火砲が展開しているといわれるが、一度発砲すれば後が続かない。戦車もガソリン不足で何時までも動けない。ノドンはおそらく100数10発は発射するだろうが、それだけで後が続かない。従ってノドンで韓国を破滅させることはできない。多分起こるのは北朝鮮兵士による韓国のスーパーやコンビニの略奪である。酒で酔っ払っている間に、韓国軍が体制を立て直せば、十分反撃できる。北朝鮮人民軍100万と云っても、みんなはらぺこなのだ。かつての日本陸軍が最後ははらぺこになったのと同じだ。対北朝鮮対策ね最も有効な手段が軍事虚回線沿いにビールと焼酎とカルビを並べておくことである。
(17/12/11)

 最近相次ぐのが、日本海沿岸への北朝鮮漁船の漂着。秋田・山形では「何故?」なんて言っているようだが、日本海全体では時計回りの海流がある。日本海中央部で流されるとそれに沿って最後は日本の日本海沿岸部に漂着するのは当たり前。
 最近話題になっているのが、北朝鮮漁船の日本EEZ周辺での操業。このため日本漁業が打撃を受けていると云われる。何故北朝鮮漁船が日本海中央部まで出てくるのか、そしてその挙句どうなるのか?これには北朝鮮政府が外貨を確保するため北朝鮮沿岸の海域漁業権を中国漁船に売り渡し、その結果北朝鮮漁船はその外側の日本海中央部に出ていかざるを得なくなった、という報道がある。出ていくのはいいが、帰りはどうするのか?国際的経済制裁でとうとう中国も重油供給の栓を幾らか占めざるを得なくなった。それでも弱小の北朝鮮漁民には大ごとだ。少なくなった重油の大部分は軍や党幹部が独り占めする。漁民に回る量は減らされる。おまけに沿岸漁場は中国人に占領され、自分達は遠方に出ていかなくてはならなくなった。その結果が、日本東北沿岸への漁船漂着なのだ。
 それはともかく、つい先日発生した板門店での脱北事件、さらには最近複数の軍幹部が粛正されたという報道もある。これらを総合すると、現在北朝鮮国内では深刻な内部矛盾が進行中と考えられます。ここ数か月核実験もミサイル発射もやらず、鳴りを潜めているのはその所為ではないでしょうか?
(17/11/26)

さて明日に迫ったトランプ訪日。ここにきてトランプが妙なことを言い出しています。それは「日本は武士の国だ、・・・・」これは対北朝鮮対応を巡って中国に発したメッセージといわれます。要するに「日本は武士の国だから、何時までも北朝鮮のいいなりにはならない、日本が北朝鮮撲滅に立ち上がるだろう」という意味に捉えられます。
 これを先日の国連総会演説と重ね合わせると、北朝鮮武力攻撃は日本に責任を持ってもらう、アメリカはその支援だけだ、ということでボールを日本に投げたわけだ。
 さてここでアベはどうする。イバンカにこれ以上ない接待。これはトランプの機嫌をあげ、日本防衛へのアメリカの協力強化のつもりだったのだろう。しかしトランプ発言のニュアンスは若干異なる。同じ日米同盟強化といても、アメリカ特にトランプの認識はかなり異なっている。
 ずばり云えば北朝鮮問題の軍事的解決は日本でやれ、ということだ。
(17/11/04)

 最近金正男に長男がいたことを知った。その名をハンソルと云い、中国在住らしい。これの暗殺を狙って北朝鮮工作員が中国に潜入したが、最近中国当局に拘束されたという報道がある。
 ああやっぱりと云うのが印象。前にも述べているが、中国が一番おそれ嫌がることは、北朝鮮に親米政権が誕生することである。ジョンウンの対米挑発が限度を超え、トランプが北朝鮮攻撃に踏み切った時、中国は北朝鮮に侵攻占領し、親中政権を作る。その首班と「考えていたのが正男だが、これは今年クアランプールで暗殺された。ジョンウンがそうなることを恐れていたからだ。
 ここで中国側には対北カードがなくなったのか、と思っていたがそうではなく、長男がいたのである。つまり中国にとって北朝鮮覆滅親中政権樹立でアメリカとシャンシャン(パンダの名前ではありません)手打ちで有耶無耶に出来る可能性は残る。そうなっては困るのが金ジョンウン。そこでハンソル暗殺団を送り込んだのだろう。
 なお以上のことは中国と北朝鮮だけの問題で、日本は無関係だと思う人が多いだろうが、とんでもない。そうなるまでに、核ミサイルは無いにしても、ノドンの20〜30発ぐらいは覚悟しなくてはなりません。その内の一発でも永田町自民党本部に命中してくれれば、日本人にとって返って有り難いくらいだ。
 それは別にしても問題は原発。東電柏崎のようなバラックなどひとたまりもない。新潟県は壊滅でしょう。
(17/10/31)

 本日ネットをたまたま見ていると、寺島実郎サイトで「中国が事前に動き出す」という内容の記事にヒットした。そこでもっと詳しく知ろうとクリックすると、いきなりエラーメッセージが出てきて、関係のないサイトに誘導された。アベ官邸が自分の都合の悪い記事を書くネットへのアクセス規制をやっているのか?これでは我が国の言論状況は、全く中国か北朝鮮なみである。
 しかし北朝鮮への中国の軍事介入は、筆者は既に先月から予測している。あとはアメリカとの縄張り協定だけではないか?これには日本も韓国も口出し出来ない。それにもかかわらず麻生は何故難民問題を持ち出すのか?この問題について、既に日米韓で話がついている可能性がある。要するに、いざという時韓国で発生する難民ン10万を日本で引き受けろ、ということだ。
(17/10/15)

 本日未明また北朝鮮核実験場付近で地震が発生。韓国気象庁はM2.7(USGSはM2.9、深度3q)で自然地震と発表。そんなところと思います。
 前にも云っていますが、豊渓里の核実験場付近には、活断層の可能性があるリニアメントがあります。このところ、この付近で地震が連続しているのが気になります。今のところ、M3以下の小規模なものですが、その内M5級以上に発展すると、只では済まない。ピョンヤンやソウルでも相当の揺れが発生します。特にジョンウン政権以降、ピョンヤンは高層建築が立ち並んでいる。これらがまともな耐震構造を持っているとは考えられないので、相当被害が出るでしょう。
 それ以上に厄介なのが、核施設のダメージによる汚染物質の流出です。ニョンピョンの原子炉は既に廃止されていると思われますが、汚染物質は未だ大量に残っている。これをプルトニウムに転換する再処理施設が何処かにあるはずだがよくわからない。更に核弾頭組み立て施設はなお分からない。
 核弾頭が地震ぐらいで臨界に達するなど考えられないので、それは心配する必要はないが、再処理過程の物質や、これまでの核実験で汚染された地下の物質が、外部環境に流出する危険はあるので、今後とも北朝鮮北部の地震監視は重要なのである。
(17/10/13)

 北朝鮮が近じか又ミサイルを発射するという情報で、みんな右往左往しています。これを一番有り難がっているのがアベ晋三。国難解散だ、などと空虚な雄たけび。又やったとしても、これまでと大して変わらない。
 筆者が思うに、アメリカが北朝鮮に直接軍事介入するとすれば、その前に中国が動き出す。現在のマスコミに登場する北朝鮮状勢の解説では、日朝・米朝関係ばかりが強調されている。現実に北朝鮮と国境を接しているのは、韓国と中国、ロシアである。日米は実は無関係なのである。国難なんてとんでもない。
 北朝鮮周辺三か国の中で、ロシアは中立をたもち、知らぬ顔の半兵衛を決め込む。韓国は日本と同じで当事者能力はない。陸軍の一個師団の運用でも、アメリカの了解がなければできない。
 一番困るのは中国である。仮に北朝鮮が暴発し、アメリカに制圧されることは、中国にとって悪夢である。なんとしてでもこれだけは防がなくてはならない。その結論が、アメリカの軍事介入前の中国軍事介入である。すでに中国軍部はこのための作戦を練り、演習も行っている。していなければ軍人として無能である。そしてその後は親中政権を樹立し、元の状態に戻す。これが中国の戦略である。
 中世以降これまで、朝鮮半島で動乱が起こった時、中国がどういう態度をとったか。一つは17世紀豊臣秀吉の日本軍が半島に侵攻した時、中国(明)が介入した。次は1950年朝鮮戦争の勃発で、アメリカが介入した。その結果が中国の介入である。どちらも、表向きは中国による朝鮮支援になっているが、実態は中国による朝鮮占領である。今回もそうなるだろう。
 それに対し、日本特にアベ政権の対北朝鮮戦略はなにか?それがさっぱりわからない。まさか日本が朝鮮半島を再占領するわけではあるまい。北朝鮮の核武装解体だけを目指すなら、中国とのコミュニケーションを深めるべきである。これに対し、第二次アベ政権以降の日本の対中外交は、あまりにお粗末である。櫻井よし子とか百田とかサンケイとか、日本のアホを集めたような右翼団体(日本会議)に媚びを売り過ぎたためだろう。
(17/10/10)

 北朝鮮北部で昨日2度の地震。新たな核実験(中国説)か、自然地震(韓国説)か。地震規模が小さく、深度その他のデータもあいまいではっきりしない。波形が公になれば、ドンピシャで判定できる。今のところの報道からでは、筆者は韓国説が正しいと思う。
 これまで西側の誰も取り上げてこなかったが、筆者は以前から北朝鮮核実験場の近くに、活断層と考えられるリニアメントの存在を指摘している。これを震源とする地震が発生したとしても不思議ではない。又仮にそうだとしても、これを核実験と結びつけるのは、物理的にむりがある。地震発生に必要なエネルギーと、たかが核実験で発生するエネルギーとでは、桁が二つも三つも違うからである。馬鹿馬鹿しい地球滅亡説と同レベルのたわごとである。
(17/09/25)

 本日朝のアベ晋三国連総会演説。メデイアではアベの演説ばかり映るが、問題は議場の様子。昔からアメリカ大統領演説では議場は一杯になるが、その他ではガラガラになる。今回でもその通りで、トランプの時は一杯だったが、アベの時ガラガラ。当たり前だが、途上国援助の話をすれば、途上国の観衆も集められるが、北朝鮮と云うのは、エンタメとしては弱いのである。
(17/09/21)

本日またまた北朝鮮がミサイルを発射。こんなに立て続けに発射して、在庫は大丈夫かと気になるが、他人の懐を心配していても仕方がない。それにしても馬鹿らしいのは、日本政府の相も変らぬうろたえ振り。この前と同じく、政府はJ-アラートを(全国に)発令し、避難を呼びかけたらしいが、その効果はどうなのか?朝の7時前なら日本人の3/4は寝ておるよ。そこにいきなり「避難してください」と云われても、どうしてよいかわからない。そもそも避難するにしても何処に避難してよいかわからない。
 ずばり云えば、日本政府の発想は、かつての太平洋戦争と全く変わっていない。要するに上空から何かが落ちてくる、だから身を守れ、という単純思考。以前誰か自民党のアホか嘘つ議員が、ミサイルの破片が落ちてきたらどうなるんだと云ったら、それをサンケイとか読売のような三流マスコミが取り上げ、しかもアベがそれを利用したから、こんな大騒ぎになったのである。これで儲けるのが三菱やNECなどの防衛産業。果たしてこれらから自民党にどれだけのマネーが流れているか、分からない。何故ならこの種の予算は会計検査の対象外だからだ。
 筆者が前から何度も言っているが、北朝鮮がミサイルが発射したその直後数10秒間の軌道で、日本上空通過時の高度は算出される。それが大気圏外であれば、破片の心配などする必要はない。仮にミサイルの破片が落下しても、大気圏内で燃え尽きてしまう。問題は弾頭だが、先月の実験では、数q上空で蒸発してしまったと可能性がある。ということでジョンウンが何をしようが、あわてることはないのである。
 ここで政府がしなくてはならないのは、国民にいたずらに不安感を煽ることではなく、正しい知識を与えることである。筆者が思うに日本政府、特に首相も官房長官も防衛大臣も、高校生程度の初歩物理学も分かっていない。だからうろたえるのである。
 そもそも日本の自民党政府・与党には戦略と云うものが存在しない。石破など、えらそうなことを云うが只の軍事オタク。戦術論ばかりで、歴史観に導かれる戦略論がない。ではシンタローや櫻井よし子のようなネトウヨ系に戦略論があるか。これが又お粗末の極み。戦略がないから、首相があちこち突撃営業的に動いても、中国には無視、プーチンからも鼻も引っ掛けられないことになってしまうのである。
 戦略とは、最終的に勝利を得る方策である。これは土質工学的には全応力理論から導かれる。
(17/09/15)

 今月九日は北朝鮮がICBM実験をやるはずで、日本政府も自衛隊も待ち構えていたはずだが、何も起こらなかった。だからと云ってジョンウンがミサイル開発をあきらめたとか、河野太郎のようなアホが云う,、ひるんだということではない。元々、ジョンウンは若いころサッカー狂いだった。だから敵の隙を狙ってシュートするフェイント技は身に着けていたはずだ。むしろフェイントこそ彼の得意技かもしれない。だとすれば、彼には同じようにサッカーテクニックで対抗すべきである。幸か不幸か、本田圭祐がヨーロッパリーグで浮いてしまっている。彼を引き抜いて外務省顧問にすべきだ。もちろんアホの副大臣佐藤正久はクビだ。
 そもそも剣道でも柔道でも、日本の武道は相手がフェイントをかけることを前提としていない一直線主義である。選手自身が審判の立場になって、反則をいましめるのである。だからオリンピックで勝てない。ところがサッカー、ラグビーのようなイギリス産まれのスポーツは、審判にばれなければ何をしても構わない主義である。昔のヨーロッパラグビーでは、審判が見ていないところではキックをいれたり、パンチを食らわしたり何でもありだった。つまり複線主義なのである。
 ジョンウンはおそらくそういう時代のサッカーに親しんだはずだ。しかしそれでもなんらかのセオリーはある。それを読み解く必要がある。それは、東大や防衛大のような、型にはまった直線主義しか学んで来なかった人物には無理である。やっぱり本田のような、各国で複線主義競技で経験を積んだ人物の協力が必要である。
(17/09/10)

 今やテレビは山尾問題でもちきりだが、もっと注意しなくてはならないのが北朝鮮問題と云うことは当たり前。先日超党派の国会議員団が北京を訪れたおり、中国外相は「九日に北朝鮮はミサイルを発射し、それは東京上空を通る」と発言。一種の脅しだが、これは今の中国の対日観を表している。つまり、中国は北朝鮮が中国に脅威を与えなければ、日本を攻撃しても構わない、と云っているのである。
 昨日アベはロシアでプーチンと会談。三時間にも及ぶ交渉の結果が、要するにロシアは北朝鮮に対し何もしないということだ。つまりプーチンが欲しいのは日本のマネーで、安全保障には拘わらないということだ。首相がわざわざ出かけていったのに、鼻もひっかけない。何のためにロシアまでいったのか?そのくせ北方領土開発には、「日本の経済支援をよろしく」という厚かましさである。
 中国が日本国会議員団を鼻であしらった翌日、中国軍は北朝鮮国境付近で大規模演習。表向きはアメリカが介入して難民が発生した時の予防と云うが、実態は対空ミサイルや戦車部隊、海軍まで動員しての本格的なもの。難民の防止になんで戦車や対空ミサイルが必要なのか?
 その訳は、筆者が先日述べたように、いざという時の北朝鮮侵攻作戦のためである。ジョンウンが最後のカード・・・たとえばグアムや日本攻撃・・・を切ったとき、アメリカは核を含む報復を行う。それと並行して米韓軍による北朝鮮侵攻もあり得る。つまりイラク戦争の再現だ。そうなっては元も子もないので、そうなる前に北朝鮮、特に北部の核施設やミサイル基地のある地域を占領し、親中派の傀儡政権を作って、米韓と交渉しようというのが腹だろう。
 しかし親中傀儡政権といっても、この首班を誰にするかが問題だ。元々は中国に亡命していた金ジョンナムだが、ジョンウンはこれを察知してか、マレーシアで暗殺してしまった。それだけではなく、総書記即位後、叔父の親中派筆頭張ソンタクを処刑し、その後も親中派と思われる人物を次々と粛正している。ということは北朝鮮を制圧しても、その後始末がどうにもならないのである。
 一方米韓は中国介入と同時に北朝鮮南部に侵攻し、そこに親韓政権を作る可能性がある。その首班としては、既に脱北した元外交官など候補は幾らでもいる。しかし脱北者はキム王朝のドグマに洗脳された人民に受け入れられることは難しいだろう。これは特に北部でだ。
 結果は北朝鮮は更に南北に二分され、北部は親中(ロ)国家、南部は韓国に併合と云うことになるだろう。つまり北緯38度線が40度線になるだけのちがいだ。
 なお、中国もプーチンも勘違いしているのは、北朝鮮が日本を攻撃しても、自分達には関係ないと思い込んでいることだ。確かに物理的には関係はないが、それは19世紀的地政学レベル。日本が攻撃を受けて一番被害を受けるのは誰か、ということを考えなくてはならない。
 それはアジア・アフリカ諸国、中でも中国・ロシアである。今は好きや嫌いは別にして情報・経済・金融グローバル世界である。日本のGDPは今でも世界の1/4を占めている。韓国は日本の半分だからそれでも1/8だ。中国外相が日本への脅しを口にしても、円レートは殆ど変わらず、逆に円高傾向だ。
 日本GDPが北朝鮮の攻撃で半分にでも減れば、世界経済はどういうことになるか、習もプーチンももっとよく考えるべきだ。逆に自分達の喉首に、ジョンウンの匕首がつきつけられていることを認識すべきである。
(17/09/08)

 昨日北朝鮮がやった核実験。内心ほくそえんでいるのがアベシ晋三とガースー。これで支持率が上がって不意打ち解散も夢ではない。それは別として、北朝鮮は今回の核実験を水爆と主張している。
 確かに爆発エネルギーはTNT70KTとされるから、通常原爆としては大きい。しかし水爆としては物足りない。本物の水爆ならトリチウム濃度が上昇していなければならない。部分的な核融合はあったかもしれないというレベルだ。これは北朝鮮の技術が、未だ十分な重水素を抽出できないか、濃縮出来ないレベルということだ。しかし道筋は抑えたということだろう。つまり北朝鮮が米ロ並みの核兵器を手に入れるのは時間の問題ということだ。
 北朝鮮が核・ミサイル保有国になってしまったのは、関係諸国の無責任が大きい。中でも中ロ両国は北朝鮮を対米カードに使えると踏んで、やりたい放題のことをやらせていた。アメリカも日韓よりイスラエル重視で、中東肩入れが過ぎ、北朝鮮のことを舐めていた。これはレーガンやブッシュという共和党政権の責任が大きい。
 では何故北朝鮮がこんな短期間に、原爆から水爆、IRBMノドンからICBMに至る技術を手に入れたかが疑問に残る。筆者の考えるところでは、メイン技術はロシアから、周辺の部品などマイナー部分は中国からの流入である。
 無論中ロ両国が、表立って対北朝鮮支援を行なっていたということではなく、ブラックマーケットを通じた密輸を黙認していたということである。当然これら密輸業者から、中ロ政権にバックがあったことは疑いない。中でも筆者が疑っているのは、ロシアのメドベージェフである。彼はプーチンに比べ、より民族主義的で反西欧・反日的である。つまり国際感覚に乏しいスラヴ田舎者。云うまでもなく賄賂にも弱い。これまで既に北朝鮮からロシア政界に、相当額のブラックマネーが渡っているはずだ。無論中国密輸業者にとっても北朝鮮マーケットは美味しい場所だ。ここからも北京やモスクワの有力者に、ブラックマネーが流れているはずだ。
 では今回の核実験は、従来型・・・いわば中ロ両国の了解を得た・・・のパターンと云えるか?今回の実験が本当に水爆なら、中国にとって北朝鮮は、対米カードのレベルを超えてしまったのである。もし北朝鮮が更なる挑発を繰り返すと、米韓は直接攻撃に移る可能性がある。そうなれば中国のメンツは丸潰れ。国内的にも習政権への批判が高まる。そうなる前に中国が北朝鮮に直接介入する可能性はある。具体的には、核関連施設やミサイル発射基地が集中する北部国境地帯の軍事占領である。ただし北朝鮮人民軍の抵抗が強く、撃退されればとんでもないことになるので、相当量の兵力の集中が必要である。その点で、今後東北地区での中国軍の移動に注目する必要がある。
(17/09/04)

 ピョンヤンから日本列島を飛び越えて太平洋まで行った北朝鮮ミサイルを、日本を狙っているというのが、自民保守とかアホのサンケイの言い分。いくら何でも日本上空では500〜600qに達しているのに、なんで日本を狙っていると云えるのか?北朝鮮が狙っているのはアメリカ(北米)本土に決まっている。グアムやハワイなど、ただの脅しに過ぎない。
 だからと云って、北朝鮮が日本を狙っていない訳ではない。北としては攻撃対象とその手段を、次のように考えているだろう。
  戦術対象    後方対象    戦略対象
  韓国       日本       アメリカ
  ノドン短距離  ノドン中距離   ムスダン他
 他に潜水艦発射型のSLBMもあるが、これは日本対象かもしれない。
 ここで注意しなくてはならないのは、日本の2/3は既にノドンの射程内に入っていることである。ところが政府はこの事実を意図的に隠し、日本とは無関係のアメリカ宛て長距離ミサイルの脅威ばかりを言い立てる。ジョンウンが本気で日本を攻撃するなら、ICBMではなく、既に技術的に完成しているノドンを使うのは当然。そのターゲットは当たり前だが、日本海岸の原発である。
 ところが日本政府は、ジョンウンにとって涎がでる東電柏崎原発の再稼働を承認する始末。柏崎原発をノドンで攻撃すれば、東京まで影響が及び、日本の国家機能はマヒする。さて、今のアベ政権やサンケイ,は、やたら愛国者面するが、実はアメリカの下請け仕事が欲しいだけではないか?テレビによく出てくるサンケイ記者の卑しい顔を見ると、そんな気がするのである。
 なお北朝鮮はアベ内閣支持率が低下すると、必ず核やミサイル実験をやる。これでアベ政権は息を吹き返す。果たしてジョンウンとシンゾーのに間に密約があるのか?実は長州と朝鮮は一体だからねえ。
(17/09/02)

 これは富士総合火力演習に登場した、陸自の水陸両用装甲車。対地強行上陸作戦用です。形はアメリカの土型機のパクリ。ところが一昨日、ロシア国防省は北方領土で、敵軍の上陸阻止のための大規模演習を実施と発表。敵軍とはどの国を指すのでしょうか?まさかこれを見たからではないでしょうね。しかし、ロシアは日本が千島を取り返しに来ると、本気で考えている節がある。
 なお陸自が上陸用装甲車を作る目的は、尖閣が中国に占領された場合の奪回作戦と考えられる。しかし尖閣諸島の外周は断崖絶壁の連続だから、こんな高価な装甲車を使う場所がない。ゴムボートの方がましだ。
(17/08/31)

 ホリエモンが昨日のJ-アラートを「迷惑だ、くそ政府」などとツウートしたものだから、あの世界は大騒ぎらしい。筆者はホリエモンという人物は嫌いだが、この言い分はその通りだと思う。少し理科や地理(中学生程度で十分)を勉強したことがある人間なら、北朝鮮ミサイルが日本上空を通過したところで、何の影響もないことは直ぐに分る。
 ところが本日防衛省は、襟裳岬から北海道沖にかけてP3Cを飛ばしている。一体何を探すと云うのか?根拠など何もない。要するに現地の漁協か何かが風評被害を懸念して、政府に要望して、ン百万かけたP3C出動になったのである。なお、一昨日当選したばかりの新茨城県痴知事も、茨城もJ-アラートの対象にせよ、と要求したが、馬鹿もここまでくると手が付けられない。
 ここにあるのは、根拠もなく動く空気である。この怪しい空気に日本中が操られていると云ってよいだろう。むしろこれこそがジョンウンの狙いだとしたら、この空気を作った、アベ4官邸や無知無能のマスコミとその周辺、それと一見愛国者風に振舞っているが、実態じは北朝鮮の走狗となってしまった、ネトウヨ・日本会議こそジョンウン・北朝鮮の手先・工作員なのだ。
(17/08/30)

 本日朝の北朝鮮弾道ミサイル発射。例によって官邸は大慌て。それにつられてマスコミも意味のない情報を垂れ流す。今回の実験で注目すべきは、弾道制御技術の正確さである。ミサイルの弾道は平壌付近を発射点とし、北海道襟裳岬沖を通過し、カムチャッカ沖の太平洋に落下したといわれる。
 重要な点は、襟裳岬沖を通過したということである。周知の様に、北朝鮮は弾道制御用の人工衛星を持たない。従って津軽海峡通貨時までは、地上からの電波誘導によらざるを得ない。津軽海峡は国際海峡で、日本の領海外なら自由通行が可能である。しかしその幅は、狭いところでは20数qに過ぎない。そこを通過させるのは、相当高度な電波技術を習得しているということだ。
 今回のミサイル発射について、外務大臣の河野太郎は「グアムからルートを避けたのは、北朝鮮がひるんだからだ」などとノー天気なことを言っていたが、なんでこの男、こんなに頭が悪いのか!?外務大臣でありながら、地球儀を見たことがないのではないか?
 地球儀上で平壌から津軽海峡を結んだ線をそのまま伸ばせば、アメリカ本土北西部部に達する(北東部を狙うなら、もう少し北に寄せて、樺太南部を通過させる)。これが父のジョンイル以来のICBM開発到達点である。先日行われた火星14号の能力を組み合わせれば、アメリカ本土攻撃は十分可能だとうことだ。グアムなど只の当て馬。ここをやるぞ、と注意を振り向け、本命は別だ。これはユーラシア北方騎馬民族の常套手段。それに列島孤立民族の日本人が、操られているだけ。
 それと政府が鳴り物入りで作り、莫大な経費を掛けているJ-アラートなるもの、何か役に立っているのか?儲けているのは、NECとかフジツーとかNTTデータのような、防衛関連業界だけだ。
 そもそも早朝に北朝鮮がミサイルは発射して、それがJーNSCに届くのに数分懸る。それをJ-アラートに寝せて発信するまで数10秒かかる。それを各自治体や関連機関が受け取るのに数10秒かかる。気が付いたとこにはミサイルは日本列島を通過してしまっている。
 第一、こんな早朝に起きてテレビを見ている一般市民は殆どいない。それとも、政府は一般国民に寝ずにテレビを見ろというのか?ところがアベ官邸は米軍から早期に情報を入手し、待機していたという。これこそ、国民の眼を封じ、あげくは国家を滅ぼした、大本営発表主義の再現である。果たして、北朝鮮ミサイル発射情報は、宮中に届けられたのか?要するに、自分さえ助かれば国民などどうでも良い、という吉田松陰以来の長州絶対主義だ。
(17/08/29)

 今朝の北朝鮮ミサイル発射。三発だが、米軍はいずれも失敗と発表した。しかしこれ、老朽化しポンコツ化した旧式ノドンの、在庫処分だったかもしれない。まず間違えていけないのは、北朝鮮のミサイル技術は、着実に向上しているということだ。弾頭技術は未だの様だが、いずれこれもクリアーするだろう。
 これも間違えていけないのは、長距離ミサイルや核弾頭の製造に必要な物質は、いわゆるレアアースである。北朝鮮はレアアースの生産国だということだ。
(17/08/26)

 昨日朝鮮半島周辺を飛行していたロシアの爆撃機バジャーは旧式で、今では偵察にしか用いられていない。それに比べ本日日本近海を飛行した中国軍機は、バックファイア型で、バジャーとは、性能は比べ物にならない。
 おそらくは、アメリカの韓国へのB1B配備に対抗した措置だろう。性能的には、大体匹敵する。これが直ちに日本への爆撃に繋がるとは考えられないが、朝鮮問題で余計なことを言うな、という脅しだろう。
(17/08/25)

 「条約は破られるために存在する」と云ったのはアドルフヒトラーだが、これは真実を突いている。条約に基づいて作られるのが「同盟」である。「同盟」にも色々あって、関税同盟とか労働同盟とか様々だ。その中で際立つのが、国家同盟とか軍事同盟である。さてこれらの同盟の中で、永続的に機能したものはあるでしょうか?世界史の教えるところは、ヒトラーが喝破した通り、同盟(=条約)も破られるためにしか存在しなかったのである。
 何故破られるか?それは同盟を結ぶ時に、同盟によって生じるリスク負担割合を曖昧にしたためである。では何故結ばれるか?これがあれば国家は安泰だろうと、みんな錯覚するからである。同盟=条約こそが国家安泰の基礎と云う錯覚こそが、ある意味歴史を作ってきたともいえる。
 何故こういうことを言うかと云うと、外務副大臣である佐藤正久なる人物が、昨日某集会で、リスク負担の無い同盟など無い、などと根拠のないたわごとを、わめいていたからである。果たしてそうか?日ロ戦争直前に、日英同盟が結ばれた。これはロシア南進を防ぐという日英共通の目的に合致したからである。しかしこの目的は永遠のものではなかった。第一次大戦でロシアは敗戦国になり、日英同盟の基本が失われた。また西太平洋の利権を握っていたドイツに替わって、日本が浮かび上がってきた。この結果、日英同盟はイギリスから簡単に破棄された。大英帝国にとって、日本は大きなリスク要因となったのである。
 この副大臣は基本的に頭が悪く、知識もなく、只自分の思い込みだけで生きてきた人物である。この点はアベ晋三と非常によく似ている。
 又この男、その前のBSフジプライムニュースで、北朝鮮ミサイルの日本落下問題について、「もしかしたら、ひょっとしたら、最悪の場合を考えたら」とIFの連続。議論も何にもあったものではない。彼の頭は北朝鮮ミサイルに占領されてしまって、思考停止に陥っているのである。副大臣佐藤は、無能・無知を通り越して、いまや只の扇動屋になってしまっている。極めて危険である。
(17/08/16
)

 北朝鮮ジョンウンの挑発で、俄かに高まってきたのが防衛省・自衛隊への期待。特に新防衛大臣小野寺への期待は高いと考えられる。しかし期待と能力は別問題である。先日テレビ番組に出演して、例の稲田辞任問題への見解を述べていたが、聞いていて、こいつはやっぱり駄目だなあ、という感が深まった。
 稲田問題の本質は、スーダン派遣部隊日報に何が書かれていたか、なのである。間違いなく「戦闘状況」とあったはずである。ところが彼は、番組ではそれに一言も触れず、防衛特別監察報告を繰り返しただけ。ということは、この問題の責任者は誰かという点については、何も口を挟まないということだ。つまり彼は、既に防衛官僚や、官邸に取り込まれてしまって、事実から目を背ける路線にシフトしたということだ。
 どうせその程度のろくでなしと思っていたが、それが顕かになったのが、今回の北朝鮮ミサイル問題。北朝鮮が、島根・広島・高知を通るコースと云った途端に、SM3部隊を派遣した。ところが派遣先が,
コースとは明後日の方向の愛媛県だったりして、返って住民から不信感を買う始末。何故かというと、やっぱり防衛大臣が、課題に対真面目に向き合わなかったのか、あるいは向き合う能力がなかったのか、ということなのだ。ということで、今後日本政治、特に外交・安保分野でも、何も変わらないでしょう。
 対ミサイルシステムも、何時までもPAK3やSM3の様な、時代遅れのニュートン力学の遺物は捨て、筆者が以前から主張しているレーザーガンのような、量子論兵器に移行すべきである。
(17/08/13)

北朝鮮がグアム攻撃について、ミサイル飛行ルートに日本の、島根・広島・高知三県の名をあげたものだから、日本中ひっくり返らんばかりの大騒ぎ。これこそ外務省安保族、自民保守派、防衛産業当然経産省防衛族の思う壺。世間が騒げば騒ぐほど、自分の懐は暖かくなる。
 しかしよく考えてみよう。北朝鮮北部からグアムを狙えば、ルートがこれら三県を通るのは当たり前。逆にグアムとこれら三県を結べば、ミサイル発射基地の位置を推定することができる。
 この件で、テレビなどで流されるのは
1、日本は何ができるのか?
2、日本は大丈夫か?
 という、よく言えばナイーブ、悪く云えが無知蒙昧の愚問である。これに対し、専門家と呼ばれる連中は、明解な解答を示さず、返って「大変なことになります」などと、シロートを煽る始末。ここで、明解な答えを出しておきましょう。
1、日本は何ができるのか?
 これには1)技術的課題と、2)法的課題の二つがある。
1)技術的課題
 火星12号が日本列島を横断するときの高度は、既に200qを超えていると考えられている。日本が持つ対ミサイルシステムPAC3、SM3の射程は数10qであり、技術的に対応不可能である。
 これに対しPAC3の射程内で撃ち落とす案がある。そのためには、PAC3搭載艦(=日本海自イージス艦)は、北朝鮮領海に相当接近する必要がある。これ自身北朝鮮からの攻撃を受ける危険性が高い。更にこの攻撃は国際法上、事実上の宣戦と見なされる。つまり、北朝鮮に無制限に日本を攻撃する口実を与えることになる。北朝鮮が日本を攻撃するには、何もICBMである必要はない。既に関東から南東北辺りまでは、ノドンの射程内に入っている。ノドンの製造単価はICBMに比べはるかに安い。おそらく200発以上は所有していると考えられている。その1/3を対日戦の初期に使用するとして、約70発がやってくる。更にその次には、第二波として同じくらいのがやってくる。その被害がどのくらいになるか、ちょっと予測はつかないが、意外に大したことはない可能性もある。しかし大したことは無くても、マスコミは大々的に騒ぐから政権は持たない。アベ内閣総辞職、自民党崩壊。そして第三次人民戦線結成となるのか?只この例えば、着地点が海岸の砂丘だったり、埼玉南部や東京湾沿いの軟弱地盤地帯なら、弾頭が地下に深く潜り込んでしまって、うまく信管が作動しなかったり、仮に爆発しても地方面にショックを与えるだけで終わり、というケースもあり得る。なお、個人的な希望だが、ノドンが永田町の自民党本部やサンケイ・読売新聞、ついでに代々木の共産党本部に命中してくれれば、日本の未来も明るくなるので、なんとなく有難い気がするのである。
2)法的課題
 当たり前だが、火星12号はグアムが目標で、日本が目標とは言っていなのである。日本政府は、国家の存立が危うくなった時には反撃の権利はある、と主張する。たかがミサイルの数発がはるか上空を通過したところで、国家の存立云々にはならない。安物の「印象操作」だ。
 かつて、太平洋戦争も、日本側は自存自衛と主張したが、アメリカ側はそんなものは無視して猛反撃に移っている。それと同じ過ちである。日本イージス艦が北朝鮮に接近して、北朝鮮ミサイルを撃墜しようとすれば、法的には、国連決議でもなければ無理である。しかしこれには中ロが反対するから無駄だろう。
 そもそも、日本人特に代議士やマスコミ専門家と称する評論家には、領空の概念がないのではないか?それどころか、領海とEEZの区別も出来ないのが多い。そういうアホがテレビでいい加減なことを喋るから、事態が余計に混乱するのである。
 一般には領空は地上から100qとされる。つまり大気圏内である。これは重要だからよく覚えておくように。大気圏外を宇宙と呼ぶ。ここは、よくいえば自由空間、悪く言えば無法地帯である。ここを悪意を持った某国のミサイルが何をしようが、誰も文句を言えない。海賊が横行していた17・8世紀の大西洋のようなものだ。つまりこの原則に従えば、日本列島の上空200qを誰が飛ぼうが文句は言えない。実際、そのあたりの高度には各国・各社の人工衛星がうじゃうじゃと飛んでいるのである。
2、日本は大丈夫か?
 そもそも北朝鮮はグアムを狙っていると云っているから、日本は目標外だ。それに対し自民党のアホ議員が、破片が落ちてきたらどうなるんだ、などと小学生以下のレベルを言い立てた。それと同じことを、過日TBSの某ニュース番組で、同じくらいアホの女漫画家が質問していた。それに答え同じくらいアホの自衛隊が、破片を対空ミサイルで撃墜するなどと、訳の分からぬことを云い始めた。
 多分これが今の日本一般ピープルの知性だろう。しかし上空200qで破壊した破片が大気圏に突入したらどうなるか?当たり前だが、みんな燃えてなくなってしまうのだ。その証拠が日本H2Aでもみんな同じだが、多段式ロケットはみんな大気圏内で切り離している。その破片が地上に落下したというケースは、聞いたことがない。
 先日の火星14号実験では、NHKにより落下映像が捉えられている。これは弾頭の耐熱実権だが、地上数qで、光球が消えている。つまり弾頭はこの段階え、蒸発して消えてしまっているのである。弾頭の対地高度はこの程度だということだ。
 一般に核弾頭が原爆の場合、地上から300〜500m上空で爆発させるのが、最も効果的と云われる。水爆はそれが1オ−ダー大きくなる。つまり、北朝鮮は未だ核爆弾を目標上空で爆発させる能力は持っていない、ということなのである。従って、北朝鮮ミサイルは、日本上空を通過しても、なんの問題もなく、その対策は技術的にも法的にも不可能であり、やるだけ無駄と云うことだ。
 そもそも北朝鮮問題は、日本敗北後の東アジア政治をどうするか、についてアメリカが曖昧な態度を採ったため、その隙をスターリンに突かれたことに始まる。ずばりいえばトルーマンがアホだったということだ。当時のワシントンには、ガルブレイス他ハーバードの社会主義派学者が大勢を占めていたことに起因する。これが朝鮮戦争の決着をあいまいにし、東アジア政治を不安定を招いたのである。全てはここにはじまる。
 根本的には、この問題は、アメリカと北朝鮮間の話で、その中に日本がちょっかい出す筋合いではないのだ。小物ほどこういういざこざに首を突っ込みたがる。小物とは、アベ晋三に決まっているではないか。その周りにうろつく有象無象は、ゴミのような連中だ。
 やるぞやるぞ、と云って相手を脅し、有利な条件を引き出すのは、北方ユーラシア騎馬民族の常套手段。モンゴルのチンギスハーンもバツも、フンのアッチラもみんな同じことをやっていた。人間というのは、100数100年経っても変わらないのである。
(17/08/11)

 ジョンウンがグアム核攻撃を示唆。ついでにハワイもターゲット。となると両島とも、主収入である観光客は激減する。それも多くは日本人だ。ということはグアム、ハワイに行けなくなった日本人が行くところは何処か?だ。
 ベトナム、インドネシアは有望だ。それと安全指向で国内観光に向くかもしれない。それなれば、国内観光業はウハウハだ。しかしその旅館にノドンがやってきたらどうするか?たかが温泉に貴重なミサイルとは、あまり考えにくいので、東京にいるよりは安全と思う。
(17/08/09)

 北朝鮮のロフテッド軌道ミサイル実験は、過去2回行なわれている。政府はそのどれも、日本のEEZ内に着水したと説明している。少なくともマスコミはそう報道している。しかし実際は誰も着水を見たものはいないのだ。つまりガセネタの可能性が高い。ところが世間のあるものは、このガセネタをネタに大騒ぎしているのである。例えば、自民党の二階は全国に防空壕を、などと防空壕補助金で一儲け企み見え見え発言。
 筆者は多分北朝鮮弾頭は、大気圏突入後途中で蒸発してしまっている可能性が高いと思っていた。そしてそれを実証する映像をNHKが捉えていたのである。これは当夜NHK室蘭局が捉えたもので、上空から光球が落下し、消滅してしまったというものである(NHKニュース)。しかもそれをアメリカの専門家が見つけ、北朝鮮のミサイル弾頭は未だ未完成であると断定した。
 問題はこの件を、初期データ取得はNHKという民間団体、判断はアメリカ人が行なっており、日本政府(官邸・防衛省)、自衛隊は無関係だったということだ。これでは、いざとなれば、政府、自衛隊は全く無能だということを実証しただけである。
 実はこの映像は、現在の北朝鮮ミサイル開発技術を判断するうえで非常に重要なデータである。3500q上空で最高度に達し、それから自由落下におちいると、段々加速し次の3段階で衝撃が生じるが考えられる。
1)大気圏突入時。急に大気密度が変化するから、そのショックで弾頭がダメージを受ける段階。地上数100q上空。
2)音速突破時。落下速度が音速を超えると、衝撃波が発生する。その衝撃で弾頭がダメージを受ける段階。地上数10q上空。
3)大気との摩擦熱で蒸発する段階。地上数q上空。
 筆者の見方では今回は1)2)の段階はクリアー出来たが、3)の段階で弾頭が蒸発してしまった、というのが結論である。蒸発しても熱は残る。これはいわば熱の塊である。それが光球をつくる。但し急速に冷却するから後には何にも残らない。
 NHKは多分、これを待ち受けていたのではないか?既に北朝鮮ミサイル発射情報はあちこちから出ていた。それに備え準備していたのだろう。この映像を捉えたカメラも、その辺のSNSなんかではない。NHKが誇る16K対応の超望遠マルチバンドデジタルカメラだ。
 このカメラで得られる光球から発生する光のスペクトルを解析すれば、弾頭にどういう金属元素が含まれているかがわかる。これが分かれば、北朝鮮のミサイル開発技術レベルがわかるのである
 このような重要な局面に、防衛省はアホの前防衛相離任式を大げさに行い。前防衛相は危機などどこ吹く風で、にこにこハッピー気分でおさらば。これじゃ今の政権に国家防衛能力を期待するのは無理だ。国家防衛予算を食い物にする知恵だけはしっかりしているが。
(17/08/01)

 本日北朝鮮がまたロケット発射実験をおこなったので、世間はやれICBMだとか、日本を狙っているのだとか、怪しい情報が流れています。筆者の見るところ、今回の実験は前回と同じく弾頭の耐熱実験と考えられます。無論これの最終目標は、北米大陸を直接狙うICBM開発の予備実験だから、世間の目はあながち間違いではない。今回また同じような実験をやったということは、前回の実験では思わしくないデータしか採れなかったから、再実験をしたのでしょう。
 大事なことは弾頭がどの高度まで落下したかどうかの情報です。これについては全く情報がない。遥か高空で蒸発してしまった可能性もある。これなしに北朝鮮ミサイルの性能を云々するのは早計である。弾頭の耐熱性を高めるに必要なのは、レアアース・・例えばバナジウム・・です。供給源には中国が考えられますが、精製には日本の技術がなくてはならない。果たしてこれが使われているかどうか、明解ではないのである。
 なお、この実験が行なわれた時の日本政府の布陣は、防衛相の稲田が辞めたので、外相の岸田が兼務したばかり。本来なら岸田ではなく、稲田を任命したアベが兼務すべきだ。それだけでなく7/27前後に北朝鮮が又やる、という情報は一杯あった。それにも拘わらず、防衛相を岸田に押し付けたのは、野郎また逃げたな!ということだ。野郎とは言うまでもなく、アベ晋三である。
(17/07/29)

 北朝鮮が昨日打ち上げたミサイルを本当にICBMと云えるかどうかについては未だ議論の余地はあると思う。又日本のEEZ水域に着水したと云われるが、この確認も重要。何故なら2500q上空まで上がって、そのまま数分ぐらいの短時間で落下すれば、大抵の物質は熱で消滅する。弾頭が残っているのかどうか興味は残る。
 北朝鮮政府発表の画像を見る限り、このミサイル(火星14)の開発技術は、旧ソ連のそれそのものである。つまりこのミサイル開発には、多くのロシア人技術者が加わっているのは間違いない。彼らが自主的に(つまり金儲け目的)来ているのか、プーチンの秘密指令を受けてやってきているのかは分からない。
 なおこの実験が都議選前なら、都議選結果に多少影響を与えた可能性もある。アベ自民党にとっては返す返すも残念。
(17/07/05)

 先日の報道だが、日本の奥元自衛官が韓国にある吉田慰安婦謝罪碑を消しに行ったそうだ。これが国内だったら只の器物損壊で済むが、外国だから主権問題が絡んでくる。この謝罪碑を作った元朝日記者の感覚も問題だが、件の自衛官のそれも問題である。
 この事件で韓国の対日世論が良好になるとか思えない。結果は逆だろう。現在北朝鮮を巡って半島状勢は緊張している。半島の安定を維持しているのは日米韓同盟である。もし北朝鮮が暴発すれば、日本にとって韓国との同盟関係を維持することが重要なことは言うまでもない。この元自衛官の行動はこれまでの努力をぶち壊しかねないのである。そして、この点を百田尚樹や日本会議始め、ネトウヨや自民党保守派のような有象無象が、理解していないのである。この元自衛官も、その点の理解が足らず、誰かに唆されて頭に血が上って、ことに及んだのだろう。こういうのを一般にアホという。
 自衛隊で、末端隊員の努力は頭が下がるものがあるが、駄目なのは中堅〜幹部自衛官の一部による妄動・妄言である。この原因は防衛大や隊内教育によるものではないか?自衛官にも色々あって、筆者の目では防大出でもたいしたのはいない。ずばり云えば人間の屑だ。田母神などその典型。
 戦前でも陸軍は士官学校や部隊への、平泉渉のような時代遅れ右翼教育や、蓑田驚喜のようなやすもの右翼宣伝を認可した。その挙句が学業成績では下位の将校や下士官に影響を与え、ついに2.26事件のような不祥事を起こしたのである。
 レベルの低い人間の考えること、やることはやっぱりレベルは低い。しかしこれが数を持つとちからになる。しかしもともとレベルが低いのだからろくな結果にはならない。その典型が72年前の沖縄疾患であり、敗戦だ。
(17/06/27)

 本日アベの隠れ盟友金ジョンウンが日本海に向けて巡航ミサイル三発を発射しました。筆者の興味を惹くのが同時に行われた北朝鮮の声明。「もし事が起こったら、アメリカや韓国の前に日本を焦土と化す」。従来北朝鮮は、日本を名指しで攻撃するとは言わなかった。だから日本の防衛専門家と称するシロート達は、朝鮮南北戦争が起こっても、日本は無関係で難民対策だけ考えておけば良いと高をくくっていた。ところが、その安易な考えに水を差したのが本日の声明である。
1、これは北朝鮮のミサイル技術が、日本の何処でも狙えるまで向上したということである。何処を狙うのか?秋田や山形など狙っても、田んぼばっかりでミサイルの無駄だ。狙うなら東京である。東京はスカイツリー始め電波発信源が多いから、これに合う周波数帯域を設定すれば、相手の方が誘導してくれる。
2、日本をまず攻撃すると言っておいて、日韓防衛協定に楔を打ち込む。これは中国「史記」に云う「遠攻近交策」である。これによって、韓国と日本との防衛関係を分断し、最終的にはアメリカとの交渉に持ち込もうというものだろう。仮に日本が北朝鮮の直接攻撃に見舞われたとして、韓国政府は別に,、一般市民はどう反応するか?ザマあ見ろだ。逆に韓国が北朝鮮の攻撃を受けたとして、日本の一般大衆、特にネトウヨやその系列は、やっぱり同じ反応だろう。
 これではまるで、日韓両国とも、北朝鮮の戦術にはまっているのと同じである。これを扇動してるのが、アベ政権とそれを支える日本会議のような右翼団体、その先棒を担ぐのが読売やフジサンケイのような保守系アベ寄りメデイア。だから日本右翼と北朝鮮ジョンウン体制は、実は裏で繋がっているのである。ここで大事なことは、北朝鮮で重大事故が起こっても、秋田山形にミサイルが落ちても、山口県は無関係なのである。
(17/06/08)

 三週間続けての北朝鮮によるミサイル発射。これで森友・加計問題で下がりかねないアベ支持率が回復する。アベ内閣支持率を下支えしているのが、事実上アベ政権応援団である北朝鮮の金ジョンウン。意外に気が合うのではあるまいか?
 さて本日、アベは今日のミサイル発射を受けて「米国と共同して具体的行動に移る」と発言。「具体的行動」とは何か?今防衛省や自衛隊内にくすぶっているのが先制攻撃論。北朝鮮ミサイル発射に先駆けて、発射地点を破壊しようというもの。
 果たしてこれが現実的か?まずこれまでの映像からは、北朝鮮ミサイル発射台は、現在全て移動式に交換されていると考えられる。移動式の場合、発射点の確認は極めて困難かまたは不可能。現在日本がもっている偵察衛星の主力は、光学式探知装置だから夜間では役に立たない。最近やっと電波感知式を追加したが、妨害電波を出されればお手上げだ。ミサイル格納庫や組み立て工場は、既に地下に移設されている。ハリウッド映画や007シリーズなら、ヒーローが潜り込んだり、特殊なミサイルが地下施設を攻撃することになるが、あれは映画の話、現実ではない。
 仮にこういう作戦が可能だとしても、それで北朝鮮ミサイル能力を破壊できるわけではない。逆にたとえ失敗しても、日本あるいは同盟国からミサイルの一発でも発射されれば、それは北朝鮮に対し、報復攻撃の口実を与えることになる。その対象が日本・韓国であることは言うまでもない。
 私がジョンウンなら、まず日本のアベを挑発して何らかのの行動を起こさせる。その報復として秋田・新潟など裏日本諸都市を叩く。ターゲットは無論原発だ。東京は最後まで取っておく。そして日本国内世論の動向を見る。いずれ中国・ロシアが日米に干渉してくるはずだからだ。
 本日アメリカのマテイス国防長官が語った、米朝開戦となれば壊滅的結果を産む、と云うのは、なにも北朝鮮だけが壊滅する問うのではない。其のあおりで、日本・韓国それと中国東北部やロシア極東の一部も含む北東アジアの、広い地域が壊滅しかねない、という意味である。
(17/05/29)

 

 本日午後北朝鮮がミサイル一発を発射したということで、日本政府はあたふた大慌て。しかしこの情報は韓国軍からもたらされたもので、日本側は何もわかっていなかった。つまり、日本のミサイル防衛システムは隙間だらけで、Jーアラートなど何の役にも立たないということが分かっただけだ。ある報道機関が民間鉄道各社に、ミサイル発射の報を受けた場合どうするか、というアンケートを採ったところ、回答はバラバラ。対策など何もないと云った方が良い。
 筆者の見解では、ミサイル発射の報を受けた場合、停止せずそのまま運行を続けること、状況が許せばスピードを上げた方が良い。何故なら相手は高速で近づいてくる、そのとき、こちらも高速で移動した方が、衝突する確率は下がるのである。慌てず次のステップを踏むことが重要。
(17/05/21)

 北朝鮮は次から次へと、よく新型ミサイルを出せるなあと感心する。何故出来るのか?それは多分、北朝鮮ミサイル生産産業が数ライン(事業部)に分かれ、それぞれが競争しているからだと思われる。 日本でいえば、トヨタ、ニッサンのようなものだ。
 それぞれの事業部がそれぞれのミサイルを作成する。それが出来上がると、ジョンウンの称賛を受けたいために発射実験を要請するのだ。無論、これら事業部の背後には、軍部の利権が絡んでいるは当たり前。だからジョンウンもそれを断れない。
 それは別にして、何故これほど急速に技術が進んだのか?その背景には当然、事業競争に伴うイノベーションがなくてはならない。イノベーションの原動力は何か?それは外からの刺激である。北朝鮮のような閉鎖社会で外からの刺激があるのか?これは疑問だが、無いというのも短絡すぎる。一つはソ連東欧崩壊に伴うロシア・ウクライナ技術者の流入。更にイラン・シリアなどからの中近東系技術者。それだけではなく、アメリカ、ヨーロッパの不況による西側技術者の流入も考えられる。日本人だって例外ではない。
 それぞれのラインが別個に新製品の開発を急ぎ、出来ると総書記に売り込む。総書記もこういう玩具は好きだから、よしよしという訳で、次から次へとミサイル発射が続くのである。競争が消費を創造する、これ実は資本主義の原理なのだ。但しこういう経営手法は当然多品種少量生産型になる。資本回転率は低下し、生産コストの増加に繋がる。だから自由主義経済体制下では通用せず、統制経済体制下でのみ可能である。しかし資本とコストの関係は、幾ら統制経済でもコントロール出来ない。その証拠がかつての日本とドイツである。両方とも統制経済を採用したため多品種少量生産地獄に陥り、自由主義経済で大量生産を行ったアメリカにコテンパンにやられてしまった。単にゼロ戦やタイガー戦車と云っても、その中に無数のバリエーションがあり、そのたびに製造法も違えば、部品もことなるのである。無論このバリエーションを覚えるマニアが産まれる元も作っている。つまり北朝鮮のミサイル技術は、かつてゼロ戦やタイガー戦車を作った日本やドイツと同レベルで、それ以上のものではない、ということだ。
(17/05/16)

 本日早朝、北朝鮮がミサイルを発射。2000q上空まで上昇し、距離で800q飛翔した。しかし日米両国は、何もしていない。つまりJ-アラートは作動しなかった・・・というか、させられなかったのだ。これを古くは「羹に懲りてなますを吹く」と云う。
 先月末の北朝鮮ミサイル発射では東京地下鉄やJR西日本まで運転を見合わせる大騒ぎ。この実験は事実上失敗とみなされているが、今回のそれはミサイル性能向上を見せつけるのに十分な結果だ。それにも拘わらず、政府は何もしなかった。政府・・・菅という秋田の?げネズミ・・・はこれをミサイルでICBMではないから、J-アラートを発動しなかった、と言い訳するが、これはミサイルの意味をよく理解していない無知か、国民をだます嘘である。
 そもそもICBMとはInterContinenntalBallisticMicileの略で、大陸間を飛翔する長距離弾道弾のこと。これはアメリカだけが脅威を受ける。日本が脅威を受けるのは、それより射程の短いIRBM(InnnerRegeonal・・・)。それがノドンである。ムスダンはその中間で、グアム、サイパンあるいはフィリピンを狙うものだろう。つまりミサイルとICBMとの間には何の区別もない。ICBMとはミサイルの一種にすぎないのである。
 ということで、上で挙げた政府説明は何の意味もないことは、よく分るはずだ。ICBMとはあくまでアメリカ本土を狙うもので、日本の脅威にはならない。日本に一番脅威になるのは、ノドンのようなIRBM..。ところが菅の説明は逆で、ICBMが脅威でIRBMは脅威ではない、という言い方だ。日本の安全対策はあくまでIRBM対応でなくてはならない。現在日本に設置されているJ-アラートシステムは、これには全く役に立たない。何故ならこれらのシステムは元々、アメリカ本土を狙うICBM迎撃を目的で作られたものだからである。その無能振りは、先月末のミサイル実験で明らかになっている。
 筆者は元々、J-アラートとかミサイル迎撃システムなど全く信用していない。その理由は少し物理をかじった・・・高校生程度で十分・・・人間なら、誰でもわかる。分からないのは、物理学を真面目に勉強していない文系人間の特徴。それに付け込むメーカーの悪だくみ。 このシステムは、あくまで日本ではなく、アメリカを防衛することが目的である。だったら、A-システムと云えばよい。そういうと日本からの反発が強くなるから、上にJを被せているだけなのである。
 なお今回の実験の目的は何だったのでしょうか?上空2000qまで上昇して落下しているから、弾頭の耐熱実験以外に考えられない。これに成功したということは、北朝鮮の狙いはあくまでアメリカとの交渉だ。この後、弾頭を高度数100mで爆破する実験をするだろう。これをマスコミは失敗と報道するかもしれないが、これは核弾頭の起爆実験である。
(17/05/14)

 韓国大統領に左派の文が当選しました。これは既に予想されていたことだから別に慌てることではない。さて、現在の日韓関係の大きな問題は二つある。一つは(1)少女像をはじめとする慰安婦問題、もう一つが(2)対北朝鮮姿勢である。
 (1)については大統領立候補者三人の内、誰がなっても対日強硬論に流れ、昨年の日韓合意が破棄されるのは明白。従って日韓関係は冷えても暖かくなることはない。
(2)は微妙だが、文は元々対北融和派で、当選後早速条件が整えばピョンヤンを訪れてもよい、と発言している。実はこれ、トランプと口裏を合わせている疑いがある。トランプ自身、ジョンウンと会談してもよいと発言しているのである。日米韓三国の内、米韓が北寄りになれば、取り残されるのは日本。かつての米中和解の二の舞だ。
 さてここでアベ得意の地球俯瞰視点で、北朝鮮問題を見てみよう。日本では政府・自民党及び日本会議という怪しいカルト集団に操られたマスコミの宣伝で、北朝鮮こそが悪党、日本はその被害者だという構図が出来上がっている。その結果、世界各国は日本の味方をしてくれるはずだという、根拠のない思いもはびこっている。
 しかし世界には139もの国がある。これら全てが日本の味方と思ったら大間違い。世間には結構北朝鮮贔屓もいるのだ。それはアフリカ、中東、中南米の反米諸国。彼らにとって北朝鮮とは、大国アメリカに対し唯一堂々と戦う戦士。それに追従する日本は、所詮大国にへつらう悪代官といった役どころだ。そしてヨーロッパやアメリカでも東海岸や中西部は全く関心なし、というのが世界の実態なのである。
 それではイカンと、アベは就任以来、アフリカ・中南米を中心に歴訪し、開発援助のバラマキをやってきたが、その成果は上がっているのか?従来日朝関係を改善しようとする動きは多くあった。しかしその動きを常に潰してきたのが、実は北朝鮮だというのは紛れもない事実である。それは北朝鮮指導部が外交に不慣れなことと、トップが強硬派・・・おそらく軍部・・・を制御できなかったことが原因である。この状態は多分変わらないだろう。文新大統領はこの状態をなんとか打開すべく様々な方法を試すと思うが、その効果は予測できない。
 では日本はどうすればよいか?殆ど打つ手はない、と云うのが実情である。ただ韓国に新北政権が出来たことで、日本がこの政権と上手くやれれば、ミサイルの脅威は当分遠のくと期待できる。つまりうっかりしたことは言えない、ということだ。しかし何故こうなったのかと云うと、アベ内閣の対北頑な姿勢が原因だ。日本外務省のアホさも原因だろうが。
(17/05/11)

 俄かに高まってきた米朝会談。そもそもその発端は、先月にトランプが出した「環境が整えばジョンウンと話し合えれば光栄である」というトンデモ発言。これにテイラーセンなど国務省サイドは打消しに必死だが、ほんとにそうでしょうか?
 もし今ノルウエーで行われているはずの、米朝実務者会談が実現し、トランプとジョンウンが握手をすれば、日本政府の立場はどうなるのか?かつて日本頭越しの米中和解以来の大失態である。
 トランプの意向は明白である。核開発を中止すること、米本土を狙うiICBMの開発を止めること、の2点である。つまりあとは何をしても構わないということだ。しかしノドンは日本全土を射程に収めている。これはどうしてくれるるんだ、と云ってもトランプは知らん顔をするだろう。
(17/05/09)

 有事法案最初の試みとしてDDH「いずも」が、アメリカ給油艦の護衛に出動したと報道されていますが、これは真っ赤な偽り。官邸とサンケイによる世論誤誘導そのものです。第一「いずも」が伴走するのは、横須賀から四国沖までで、北朝鮮情勢とは何の関係もない。「いずも」の目的はシンガポールで行われる国際観艦式に臨むためだけ。そのタイミングが米艦とたまたま一致しただけなのだ。国際協調というのは、言葉はきれいだが、戦争と云う緊急時には邪魔になるだけだ。アメリカはいざと云う時、日本の支援など頼りにせず、あくまで独自行動を採る。その証拠が1944年ノルマンデイー上陸作戦で、アメリカはイギリス・フランスの要求を跳ね除け、独自作戦を貫いた。これは湾岸戦争でも、イラク戦争でも変わっていない。
 それにしても何故日本は「いずも」などという中途半端な艦を作ったのか?現代の戦艦大和みたいなものだ。対潜哨戒なら従来のフリゲート型DDHを多数作って、広範囲に展開した方が効率が良い。本日某テレに番組で元陸自の志方というロートル・・・というか生きた化石、シーラカンスというよりアンモナイト・・・が、「いずも]には500人くらいの余裕能力があって、災害時救助だけでなく、ここに陸戦隊を載せて強襲作戦が出来る、てなホラ話をしていた。では何処に強襲するのか?北朝鮮か?中国か?強襲作戦の前提には制空権の確保が必須である。例えば北朝鮮上陸の場合、自衛隊単独では到底無理で、米軍主導の下でなければならない。しかし現実には、上で述べたようにアメリカは日本を無視して、単独で行動する。つまり志方の説明は、全く意味をもたないのである。
 もし「いずも」による強襲作戦があるとすれば、もし沖縄が独立しようとしたら、それに対する沖縄上陸作戦以外にない。しかしこれが本当に可能か?沖縄には米軍がいる。又アメリカ本土には沖縄出身者が多く、中には上院議員もいる。アメリカが日本本土政府を常に支持するとは限らないのである。
 外国人が云うには、日本人の戦争は戦法、作戦あるいは結果より、戦う形式を重んじる傾向がある。つまり如何に勝つかというより、戦う作法(形式)を重視するのである。筆者自身、永年のサラリーマン生活で感じたのが、当にこれだ。企業の目的は結果(利益)を出すことである。この結果を基に更に次のステップに踏み出す。それが経営だ。ところが、日本のアホ経営者は結果よりプロセス、プロセスより作法(形式)を重視する。そのため社員は無駄な残業に追いやられ、会社の利益は食い尽くされる。最近話題の過剰残業は、まさにこの形式主義による弊害である。その陰で、自分たちは権力争いにうつつを抜かす。そんなことをやってきたから、シャープや東芝のような目に合うのである。その最大のものが、72年前の敗戦である。
(17/05/02)

 一昨日、北朝鮮が打ち上げたミサイルは、準弾道型KN17と云われる。ワタクシはKN17とはどういうものか知らなかったし準弾道型というのも初耳。本日テレビ映像で見ると、先端がとがった針のようになっている。一体これは何者か?おそらく何らかのセンサーでしょう。
 ミサイルには大きく弾道型、追尾型の2種類があります。弾道型は皆さんご存知の様にICBMとかIRBM、SSBMなどがあります。これは打ち上げると後は、基本的には重力の法則に従うのみ。これでは正確に目標に到達する保証はない。そこで地上から電波誘導で軌道を修正する。ところが地球は丸いから、ミサイルが地平線を越えると誘導できない。それで米ソ中は人工衛星を中継点としてミサイルを誘導するのです。
 追尾型ミサイルの代表的なものは対空ミサイルです。これはターゲッが放出する電磁波を感知してそれを追いかけるタイプのもの。代表的なものは米軍が未だに採用している、熱赤外線追尾型のサイドワインダー。他に音波や磁力感知型など多種多様。
 では、準弾道型とはどういったものでしょうか?打ち上げ当初は弾道型だが、目標近くになると追尾型・・・つまり目標から発信される電磁波を感知して衝突する・・・に変身するものです。但し現在実用化されたものは確認されていません。
 例えばKN17の先端が電波センサーだったとする。東京ではスカイツリーから常時MHZ帯の電波が発信されている。このうちのどれかに周波数をあわせれば、それによって誘導され、スカイツリー周辺のどこかに激突出来る。、又アメリカ空母からは人工衛星連絡のためGHZ帯の電波が出ている。これを目標にすれば同じことである。
 これを恐れて政府が電波規制を強化したところで、工作員がいれば、SNSで簡単にミサイルを誘導できる。また、これらに要するツールは高校生でも簡単に作れるし、デバイスは秋葉原で簡単に手に入る。テクノロジーとしては最早古典技術の部類なのである。
 ワタクシが恐れるのは、現在の政治家特に保守系政治家、それとマスコミによく登場する評論家達の、頭のお粗末アナクロぶりなのである。この点では、ジョンウンの方が、日本自民党や日本会議などより、先を行っているだろう。
(17/05/01)

 本日朝北朝鮮がミサイルを発射したというので、日本中は大慌て。新幹線は止まるは、東京地下鉄も運転を見合わせる。官房長官が早速出てきて、あれこれ意味のない説明をする。
 もしあなたがキムジョンウンなら、日本のどこを狙うでしょうか?当たり前だが、東京中心部、それと原発だ。ところが、日本では原発、再起動が相次いでいる。昨日関電が高浜原発核燃料の挿入をやっている。本当に北朝鮮ミサイルを警戒するなら、少なくとも日本海側の原発再起動は停止すべきなのだ。ところが、アベ政権のやっていることはその反対ばかり。実か本人自身、北朝鮮ミサイルなど大したことはない、と高をくくっているのである。そこで誰がもうけるか?それが興味深々。
 ところが国防の最高責任者である内閣総理大臣は、どうでもよい用事でロシアに出かけて知らん顔。日本本土の安全と、何の価値もない歯舞・色丹などとどちらが重要と思っているのか?ところが三流サンケイ新聞は、首相はメルマガで対処法を発信しているから大丈夫と主張。ホントに馬鹿じゃないかね、この新聞。
 それはともかく、ミサイル(これは北朝鮮とは限りません。ロシアでもアメリカでも皆同じ)が飛んで来た時どうすればよいか?その基礎知識ぐらいは知っておいて損にはなりません。 ミサイルでも、本体だけなら大したことはない。ただのガラクタです。問題はその先端に取り付けられている弾頭です。この弾頭の種類によって、破壊パターンも違えば、対処の仕方も違います。
 まず最も怖いのは核弾頭です。核爆弾は地上では爆発させません。広島型原爆の場合、地上約300m前後が最も破壊効率が高いとされます。だから大体この程度の高度で爆発するでしょう。水爆はこれより1オーダー高く、地上数qの高さになります。
 核爆発エネルギーのおおよそ98%は熱と光に、残りが放射能とか放射性二次物質に変化します。核爆発による破壊の大部分は熱によるものです。瞬間的に数万度に上昇する大気の膨張と、それによる衝撃波で地上にある構造物の大部分は破壊されてしまう。これを避ける手段は、とにかく地下とか頑丈な建物の陰に隠れることです。これによって、被害はかなり低減できます。放射能の影響はその後とにかく水で洗って、救助をまつことです。
 ノドンは通常型弾頭です。通常型爆弾を爆発させるためには信管が必要です。信管には色々種類があって、北朝鮮がどのタイプを使っているのかよく分からないが、一番単純なのは着発信管でしょう。これは番頭頂部にセンサーがあって、これがターゲットに接触した段階で信管が作動し、弾体が爆発するものです。この効果は弾体の破壊で飛散する破片が周囲の構造物・人員を破壊・殺傷することです。一方この種の弾頭の弱点は必ずしも予期した通りに爆発してくれるとは限らないことです。
 触発型信管の場合、ターゲットが固ければ爆発するが、軟弱であれば爆発しないケースもある。例えば目標がコンクリート構築物なら爆発するが、木造のプレハブ住宅なら爆発しないケースもある。また、地盤が岩盤や洪積層であれば、爆発するだろうが、東京下町のような軟弱地盤なら、爆発しないで地下に潜りこんでしまうケースもある。これが今でもしばしば見つかる不発弾の原因である。他に時限信管というのもある。これは信管に時計をつけ、投下後一定時間後に爆発させるものである。ところがこの時計の精度がいい加減で、設定時間通りに爆発するとは限らない。
 政府が推奨する、地下鉄に避難するという方法はどうか?地下鉄にも色々ある。例えば東京・大阪の初期に出来た地下鉄は、土被りも小さく地盤も軟弱だ。そんなところに逃げ込んだところで、ノドンが高速で落下すると、地盤を突き破って地下鉄坑内に突入し、そこで爆発すれば、悲惨な状況になる。
 一番安全なのは、地下鉄のような脆弱なものではなく、都市地下街やビルの地下室です。何故なら、こおには上にビルがあるから、これが最初の衝撃緩和剤になる。そういう施設の無いところではどうすればよいか?運を天に任せるしかないでしょう。
 なお、滋賀県が国の指示にしたがって、小学生に退避法を書いたプリントを渡して話題になりましたが、これは役人のセンスの問題です。皆さんがジョンウンの立場なら、何処を狙うでしょうか?当たり前だが東京都心か日本海沿いの原発です。滋賀県のような田舎を狙っても、弾丸の無駄使い。この点について日本政府も東京都も、対策は鈍感の一語につきる。
 おりしも北朝鮮危機が迫っているときに、大阪高裁は関電高浜4号機の再稼働を認め、関電は即日核燃料の愛挿入を始めた。日本防衛政策と原発政策が全くかみあっていないのである。これがいずれ「日本沈没」の原因になるだろう。

(17/04/29)

 米太平洋軍司令官が、もし戦争が始まれば多大の犠牲が生じると、議会で」証言したり、在韓米軍司令官が2時間で反撃に移れると発言するとか、米空軍が異例ともいえるミニットマンミサイル発射実験映像を公開するなど、アメリカの方がやる気満々だ。
 ところが同盟国日本の総理大臣は今日からロシア訪問。一体何しに行ったのでしょうか?建前上は、北方領土を巡る日ロ経済交渉だとか、その他クリミアやシリア問題との意見交換などと云われていますが、そんなもの、今慌ててやらなくてはならないことでしょうか?
 領土問題など、今この状態だから
少し先延ばししてくれと云えるし、その他は電話会談で十分可能。何故わざわざヨメまで伴ってロシアヨーロッパに行くのか?北朝鮮ミサイルを恐れての敵前逃亡ではないか?と疑われる所以である。
 大体、長州とか北九州の人間は、初めは威勢の良いことを言うが、いざとなると逃げだすのが多い。その点東北の人間は、最初の反応は鈍いが、最後まで粘るのが多い。どっちが良いかよく分からない。というのは、昔のワタクシの部下にその両方がいたからである。当たり前だが、性格の違う部下がいれば、どちらかを贔屓にするわけにはいかないのである。
(17/04/27)

 米朝触発の危機、といってもこれはワタクシが云っているのではありません、今のアベ内閣が散々国民を煽っているプロパガンダです。これによって国民を不安に陥れてしまっている。ところが本人は呑気に外遊だ。誰がこんなアホ嘘つきのいうことを信用するでしょうか?これが吉田松陰以来性悪長州人の実態です。ひょっとしてジョンウンのミサイルが怖くて、ヨーロッパに逃げ出したたのではあるまいか?
(17/04/26)

 俄かに高まる米朝関係。昔新聞に「米朝問題の解決はいかに」、という見出しが載っていたので、筆者はてっきり上方落語桂米朝一門の跡目相続の問題かと思ってしまった。確かにあの当時、桂ざこばとか、南光とか、米朝師匠の跡目を狙う輩が多かった。最近では、これに息子の米団治とか、最近めきめき力を付けてきている桂吉弥(吉朝の弟子)てなものも参加してくるから、話はややこしくなる。
 それはともかく米朝問題とは、人間国宝桂米朝一門の跡目相続の問題ではなく、アメリカと北朝鮮の対立構造なのです。この構造は今に始まったことではなく、ズーット半世紀前からつづいてきたことです。大事なことは、この問題に、日本は殆ど口出ししていない、あるいは口出ししなくていいポジションにいたということです。
 では現在の米朝問題の本質はなんでしょうか?それはアメリカ/北朝鮮の両国が、周辺諸国の意図を無視して、勝手に戦争を始めることです。ネット社会では今にも戦争が始まりそうな情報がとびかっています。しかしそうでしょうか?もっと冷静に考えるべきです。
 まず戦争という大事業では、国民意志を戦争という極端な局面に集約させなくてはならない。これには大変なエネルギーとコストが必要です。これに加えて現代のようなポピュリズム優勢社会では、指導者の強いカリスマ性が必要です。結論から言うと、筆者はアメリカも北朝鮮も、戦争はしたいが出来ないため、戦争は起こらない、と考えます。その理由は両国とも、指導者に国民を戦争に引っ張っていけるだけのカリスマ性がない、ということです。
 まずアメリカのトランプ。アメリカ国民の半分以上、6〜7割りが彼の大統領としての正当性に疑問を持っています。これは昨年大統領選挙で、実得票数がヒラリーに負けていることと、ロシアの介入疑惑が顕かになってきたからです。
 一方の北朝鮮金ジョンウン。これはたまたま金イルソンの孫に産まれただけで、なんの実績もない。父親譲りの恐怖政治で全国民を抑えつけているが、国民大衆の中には反金雰囲気が高まっているはずだ。こんな状態で果たして戦争を始められるか?終わりの始まりになりかねない。
 と云うわけで、両方ともジレンマに陥っているわけだ。普通ならここに誰か留め男が入って事態収拾に乗り出すのだが、今の世界そのような大物政治家がいない。何故なら、どの国も自国優先のナショナルファーストポピュリズム主義で、よその国のことなど構っていられなくなっているのだ。
 と云うわけで、どちらも弱いもの同士だから、今回の騒動も有耶無耶で終わってしまう可能性の方が大きい。但し、それは危機の先延ばしだけだ。
 一方愚かな弱いもの同士が何かの拍子で喧嘩を始め、それが周りを集めてとんでもない大喧嘩になることがある。その典型が第一次世界大戦である。この顛末はバーバラ・タックマン著「八月の砲声」に詳しい。かつてキューバ紛争の時、J,F,ケネデイが閣僚に読むことを薦めたというので有名になった。
(17/04/25)

 アベ日本政府がジョンウンのハッタリ脅しに怯えて、ミサイルが飛んできたときの対処を、地方自治体に指示した、らしい。この中身が全くお粗末千万。やれ地下街あるいは頑丈な施設に逃げ込めとか、地面に伏せろとか、おおよそ現実離れの漫画世界。地下街のないところではどうするのだ!自己責任で片づけようとしているのではないか?ミサイルを雷や竜巻と勘違いしているのである。おそらく慌てて役人に答えを出せ、と云ったがその役人もこういう事態など考えたことがないから、出てきた答えがこのレベル。世界の嗤いものだ。
 似たような話が前大戦にもあった。昭和12年、日本と中国は全面戦争に突入したが、この戦訓から海軍は地下陣地の強固さに目覚め、各地軍港の弾薬庫の地下化に取り組んだ。一方陸軍はどうかと云うと、全くその気配は見られず、昭和17年ドーリットル空襲があったにもかかわらず、東条陸相兼首相は住民並びに生産設備の地方疎開は国民に敗北意識を植え付けるとして許可しなかった。その結果がその後の東京・大阪大空襲という悲惨な結果を生んだのである。普段からこういうことを想定していなかったから、いざとなると慌てふためかなくてはならない。
問題の根源は二つある。
1 、歴代の自民党政権が経済成長一偏道で、国土安保を無視してきた。あるいは日本防衛はアメリカにお任せで、アメリカの云うことさえきいてさえいれば、大丈夫と思い込んできた。
2、コイズミ内閣時代、政府・与党石原シンタローにたぶらかされて、国家資産(人・もの・カネそして情報)の東京一極集中を推進した。これは竹中平蔵のような三流経済屋のたわごとを、政治家が真実と錯覚したためである。この結果、日本は国家安全保障に於いて、極めて脆弱な国家になってしまった。その時官房長官等の役職で、コイズミ政権NO2の位置にいたのが、誰あろうアベ晋三なのである。
 だからこんな騒ぎになると、馬鹿げた泥縄式対応になるのだ。まさにj自民党こそが、問題の根本的解決を怠り、泥縄式に政権を繋いできたためである。そしてその最終状態となる今のアベ内閣こそ、タヌキの泥船ならぬ泥縄内閣である。
 無論国家安保を声高に叫ぶ集団もいた。例えばサンケイとか、日本会議と称する右翼団体である。しかし彼らの主張は建前だけで具体性がない。つまり科学的裏付けがない。かつての一億総特攻と、レベルとして変わらない。そして自らを守るというより、外敵を叩け、という攻撃的論調が強い。これでは問題解決にはならない。解決のポイントは、周辺諸国に日本を攻撃してもコストばかり懸って割に合わない、と思わせることである。それがスイスである。
(17/04/23)  

本日朝、北朝鮮がミサイルを発射したが直後に爆破墜落したというニュース。世間一般は、これをやれやれ北朝鮮の技術も大したことはない、と安心しているでしょう。それもあながち間違いではないと云えますが、しかしこれが米軍による新兵器の実験とすれば、どうでしょうか?
 既に昨年、アメリカ海軍はレーザーガンの実用化に成功したと発表しています。例えば今回のミサイル墜落事件でも、アメリカの潜水艦から発射されたレーザーガンとか、あるいは人工衛星からのレーザーガンの可能性だってある。
 ワタクシは以前から、余り日本本土防衛に役に立つとは思えないPAC3中心の古典的ミサイル防衛システム*よりは、日本独自の高エネルギー型防衛システム**に移行すべきだと考えています。しかしながら対アメリカ弱腰追従外交を続けてきた、日本外務省・防衛省並びに自民党、特に今のアベ政権にとっては、これは踏んではならぬ虎のしっぽ。そのためひたすらトランプにおべっかを使わなくてはならないのです。この点につき、例えばTVによく出てくる森本某のような外務省OBは、殆どアメリカのスパイのようなものだ。逆に飯島勲など北朝鮮のスパイかもしれない。
 なお朝鮮海域に接近しているアメリカ空母打撃群に、中ロ空・海軍が追及していますがこれはアメリ艦隊をけん制するというより、米軍がどのような兵器を使うかの情報収集作業。毎度のことです。
*これは日本本土防衛よりアメリカ本土防衛システムです。
**この一つが、人工衛星・Xバンドレーダーと組み合わせたレーザーガ・・・ンあるいは中性子砲・・・防衛システム。
(17/04/16)

 空母Cビンソンの北上で、俄かに高まる東北アジア情勢の緊張。これを一番喜んでいるのは誰あろう、日本国総理大臣アベ晋三。ジョンウンこそ、彼の最大の親友。何故なら、今吹き荒れている森友旋風を、彼が吹き払ってくれたからだ。ジョンウンに感謝感謝。
 今テレビやサンケイなど保守系メデイアでは、北朝鮮のノドンがまた、飛んで来れば、日本が破滅するような宣伝を拡散する。又北朝鮮も、いざとなれば日本も焦土だ、などと出来もしない嘘八百を並べる。それにサンケイやフジなどの三流メデイアが反応して太鼓を叩く。愚者の祭りだ。
 太平洋戦争末期東京大空襲で、東京下町は焦土と化した。しかしそれに要した爆弾は1000t以上である。東京下町だけでそれだけ必要なのだ。現在北朝鮮が持っているノドンの数は不詳だが、200〜300発と云われる。この全部を日本向けには使えない・・・韓国向けや予備もいる・・・ので1/3として、日本向けノドンは70〜100発。各1tの弾頭として70〜100t。これではとてもじゃないが、日本を焦土にできない。せいぜい新宿区か千代田区ぐらいだ。
 在日米軍基地を狙うともいわれるが、それにはピンポイントの命中精度が必要。北朝鮮は独自の人工衛星を持っていないから、ジャイロ航法に頼ることになるが、その場合命中精度は良くて数100m、下手すると数qまで広がる。つまりどこに落ちるか分からないのだ。米軍基地を狙ったが間違えて、永田町を焦土にしてくれれば返ってありがたい位だ。日本の恥が消えてしまう。渋谷・池袋あたりだと悲惨なことになるでしょう。
 アベはサリンも積めるなどと危機増幅キャンペーンを繰り返しているが、そんなことは当たり前。オウムが地下鉄サリン事件で使ったのは、ペットボルトと折りたたみ傘だけだ。余計な道具は要らないのである。それが心配ならイスラエルに倣って、国民に防毒マスクを配るとか、中和剤の備蓄を増やすとか、地下鉄外殻をもっと補強するとか、幾らでも手を打てたはずだ。それをせずにほったらかして、やれ東京オリンピックだ、大阪万博だなどと、遊びごととばら撒きにうつつをぬかしていたのは誰あろうアベ官邸と自民党。つまり政府・国会・与党が最悪の平和ボケに陥っていたからである。
 なお、仮に国内米軍基地、例えば横田や厚木にノドンが着弾したところで、大したことではない。滑走路の一部に大きな穴が開くだけだ。こんなもの、都内のゼネコンだけで直ぐに治せる。特に大成など得意だろう。この結果、ノドン後復旧景気で、ゼネコンの売り上げが上がる。今株を買うならゼネコン株だ。コンサル関係では、パシコン・国際航業・日本工営辺りがねらい目。皆さんやりますかあ?
(17/04/15)

 本日朝北朝鮮が新型?ミサイル発射実験。その直後のアベの説明をラジオで聞いたが、声が上ずっていた。恐怖か、焦りか、それとも体調がヤバいのか?このところ森友問題でストレスが溜まっているから、ステロイドの服用量も増えているだろう。あれは副作用として脳に影響を及ぼす。どっちにしろ、ピンチでトップが出すメッセージではなかった。いざという時の総理の器ではないことは顕か。
 その後何か女の声で喋るのが聞こえた。喋っている内容も台本の棒読み風で、へたくそ。ワタクシは何処か地方放送局のシロートアナウンサーかと思ったが、よく考えると防衛相の稲田だ。
 それだけでなく、今回発覚した今村という東北復興相によるマスコミ相手の場外乱闘騒ぎ。これだけで内閣支持率は3%は下がっている。それだけでなく、今村の部下の務台という副大臣が、福島にいっておんぶされて渡っていった沢の深さなどくるぶし程度にしか過ぎない。あんなもの普通の大人なら、そのまま渡ってしまう。そんなことも出来ない臆病者や、キヨミのツッコミに泣き出すような、やわな女が防衛相に据えて大丈夫か?。アベは国民一人一人を守るなどと云うが、全く信用できない。その証拠は今村発言だ。この男、佐賀出身らしいから、生粋の討幕派、それも強硬派で、東北蔑視主義者。その線でアベに認められて大臣になったのだろうが、人相が悪い。殆どヤクザだ。こんなのが東北を担当したって、悶着を起こすだけ。朝鮮にでも行ってこいだ。
(17/04/05)

 昨日フジプライムニュース。テーマは北方領土問題の解決。コメンテーターは鈴木宗男、飯島勲それと下斗米というロシア研究家。三人とも言っていることは領土問題そっちのけで、日ロ経済交渉の行方だけ。それもロシアの言い分を受け売りしているだけなのだ。飯島に至っては、プーチンの横に立っている怪しい人物を「これはすごい富豪で大物だ」とベタ褒め。ロシアの富豪と云うのは、みんな脛に傷持つヤクザばっかりだ。更にプーチンのようなゴロツキ殺人犯をプーチンさんと”さん”づけ”で呼ぶのだから始末に負えない。
 この三人、経済メリットばかりで、ロシアが北方領土に展開しているミサイルや、これから展開しようとしている機関銃師団、更には極東艦隊に配備される揚陸強襲艦のような軍事脅威についてはノーコメントだ。今日本の現政権は尖閣・竹島については極めて強硬だが、北方領土には大甘だ。尖閣のような小さな島に軍事基地は作れないが、択捉・国後には簡単に作れる。どちらに脅威があるか一目瞭然だ。もう皆さん分るだろうが、この三人はいずれもアベ官邸が送り込んできた世論誘導工作員。ずばりロシアのスパイと云ってよいでしょう。
 プーチンの狙いは領土交渉をちらつかせて、日本から資金を巻き上げること。結局は領土問題は一向に進展せず、日本は煮え湯を飲まされるだけ。何故アベはそこまでして、対ロシア売国交渉をしようとしているのか?親父の晋太郎が出来なかった日ロ交渉を、自分の手でやろうというのなら、それはとんだ思い上がり。今の自民党に、こんなドラ息子の手綱を引っ張れる人物はいなくなってしまったのか?
(17/04/04)

 現在アメリカ・韓国軍部が考えていると言われる金ジョンウン斬首作戦。その一部が表に出ました。昨日BSフジプライムニュースに出てきた韓国人。国防関係の人物だろう。彼が説明した斬首作戦の内容を聴いて、これではダメだ、と思った。殆ど漫画の世界である。
 まずこの男、テクノロジーの優越性のみを強調し、その限界を全く理解していない。例えば人工衛星から超高感度カメラでジョンウンかどうかを捉えられるとするが、それはジョンウンが地上の何処でも分かる位置にいる場合だけで、地下に入れば全く役に立たない。ジョンウンほど用心深い人間なら、一日の殆どを地下で暮らすはずである。
 また、ジョンウンが地下にいても、バンカーバスターで狙えば地下40mまで破壊出来るという。しかし、地下に入れば目標がどこにいるか分かないからこれは全く無意味。また、バンカーバスターの破壊能力地下40mというのは、イラクやスーダンの砂漠地帯での話、北朝鮮の花崗岩とはわけが違う。まず10mも届かないだろう。おまけにジョンウンがそんな浅い場所にいるわけがない。モスクワやピョンヤンの地下鉄はアメリカによる核攻撃に備えて、地下100m以下につくられているのだ。それに比べれば、日本の地下鉄の脆弱性はお粗末としか言いようがない。
 それに加えF22ラプターによる攻撃を述べているが、画面に出てきた戦闘機はラプターではなく、イーグルだ。こういう馬鹿話を前にして、ゲストの自民佐藤は何も言わずに黙っている。あれは元々あまり頭が良くない防衛大出身で、おまけに施設(工兵)あがりだから、ハイテクには疎いのだろう。
 一体誰が、こういうお粗末解説者を呼んできたのか?フジテレビ並びにサンケイグループのレベルの低さが伺える。そんなローレベル番組をよくみていたな、といわれそうだが、当日これといった番組もなく、ただの暇つぶし、馬鹿話も少し聞いてやれというところか。
 ジョンウン斬首をやってはいけないとはいわないが、もっと現実的なプランを練るべきだ。やっぱりスパイを送り込むことだ。
(17/03/30)

 本日北朝鮮がミサイル4発を発射し、それが日本近海に落下しました。これは戦略ミサイルではなく、ノドン改良型の戦術ミサイルでしょう。それなら固体燃料は当たり前。こういう報道になると、必ず日本に向けての図が出てきます。しかしこれは北朝鮮の狙いでしょうか?単に日本海が開いていただけではないでしょうか?今回の発射基地は北朝鮮西端。日本の反対側は中国で、おまけに北京を射程に捉えている。折しも北京では、中国共産党全人代の真っ最中。目標は北京だったかもしれないのだ。
 北朝鮮の核やミサイル実験で、このところ中朝関係は極めて悪い。そこにクワランプールでの正男暗殺事件。これは完全に中国のメンツを潰した。そこで中国が取った措置が、北朝鮮からの石炭輸入停止。これはジョンウンにとってショック。今回のミサイル発射は、中国に対するジョンウンの腹いせだろう。敵は本能寺にあり、なのだ。
(17/03/06)

 突然の金正男暗殺事件。北朝鮮工作員の仕業に決まっていますが、筆者はこの事件を先月明らかになった、北朝鮮の大規模粛正事件の延長と考えます。この事件は腐敗撲滅を名分に党・軍幹部を狙った大規模なもので、その捜査の過程で正男の名前が浮かび上がり、この際やってしまえ、と云うことになったのでしょう。
 筆者はこの事件、1944年秋、ドイツで起こった反ナチクーデター未遂事件との相関を感じます。この事件は、国防軍特に陸軍上層部と反ナチ市民によるクーデター計画です。肝心のヒトラー暗殺に失敗したこと、海軍情報部長のカナリス提督から連合国充て秘密情報が流れていたにも関わらず、連合国がこれを無視したため、クーデター派は孤立し、計画は失敗に終わった。
 今回の事件や現在北朝鮮内部での動きを、米韓情報筋は把握していなかったのでしょうか?韓国情報部は把握していても大統領があの状態だから、うっかりしたことは上に挙げられない。あめりかでは、CIAは把握していたがトランプには知らせなかった。日本の情報機関は無能だから、何も把握できなかった。もし把握しておれば、首相がのんびりフロリダでゴルフなどしている暇はなかったはずだ。要するに日米韓三者が、そろいもそろって、平和ボケにどっぷりつかっていたということだ。
 その原因は、やっぱりトランプにある。彼は選挙期間中から経済や雇用・移民問題ばかり取り上げ、国際関係や人権・民主主義といった理念に関する問題を無視し続けてきた。その結果、各国首脳はみんな内向きになってしまったのである。
 なおその後のドイツはどうなったでしょうか?国内の反ナチ勢力を一掃できたのでヒトラー政権は盤石のものになった?とんでもない、実態は全く逆で軍隊の統帥は乱れ脱走や降伏が相次ぎ、市民は連合軍特にソ連軍を逃れて西方へ移動。翌45年にはナチ党内部でも崩壊が始まった。今回の事件は北朝鮮崩壊の前触れか。
(17/02/15)

 北朝鮮ミサイル発射にも拘わらず、日米両首脳はのんびりフロリダでゴルフ三昧。さて不思議なのは、アベもトランプもこの件を予期しなかったのでしょうか?そんなはずはない。その前から米韓情報筋では、北朝鮮で何かの活動が活発化しているという情報が流れていた。それなら常に国民を守り、国家安全保障の重要性を声高に叫ぶ首相アベは、国を離れてはならないはずだ。
 それにも拘わらず、アメリカへ行き、のんびりゴルフ三昧というのは、情報を無視したか、高をくくっていたかのどちらか。そういう無責任男が、やれ安全保障だの防衛力強化だの、説教がましいことを言うことこそ滑稽。アベとトランプこそが平和ボケ。
(17/02/13)

 北朝鮮がミサイル発射。筆者はこれを先月19日にやると思っていたのが今日になったのは何故か?理由は二つ考えられます。一つは日米首脳会談へのけん制。もう一つは国内問題。先月北朝鮮の話題は、幹部の粛正です。情報局トップを始め、軍首脳に対する粛正が行なわれた。昨年から北朝鮮国内では反政府デモ等国内情勢不穏の情報が流れていた。それをとりあえず収めたので、外交攻勢に打って出た。
 ところが世間の反応はあまり芳しくない。何時もなら、日本政府やマスコミはギャーギャー騒ぐのに、今度は嫌に冷静だ、やっぱりトランプに騙されているのか?
(17/02/12)

 実の全くないアベ/プーチン会談が終わって、やっぱり出てきたのが会談成功説。みんな云うことは同じで、「領土返還はならなかったが、ロシアとの交渉の道筋を作れただけでも成功」というもの。これ、全く言い訳にもならない自己弁護に過ぎない。会談のポイントは、ロシア側は日本の経済協力(要するにいかに日本から金をひきずりだすか)、日本側は領土返還。これについてはロシアはほぼ100%の成功・・・・会談後のプーチンのニタニタ顔をみれば歴然。これに引換え、日本は厳しく見れば0点、甘く見ても20点。これもアベの渋い顔をみれば、会談の内容がどうだったかが、よくわかる。
 ところが、これを絶賛する者もいる。12/18BS朝日「イマセカ」。ゲストスピーカーは例の売国議員鈴木宗男。このムネムネ野郎曰く「日ロ問題ではロシアは何も困っていない、困っているのは日本だ」、だから日本は譲歩しなければならない、譲歩しなければロシアはもっと大きな要求を突き付けてくる、とでも言いたいのでしょうか?
 さて日ロ関係で、日本の何処が困っているのでしょうか?経済的にはせいぜい北海道、それも宗男の選挙区北見ぐらいなもので、本州は何も困っていない。自由な墓参りが出来ないという不便の解決に3000億円も必要でしょうか?こんなことを言っちゃ悪いが、旧島民の大部分は既に代替わりし、旧領土に愛着を持つ現世代は殆どいない。みんな北海道を見捨てて東京に出てきておるよ。墓参りなど宗男の選挙戦術に利用されているだけだ。
 日本の経済協力で、ロシア極東に進出する企業はみんな、日本政府の保障に期待している。つまりロシアから得るものがなくても、日本政府が損金を担保するだろうという期待である。その結果、日ロ双方にとんでもない無責任構造が産まれ、政官民癒着・腐敗・堕落の殿堂となるだろう。その陰で太るのがムネムネ会だ。国民は疑惑のデパート鈴木ムネムネ野郎の云うことなど、信用してはならない。
 なお経済協力するにしても、問題はどっちの主権下で行うかだ。ロシアはロシアの法の下で、日本は日本の法の下でを主張する(してきた)が、これでは全く折り合いがつかない。そこでアベが持ち出してきたのが「新しい制度」という言葉。ところが、これはアベの声明にはあるが、ロシア側のそれにはない。ロシア側が記述を拒否したのである。
 「新しい制度」と云えば聞こえは良いあるが、全く具体性はない。昨日のBS朝日報道番組では、ある人は「これは六法全書を初めから作ることに匹敵する難事業で非現実的」と表現。実際その通りだろう。
 「新しい制度」の下での経済協力とは、具体的には日本人とロシア人が対等に共存するという社会の実現である。理想は素晴らしいが、実現性は全くない。かつて失敗した「満州国」の幻想である。そういえば、アベのジジイの岸信介は満州国建国にかかわって、児玉誉志夫というヤクザとつるんで巨万の富を築いた。そのDNAが孫まで及んでいるのか?そして結果的に酷い目に合うのは、決まって日本政府の曖昧かつ自己本位の説明を真に受けて、現地に進出した日本人と日本中小企業である。
(16/12/20)

 思った通りというか云った通り、何にも取れず取られっぱなしのアベ/プーチン会談。官民合わせて80項目の経済協力ということだが、日本にメリットがあるものがあったのでしょうか?例えば日本側による医療・インフラ整備などはロシア側にとって目に見える成果であり、プーチン支持率を高める効果はある。しかし極東での天然ガス探査や開発等の資源関連援助はロシア側は有り難いが、日本がその恩恵を受けるされる保障はない。例えば石油探査にしても、その結果はどこの誰に帰属するのか、何も決まっていない。つまり日本が探査費用を負担しても、その結果はロシアが独占し、日本には何も知らされないまま開発が進む。その費用も日本に負担が求められるだろうが、そのバックにエクソンモービルがいるかもしれないのだ。
 他にも中小企業の進出援助や経済水域の拡大など、色々餌をばらまいているが、すべてロシアの法律下での事業だ。つまり実質上北方領土のロシア帰属を認める、幕末不平等条約に匹敵する売国契約である。
 何故ここまで譲歩してロシアに媚びを売るのか?一つは選挙対策である。ここで点数を稼いで総選挙に打って出て、政権基盤を盤石なものとして、石破や岸田が出てくる芽を潰す。もう一つは、爺いの岸が成し遂げられなかった対ソ(ロ)交渉を実現し、ジッチャンを超えたいという我欲だろう。それに引き回される国民もめいわくだが、もう一つこんなバカ願望に乗って、結果としてプーチンに点数を稼がせた外務省ノーナシ官僚の罪はもっと大きい。
(16/12/18)

 交渉で最も必要なことは、相手に自分の希望や欲望を悟られないことである。もし悟られるとそれをネタに値段を吊り上げられる。一番良いことは相手の要求を無視し、相手から交渉を望まれることである。筆者はそのコツを35才の時に会得した。 しかし世の中には、50、60になっても、それが分からないのがいる。
 さて、今回アベはロシアに行って、11月の日ロ交渉の餌として8項目の経済支援を申し出た。その原因はアベ個人の欲である。アベは政権についたとき、戦後レジームからの脱却を主張した。戦後レジームとは、憲法、日米安保体制、そして日ロ関係(北方領土問題)である。
 これらのうち、現在解決したものは一つもない。改憲にしても今度の参院選でどうなるか分からないし、安保問題でも国民の支持を取り付けたともいえない。ただこれまでの自民党政権が手を付けてこなかった問題に手を付けただけである。そして残ったのが日ロ問題。彼としては、これに何としてでも道筋をつけて、歴史に名を刻みたいのだろう。ところがプーチンはそんなこと、とっくに承知の上。この際アベをおだてて、出来るだけ日本から搾り取ってやろうというのが、彼の狙いだ。
 わたくしがプーチンなら北方4島一括は無理だが、歯舞・色丹なら何とかと餌を並べて、日本から大規模経済援助を引き出す。そのあと択捉・国後もななんとか。、てなことを 言ってさらに援助を引き出す。しかし結局は返さない。
 この交渉には次の二つのメリットがある。
1)日本からとことん搾り取れる。
2)ウクライナ問題でロシアが受けている経済制裁に、風穴を開けられる。この結果日本は西側諸国で孤立する。しかもその責任を、すべて日本に押し付けられる。
 日本人はもっとアッチラを見習うべきだ。アッチラはただの野蛮人ではない。頭がよく、知識も豊富で、しかも交渉・駆け引きに巧みだった。アッチラはこういう交渉術でローマを搾れるだけ搾ったのである。それがローマ帝国滅亡の原因となった。
(16/05/0
8)

 モスクワ出発2時間遅れのプーチン。本当に日本に来たのでしょうか?このように会談の時に相手を待たせるのは大陸騎馬民族の常とう手段。かつてはコイズミ北朝鮮訪問の時、正日がコイズミを待たせた例。最近は今回の首脳会談の露払いで岸田が訪ロしたとき、ラブロフに待たされた例など、枚挙にいとまがない。
 このように相手を待たせる効果には1、相手をじらせイラつかせ交渉を有利に運ぶ、2、相手より自分が大物だと思い知らせる、3)この効果により、自国民に自分は偉大な指導者だと思わせる、の三つの効果がある。だから自己大国主義者の独裁者ほど、こういう態度をとりたがる。トランプも同じ手を使ってくる。
 こういう独裁者を相手にするには、敵が2時間遅れれば、こちらは2時間15分遅れで対面すればよい。30分遅れは、ちとやりすぎかもしれない。そうすれば、敵はこちらを対等と思うだろう。
 なお、この手はトランプにも通用する。
(16/12/15)

 韓国朴クネの親友崔なる女、父親が宗教家だったというが、実態は占い師だろう。韓国特に南部の慶尚道地方は卜占が盛んな地域で、いまもなお力を持っているといわれる。朴クネの出身はテグで、慶尚道。父の朴チョンヒ時代に勢力を伸ばしたのが、集団結婚式と霊感商法でおなじみの統一教会*。これの教祖の文鮮明も慶尚道出身で、女房は占い師。このように政治家が宗教にすがり、宗教家か宗教家まがいの占い師に、入れ込んでしまうことは決して珍しいことではない。
 日本昭和思想史を見ていると、単に右翼・左翼といった一面的なものではなく、背景に宗教特に日蓮宗の影響があることに気づく。この時期の日蓮宗には国粋主義と結びつき、政治的活動を行うものが少なくなかった。例えば田中智学とか、井上日昭である。北一輝も影響を受けていた。日蓮宗の特徴として、強い予言性があると言われる。彼らは皆、この予言性に導かれて政治に関与しようとした。
 戦後は一旦影を潜めるが、多分いろいろ動いていたはずだ。例えば、「生長の家」とか宗教政治連盟の設立とかである。現在一番怪しいと筆者がにらんでいるのが、テレビで「炎の行者」と紹介される、鹿児島の日蓮坊主。阪神の新井もこの坊主に日参して修行を積んだが、全然打てなくなって阪神をクビになって広島に戻ったら、急に打ち出してセリーグ今シリーズ広島優勝に貢献した。あのインチキくそ坊主と手を斬ったのが良かったのだろう。
 占い師にすがる政治家。その心理は分からぬわけではないが、認めるわけにもいかない。要するに精神的に弱いのである。だったら政治家になるべきではない企業。経営者も同じ。
*なお昭和50年代、統一教会が主催する国際勝共連盟に肩入れしたのが中曽根康弘。このころから勢力をつけだしたのが、日本会議の前身である各種右翼団体。彼ら日本右翼と統一教会の関係は未だ謎だ。日本会議の背景に見え隠れするのが、神道政治連盟をはじめとする宗教団体。彼もまた占い師の集団だ。アベ晋三も占い師に操られている可能性は大。
(16
/11/01)

 アベ/プーチントップ領土問題会談の行方?地元は2島変換というが、アベはそんな気はないという。あくまで4島一括返還だ、というわけだ。しかしプーチンはアベより一枚も二枚も上手。そこで出てきたのがシベリア鉄道の北海道延伸計画。サハリン経由で、間宮海峡や宗谷海峡をトンネルで通れば不思議ではない。
 しかしこれもプーチン戦略の一環。今北海道は日本で最も人口減少率の高い地域の一つ。ここへロシア人を送り込めば、ある地域では人口比を逆転できる。そこでロシア人を煽って騒ぎを作る。当然反発が生じる。そこで在日ロシア人保護のため、ロシアが介入し、北海道の一部又は全部を占領する。北海道のクリミア化だ。
 これはただの冗談ではない。大戦末期のヤルタ協定に、裏協定というものがあった。これはソ連の北海道占領を認めるというものだった。ただその後ルーズヴェルトが急死したが、トルーマンはその存在を知らなかった。
 45年8月にソ連が参戦し、たちまち満州・朝鮮を占領してしまった。更にスターリンは北海道占領も要求したが、さすがのトルーマンもこれには同意せず、やるならこういう目にあうぞとやったのが、広島・長崎原爆投下。これにスターリンも恐れ入って、あきらめた。
 しかし騎馬民族の習性は、一度味を占めた餌は決して忘れない。いつまでもしつこく要求してくる。北海道を事実上支配下に置いた後、ヤルタ裏協定を持ち出して、正当性を主張するだろう。
(16/10/07)

 北朝鮮が今年2回目の核実験をやりました。報道では過去最大、前回の2倍規模と伝えられているが、このレベルの地下核実験のマグニチュードなど、いい加減で信用できない。筆者は前回に比べほとんど変わらないと思う。
 ミサイル発射とか核実験があると、アベは「全国民の安全・安心に務めるよう」という決まりセリフを発するが、これまで我が家の周りをパトカーや消防車が走っているのを見たことがない。また、市民向け防空壕の建設が行われたことも、そのための予算が計上されたこともない。霞が関や永田町にはAMMを配備するが、他はほったらかしだ。
 最近の災害でマスコミを通じて霞が関から漏れ聞こえるのは「防災は自己責任で」という言葉。アベ政権が発足したとき、アベは「全国民を最後まで守る」と大見得をきった。実はこれ嘘だったのだ。みなさん、北朝鮮が核ミサイルをぶっ放してきても、自分の身は自分で守らなくてはならないのだ。しかしそのための公的施設は全くない。前大戦では官庁は政府予算で防空壕が作られたが、一般市民は自分で金を出して作らなくてはならなかった。金のない庶民はどうなったか?ほったらかし・・・「自己責任」・・・だ。
 実験の意図は?そんなもの判るわけがない。ジョンウンに聞いてみるしかないが、本人だって判っているかどうか?なおこの核実験場の近くには活断層が通っているが、ジョンウンはそれを知っているでしょうか?
(16/09/09)

 北朝鮮SLBMの問題。最初の発射実験はいまからほぼ1年前。そのときはせいぜい100m跳んだかどうか、だった。ところが先月の発射実験ではおおよそ1000qも跳んでいる。たった1年でこんあにも性能向上が出来るのか?この点について、筆者は国外技術者(例えば旧ソ連でリストラに会ったミサイル技術者)、あるいは第三国の技術支援があるのではないかと考えていた。そして第三国とはドイツが一番怪しいと睨んでいたのである。
 t頃が最近アメリカのある北朝鮮専門家が、筆者と同じようなことを言い出した。ただしSLBMのノウハウは北朝鮮から盗んだものだ、というのである。どうやって盗んだかは彼は述べていない。考えられる手法は次の3通りがある。
1)北朝鮮が直接中国国防情報ネットに侵入した。
2)国際ハッカー集団が中国国防ネットをハッキングし、北朝鮮に売りつけた。
3)北朝鮮が中国人民解放軍又は軍事産業の幹部を買収した。
 どれが本当かは分からないが、北朝鮮ミサイル能力激高には何らかの裏があるのは間違いなさそうである。
 なお、中国からミサイル設計図を手に入れたところで、それを実際に作るには金がかかる。その資金を何処から手にいれたか?これはテポドン以来の謎だ。アメリカはじめ西側諸国は、表向き対北朝鮮経済制裁を行っているが、こんなもの何の効果もないことは既にあきらかである。先進国の裏をかいて、中南米・アフリカ・中東の反米諸国から、闇資金が様々なルートで流れたことは容易に推察される。この原資は原油価格の高騰と中国の経済援助ということも同様である。
 先日発表されたアベの対アフリカ3兆円援助。この何%かが北朝鮮に流れるかもしれない。この援助は中国を意識したものは明らかである。しかし、援助を受けるアフリカ諸国にとっては、財布が赤から白に変わっただけ。やらずブッタクリもないとは言えない。
(16/09/04)

 

 本日朝北朝鮮が打ち上げたと云われるSLBM(ロイター)。この写真が本物なら、北朝鮮SLBMはホンモノに限りなく近づいていると考えてよいでしょう。なおこの種の中・短距離ミサイルは従来のMDシステム(例えばTHAAD)では、極めてとらえにくく、ほぼ不可能と言ってよいでしょう。つまりTHAADとはアベ政権が説明するような、日本防衛が目的ではなく、あくまでアメリカ本土防衛が目的なのです。
 そうならMDではなく、発射前に母艦の潜水艦を撃沈する方法を考えた方がまだマシだ。
(16/08/24)

北朝鮮がミサイルを打ち上げたが失敗。このところ北朝鮮ミサイル打ち上げ失敗が続いている。何故か?北朝鮮ミサイル部隊の実力が低下しているといえば簡単だが、その原因は何か、が問題なのだ。これまでの実験失敗の経緯を見ると、打ち上げられたのは打ち上げられたが、その後方向を見失って自爆した(のではないか)とみられるケースが多い*。これは方向をコントロ−ルする電子部品の欠陥とみられる。従来北朝鮮はこの部分に日本製を用いてきた。テポドンの部品の6割は日本製で、それもアキバから流れていったという説がある。
 これが本当なら、日本製電子部品と北朝鮮製ミサイルとの間に、何らかの不具合が発生したことになる。一つ考えられるのは、アップル(或いはサムスン)がSNSの仕様を変えたので、アップル(或いはサムスン)に部品を供給してきたソニーやシャープなどの日本メーカーも仕様を変えた。中国製品の安売り攻勢に耐えかねて、日本メーカーがIT市場から撤退した。以上の結果として、北朝鮮は安いが粗悪な中国製品を使わざるをえなくなった。つまり、北朝鮮独自社会主義も、グローバル資本主義にはかなわなかったということだ。
*今回の失敗は、発射直後に爆発したとみられる。つまりエンジンの不具合ということだ。しかし現代のロケットエンジンはITの固まりだから、ちょっとした部品の不具合で、全体が破滅するのは当たり前。
(16/05/31)

アベと官邸・外務省の目論見は外れ、プーチンは経済と領土問題をリンクさせない、と先制パンチ。それどころか北方領土を第二次大戦の結果による既定事実と聖域化。これワタクシが以前云った通りの展開です。アベ官邸はプーチンを絶対的独裁者とみなし、彼の意向でロシアの動きはどうにでもなると勘違いしていたようだ。プーチンは独裁者的だが、チンギスハーンやトルコのスルタンのような、中世的独裁者ではない。むしろかつてのローマ皇帝とか、近現代的・・・例えばナポレオン三世のような・・・独裁者だ。彼らの権力の源泉は大衆の支持だ。だから常に大衆の世論を気にかけ、大衆が嫌う政策はとらない」し、とれない。これを無視して勝手なことをやって、首を刎ねられた皇帝はいくらでもいる。プーチンはもっと慎重だ。ロシア人民は領土については敏感で頑固だ。仮にプーチンが領土交渉に前向きになっても、人民がそれを許さない。だからニコライ二世の二の舞になることはやらない。
 北方領土問題は8.15以降の日本軍部、特に陸軍のへなへな腰が原因である。8.09対日宣戦後、ソ連軍は千島最北端の占守島に来襲したが、日本軍守備隊により一旦撃退された。日本軍は更に反撃しようとしたが、総攻撃直前に終戦の詔勅が降りて、日本軍は戦闘では勝っているのに降伏しなければならないという奇妙なことになった。これに類することは、満州でも南方でもあったのである。8.15はポツダム宣言受諾日に過ぎない。戦争は未だ続いていたのである。戦争が終わっていないのだから、一方が戦闘を仕掛けてくれば、それに反撃するのは何の問題もない。逆にその後の停戦交渉で有利になる。ところが当時の日本政府や軍部は、こちらが手を引けば相手も手を引くと勘違いして、みすみす日本の不利になる状況を作り出したのである。いやあれは勘違いでしたなどという言い訳は、国際政治には通用しない。特に領土問題やロシア人相手ではなおさらだ。
 日本はこの際、北方領土はあきらめ、対ロ交渉も打ち切る態度を示すべきである。経済援助などとんでもない。金をドブに捨てるようなものだ。ロシア人などという野蛮人相手に、まともな商売ができるなどという幻想を捨てるべきである。商売といえば、ロシア美人は風俗に売り飛ばすべきである。高値で売れる。
 なんでもそうだが、交渉で大事なことは、相手を困らせることである。これで誰が一番困るのは誰か?それは言うまでもなく、プーチンだ。
(16/05/22)

 一昨日北朝鮮労働党大会があって、昨日その状況がテレビで公開された。これを見ていて気になったのは、ジョンウンが演説草稿を読み上げるとき、眼鏡をかけていたことだ。これまで彼が眼鏡を掛けていた映像を見たことがない。彼が痛風持ちということはよく知られた事実である。30そこそこで痛風持ちとはいささか早いと思うが体質だろう。痛風の合併症の中に腎臓病と糖尿がある。糖尿が悪化すると急速に視力が低下する。そう思えば合点がいく。
 30で痛風(尿毒症を併発する)と糖尿を患っておれば、あと長くはない。せいぜい5年か10年。子供はいるがまだ3才。10年持ったとしてもまだ13才だから幼君だ。一国を統治する能力はない。すると始まるのが後継者争い。このとき幼君を担いだ嫁のソルジュと妹との、女の争いになるだろう。どちらも気が強そうだから負けてはいられない。それぞれを担ぐ勢力が現れて内戦勃発。北朝鮮版「壬申の乱」だ。このとき気を付けなくてはならないのは、中国が半島の平和維持を名目に、北朝鮮を占領してしまうことである。無論北朝鮮人民も黙っていられないからゲリラ戦で抵抗する。今のシリア内戦のような状態になる。さてこうなれば日本はどう対処するか?ゲームとしては面白い。
(16/05/08)

 日本中が熊本の地震で大騒ぎしているときに、北朝鮮はムスダンと見られるミサイルの発射実験を行った(CNN)。韓国国防当局もアメリカ国防省関係筋も、これは失敗だったと説明している。しかしこれが開発の初期段階実験だとすれば、そう安心はしていられない。日本人は何かをやって失敗すると、これは駄目だと全否定してしまう。その後同じようなことをやろうとすると、とんでもない奴だと魔女扱い。小保方STAP細胞などその典型だ。ところが大陸民族、特に独裁国家はそうではない。独裁者がこれをやれと命令したが最期、とことんまでやる。中世モンゴルは数度に渉って西方社会に侵攻したが、これはチンギスハーンの「地の果てまで、モンゴルの牧草地とせよ」という遺言に基づくものだった。
 ジョンウンもそれと同じで、朝鮮半島を統一し、アメリカと対等の強力国家を作れ、という祖父金イルソンの遺言を守っているだけである。このような国家が祖先の遺命を捨てることは、革命で政権が倒れるか、外国に征服されるときしかない。つまり金王朝が続く限り、このような事件は終わらないのである。従って、六カ国協議とか米朝対話など、西欧民主主義世界で作られてきた外交的枠組みは、北朝鮮に対しては何の効果もないと知るべきである。相手はチンギスハーンやチムールの世界に生きているのである。
(16/04/16)

 北朝鮮がムスダン又はその改良型ICBMの発射実験を計画中という情報。テポドンは人工衛星発射用ロケットだからY大気圏外に出た後、再突入時で燃え尽きてしまうから問題はない。しかしICBMは再突入*して、なおかつ目標地域又は海域まで到達しなくてはならない。旧ソ連時代でもICBM実験の場合は、時期・到達海域を公表していた。そうせずに勝手に発射して、弾頭の一部が第三国の領土または船舶を侵せば国際問題だ。果たして北朝鮮はこれをやるのか?
 仮に北朝鮮が国際関係を無視してICBM実験を強行した時、アメリカ始め対抗国はどういう態度をとるのか?日米間のMDシステムの能力が試されるときである。逆に技術サイドから見ればこういう実験をやってくれた方があり難い。何故なら、手の内を相手の方から明かしてくれるからだ。だから対処の仕方が自ずから判ってくる
 地すべりや地震など自然災害も同じで、幾ら頭の中で考えても、具体的対策には結びつかない。実例が集まることによって、災害メカニズムが次第に明らかになる。その結果が対策工や避難マニュアルに繋がるのである。
*先日北朝鮮は弾頭の耐熱実験と、ロケットの燃焼実験動画を公開した。筆者のみるところ、これらはどれも公開用に作った動画である。ホンモノの実験映像は公開されていない。なおアメリカもロシアも中国も、そんな映像は公開していないから、他人のことはとやかく言えない。
(16/04/13)

 筆者は以前から北朝鮮の金ジョンウンは通風だと思っていたが、昨日プライムニュースで二人の外交専門家がそれを指摘していた。彼は未だ30そこそこ。それが体重100sを越え、おまけに通風だ。と言うことは、彼は他に高血圧とか腎臓病とか糖尿など、内臓疾患を抱えている可能性が高い。筆者のカミサン曰く、後20年も生きられんだろう。20年どころか何時」ナンドキ脳卒中や心臓発作であの世に逝くかもしれないのだ。あまりそういうことに着目した北朝鮮評論がないのが面妖。
 しかしそうなると面白いですねえ。そこで始まるのが跡目争い。可能性として考えられるのが、@ジョンウンの妹のヨジュンが後を継ぐ、A幼君を立てヨメのソルジュが後見人として君臨する。B兄のジョンチョルが幼君が成育するまで臨時皇帝となる。2女1男の戦いだ。これに諸勢力が絡まると話は複雑になり、当に北朝鮮三国志の世界。なお中国は三国志時代の後、結局外国勢力に支配されることになった。
(16/04/12)

 国連北朝鮮経済制裁決議にも拘わらず、中朝国境では北朝鮮から中国への石炭や鉄鉱石の輸出が続いているらしい。その額は年間180億円に達すると言われる。しかし石炭は中国では幾らでも取れる。また石炭・鉄鋼石の最大の需要先は製鉄業だが、この業界はこのところの中国経済不況で最不況産業。そのため今では鉄や鉄鉱石は投売り状態で、既に民間製鉄業の4割りが倒産し、政府が国有企業のリストラに踏み切れば、失業者数は180万人に登るといわれる*。
 こんな状況下で何故石炭や鉄鉱石を輸入するのか不思議千万と思っていたら、毎日新聞の解説では輸入企業は北朝鮮と長期契約を結んでいたらしい。途中で解約も出きるはずだが、その場合は残金と違約金を取られる。それが嫌だから赤字覚悟で輸入しているのだろう。 このように契約と言うのはコワイのである。状況が契約時と大きく変っても契約内容は履行されねばならない。これは資本主義というより騎馬民族社会の原則なのである。
 かつてリーマンショックの後、原油の国際価格は大幅に下がったにも拘わらず、日本の電力会社は中東産油国と長期契約をむすんでいたたね、法外な高価格で石油を輸入しなければならなかった。あの当時電力料金が一向に下がらなかったのはその所為である。
 シャープとホンファイの買収契約が成立しました。内容はつまびらかではありませんが、ある条項ではホンファイが先に融資した1000億は運営資金に使ってはならないとか、ホンファイが追加融資をせずにシャープが倒産した場合、ホンファイは液晶事業だけを残して他を処分できるとか、一方的ホンファイ有利な内容になっていると云われる。しかし、ホンファイがもしこんな手段に出たとき、シャープの液晶技術者が他社や他国に引き抜かれる可能性は非常に高い**。その場合ホンファイはとんでもないゴミ箱を3900億も出して買ってしまったことになる。これもまた契約を自分の一方的有利にしようとした報いなのである。
* 以前、某民放トーク番組に出演した、人民日報駐日記者は、全体の労働者人口に比べれば180万人ぐらいたいしたことはない、と云ったが、180万人の家族・親族を含めれば4〜500万人、関連産業も含めれば1000万人規模の人間の生活に影響する。
**ホンファイの会長は日本人は会社に対する忠誠心があついから、そんなことはないと思っているのだろうか?そんな日本人はとっくの昔に絶滅しておるよ。伝説の世界だ。
(16/04/11)


 昨日北朝鮮が公開した300ミリ大型放射砲。ロケットとミサイルのハイブリッドのようなもの。西側マスコミはこれを脅威と捉えているが、300ミリ程度であれば破壊力は大したことはない。これまでの経験からは、30p程度の鋼鈑或いは1m程度の鉄筋コンクリート壁(PC構造にすればもっと薄く出来る)で十分防御可能。ソウルなら地下鉄に潜れば大丈夫。つまり殆ど効果はありません。但し生物化学兵器の場合は別問題。みんな防毒マスクを携帯しましょう。マスク付きスマホというのを作れば売れるかもしれない。
 このように相手に恐怖を煽って交渉を有利に運ぶのは、ユーラシア北方騎馬民族の常套手段。アッチラもモンゴルもみんなそうやった。
(16/03/23)


 これは先日行われた北朝鮮軍による上陸演習の模様。画面左端はフェリー型の揚陸強襲艦。砂浜に展開している舟艇はホバークラフト型揚陸艇。下は上の図の一部w拡大したもの。上陸したからスカートは見えませんが、艇尾に方向舵とプロペラと思しき構造物が見える。

果たして北朝鮮がこれらを自前で作ったのか?それとも何処かから買ったのか?不明。なにせジョンウンはゲーム世代。ゲーマーのやることは大人達にはわからない。
(16/03/21)

 今朝北朝鮮がノドンミサイルを2発発射しましたが、一発は800q跳んだが、もう一発は直ぐにレーダーから消えたので、失敗とみなされる。つまり現在のところ、北朝鮮のミサイル発射システムは不安定と言うことと云える。またノドンの公称最大射程1300qに対し800qというのは、いささか物足りない。公称と言うのはえてしていい加減なものである。半分は張ったりと思っておいた方が良い。
 それはともかく、ノドンは中距離弾道ミサイルとしては技術的に成熟しており完成度も高い。だからこれまでイランやイラクにも輸出されてきた。それが打ち上げ失敗というのでは、北朝鮮ミサイルビジネスの将来に暗雲が立ち込める。国連経済制裁が、やっとジワジワと効いてきたのではあるまいか?
 ノドンもムスダン(KN08)も固体燃料ロケット。これの原材料はトルエンなどの石油化学製品。昨年夏以来の原油安で、ロシアが対北朝鮮向け輸出を控えたからかもしれない。固体燃料というのは劣化が早いから、何時までも装填しておくわけにはいかない。今一番の問題は北朝鮮の核能力である。北朝鮮は既に四回の核実験を行っており、その技術習得レベルは馬鹿には出来ない。技術習得というのは、一番最初の初期技術を習得することが重要で、学習者にとってそれが一番高いハードルである。しかし一旦これをクリアーすれば、あとは自己の工夫で幾らでも上達できる。
 では北朝鮮核技術が最初のハードルを越えたのは切っ掛けは何だったのでしょうか?それはロナルド・レーガンによるソ連・東欧崩壊作戦です。その結果、これらの国から、核技術者が周辺諸国に散逸した。それはイラン・パキスタン・北朝鮮です。彼らは自分だけでなく核物質も同時に持ち去ったと考えられています。北朝鮮はこれら旧ソ連技術者を高給で引き抜いたといわれる。これが現在のアジア不安定化の原因なのです。レーガンこそが諸悪の根源なのだが、何故か彼を批判する声が聞こえない。我国でも一番北朝鮮を非難するサンケイがレーガンを批判しないのは何故だ!
(16/03/18)

 北朝鮮がロケット・・・テポドン5?・・・を打ち上げました。これが本当にミサイルなら、とっくに三段目ロケットが何処かに着水か着地していなければならないが、いまだそういう情報もない。とりあえず大気圏外に脱出して後、再突入して燃え尽きたと考えてよいだろう。
 先日来、皆さん北朝鮮テポドンで大騒ぎしていたが、こんなもの日本には何の関係もないことは、まともな頭と知識の持ち主なら、みんな判っていたことだ。仮に北朝鮮がアメリカ本土を狙うミサイルを打ち上げたとして、その防衛はアメリカが一義的に行うべきものである。
 そもそもテポドンが日本上空を通り過ぎる頃には、高度はPAC3の迎撃高度を越えているから、撃墜など出来ない。韓国上空なら可能性はある。日本が出来る事は、テポドンの軌道を追跡し、アメリカにその情報を伝えることだけである。日本にとっての脅威は、テポドンよりノドンである。これはほぼ西日本全体を射程内に捉えている。又移動式台車システムだから補足が難しい。つまり大阪副首都構想は安全保障の面からもナンセンスである。仙台の方が安全だ。
(16/02/07)

 北朝鮮がロケット打ち上げ予定を発表。マスコミではこれを長距離弾道ミサイルと呼んでいるが、筆者は衛星打ち上げ用のロケットと思う(但しこの衛星は必ずしも平和目的とは限らない)。理由はこれが図体の大きい液体燃料ロケットだからだ。通常ミサイルは固体燃料ロケットである。この方が機体も小さいし、普段から燃料を管理しておけば必要に応じて直ぐに装着できるから非常時には便利だ。一方液体燃料では燃料注入に時間が必要だから、その際に敵に攻撃されればイチコロだ。だからこんなものを攻撃ミサイルに使うはずがない。
 筆者は北朝鮮戦略ミサイルは、テポドンより13年4月の軍事パレードで登場したムスダンの方が可能性が高いと考えている。これは射程が4000qだからグアム・サイパンはもとよりハワイも射程に収められる。但し ムスダンは模型じゃないかという説もあるし、未だ発射実験をやっていない。実戦使用可能かどうかは判らない謎の物体である(今これの実戦向け改造工事をやっているかもしれない)。
 また長距離ミサイルは、地上からの電波誘導で軌道をコントロールするが、ミサイルが地球の陰に入るとこの誘導が効かなくなる。そのため人工衛星を打ち上げて中継点にするのである。今回のロケット発射はそのための衛星打ち上げ実験と考えられる。そうだとすれば今後ムスダンの打ち上げ実験が行われるはずである。それが三ヵ月後の鳥羽サミットか?
(16/03/03)

 アメリカのB52が韓国上空を飛行しました。この飛行機、実は採用以来60年オチのロートル。一方ジョンウンは戦闘機に跨る映像を流していましたが、この戦闘機はMig19かMig21でベトナム戦争以来のベテラン、といえば格好はいいが、実態は50年オチのポンコツ。ロートルとポンコツの競演であたかもシニアコンサートのような風情だ。シニア同士じゃ派手なことは何も出来ない。
 一方西では、イラン外相がこれ以上の緊張は望まないと云えば、対するサウジの副皇太子(国防相)も似たようなことをいいだした。この人物確かサウジでは最強硬派で、つい先日までイランとの戦争も辞さないと発言していたはずだ。
 それが突然態度を軟化。やるぞやるぞと云って何にもせずに、お互いメンツの立つ譲歩を引き出して手打ちするのが、アッチラ以来の騎馬民族常套手段。ワタクシが前に言ったように、この騒ぎはバザールでのアラブ商人とペルシャ商人の口喧嘩のようなもの。いずれウヤムヤで終わってしまう。
 同じように、北朝鮮人も韓国人も、民族的には同じツングース系騎馬遊牧民。やることは同じだ。だから今の騒ぎもいずれウヤムヤだ。その点は世界の指導者(少なくともフォーブスのベスト10に入るレベル)は、みんな判っていると思う。
 只判っていないのが日本国総理大臣のアベ晋三(フォーブスで41位だから仕方ない)。先進国の中で、改憲を前面に出して、やるぞやるぞと息巻いているのは彼だけ。何故か?こうだ、と思ったら人の云うことや周囲の空気を無視して突っ走るのが、長州特に萩の人間の特徴。こういうタイプは他の日本人に余り見られない。これに一番よく似ているのが、韓国慶尚道人。両者を分けるのは狭い日本海だけ。
(16/10/11)

 北朝鮮いきなりの核実験の目的は何か?色々取りざたされていますが、みんなこれまで出てきた話ばかりで面白くはない。筆者はこれは今後計画している、あるサプライズのための予行演習と思っています。
 ではそのサプライズとは何でしょう?ずばり6月鳥羽サミットに合わせた脅しです。G7の内、北朝鮮に関心を持つのはアメリカと日本のみ。イギリスや欧州諸国はイランの核攻撃には関心はあるが、北朝鮮の核には無関心。ここでなにかをやって、彼らの関心をひきつけ、国際交渉の場に臨むというのが目的。そして最大の狙いは、ホスト国である日本に恥をかかせることです。
 ではどういう手段が考えられるでしょう。一つはサミットにあわせ5回目の核実験を行う。二番目はミサイル発射実験をおこなう。無論両者の抱き合わせもありえます。そこで筆者が可能性が高いと考えているのが、潜水艦からのミサイル発射実験です。潜水艦から発射されたミサイルが、サミット会場上空を飛び越えれば、効果はなお大きい。
 潜水艦発射型ミサイル実験は昨年5月に行っている。また、先月にも行ったという情報もある。だから6月にやらないという保証はない。

 北朝鮮の水爆実験。アメリカや韓国からは疑問視するむきがあります。ワタクシもあれは水爆ではないと考えます。根拠は地震波形です。本日午後一部のテレビで地震波形が公開されました
 それを見ると大きな振動は2回見られます。最初の振動は原爆に拠るものでしょう。では2回目の振動は何でしょう?これを水爆と考える人もあるかもしれないが、それはありえない。原爆による核分裂が始まって、核融合に達する時間はおよそ1/100万秒です。そんな反応を分離して観測出切る地震計など存在しない
 それと一回目の振動と二階目の振動の振幅が余り変らないことが不思議。本当の核融合爆発なら、桁違いの振幅があって当然。それは核実験場の地形に大きな変化を与えるはずです。
 今のところ、このような疑問に答えられる情報はない。従って水爆説はあやしいのである。しかし疑問は、2回目の振動は、一体何なのでしょうか?
(16/01/07)

 北朝鮮が本日午前水爆実験に成功したと発表。本当に水爆かどうかは確認は取れていません。通常の原爆との違いは、原爆の場合は二次生成物としてウラン系列の核分裂物質が出来ますが、水爆の場合はこれに加え・・・水爆の場合水素の爆縮に原爆を使うから、原爆と同じ核生成物が出来る・・・、トリチウムが形成されることです。 トリチウム空中濃度の上昇が確認されれば、水爆実験と見なしてよいでしょう。
 又水爆原料は海水中に極僅か含まれる重水素です。これを得るためには高精度の遠心分離機が必要です。北朝鮮は果たしてこれをどうやって手に入れたのでしょうか?一説では、日本から密かに密輸されたというのもありますが、一番考えやすいのは、ソ連崩壊時に旧ソ連からこの種の技術やノウハウが流出したという説です。旧ソ連ルートでは、パキスタンやインド、イランもその対象になります。さて北朝鮮はどのルートでこのノウハウを手に入れたのでしょうか?あの頃、これで世界の問題は終わった、未来はばら色だ、と語った政治家や学者や評論家が大勢居ましたが、彼らはこの現実を見てどう思うのでしょうか?
 問題はこれら核実験設備の小型化と運搬手段の開発、それとこの期に及んでのオバマの及び腰です。それともう一つ、これが日本経済に及ぼす影響。年明け以来只でさえ日経平均は下落。今回の実験で更に日本売りが加速すればアベノミクスは崩壊。6月の鳥羽サミットにも何らかの脅しを掛けてくるかもしれない。
 但し、かつてレーガンがやったカダフィ宮殿爆撃のように、思い切ったことをやればジョンウンも少しは大人しくなるかもしれない。
(16/01/06)

 岸田が対韓供与10億円は少女像撤去が条件というと、韓国政府はそれは条件ではない、努力の見返りだという。一体どっちが本当なのだ。そもそも岸田は何のために韓国に飛んだのか?恥をかきにいっただけではないか。
 そもそも努力と結果は、必ずしも1対1では結びつかない。小学校や中学校の授業とか大学受験までは、努力と結果は直接結びつくようにできている。ところが大学以上のレベルでは幾ら努力して実験を重ねても、思ったとおりの結果が得られないのは、ざらにある話だ。そういう結果が直ぐに見えない実験を何十年も重ねると、ひょっとするとノーベル賞になる・・・かもしれない。しかしノーベル賞学者は、たった一回の実験で結果が得られたとは決して云わない。岸田やアベは外交を小中学生レベルで見ていたのではないか?
 こんなことになるのは筆者が既に指摘しているように、始めから判っていた。問題の責任者は二人居る。一人は巧を焦って、交渉年内妥結と、自らエンドを限ってしまったアベ晋三。どんな交渉でも、自ら結着点を顕かにしてはならない。相手に足元を見られるだけだからだ。まして騎馬民族相手では禁物なのは初歩中の初歩。
 もう一人は、先乗りの谷内という木っ端役人上がり。彼は韓国当局に対しどんな約束をしたのか?役人に多い、どっちにも耳障りの良い曖昧な約束をしてしまったのではないか。まるっきり60年代日韓条約の焼き直しだ。
 と言うわけで今問題、下手すると又振り出しに戻る可能性が大。こういうのも日本外交の拙劣が原因。それというのも日本外交は、明治以来はイギリスに、戦後はアメリカにおんぶに抱っこでやってきたから、自主外交ノウハウが育っていないためである。
(16/01/05)

 わざわざ外務大臣が飛んで、たった10億で解決。云わずとしれた韓国慰安婦問題。これまでこじれにこじれた問題が、たった10億で決着すると思いますか?おそらくその裏にン10億は動くはずです。何故か?韓国だって近じか選挙がある。低下している与党支持率を回復するためにも、てこ入れ資金は必要だ。それを日本政府が出しましょう、というわけだ。アベ得意の、なんでも買収作戦。
 このン10億だかの資金援助で確実なのは、朴クネの告げ口外交の終わりと、生存慰安婦へのいくばくかの生活援助だけ。後は支援団体とか、関係政治家の食い物になるだけ。例の少女像撤去は、韓国側は「関係団体との合意に努力する」というだけ。外交文書で「努力する」と云うのは、「何もしない」というのと同義である。
 この問題を日本の法律に従って考えてみよう。まず第一はソウルの日本大使館前少女像である。この設置場所が公道であることに間違いはない。公道に何らかの工作物を設置する場合は、道路管理者の許可が必要である。長期間に渉って撤去されていない点を見ると、道路管理者は事実上許可を出していると見なされる。つまり、少女像設置者は道路管理者の許可を得ていると認識しているわけだ。道路管理者とは誰か?この道路がソウル市道であればソウル市当局、国道であれば政府である。前者であれば、政府とソウル市との協議が必要。しかしソウル市は今回の日韓協議に無関係なので、はいそうですかと言うわけには行かないだろう。国道にしても、かつて許可を出しておいて、日帝の云うままになるとは何事だと言うわけで、関係団体からの訴訟に発展するおそれがある。どっちにしても政権支持率低下は必定。
 いずれにしてもそんなリスクを犯してまで、撤去に踏み切る勇気が、今の朴政権にあるとは思えないのが問題なのである。従って、この問題は現政権が続く限り実行は先延ばしされるだろう。やるやるといって何もならない、それが努力・・・・日本語では善処・・・なのである。
 この少女像はアメリカにも何体かあるが、いずれも地方議会の承認を得たもの。だから朴政権があれこれ指示するわけにはいかない。もし政府指示で撤去しようとすれば、韓米訴訟に発展するか、ソウルに倣って一箇所あたりン10億で地方議会を買収しなくてはならない。
 あんな銅像など、所詮メイドインコリアの安物。ほおって置けば自然に錆びて壊れてしまう。そんなものにン10億払うバカがいますか?今回の日韓妥結は、そういうバカバラマキに道筋をつけたようなものだ。なんとなくアベ一人勝利、日韓両政府敗北といった感。だって交渉が終わった後の、岸田の笑っていない顔を見れば判るでしょう。
 しかし女心と秋の空。移ろいやすい女心を繋ぎとめるのは、金貸し富山ではないが、やはりダイヤの指輪しかないのだ。
(15/12/29)

 外相の岸田が韓国に行って、これで日韓問題妥結だなどと云っています。これについて筆者は以前から、一体何を妥結するのか、という疑問を持っている。
 今の日韓問題には大きく次の三つの問題がある。
1、慰安婦問題
2、領土(竹島)問題
3、経済問題
 これらの問題の解決には、日韓だけで解決できるものもあれば、そうでないのもある。又重要度もそれぞれによって異なる。
 まず国益という点で考えてみよう。韓国の国益で最も重要な点は3、経済問題である。現在の韓国経済の苦境を作ったのは、日本アベ政権による一方的円安政策にある。というのはその通りだが、アベが政権を捕ればこうなることは判っていたはずなのに、それに対する防御を怠っていたのは、韓国側のチョンボである。又、別に日本政府が奨めた訳でもない韓国現政権による中国経済への過度なのめりこみは、中国経済の減速の煽りを食ってしまった。これも朴政権の対中国前のめり政策の結果に過ぎない。
 2、領土(竹島)問題は資源問題が絡むという見方もあるが、現実には日本や韓国が必要としている膨大な資源量に比べれば、竹島周辺などゴミみたいなものなのだ・・・これは尖閣周辺でも同じことがいえる。
 そして最期に1、慰安婦問題だが、こんなもの両国にとってなんの国益があるのか?利益があるとすれば、両国のマスコミがネットやメデイアを使って、ろくでもない情報を流し売り上げを上げるだけである。日本で朝日が強制連行を報じれば、韓国マスコミも負けていない。例の少女像を作った挺体協のバックにはサムスンがいた訳で、サムスンの営業戦略に利用されたようなものだ。当に虚飾の騒ぎだ。
 以上三点を冷静に眺めれば判るように、現在日韓間にわだかまる問題点は何一つないのである。それにも拘わらず、何故こんなに揉めるのか?それはそれぞれの国の一部政治家が、この三点を政治問題化したいためです。無論これにまとわり付く官僚や利権団体も多い。彼らにとって、この問題が完全解決されれば食っていくネタがなくなる。だから何時までも引っ張っていく。日本では、ダム問題と同じだ。
 と言うことで岸田には気の毒だが、この問題形だけは解決するかも知れないが、この後ズルズル何時までも引っ張っていくのです。それで儲かる連中がお互い結構いるのだ。
(15/12/27)

 日中韓首脳会議が無事終わりましたが、果たしてこれでなにが決まったのでしょうか?今後も定期的に会合を持つ、と言うだけ。歴史直視で一致したが、三国でそれぞれの歴史観が違うから、それぞれが言い分を主張するのを認めただけ。一般には日本と中韓の歴史観の相違が注目されるが、歴史・領土問題については中韓でも見解が異なる部分がある。
 韓国は慰安婦問題について年内妥結を要求しているが、一体何を妥結したいのか判らない。謝罪については既に村山・河野談話があり、金銭面でもアジア女性基金が日本側の拠出で行なわれている。それをネコババしているのは韓国の政治家だ。もっと金よこせというのか?またまたネコババの二の舞だ。このような状態での、わけの判らない妥協は返って将来両国関係を損なうだろう。
 この会談の前に、解決してかなければならない問題は沢山ある。一つは中韓TPP加盟問題、それから日韓SWAPの復活。そのどれも最大の障壁は日本だ。そのどれも日本側にとっては、何を今更という気にさせる。
 竹島や尖閣問題は喉にささったトゲだが、所詮トゲでしかない。そのままにしておいても、命を失うことはない。しかしTPPやSWAPは下手すると、命取りになる可能性がある地雷だ。
 と言うわけで、結論は日中韓三国首脳会談は、やらないよりマシだが、あまり期待しないように、ということだ。
(15/11/02)

中国で日本人が三名反スパイ罪容疑で逮捕されましたが、彼らがホンモノのスパイという可能性は薄いと思います。本物のスパイならもっと上手くやるでしょう。拘束された場所がセツ江省の場合、軍事基地の近くだったというから、日本のミリタリー雑誌の契約社員だったかもしれない。遼寧省の場合、脱北者援護組織の関連かもしれない。
 前者の場合は契約をする方もされる方も十分注意しなさい.。
(15/09/30)

 アメリカが次世代迎撃戦闘機F35の韓国への技術供与を拒否した。これは去る09/03対日戦勝パレードに、アメリカの制止を振り切って参加した朴クネへの報復だろう。韓国がここまで従中姿勢を明確にすると、アメリカだってそう簡単に秘中の秘を供給するわけにはいかない。この結果韓国内世論も複雑になる。F35の国内生産による経済効果を見込んでいた韓国産業界はがっかりだ。韓国内には、あの新羅(慶尚道)の占い師の末裔の所為で大損だ、という声が大きくなるだろう。
 元々F35の現地生産とメンテナンスは、アジア・太平洋地域ではオーストラリアと日本だけだった。それを韓国は強引に割り込もうとしたのだろう。ところが実際はなかなか難しいことが判った。ポイントは技術力とセキュリテイだ。今回大統領の訪中は、セキュリテイの点でアメリカに不信感を植え付けてしまった。必要なのは反省だ。
 なおこの決定が週近平訪米の最中に行なわれたことは、アメリカが中韓枢軸にクサビを打ち込もうという意志の現れ。オバマもやっと現実に目覚めたか。
(15/09/27)

さて岸田・ラブロフ会談はワタクシが言ったとおり、何の成果も得られず物別れに終わりました。報道によると、共同記者会見の後、ラブロフは握手を求めたが、岸田は手を払い憮然として立ち去ったよし。このとき岸田の胸中に去来したのは何か?ラブロフの無礼に対する怒りか?そんなことはない。ラブロフの返事がこうだというのは初めから分かっていたはずだ。それにもかかわらず自分をロシアに派遣し、こんな恥をかかせた奴への怒りだ。果たしてそいつとは誰でしょう?
 安保法案成立で今外務省では、条約局とか北米局が大手を振って歩いている。アジア局特にチャイナスクールは、このお陰で予算も増える。一人冷や飯食いはロシア派。これはイカン、何とかせねばと考え付いたのが日露首脳会談。これが上手くいけばロシア派の手柄にもなって地位が向上する。
 一方アベ晋三は安保法案で日米関係再構築には成功したが、未だ宿題は沢山残っている。その一つが北方領土問題=日ロ関係問題の解決。これが上手くいけばアンチアベ勢力が強い北海道にクサビを打ち込める。長州全国制覇の完成だ(沖縄は未だだが)。その結果、外務省の一部官僚とアベ個人の軽薄思惑が重なって今回の岸田訪ロになった.。つまり外務省とアベ官邸との共同正犯。岸田はそれにはめられただけ。しかし見事に失敗した。岸田だって馬鹿じゃないから、アベと外務省の思惑は分かっていたはず。何故それでもロシアに行ったのか?それは今年9月の自民党総裁無投票再選。岸田だってその一半をかついだのだから、もうアベには逆らえないとおもったのだろう。これ以上の馬鹿はいない。
 何故かと言うと、ロシア側に対日戦略はあったが、日本側に明確な対ロ戦略がなかったということだ。戦略とは何か?戦略とは政治・経済・情報その他あらゆる手段を使って、相手を自分の利益になるように誘導する方策である。結果が出るまでに、数年どころか数10年以上懸かるのは当たり前。それを我慢出来ない国民は、戦略を語るべきではない。残念ながらこの点については、騎馬民族(モンゴルやトルコ)に学んだロシア人の方が、所詮列島の狩猟採取民や農耕民に過ぎなかった日本人より、遥かに上だったということだ。たかが長州ごときでは歯はたたない。
(15/09/23)

 外務大臣の岸田が昨日ロシアに向かいましたが、一体何しに行ったたのでしょうか?プーチン訪日のための下打ち合わせと言うことですが、プーチンは何のために日本にやってくるのか?そしてアベは何を狙ってプーチンを呼ぶのか?アベの狙いは領土問題の解決です。つまり北方4島の即時返還が最終目標。いきなりそこまで行かなくても、何らかの合意を取り付けることです。ところがプーチンにはそんな気はない。欧米による経済制裁によって疲弊したロシア経済を、日本の資本・技術を利用して立て直すことです。これらは今の時点では、やるだけ無駄です。
領土問題;ロシアは既に領土問題は解決済みと主張している。昨日のラブロフ発言は北方領土を日本に渡してもこれは返還ではない、プレゼントだ、と云っている。プレゼントと言うのはいつでも返してくれ言えるのだ。
経済問題;何ヶ月か前、メドベージェフが国後にやってきて、北方4島の経済特区化を声明した。また最近になって、ロシア政府は極東地区の経済発展をしきりに強調するようになってきた。ずばり日本に対する色目である。やたら誰にでも色目を使う女ほど信用は出来ない。しかし、これにコロリと騙されるアホも多いのだ。
 しかし落ち着いてよく考えて見ましょう。そもそも北方4島とかロシア極東地区(ハバロフスクとかウラジオなど)は一年の半分近くが雪と氷に閉ざされた辺境。おまけに腐敗と官僚主義が蔓延している。こんなところに進出したところで得るものは何も無い。生産効率は東南アジアの半分以下だから、不足分は進出企業の持ち出しになる。だから誰も進出しないのである。
 もしアベ政権が領土問題での実績をアピールしたいがために企業に進出を要請すれば、企業側は当然政府による債務保証を要求する。そして保証の原資は我々国民の税金なのである。
 だからワタクシが云っているように岸田は何をしにロシアに行ったのか、が問題なのだ。ただのプーチン訪日の下準備だけなら、外務省の課長でも出来る。それをわざわざ大臣を差し向けるとは、アベは大臣を課長としか見ていないのだ。独裁者はしばしばこういうやり方で閣僚を苛めて反発しないようにする。しかしこの手で長続きした政権は、歴史上殆どない。

(15/09/22)

 朝鮮半島がかつてない緊張。毎年米韓合同演習の時期にはこの種の騒ぎがあるが、今回は双方が実弾を発射するなど、かつてないレベル。もしジョンウンが本気で南進をやるならそれは何時かと言うと、ずばり大統領の朴クネの留守を狙う。クネは閣僚を信頼せず、側近にも報告はオーラルではなく、文書によることを求め、しかも文書の出来が悪いとしばしば担当者を叱責するという。
 ボスがこういう性格では、何か問題が起こりボスの指示を仰ぎたいとき、官僚は対策を考えるより、文書作りに精を出し、結果として報告が遅れることになる。そのため政府部内での報告より、テレビ報道やネット情報が先になる。そしてますますボスと政府との関係が疎遠になる。と言うわけで、もしジョンウンが韓国を叩くなら、それは9月3日、朴クネが北京に行ってソウルを留守にしているときです。これこそ絶好のチャンス。という訳でやっぱり9月3日は眼が離せない。
 なお本日未明突然双方和解。何がそうさせたのか?韓国は北朝鮮が謝罪したからだ、というが北朝鮮は週刊新潮と同じで決して謝罪はしない。和解案6項目があるが、こんなものマスコミ向けの言い訳。思うに台風15号が北上し朝鮮半島東部が暴風圏内に入ったこと、中国株安で両方とも相当の経済的ダメージをうけている。とてもじゃないが火遊びはやってられない、というのが真相ではあるまいか。
(15/08/25)

 今日たまたまネットで朝鮮日報(日本語版)を見ていたら、女王になった大統領というコラムがあった。今の韓国では朴大統領と官僚、与党内では朴代表と議員との関係はまるで女王と臣下の関係だ、というのである。現大統領にして与党代表である朴クネは、官僚・議員等を自分の家来のように扱う。従って対等なコミュニケーションが形成できない。報告は聞くだけで、気に入らない報告は受け取ろうとしない。だから重大問題が発生しても誰も大統領に報告しない。だからMERSE問題では報告が大統領に上がるまで6日間もかかった。
 そして日報は大統領がこうなった原因として、その出自と成長過程に問題があると分析している。彼女は12才の時から18年間青瓦台(大統領府)で育ち、その後の18年間も将来の代表候補として特殊な育ち方をした。その所為で、特殊な人格を形成したと論じる。
 さてこの隣国大統領の性格は隣国特有でしょうか?ワタクシは現在の日本国総理にして与党自民党総裁アベ晋三も似たようなものだと思う。まず祖父・父が著名な政治家という特殊な環境で育った。彼には確か男の兄弟はいなかったはずだ。事実上の一人っ子である。家庭が裕福でしかも政治権力に極めて近いとなれば、当然取り巻きが出来る。兄弟と言うものは自分を映す鏡のようなものだが、それがなければから何でも無批判に受け入れ、心地よい言葉を発して喝采を浴びたがる人間が産まれる。
 今の官邸や自民党ないでは、表向いてアベを批判する人間がいなくなった。彼等はアベ個人を恐れているのではない。その側近・取り巻き連中が独り占めしている権力をおそれているのだ。
 朴もアベも似たような境遇で育ち、似たような性格の独裁者になってしまった。もう一人似ているのが中国の習近平。彼等を権力者に押し上げたのは、彼等をおだてて甘い汁を吸おうとした、側近・取り巻き連中である。こいつらはどんな時代にもいる。こういうのと如何に距離を置くかが政治家として一流になれるかどうかの分かれ目だが、この三人にはそのDNAは無かったようだ。
(15/07/10)

 競泳の富田が仁川アジア大会でのカメラ窃盗事件で有罪判決を受けたが、本日控訴断念を表明した。今日のニュースショーを散見していると、概ね韓国側主張を支持するのが多い。その理由は検察証拠映像に、富田が主張する第三者が映っていない、富田は謝罪文を書いている、国際大会でプールサイドに無関係の人間が入ることはあり得ないとか、外形的事実と規則だけを取り上げているのである。
 検察証拠映像など後から幾らでも改竄できる。謝罪文は韓国側からこれを書かないと帰国を許さないと脅迫されたからである(日本と違って韓国では外国人にも出国禁止が出来る)。第三者がプールサイドに入れないというのは先進国だけの話。韓国でそういうルールを期待するのは無理。特に仁川アジア大会で話題になったのは管理の杜撰さである。
 何よりも不思議なのは動機の裏づけがないことである。富田はメダリストであって、国際大会で入賞すれば少なくとも100万円レベルの報奨金が入る。そんな選手がなんで10万円やそこいらのデジカメを欲しがるのか?
 韓国司法は対日訴訟では、しばしば外形的事実ではなく、動機論をもちだす。自国民に対しては動機論でカバーし、日本人には外形的事実を押し付けるのは、まともな司法とは云えない。だから韓国民は三流国民扱いされるのである。
(15/06/04)

 続報だが北朝鮮の軍トップ玄人民武力相が銃殺されたという報道。前に北朝鮮での粛清を論じたことがあるが、日本(だけではないかもしれないが)の評論家の言うところはジョンウン政権基盤確立のためだと、つまらない解説のみ。ジョンウン即位から既に3年。未だに粛清を繰り返している。ということは、それだけ経っても権力基盤を作れていないと言うことだ。これだけ殺人を繰り返すと、火は本人に降りかかってくる。意外に早く北朝鮮に何らかの動きがあるかもしれない。
 なお、今北朝鮮に降りかかっている問題は、中国にもそっくり降りかかるのである。
(15/05/13)

 ジョンウンの叔母で、叔父のソンタクの連れ合いだった金ギョンヒが既に処刑されているという噂がある。彼女は13年9月以来公の場に姿をあらわしていない。その1年前には亭主の張ソンタクが処刑されている。実は2年前の13年12月、筆者は金家に何かあると論じた。その発端は同月に行われたジョンイル死一周忌の墓参の映像である。これは金家の私事だから、通常は故人(ジョンイル)の血族が前に出て、血のつながらない嫁は後ろに下がるのが儒教社会の常識。ところが現実は墓参団正面には血族はおらず、嫁のソルジュがあつかましくもジョンウンの横に我が物顔に居座っている。
 これらの点から筆者は最早ジョンウンはソルジュのロボットで、息子が成人する20年後にはジョンウンも消される運命にあると予測した。
 しかしそう簡単にいかないのが騎馬民族社会。父親が息子によって倒されるのを防ぐため、息子を殺すケースは幾らでもある。騎馬民族社会は常に戦国時代なのだ。
(15/05/12)

 北朝鮮が昨日実験に成功したという、潜水艦発射型の弾道ミサイル(北極星1号)。ホントかねえ?ミサイルは本当かもしれないが、潜水艦からかどうか判らないし、そもそもその行方が判っていない。わざわざ対独戦勝記念日に合わせてやったのは、ロシアに対する嫌がらせか。ジョンウンがモスクワに行かなかったのもうなずける。
 何故ジョンウンがこういうことをやったかと言うと、アメリカの関心を自分にひきつけるためである。そういう点(=アメリカオタク)で、ジョンウンとアベ晋三は一致している。北朝鮮の祖先である高句麗は反中。また近代に入ってもロシアの圧迫を一番受けたのが朝鮮北部。北朝鮮には元々反中反ロの下地がある。これを利用して、北を反中ロ派に切り替えさせれば、北東アジア状勢はがらりと変わるのだ。
(15/05/09)

北朝鮮で今年に入って幹部15人が処刑されたことが明らかになった。ジョンウン体制になって処刑された幹部は計41人に上ると云われるが、中でも今年に入ってのスピードは際立っている。それだけでなく、今年6月モスクワで開かれる対独戦勝記念式典に欠席すると表明。これはジョンウンの意志とも云われる。日本や中国は対独戦に関係ないが、北朝鮮は昭和17年日満合同軍によって朝鮮を追い払われた金イルソン率いる抗日パルチザンが赤軍の指揮下に入り、スターリングラード戦からベルリン攻略戦まで転戦しているから無関係ではない。その光栄ある記念式典を断るには、何か相当の訳があるはずだ。例えばジョンイル体制打倒を図る広範囲な陰謀とか、人民軍の大幅な士気低下とか。「売り家と書く三代目」という戯言は、本当のような気がします。
 他人の不幸は蜜の味といいますが、何か興味津々です。
(15/05/01)

 さてメリケルの事実上初の訪日。メリケル在任中の訪日はこれで2回目だというアホがいるが、前回の訪日はサミット出席のため義務的に来ただけのもの。本当に日本に来たかったかどうか疑わしい。本音は来たくは無かったが、来ざるをということだ。その証拠は今回訪日まで7年間知らん顔をしていたというう事実である。だから今回のメリケル訪日を単純に喜んでばかりはいられない。又、今回のメリケル訪日を、固唾を飲んでみている国があります。云うまでも無く中国と韓国です。特に韓国は複雑だ。
 先月韓国は日韓スワップ協定破棄を通告した。日本は3年前の民主党政権で、日韓スワップの延長はしないと言っているから別にどうでも良いことだ。日韓スワップ協定は、主に韓国が決算用外貨不足に陥った時、日本が韓国に緊急融資をするというもので、その逆はありえない。日韓スワップ協定破棄は、韓国がそうなっても、韓国は日本に支援を求めないということだ。この決定には韓国経済界は反対したが、マスコミ・世論が日本からの支援を拒否すべきだ、と騒ぎ立てたためこうなっただけだ。彼等の言い分は、いざとなっても日本ではなく、アメリカやEUから借りればよいという虫の良い論理らしい。
 しかし世の中で、無担保でハイハイと金を貸してくれるお人好しは、日本を置いて他に無い。アメリカはどうでしょうか?アメリカの対外金融を取り仕切るのはIMF。自己責任論の本拠である。
 EUはどうか?EUの金融を事実上取り仕切っているのはドイツ中央銀行。今回のギリシア支援でも、もっとも強く反対したのはドイツ。同じEU加盟国のギリシアに対してさえこれだ。何の縁もゆかりも無い韓国に金を貸すわけがない。韓国を支援するならギリシアを先にしろ、と「いわれるだろう。
 従って最後の頼みの綱は中国しかない。中国は一見気前良く金を貸すだろう。しかしその裏で厳しい担保を要求する。それは韓国の中国属国化だ。
 中国も又メリケル訪日を注視している。最近になって増加しているのが日本企業の中国撤退。いまや最盛期の1/3ぐらいになっているらしい。筆者は北京オリンピックの頃から、世界は今後はチャイナレス社会を構築すべきと主張してきているから良い傾向だ。疎すぎるがね。
 これまで最も多く中国に進出してきた国はドイツである。今全世界を席捲しているドイツ車の大部分は中国製なのだ。その国が日本に接近しだしたとすれば、中国政府も穏やかではいられない。ドイツ企業が中国から撤退すれば雇用不安が起こる。撤退に関しては中国政府は様々な制約を課しているが、それを大人しく聞いているのは、日本と韓国ぐらいなもので、ドイツ人はもっと冷徹だ。メリケルの顔を見れば判るだろう。そうなれば習近平がどう出るか、見ものである。
 ドイツと日本との急な接近。これはひょっとすると東アジア状勢に微妙な、そして大きな影響を与える可能性がある。アベにそれだけの覚悟と長期的見通しがあればの話だが。
(15/03/10)

 またまた妙な話が出てきました。東京の旧朝鮮総連ビルは昨年、高松のマルナカという不動産会社に22.億円で売却された。それが半年経つか経たない昨年11月に、山形県は酒田の某不動産会社に44億円で転売された。マルナカはあっという間に、20億からの利益を得たわけだ。
 この酒田の会社の実態はよく判らない。しかもこの会社、元参院議員山内某の関連会社という。転売のタイミングから見てマルナカが得た利益の内相当部分が昨年末の衆院選費用に使われたと考えるのは当たり前だ。
 ここで不思議なのは、44億というマネーを何処の誰が用立てたのか?だ。みんな知っているとおり、不動産取引と言うのは現ナマで行われる。だからいくらでもロンダリング出来る。しかし昔と違って、今はまともな銀行は抵当なしで融資はやらない。と言うことは、この会社が44億に見合う抵当を持っていなければならない。しかし今の時代、酒田の一企業がそんな抵当権を持っているとは考え難い。つまりこの44億の大部分はブラックということだ。おそらく高齢者を狙った詐欺グループが得た資金が、ここに還流していると見るのが当然である。
 つまり詐欺グループによる地下シンジケートと言うものがあって、それが地下金融を動かしているのである。この地下金融の構成員はなにも日本人だけとは限らない。中国人もいれば韓国人もいる。ロシア人だって例外ではない。
 さて元参院議員よ、これをどう説明するか?検察は動くのかどうか?この問題を無視しては、国民の司法に対する信頼が失われるのである。
(15/01/30)

 本日WSJによると、韓国空軍の主力戦闘機KF-16の電子戦能力改修事業で、アメリカと波長が合わず、下手するとKF-16の改修はギブアップ。何故こういうことになったのか?WSJの分析によると、韓国は部品のトラブルに関してはメーカーに問わせず(メーカーに問うと高くつくから)部品の使いまわしをやってきたたため、もはやKF-16はポンコツだというのである。
 さて筆者が云いたいのはこんないい加I減な国と共同防衛協定を結んでよいのかと言う点である。一昨年、日本は韓国に対し防衛協定の延長を申し入れたところ韓国側が拒否し、結局アメリカが仲介に入ってなんとかなったが、韓国は基本的に日本」の援助支援は期待もせず、拒否するという姿勢である。これは朴クネの姿勢で大したことは無いが、KF16の改修はそれでは済まない。
(15/01/16)

 習近平の狙いは清国のような大中華帝国の再現だという説がある。そうだとしたら韓国朴クネの狙いは清国に事大した李氏朝鮮王国の復活だろう。この程韓国憲法裁判所は親北朝鮮の統一進歩党の解散を命じた。この背景に大統領府(青瓦台)の圧力、つまり大統領クネの意志が強く働いたことは容易に推察される。このところ大統領府の報道への締め付けが強化されている。これに対しては議会だけでなく、あの保守系の朝鮮日報や中央日報でさえ、大統領の強権体質を批判するようになっている。これなどかつて三権を独占した李氏朝鮮王国の復活である。クネは新たな朴氏王国を作り、その女王として君臨しようとしているのだろうか?新羅の後継である慶尚道の出身だから判らなくも無い。
 考えてみれば、朴クネと我国首相アベシンゾーとは、性格は実に良く似ている。どちらも父親は著名な政治家で、壮途半ばで死亡している。側近を重視し恐怖政治で独裁体制を固め、わが道を行く(この道しかない)と、原則主義、一本道路線。手がつけられないのは日韓ともに同じ悩みだ。
(14/12/20)

 ついこの間、朝鮮日報は「韓国労働者が恋しいサウジアラビア」などという国辱記事を載せていた。そりゃ当たり前で、1970年代では韓国人労働者は低賃金でとことん働く奴隷労働者だったのだ。誰が韓国人を奴隷化したのか?それは今の大統領の父親である。
 ところが本日、同じ朝鮮日報が全く視点の異なる、サウジ問題を述べている。要点はこれまでの韓国サウジプロジェクトが全て赤字だということだ。ところがこのプロジェクトの殆どは、前任のイーミョンバク突撃営業の結果。ワタクシは当初からイー的営業は駄目になるといい続けて来た。やっとその結果がが出てきたようだ。しかし未だ判っていないのがいる。それが日本の隠れ朝鮮人アベ晋三である。彼は円安誘導で、日本人全体を奴隷化しようとしているのである。奴隷と言うのは、実は騎馬遊牧民族社会特有の制度である。白人がやってくるまで、アメリカ大陸には奴隷はいなかった。その白人も旧い狩猟社会では奴隷は使わなかった。彼らが奴隷というものを知ったのは、ペルシャ人やフン族、モンゴルなどの騎馬遊牧民族と接触したからである。
 日本でも縄文や弥生時代には奴隷も差別もなかった。これが発生したのは中国や韓民族という騎馬民族と接触して以後である。
(14/12/04)

 韓国検察がセウオル号船長に死刑、他の船員にも懲役15〜25年を求刑。日本ならせいぜい業務上過失致死だ。船長以外の船員には救助義務を果たさなかったということだが、日本の尼崎脱線事故では、負傷者をほったらかして逃げ出したJR西日本の車掌は、起訴どころか取り調べすらされていない。あんな無責任野郎は死刑にしても構わないのだ。韓国が厳しすぎるのか、日本が甘すぎるのか?
 さて今回の求刑、はたしてこれは国民世論の要求か、それとも大統領の指示命令か?そもそもセウオル号事故の原因は究明されたのでしょうか?起訴理由はいずれも状況証拠のみで、セウオル号の船体構造の欠陥性まで踏み込んだものではない。第一、セウオルは未だ引き揚げられていないのです。この種の裁判は、まず物証から洗っていくべきです。それがこの裁判では物証は後回して、状況だけ。おまけに捜査をする前から、大統領が責任者は死刑だ、と法治国家にあるまじき統合失調症発言。結論ありきのヒステリー政治裁判だ。
(14/10/28)

北朝鮮のジョンウンが40日間も姿をくらましていて、その原因が通風だという噂が流れている。確かに歩いている映像を見ると、通風の発作に似ている。しかし通風の発作など、たいていは1週間か10日で直ってしまうし、痛み止めもある。通風だけで40日も入院とは考えられない。合併症として糖尿や腎臓病があるが、この場合は急激な体重減が伴うはずである。父のジョンイルも晩年はやつれた感じがした。しかジョンウンはあい変わらずの肥満体形である。何か他に人前に出られない理由があったのではないか?
(14/10/14)

本日韓国「中央日報」。要するに今の日韓関係の問題だ。その終わりに朴クネ大統領は「国民大統合」「非正常の正常化」を掲げて当選した、とある。なるほどそういうことか。
 このフレーズ、かつてアベ自民党が12年総選挙で掲げた主張とそっくりなのだ「国民大統合」とは「与党も野党もない、みんな一緒だ」というが、実体は選挙の票を自民党へという話。「非正常の正常化」とは民主党政権下で奪われた自民党利権の回復。
 つまり、朴クネとアベ晋三とは、性格的にそっくりなのだ。クネの本貫は朝鮮慶尚道。日本長州とは、海を挟んで隣同士だ。古代ではアベ(岸)一族と新羅朴氏との間に交流があったと考えて不思議ではない。
(14/10/11)

 韓国外務次官が「日韓関係で、歴史問題を政治問題に絡ませたことはない」と発言。本当かあ?といいたいところだが、もしこれが韓国政府の本音とすれば、むしろ大統領府と政府との間に何らかの溝・軋轢が生じたと考えられる。
 原因はセウオル号事件である。このとき朴は原因究明も定かでないのに、頭に血が上っていきなり首相の首を切ってしまった。その後、後任選びでもドタバタの連続。この結果政府が大統領に対し不信感を持ってしまった。今の首相だってどう思っているか判らない。こんな馬鹿大統領の下であほらしくってやってられるか、てなところでしょう。つまり冒頭の外務次官発言は、大統領に対する腹いせであって、韓国の本音とはいえない点に注意。
(14/09/18)

  朴クネ謎の7時間の空白記事を巡って、素記事を書いた朝鮮日報記者が、韓国検察のサンケイ記者に対する対応を過剰と批判。ただし、サンケイ記事にあった男女関係は自分の記事にはなかった、とサンケイも批判。ということでこの事件、検察独自の判断というより、大統領府特に大統領自身がヒステリーを起こして、検察に八つ当たりした可能性大。韓国でも慶尚道(新羅)出身者は激しやすいと云われるから、血が騒いだのだろう。
 しかし、60過ぎの美人でもない婆さんに言い寄る男がいるとも思えない。もしいるとすれば、よっぽどの物好きか金か地位目当てだろう。
(14/09/18)


 ローマ法王が韓国で元慰安婦と称する売春婦と抱擁。古代ではローマこそが売春の本場。何しろ、皇后(クラウデイアだったかな?)自身が夜な夜な、身を売りにローマ市内に出没していたのだから。
 さて慰安婦と昨今問題になっているカトリック教会内での男色スキャンダル。果たしてどちらが道徳的に堕落しているか?法王はその点を明確にすべきだし、それとこの問題曾野綾子のような保守系カトリックはどう受け止めているのか?一度聞いてみたい気もするが、どっちみち見え透いた言い訳の羅列だから無意味だ。
(14/08/18)

 ローマ法王が韓国に行って、「コリアは一つ」などと、歴史事実に反する発言を行った。実際はコリアは一つどころではなく、二つ或いは三つに分かれ、互いに抗争してきた。大きくはBC12世紀頃に半島に定住したツングース系の箕氏朝鮮、衛氏朝鮮、次ぎにBC1世紀頃に南下してきた夫余族系、最期はAD4世紀に満州南部から半島北部を支配した高句麗族である。
 これらの分布支配地は概ね後の、新羅・百済・高句麗に更に現在の北朝鮮・韓国慶尚道・全羅道に相当する。これら三地域は互いに対立抗争を繰り返し、統一王朝下でも差別が酷かった。全く地域差別が無かったのは、日本の植民地支配36年間だけだった。この36年がなければ、朝鮮半島の近代化はなく、ロシアの植民地になっていただろう。朝鮮半島はこの時代を除けば、分裂か内部抗争・地域差別を繰り返していたのである朝鮮半島はワンコリアではなく、古代に戻って三つに分割した方がよい。今のローマ法王は南米出身だけあって、旧世界の複雑な歴史が理解出来ていない。ローマ法王は上辺だけでなく、もっと本質に踏み込んだ歴史認識が必要である。勉強が足りない。
(14/08/17)

 サンケイソウル支局長出国禁止騒ぎ。この問題、日本では一般マスコミはもとより、肝心のサンケイすら採り上げていない。と言うことはこの事件はただのガセネタで、中央日報だけが本気で採り上げただけかも知れない。例えば青瓦台」の誰かとか、ソウル地検の誰かとか、元々反日派の誰かが、自分ならこうしてやるてな話しを、番記者に漏らしたら、番記者が早とちりして記事にしてしまったと言ったケースである。日本の新聞記者も早とちりが多いが、あの国はそれ以上だ。当事者のサンケイが採り上げていない小上、これはガセネタです。
(14/08/15)

 この問題は更にサンケイ支局長の出国禁止まで発展した。外国記者の記事が気にいらんと言って出国禁止までやるのは、ナチや旧ソ連でもやらなかった暴挙(国外退去はやった)。この措置が出たのが、桝添訪韓の後、日韓外相会談最中。と言うことは、青瓦台(イコール朴クネ)が明確に、日韓関係改善はやらないというメッセージ。 
 筆者はサンケイという新聞は大嫌いで絶対に読まないが、それとこれとは大違い。例え嫌な奴でも存在をみとめなくては、世の中は進まない。そこをキムチと唐辛子しか知らない韓国人は判らないのだろう。
(14/08/10)

 サンケイのソウル支局長がソウル地検から呼び出しを受けた。容疑はセウオル号事件の折り、7時間に渡って朴クネ大統領の所在が不明で、その間男性と会っていた、という噂を外信で流した。これは大統領に対する名誉毀損の疑いがある、と言うモノだ。日本の昔なら不敬罪に相当すると云うわけだ。
 この話だけから見ると、我々下賤のヤマトは、すわクネの不倫か、と勘ぐってしまうのである。しかしあの60過ぎブサイク婆さんと不倫する物好きなどいるのでしょうか?(キムチという乞食料理を文化遺産と考える韓国人なら判らない)。もしいたとすれば、色恋などではなく、金と権力の取引でしょう。
(14/08/09)

 桝添がどういう料簡か知らないが韓国に行って、朴クネと会談。本人はアベ特使のつもりだったかも知れないが、肝心のクネはそんなことお構いなし。歴史認識と慰安婦問題の原則論を繰り返すのみ。メデイアにはクネにペコペコする桝添の映像ばかり流れる。
 実はこれ、騎馬民族独特の交渉術。相手には会うが決して言質は与えない。この結果、混乱するのは相手だ。これによってテーマに対する相手の距離感を試す。桝添はどうもその術中にはまったような気がする。韓国・北朝鮮人はれっきとした騎馬民族の子孫。それを忘れて、いい加減な農耕民的手段を使ってはならない。
(14/07/26)

 習近平が訪韓して、中韓同盟を強化し日本退治を一緒にやろうと、朴クネを口説く。クネは手放しで大喜び。貧乏臭くて口うるさい日本人なんかより、もっと金持ちの中国というパトロンを掴んだ。これから先は左うちわだ、旦那の云うことにハイハイと云っておけば何の問題もない。これこそ妾・場末三流ホステスの論理。
 さてクネはこれで満足だろうが、韓国全体、或いは北朝鮮も含んだ朝鮮民族全体がどう考えているのか判らない。この中国第一主義(所謂小中華思想)こそ、かつての新羅の伝統、朝鮮滅亡原理。それは近世・近代では李氏朝鮮に受け継がれた。新羅は現在の慶尚道。朴氏はここの出身である。一方新羅に対立したのが百済(現在の全羅道、京畿道、そして高句麗(今の北朝鮮)。今回の習訪韓で、クネは日米との従属的関係は終わり、伝統的関係に戻った、と述べた。この伝統は中国ー新羅の関係だけで、百済・高句麗には関係ない。
 つまり今回の中韓接近は、慶尚道中心のローカル政策の延長に過ぎない。実際は韓国が中国の妾になることを認めたようなものだ。こんなものが、朝鮮民族全体どころか韓国民全体の共感を得るとは到底思えない。逆に他地域からの反発を買うだろう。要するに公私混同の最たるものである。おそらく朴政権の支持率は更に下がり、今年秋には惨めなものになるだろう。無論それではイカンと中国が支援に乗り出すだろうが、朝鮮民族の対中不信を払拭出来るでしょうか?
(14/07/04)

 北朝鮮戦没者調査の引き替えに出されるのが、対北朝鮮独自制裁の一部中止。更にこの先にあるのは、拉致被害者調査に伴う経済支援(一説によれば1兆円とも云われる)。さて、この件について日本政府は北朝鮮側にどんな担保を取り付けたのか?それがさっぱり明らかになっていない。
 今のままの状態では、北側が調査をしました、しかし何にも出てこなかったと言っても、日本側は何もできない。しかし制裁一部解除や経済支援は当初の約束だから、それは履行しなくてはならない。で、何らかの密約が交わされているのか?ジジイの岸や大叔父の栄作以来、密約の好きな家系だから信用できない。もし密約があったとすれば、アメリカの反発を招き集団的自衛権など吹っ飛んでしまう。
 この点がアベ政策の不安定さの原因になっている。アベ晋三はやっぱりジョンウンの手玉に取られているのではあるまいか?
(14/07/03)
 アメリカの某メデイアによる戦後アメリカ大統領の人気度調査によると、トップはレーガンで2番目が」クリントン。ワーストワンが」オバマで2番手はG.W.ブッシュ。ところが日本が一番迷惑したのがレーガンとクリントン。それと現在の世界の混迷の原因をつくったのもこの二人。特にレーガンの罪は深い。何故こんなのを評価するのか?アメリカ人のアホさ加減が判る調査結果である。
(14/07/03)

 北朝鮮が新型ミサイルを発射したと云って大騒ぎ。しかしこの情報は1週間ぐらい前からある。何故このタイミングでやったかは判らない。新型ミサイルと言うが、どの程度新型かも判らない。このミサイルが少なくとも日本を狙ったものではないと言うことは、間違いないと思う。何故なら、今北が欲しいのは日本の経済援助であって、ジョンイル時代のような敵対関係ではない。では何処を狙ったのか?韓国であることは間違いない。セウオル号事件以来、韓国政治は混乱し続けだ。それどころか、脱走兵問題もあって韓国軍部もガタガタだ。韓国に揺さぶりを掛けるチャンスは、今を置いて他にない。
 さてこれは集団的自衛権の範疇に入るだろうか?アベ自民党は「そうだ」と云いたいだろうが、集団の相手であるアメリカは、そんなこと思ってない。つまりこれは個別的自衛権で対応せよ、と言うことだ。
(14/06/29)

 朝鮮戦争後、駐留米軍用に韓国政府が慰安婦を徴用していたことが判明。その数おおよそ1万人。その内約100数10人が政府宛に賠償請求をした。その額一人当たり100万円。随分安いじゃないか。これまで日本政府はこれより一桁高い賠償金を支払っている。と言うことは韓国側の過大請求ではないか?それとも日本政府が支払った賠償金の9割位が、韓国政府や関係者によって中抜きされているのか?
 韓国人従軍慰安婦は他にもベトナムやその後韓国企業が進出した中東・アフリカにも大勢派遣されたはずである。これぞ韓国伝統文化。
(14/06/26)

 こちらじゃヤジ議員が出てくるのに1週間懸かったが、海の向こうの韓国じゃ脱走兵を捕らえるのに5日も懸かっている。それどころか、前の首相が辞任して2ヶ月以上経つににいまだに後継が決まらない*。
 今年の12月には米韓連合軍の指揮権は韓国に移管される。多分一番不安なのは米軍だろう。同盟国がこんな事ではいざというときに頼りになるのか?米軍が犠牲になるのではあるまか?てな意見が議会から出てくる。
 日本だって今度の都議会セクハラヤジ発言騒動は解決したわけではない。ヤジの内容から見て、日本は本当にアメリカと価値観を共有していると云えるか?てな疑惑が議会筋から出てくるだろう。
*首相が決まらなければ、最終的には大統領が首相を兼任する。韓国憲法では非常事態に於ける大統領特権が許されているはずだ。父親はこれを使って独裁制を敷いた。娘も同じ。首相が決まらないということは非常事態だとして大統領が首相を兼任する。その場合は総統になる。究極の朴氏独裁制確立だ。
(14/06/25)

 俄に進む拉致被害者に関する日朝協議。これはアベが集団的自衛権と並んで、ことのほか入れ込んでいる事案である。何故今更北朝鮮が反応してきたのか?経済発展に日本の支援が必要だからだ、というのはよく云われる一般論。現在北朝鮮周辺の外交・防衛環境は厳しさを増している。
 一つはウクライナ問題以来の中ロ接近、もう一つがパククネ政権発足からの中韓接近。そのどれにも北朝鮮は蚊帳の外。では他の反米中立国はどうか?アフリカでも中南米でも、かつて北朝鮮の友好国だった国にも、中国が豊富な資金力にものを云わせて進出。段々北朝鮮の立場が弱くなってきた。そこで出てくるのが敵の敵は味方という騎馬民族の理屈。アベはその罠にはまっただけだ。その結果出てきたのが、アベによる北朝鮮制裁緩和案。僅かな被害者救済のために、国際協力を棒に振ろうとおうのだ。そもそも、現在の北朝鮮制裁は日本主導で国際的に決まったもの。それを日本の都合で緩めることは、国際的信用を失う事になる。そんなことをすれば、アベ集団的自衛権など絵に描いた餅。
 ところが、本日某TV番組に出演した、元防衛省の武貞というチンピラは、アベ制裁解除は何ら問題無い、と発言。これはこのネズミ野郎(顔を見れば、菅と同じくネズミにしか見えない)がアベシンパであることの現れ。かつて、拉致問題が現れたとき、世間の反対を押し切って北朝鮮制裁を押し進めた張本人がアベ晋三である。それがこの期に及んで方針変更。これを二枚舌という。この二枚舌こそが、朝鮮系長州人の特徴である。その二枚舌の提灯持ちをする武貞や防衛省は何を考えているのか!もはや日本自衛隊は、北朝鮮人民軍の尖兵だ。
 元々歴史的にも、高句麗の子孫である北朝鮮と、中国、新羅の子孫である韓国とは敵対関係にあった。20世紀にはロシアが朝鮮北部を侵略し出した。それを救ったのが日本。ところが南の韓国系は、その事実を全く気付かない。これが現在にも続く南北対立の原因である。
 日本はこの対立関係を利用し、半島の安定化を諮るべきである。つまり南北統一など、日本の国益には百害あって一利なし。朝鮮半島を三分割すべきである。
(14/05/30)

 平壌で建設中の高層マンションが倒壊し、大勢の死者が発生。原因は手抜き工事らしい。こんなことは崩壊前のソ連では常時起こっていた。それに怒ったゴルバチョフが、ペレストロイカを始めたのである。しかしそれが仇となって、数年後にソ連崩壊となった。
 今回北がこの事態を公表したのは、ペレストロイカの後を行こうとしているのだろうか?それともこの事故も、張ソンテクとその一派の仕業と、プロパガンダを張ろうしているのだろうか?

(14/05/18)

 韓国検察が清海鎮海運実質オーナー逮捕に視野を広げてきました。韓国検察の動きは(日本も中国もロシアも同じだが)常に政局と絡んでいます。筆者は問題のユ財閥急成長の裏には、前政権との関係があったに違いないと睨んでいます。今回の動きは、パククネがイーミョンバクと縁を切り、独自路線を行こうとしている現れと考えています。
 さてその結果はどうなるでしょうか?イーは後半反日にシフトしたが、これはかれの経済政策が失敗して、支持率が低下したのを、反日でカバーしようとしただけ。対中国には一定の距離を持っていた。
 クネは始めから反日だったし、媚中主義的だった。更に今回の事故によって、支持率を低下させた。これを挽回するために、反日姿勢をより強め、中国傾斜をより鮮明にするだろう。しかしそれは危険な賭である。
(14/05/16)

 実はこれは日本では報道されませんでしたが、セウオル号事件の約2週間後の5月1日頃、竹島付近で韓国旅客船がエンジン故障で立ち往生という報道があります(中央日報)。事件は二つあって、一つはは香港製の中古品。もう一つもシンガポールか何処かの中古品。あの夜郎自大愛国新聞中央日報もあきれ果て「我が国は世界一の造船大国なのに、こんなちっぽけな船もつくれないのか!」と嘆いています。
 実はこれが現在の韓国経済モデルの実態なのです。昨年決算で日本の家電メーカーは韓国・中国にボロ負け。何ヶ月か前のワシントンポストに「日本は韓国モデルを学ぶべきだ」というコラムがありました。
 韓国経済モデルとは何か?それは資本回転率を極大化するために、製品の改良・イノベーションなど内部コストを極小化するということです。つまり、製品寿命を短くして買い換えサイクルを短くする。そのためには故障承知の安物を大量生産する。先進国からの中古品再利用も有効である。利益を産まない安全教育や独自研究開発・役に立たない自(韓)国民教育などにコストは使わない。設備は壊れる寸前まで使い切る(セウオル号がその代表)。
 さて日本にも韓国経済モデルに眼がくらんだ人間は沢山います。例えば大阪の橋した徹だとか、竹中平蔵とか、JR東海の葛西とか、アベシンゾーとかです。新自由主義経済学者はセウオル号事件をどう評価するのでしょうか?
(14/05/06)

 セウオル号事件の後も片づかないのに、今度はソウルでの地下鉄追突事故。これ週刊新潮などの反韓メデイアは大喜びで、あることないこと書き立てるだろう。パククネは何処までもついていないねえ。
 追突した車両は見る限り30年落ちの老朽車両。ろくにメンテナンスもしていなかったのだろう。第一、現代先進国で、首都地下鉄の追突事故などあり得ないのである(ニューヨークは判らないが)。これと云うのも前任のイーミョンバクが、サムスンと組んで輸出主導に奔り、国内インフラ整備を怠った所為。しかしクネは与党ハンナラ党の事実上のNO1としてイーを支えてきたのだから、責任の一半は免れない。いよいよ韓国高度成長のボロが出てきたようだ。願わくば、そのツケをこちらに廻さないで欲しいものだ。
(14/05/03)

 今からおおよそ64年前、朝鮮戦争が勃発し北朝鮮軍がソウルに迫ると、韓国大統領李承晩は、政府も市民も放り出して一人で逃げ出し、とうとう斉州島までやってきた。そこで日本亡命を打診したところ、日本側から断られ、マッカーサーからは戻って戦えと怒鳴られ、仕方なく斉州島に臨時政府を作ることになった。この間韓国軍は司令官不在となり、北朝鮮軍にやられっぱなし。この結果対北戦主導権はアメリカが握ることになり、韓国軍は只の下請けになった。李承晩のやったこと、その後の韓国軍や政府の混乱振りは、今回のセウオル号事件とそっくりなのである。
 数年前に、米韓両軍の合同指揮権を韓国に移行するという合意が結ばれた。これは在米韓国ロビーが、アメリカ議会に積極的に運動した結果だろう。ところが今回の訪韓でオバマは、「合同指揮権の韓国委譲は当分延期する」と表明。オバマ訪韓は4/25。セウオル号事故が起こってから10日近く経っている。それにも拘わらず、政府・官庁は混乱し、事件収束のメドは経っていない。これじゃあ、いざというときの指揮権など渡せない、というのが本音だろう。こんな混乱した政府に米軍指揮権を渡せば、米軍を無責任に良いように使われるだけ。他国の指揮下で米兵に犠牲が出れば、政府は持たなくなる。これも皆あの船長が乗客を見捨てたからだ。お陰で、韓国はオバマにまで見捨てられる事になった。*
 これは日本の集団的自衛権の適用範囲にも拘わってくる。朝鮮有事のとき、朝鮮半島に自衛隊を派遣する勇気のある政治家がいますか?
*東電福島第一原発事故で、当初東電本社は従業員の避難を考えた。ところがこれは現場から拒否され、更に総理大臣の菅が東電本社に乗り込むに及んで東電も諦めた。次ぎに崩壊した2号機に、自衛隊ヘリを使っての給水特攻作戦(現実的効果は殆ど考えられない)。これによって、アメリカ側は日本政府は本気だ、と判断して「トモダチ作戦」を発動。これによって、鳩山・小沢がぶち壊した日米関係が修復され、日米同盟再構築**のきっかけになったのである。
**これはもう少し複雑で、菅内閣後半に尖閣衝突事件が起こった。このときも内閣や民主党内でゴタゴタはあったが、とりあえず領土では譲らず、という姿勢を示したから、次の野田内閣でのヒラリー発言に結びついたのである。
(14/05/01)

 あれやこれやドタバタのあげく、オバマの訪日がやっと決まりました。しかしこれで全てが解決した訳でも、解決する見通しが出来た訳でもない。例えば、日米韓会談でも、パククネの強ばった表情、オバマのウンザリした表情を見れば顕か。一人はしゃいでいるのはアホのアベシンゾー君ただ一人。
 何故この会談が出来たかというと、直前に日本側が「村山談話を見直さない」と表明したからである。これにはアメリカ側からの、相当強いプッシュがあったと考えるべきである。それぞれの表情は別に、外交的には韓国の勝利、日本の敗北と見て取れる。
 さて次のラウンドは米中会談だが、これはこの様に簡単には行かない。最近注目されるのは、中韓両国によるEUへの接近攻勢である。ここでもこの二カ国は嘘八百を並べて、日本孤立化を図っている。ヨーロッパ人はアホだから、直ぐに騙されるのである。
(14/03/29)

 北朝鮮が「中国は敵だ!」キャンペーンを開始。日米韓首脳会談に先駆けた、中韓同盟強化に対する反発である。北朝鮮的には「敵(韓)の味方(中)は敵」と言うわけだ。この論法では、日本の敵(中)の敵(北)は味方となる。ここで北に何らかのシグナルを送れば、拉致問題は一挙に解決。余勢を駆って日朝枢軸まで持ち込めば、中韓同盟にくさびを打ち込める。日本の安全保障にとっての枢要は、常に朝鮮半島を分裂状態に持っていき、互いを戦わせることである。これは1300年来の鉄則だ。さてアベよ、どうする?
(14/03/24)

 朝鮮総連ビルの売却先が、2番札を入れた香川県の不動産業者に決定。これまで2回入札を繰り返したが、落札業者のどれもに誠意が見られなかったので、次点と随意契約に入ったと云うことで、これ自身公共事業の入札でもよくある光景だから問題はない。
 但し、この会社にもいずれ何処かに転売し、そこい朝鮮総連が又貸しするのではないか、という疑惑がある。これを防ぐには、この物件を東京都が買えば良かったのだ。東京都は金を持っているから、30億とか40億ぐらいはどうにでもなる。公共目的にしてしまえば、北朝鮮系企業は完全にシャットアウト出来る。尖閣列島より、自分の足下を固めるべきだった。何故こんな簡単なことに気が付かなかったのか?やっぱり、石原シンタローというのは頭が悪いのである。見ても判るでしょう、あの頭の悪そうな顔。
(14/03/14)

 昨日エジプトシナイ半島で、韓国人観光客が乗っていたバスが爆破されました。反韓ネトウヨには嬉しいニュースでしょう。数年前にもシナイで、韓国人を狙った同じ様な事件が起こっています。彼等は本当に観光客なんでしょうか?
 韓国にはキリスト教徒が多い(韓国は儒教国であるが、一面キリスト教国でもある)。彼等を対象にしたシナイ聖地巡礼ツアーが組まれているのかもしれない。それで、シナイに韓国人が多く来る。彼等が発するキムチ臭が、何事も清潔を第一とするアラブ人特にイスラム原理主義者を刺激してしまった、てなストーリーも考えられます。日本人も外国に行くときは歯を磨き、口臭を消すように努めましょう。特に餃子と沢庵とか発酵食品は禁物です。
 ソチ五輪で先進国の内、一人メダルから見放されているのが韓国。下手するとメダルは、女子フィギュア個人のキムヨナだけかも知れない。こんなことで4年後の韓国冬季五輪をやっていけるのか!?と、今頃パククネは怒り心頭だろう。どうでも良い話しだが。
(14/02/17)

 アメリカバージニア州が、地理教科書の日本海(東海)併記法案を可決したので、韓国世界は勝った買ったと大はしゃぎ。そもそもこの問題、イーミョンバクが韓国の文献に「東海」という記述があるから、国際表記もこれにせよ、という子供じみた要求から始まったもの。これというのも落ちた支持率を回復するのに、日帝を利用しようという、韓国人独特のせこい発想。ところが日本海を端から端まで探検し、その海岸線の地図を作ったのは日本人間宮林蔵と伊能忠敬である。その間韓国人は何をしていたかというと、日本海の端っこをネズミの様にウロチョロしていただけである。云うなら韓国の主張は、静岡県の住民が太平洋を駿河湾と呼べと言うような者である。だから韓国の主張は、国際的には全く認められていない。
 処がアメリカバージニア州は、韓国主張を半ば認めてしまった。これは同州の選挙民に韓国系が多いと言うこともあるが、バージニアという地域は南部でも特に保守的であることも大いに影響している。
 保守とは、ネズミが自分の巣を守る様に、汎世界的価値観より、地域や帰属社会エゴを優先するという立場である。韓国もまたそうだ。南部バージニアは、東部エスタブリッシュメントが支配するワシントンに反発する。要するに田舎もの・・・疎外されたもの・・・同士の、偏った不満が一致したようなものである。
(14/02/08)

 中国が安重根記念館を建てたので、アベや菅がお冠。さてこの安重根という人物、一体なにものか?中韓は愛国烈士、日本政府や右翼は只のテロリストと評価は分かれる。もう一つ山県有朋が送り込んだ刺客、つまり二重スパイ説がある。筆者は三番目の説に興味を持っている。
 日露戦争後、伊藤博文は憲法改正、イギリス的立憲君主制を考えた。その延長線上には将来の朝鮮独立(無論両斑他朝鮮封建勢力を撲滅した上だが)もある。これに反発したのが、山県ら長州陸軍閥。こんなことをやられれば、明治以来の陸軍統帥の基本・国家統治の根本が失われる。それはイカン、邪魔者は消せと言うわけで、刺客を探していたところ、適当なのが見つかった。それが安重根という訳だ。安は元々両斑出身。日本統治下では近代化政策がより強化されるから、彼等封建勢力は駆逐されるのみ。従って伊藤は階級の敵だ。安にしたって暗殺は愛国行動。お互い利害は一致する。
 もし伊藤構想が実現されておれば、日本は昭和デフレを乗り切り、大陸進出も不用となり、おそらく30年後の敗戦の憂き目を見なくて済んだろう。それどころか対ナチ独戦勝国として、国連安全保障国となり、今のように中国やアメリカにペコペコしなくてもよい、世界から尊敬される国になっていたはずである。
(14/01/21)

 ジョンウン肝いりのスキー場が、命令通り年内完成。但し見かけだけの完成で、本当に使い物になるかどうかは別問題。ある日突然ゲレンデが陥没するとか、リフトが電力不足で一向に動かないとか、動いても何処かが故障して直ぐ止まる(スイス製の中古品だから)とか、色々あるでしょう。しかし儒教に染まった独裁国家では、そこから努力して改良すると云うことはせず、帝王のメンツを守るために責任者を処罰し、人民に目隠しして何事もなかったようにするのです。
(13/12/31)

 今日、昼に某民間TVワイドショーを見ていたら、今北朝鮮で発売されている子供向けカレンダーが紹介されていた。ちょいと太めの男児と女児が、背中会わせに遊んでいる。誰が見ても、これがジョンウンとソルジュと言うことは判る。幼児段階から洗脳しようという訳だろう。
問題は両者の立ち位置である。どちらかというと、女児が大きめに一歩前、男児はその後ろにやや遠慮勝ちに描かれている。つまりこれは、現在の金家内での力関係を現している。ソルジュが家庭内の実権を握っていると云うことだ。危ないのは、ジョンウンの命である。
 他にジョンウンの指令・命令というものもあった。
1)庭には作物でなく芝生を植えよ。
2)新しい家にはガレージを設けよ。
3)米がなければ、肉を食べて食糧問題を解決せよ。
 皆さん、この浮き世離れした与太話しをなんと思いますか?解説者は、これは少年期をスイスに留学していたジョンウンの、西欧社会に対する憧れなどと、アホコメントを出していたが、西欧社会に憧れる人間が、何故いきなり非西欧的行動の典型である粛清をするのだ!論旨が一貫していない。ワタクシには、フランス革命のきっかけを作ったマリーアントワネットの言葉にしか思えなかった。ソルジュはアントワネット状態、ジョンウンはルイ16世状態。いずれ夫婦揃って、断頭台に登ることになるでしょう。それもそう遠い将来ではないかもしれない。更に日本の「桃太郎」絵本が北朝鮮に輸入されている、とワイドショーは述べている。これを「良いものは良いんです」とボケ解説をする評論家がいる。これなど、明らかに桃太郎(人民の味方)がジョンウン、鬼ヶ島に宝物(利権)を貯えた鬼(人民の敵)が張ソンタクの例えに決まってる。つまり「桃太郎」童話は、ジョンウン独裁を正当化するプロパガンダに使われているのである。
 それにも拘わらず日本の評論家は、相変わらずこれでジョンウン体制が確立し、北朝鮮は経済指向で進み、南北問題解決も近いと、現状維持的呑気な平和ボケ解説を繰り返している。まさか政府もそうではないことを祈る。
(13/12/24)

 連日の北朝鮮の話題。「他人のもめ事は蜜のアジ」という奴で、一向に飽きない。2/17金ジョンイル追悼大会にも、翌日の墓参にも血族(ジョンンチョル、ヨジョン、ギョンヒ)は現れなかった。追悼大会は国家行事だから、未だ要職についていない親族が雛壇に並ばないのは当然かもしれないが、墓参は金家の私的法事。本来なら、ジョンウンを中心にその後ろにジョンチョル・ヨジョン・(ギョンヒ)、一歩下がってその後ろにソルジュとなるはずだが、ここに現れたのは、血の繋がらないヨメのソルジュだけで、血族は現れていない。何よりも血筋を重んじる騎馬民族社会、親族内の序列を重んじる儒教社会で、これは異様である。
 何となくソルジュの顔に浮かぶ、してやったりと云った笑顔が気に懸かる。これは何を意味するのか?他の血族は既に粛清されてしまったので、ソルジュの金王朝乗っ取り作戦が成功したという意味か?そうなると、今後はジョンウンの命があぶない。数年後、ジョンウン急死、幼帝即位でソルジュが後見人として王国を牛耳るか、女帝として君臨するかのいずれか!
 しかしこれ騎馬民族王朝では当たり前。ソンタク粛清で血族団結はより強まった、とアホなことを云う評論家や専門家がいたが、彼等は農耕民族の感覚で騎馬民族を見ているのである。騎馬民族社会では、兄弟血族の結束など夢物語。権力を握るためとか、外敵から圧迫されている時は結束するが、それが済むと後は粛清の嵐。これはフン族でもモンゴルでもオスマントルコでも同じ。ジョンウンによる血族粛清は今から始まるのか、もう終わったのかかよく判らないが、無事では済まない。
(13/12/19)  

 張ソンタク処刑映像が外に流れてみんな吃驚しているが、先例はある。1944年秋ヒトラー暗殺計画が失敗し、関係者が一斉逮捕された。ヒトラーはこの処刑を映画に撮り、ナチ党幹部や軍幹部に見せた。吐きそうになるような凄惨な処刑だったらしい。機関銃なら未だましだ。

 金ジョンイル追悼式典には金家女3人組は姿を見せず、次の墓前参拝に現れたのはヨメのソルジュのみ。ソルジュのファッションは、洋装に高いヒールで、おまけに金日成バッジを付けていない。これは、こんな重要行事にはあり得ない。
 我々堕落した資本主義社会では、外出着はヨメが決める。「あなたあ、これ着て行っていいかしら」と云われて、ノーと言える勇気のある亭主はいない。今のジョンウン家もそれで、今やジョンウンは、完全にソルジュの尻に敷かれていると言ってよいだろう。何故か?ソルジュは昨年暮れに出産したと云われるが、子供が出来ると女は強くなる(ミキテイを見よ)。騎馬民族社会では、これが男の子なら、宮廷内でのヨメの地位はグンと上がる。もはやキョンヒやヨジョンなど、目ではないのだ。即天武后の再来だ。ジョンウン家は今や、我々と同じ資本主義的退廃生活を送ってるのである。
(13/12/18)

 連日の北朝鮮報道。先日張ソンタクに対する特別軍事法廷の判決概要が発表されました。その中にある反党行為や国家転覆計画・腐敗などは社会主義独裁国家の粛清劇では、常に使われる常套句で、いわば粛清理由の枕詞のようなもの。大した意味はない。意外につまらないことが本質をついていることがある。
 筆者が興味をもったのは、地下資源を売ったとか、不特定の女と交流し資本主義的生活を送ったとか、外国でバクチをやったとか、ポルノを見ていたとか、というマイナーな話し。ひょっとすると、これらは将来の粛清の予告ではあるまいか?バクチと言えば中国に亡命している長兄のジョンナム、ポルノと言えばシンガポールで馬鹿騒ぎをやっていた次兄のジョンンチョル。みんな無事ではないぞ、という脅しだ。
 その中で特に目を引いたのが不純異性交遊。実はこれ、ソンタクが中国のハニートラップに引っ掛かって、北の重要機密を漏らしたことを意味しているとも受け取れる。更に地下資源の問題だが、これは単純に鉄や金の様な資源か、或いは北の重要情報、又は軍やキム家の利権の事かも知れないのである。
 実際、ソンタクは中国資本導入による、北朝鮮北東部経済特区建設の窓口だった。中国側は、何らかの投資の見返りを要求してくる。ソンタクはそれに、軍部の利権の一部を当てようとしたのではあるまいか?これが軍部の怒りを買い、粛清された。
 しかしこの粛清劇は拙速だった。ある報道によると、中朝国境では、ソンタク処刑後一日あたりのトラック量が1/10に減ったと云われる。これはとりもなおさず、中国からの外貨獲得が大幅に減ることを意味する。外貨がなければ軍の近代化もあり得ない。無論スキー場の年内建設などあり得ない。従ってジョンウンのストレスはますます高まり、粛清の嵐は、高級官僚・軍人から農民・一般労働者まで及ぶだろう。下手すると朝鮮版文化大革命だ。
(13/12/17)

 近々ロッドマンが訪朝、A,猪木も来年訪朝すると云われる。行くのは勝手だが、例えば「アメリカは北朝鮮との友好を望んでいる」などと余計なことを云うのではないかというのが心配だ。ロッドマンなんてアホだから、ジョンウンに丸め込まれると、何を言い出すか判らない。猪木はついこの間ソンタクと会っている。もし猪木の国籍が北朝鮮に残っておれば、朝鮮人と見なされ、彼も逮捕処刑されるかも知れない。
(13/12/16)
 

 昨日逮捕されたと思ったら、たちまち処刑。北朝鮮張ソンタクのこと。ソンタク処刑で一番恥をかいたのが、アントニオ猪木。あれは一体何をしに行ったのだ?ソンタクヤバイという位の情報は入らなかったのか?
 みんな吃驚しているが、これぐらい、スターリン時代ソ連では当たり前。今のプーチンロシアでは、裁判なんて手間暇懸けず、邪魔者は消してしまう。
 判決に国家転覆罪というのがあったが、これも怪しい。本当に国家転覆計画があったとすると、彼の背後にそれなりの組織があったと云うことになり、これはジョンウン体制の信頼を失わせるものになる。だからあったとしても公表はしない。要するに金一族の不利益になることを、計画実行したと云うことに過ぎない。
 ジョンウン家族会議に、ソンタク情報を報告したと云われる76才の側近。彼も又、誰かに唆されて、それらしい情報をでっち上げたのである。そうしないと彼も粛清されるからである。では誰が唆したのか?筆者はヨメのソルジュとその一族と睨んでいるのである。深読みだがね。
 これで北朝鮮情勢はどうなるでしょうか?ソンタクという邪魔者がいなくなり、ジョンウン独裁体制が確立するので、決定が早くなり、改革開放が促進され、半島情勢は安定化に向かうという見方が多い。しかし、そう甘いものでしょうか?
 まずソンタクは対中利権を握っていた。これでソンタクも儲けただろうが、同時に中国でも儲けた連中が大勢いた筈だ。彼等はソンタクというパイプを失ったので、北朝鮮に対し疑心暗鬼。つまり一時的にせよ中国の対北投資は減少する。これは外資獲得を狙うジョンウンにとって痛手である。
 軍部はどうか?スキー場建設だのなんだのと、ジョンウンの道楽に軍隊が使われている。貴重な兵士が軍人本来の訓練ではなく、土木工事に使役され、本来軍備増強に使われるべき外貨が、ジョンウンの遊興に消費されている。これが軍部の不平不満を招かないはずがない。ソンタクを逮捕処刑したのは、国家保衛部(ナチで云えばSD相当の秘密組織)で人民軍ではない。
 批判者は権力独走に対するカウンターである。ジョンウンは自らこのカウンターを切って捨てた。これまでは問題があれば、敵対者の責任に押しつけておれば良かったが、これからは自らが責任を負わなくてはならなくなる。その結果は、果てしない粛清の連続だ。その内自分も粛清されるかも知れないのである。これが騎馬民族王朝の運命である。
(13/12/13)

 新たな韓国情報だが、ソンタク粛清を進言したのは側近だという。側近とは誰か?一つは9月に開かれた金家家族会議で、ジョンチョルが発言したという。しかしジョンンチョルは親族であって側近ではない。韓国も儒教国だから、言葉は厳格に使い分けるはずだ。
 一般に儒教国では、側近とは君主の側に遣え、君主に政策上のあれこれを進言出来る存在に限られる。それも客観的事実のみで自分自身の判断は許されない(判断は君主のみが行う)。つまり、親族が政策を進言する事などあり得ない。つまりジョンチョル」は側近ではないのだ。
 仮にジョンチョルを側近としても、彼自身の判断で進言など出来る筈がない。側近に進言を指示した誰かがいるのだ。それがヨメのソルジュというのが、筆者の見方である。

 イノセ報道と並んで毎日のテレビワイドショーを賑あわせるのが、北朝鮮粛清報道。しかしどの解説でも足らないのが、朝鮮民族は騎馬民族だという視点。特に北朝鮮は高句麗の末裔だから、騎馬民族度が高い。これを農耕民族である日本人の視点で見るものだから、どの解説もみなピント外れ*。多分政府筋も同じだろう。従ってあの国の未来予測も間違ってしまう。だからNSCなど作っても無駄だろう。
*「ソンタク逮捕を実行したのが兄のジョンチョルだから、兄弟が協力して権力を握ろうとしている」、などとアホな解説をしているのがいた。騎馬民族のトップ家族に兄弟愛などはない。あるのは食うか食われるかの死闘のみ。ジョンチョルがソンタクを逮捕し、仮に処刑したとしても、それはそうしなければ自分が処刑されるからだ。つまり一種の忠誠心テスト。その内ジョンチョルも行方不明になるだろう。これが騎馬民族なのだ。
(13/12/12)

 本日昼の某民放ワイドショー。話題は北朝鮮状勢。ゲストは防衛庁出身のピョンヤンウオッチャー。彼曰く、「ソンタク失脚をジョンウンに指示したのは・・・・非常に稀だが、奥さんの可能性もある」。なんだ、ワタクシの見方とそっくり、ひょっとしてパクリではないか。しかし、10何年後かのジョンウン暗殺、王国乗っ取り迄は見通していない。この見方のポイントは、ヨメは今妊娠中だが、産まれた子供が男か女かである。それによって、展開が変わってくる。
 なお、もう一人見逃してならない女がいる。それはジョンウン妹のキジョン。現在ジョンウン改革路線の旗振りをやっている。小姑がヨメをいじめるのは、ドラマの世界だけではない。いずれこれとヨメとの軋轢が顕在化するだろう。つまり北朝鮮版「女の戦い」。その時、ジョンウンは間に狭間ってウロウロするばかり。
(13/12/10)

 張ソンタク失権を北朝鮮が正式発表しました。世間ではこれを大きな政権交替事件だと、報道されていますが、見方を変えれば只の家庭争議・一族の遺産争いにしか見えなくもない。ポイントはオバの金キョンギとジョンウンヨメ。両者の葛藤、そしてヨメ方の陰謀が事件の本質ではあるまいか。
 北朝鮮当局は、解任理由として6項目を挙げているが、その内の分派活動や腐敗は、粛清劇の常套句で特に目新しいものではない。他の項目で特に目を引いたのは、不特定多数の女性関係・・・つまり不純異性交遊・・・である。その他の資本主義的退廃生活とか、麻薬の吸引とかはこれにとってつけたようなもの。筆者がこの粛清劇に女の臭いを感ずるのはこの点である。まず、失脚報道の数日前に、ヨメの金キョンギが中国から帰国している。この女何しに中国に行っていたのか?実態はソンタクとの夫婦生活がもはや破綻し、家庭内離婚をしていた。そこにソンタク粛清情報が入り、喜び勇んで帰国した。実はこれキョンギが仕組んだもので、亭主の浮気を甥のジョンウンに訴え、ナントカしろと要求したところ、とんでもない事になった、というお粗末。この結果キョンギも亭主の浮気をコントロール出来なかったということで、責任を問われるケースもある、という見方もある。
 では浮気位で粛清されなければならないのか?という疑問もある。しかしそんな呑気なことを云っているのは、農耕民族の日本人とか東南アジア系だけ。ユーラシア騎馬民族社会では、浮気が許されるのは国家の頂点にいる皇帝(NO1)だけ。NO2以下の臣下は許されないのである。その理由は騎馬民族が、血の純潔をことのほか重要視するからである。一般に騎馬民族社会では、馬群の内最も優秀な牡馬一頭(NO1)を残して、他は去勢される。その替わりNO1は他のメスと幾らでも交われる。この結果、最も優秀な血筋だけが残っていくのである。NO2以下が同じ様な事をすれば、血の純潔性は保たれず、馬群は滅びてしまう。だからNO2の浮気は、粛清の対象となる。実際にソンタクがそうだったかどうか判らないが、国民に説明しやすい理由ではある。
 一方ソンタク粛清で、ジョンウン政権下に彼の親族がいなくなってしまった。無論ジョンナム・ジョンチョルという兄はいるが、彼等は今や追放状態。これもユーラシア騎馬民族の伝統だが、家産は兄に、家督は末弟にというルールがある。長兄達は父からなにがしかの財産を受け取って、家を出ていき自立する。末弟は財産は貰えないが、替わりに父が持っていた権利を継承するというものである。その伝ではジョンウン即位は、騎馬民族の伝統に沿ったものである、と云える。しかし、現実を見ると、ジョンウンを支える直系親族がいなくなってしまったのである。
 一般に探偵小説では、事件の真犯人は、その事件で最も利益を得たもの、というセオリーがある。この粛清劇で誰が最も利益を得るか?。それはジョンウンのヨメとその親族である。ソンタクとキョンギを同時に粛清出来れば、ジョンウン周囲に邪魔者はいない。おまけにジョンウンは末っ子だ。末っ子と言うモノは、親から甘やかされて育っているから、どことなくなにかに頼ろうとする。それをこれまでは父方直系親族が支えてきたが、それがみんないなくなると、後はヨメ(とその親族)にすがるしかない。当にこれが付け目。斯くしてジョンウンはヨメ一族の虜となり、その云うことを聞かなくてはならなくなる。更にヨメが子を産むと、次のNO1となる。斯くしてヨメ親族はNO1の外戚となり、権力を壟断するようになる。実は世界史上、この例は数え切れないほどある。またまた更に、ヨメ或いは外戚がNO1を暗殺し、子をNO1に据えることによって、国家そのものを簒奪する事もしばしばある例なのである。
 今ジョンウンには子供がいる。筆者の説を敷衍すると、この子がある程度大きくなった時期・・・10数才か・・・、突如父親がみまかる・・・ヨメの暗殺に決まっている。後継者の子は未だ10数才になるかならぬだ。すると母親が「子供に任せられない」としゃしゃり出て、後見人として国政を壟断する。そして国家は混乱し、滅亡への道をひた走る。雌鳥鳴くとき国は滅ぶの格言どおりだ。
 と言うわけで、ジョンウンヨメは、可愛い顔をしているが、実はとんでもない悪女女狐なのだ。10年先を楽しみに見てみましょう。
(13/12/09)

 突然の張ソンタク失脚ニュース。理由は色々考えられます。1)ジョンウン政権内の反ソンタク派のクーデター。ジョンウンも彼等には逆らえなかった。2)もう30になったジョンウンが、五月蠅い叔父貴を粛清にかかった。3)ソンタクの利権体質があまり酷いので、これでは人民の不満を抑えきれないと、ジョンウンが判断した。
 ワタクシは2)説を採ります。騎馬民族社会では、政権が交替すると、旧勢力が粛清されるのは当たり前。特に新皇帝の兄弟・親族が狙い撃ちにされる。これはモンゴルやオスマントルコでも、新政権成立後に兄弟殺しは恒例だった。
 騎馬民族では牡馬は最も優れた一頭だけを残し、他は全部去勢された。生き残るのは一頭だけなのである。だから、ジョンウン即位後、ソンタクが後見人として残る事自体、筆者には不思議に思えたのである。今回ソンタクは処刑を免れたが、彼ももいずれ粛清され、後はジョンウン独裁体制になるだろう。来るべき者が来ただけである。但しそれが何時まで続くか、わからない。
(13/12/04)

 中国の防空識別圏問題、それ続いて発生した北朝鮮によるアメリカ人観光客拘束事件。これらは何か繋がっている気がします。それはバイデンの東アジア歴訪。順序が日本ー韓国ー中国。これが中・朝のカンに触った。順序が逆ではないか!中国にとっては東アジア最重要国中国を先に、北朝鮮にとっても同じ民族である韓国を日本の先にすべきではないか!
 しかし、元々のプランでは中ー韓ー日だったのだ。その順序をひっくり返したのは、中朝両国である。
 まず北朝鮮は、バイデン訪日に合わせてアメリカ人観光客を拘束した。これは米朝会談まで持っていくか、悪くとも今のジョンウン体制を認めさせる事が目的。
 中国は突然の防空識別圏を設定。この目的は日米両国を慌てさせ、両国間にくさびを打ち込むとともに、アメリカに尖閣問題を認めさせること。かつてケリーが訪中したとき、中国はステルス戦闘機の存在を見せつけた。但しこれは空港内を移動しただけ。その後飛んだらしいが、墜落してしまった。なお、今回の騒動で、中国はスクランブル映像を出しましたが、あれは完全な作り物。むしろ中国空軍のリクルート映像。米軍機が通過したので、慌てて何処かから引っぱり出したにすぎない。
 基本的にどちらも人質外交だが、火のない処に煙を立て、そこに注目させて置いて、相手の領土を奪う、これこそ騎馬民族の得意技。中国人も、朝鮮人も元を糺せば騎馬民族だと言うことを忘れてはならない。
 何となく両方とも夜店の提灯の感じがします。
(13/12/03)

 北朝鮮で掴まったアメリカ人は二人とも85才。北朝鮮の言うがママの供述をしている。やり口は、殆ど年寄り目当てのオレオレ詐欺と同じだ。始めから狙われていたんだよ。と言うことは、アメリカや韓国内にそういう組織があって、それにひっかっただけ。いい年してこのアホが!と思うが、モウロクするとそれも判らなくなるのだろう。皆さん気を付けましょう。そもそもこんなツアーを企画した会社に問題がある。今欧米に広がっているのが、北朝鮮ツアーだ。怖い者見たさツアーらしいが、ホントに怖い目に合うかもしれないのだ。後は自己責任の狙われツアー。こんな物を認可する政府の頭の中身が問題だ。
(13/11/30)

 突然現れた関東大震災での韓国人死者や、戦時中強制徴用工名簿。ホンモノかあ?捏造の疑いが大きい。第一に関東大震災の死者名簿なら、警察か憲兵隊にしかないはずで、それが何故韓国大使館から見つかるのか?日本に韓国大使館が設置されたのは、日韓関係が出来た1950年代以降。次ぎに徴用工だが、これは李承晩の命令で、朝鮮戦争中に作られたものというから、急ごしらえで内容の信憑性に乏しい。要するに捏造の可能性が高いと言うことだ。歴史事実の捏造は、儒教社会・騎馬民族社会に特有の現象である。
 そもそもこれらの資料が、キャロラインの大使信任式に合わせて、いきなり都合良く出てきたのが怪しい。古い話しを持ちだして、日米関係にくさびを打ち込むのが狙いだろう。背後に中国の画策も考えられる。
 韓国は現在の日米関係に、相当焦りを感じている。既にメデイアや学者、政府の一部は日韓関係改善を主張し始めている。日韓関係悪化は韓国経済特に地方経済や末端の中小企業に悪影響を及ぼしている。あの「中央日報」でさえ、日韓修復を言い出している。おそらく親会社のサムスンが、円安攻勢に危機感を感じているのだろう。それに気づかないのか、抵抗しているのは、大統領自身と大統領府、裁判所とネットだけ。朴氏はその姓からして、占い師の家系ではないか。大川隆法じゃないが、クネはその血を引いて、何処かからの霊言を聞いているのか。
(13/11/20)

 「ああ民栄え国滅ぶ・・・」とは、戦前の革命歌「昭和維新の唄」の一節である。福島汚染水問題でいきなりでてきたのが、韓国による日本産魚介類の輸入制限。東北6県はもとより、その他の地域でも汚染なしの証明書添付を義務づけるなど事実上の禁輸。これを、単純集団ヒステリーと見るか、狂気じみた反日行動と見るか、様々な見方はあるが、筆者はこれを反日行動というより、国内向けパフォーマンスと見ている。
 アベノミクス以来、円に対しウオン高になっている(ウオンはドルにヘッジしているから、円安ドル高になれば当たり前)。その結果、対日輸出は激減。特に酷いのは釜山地区で、対日輸出額が前年比で13%強の減。地元からは「このままじゃ食っていけない、ナントカせよ」と強い要求。かといって日本からの輸入を制限したり、高い関税を掛けるのはGAT違反だし、韓国もTPP参加を表明しているから、表向き出来ない。そこで思いついたのが福島の汚染水問題。これに責任を持っていこうというせこい作戦。
 これだけじゃなく、今の韓国はサムスン以外の企業倒産が相次いでいる。これはなにも円安ーウオン高の所為ばかりではなく、新しいモデルの開発や構造改革を怠った事と、中国企業の追い上げが激しかった所為だ、とは筆者の偏見ではなく、朝鮮日報の社説である。これはつい最近迄、日本企業・・・特に家電メーカー・・・が中韓企業に追い越されたプロセスと同じである。この中でサムスンの業績だけが突出して高い。それはサムスンが労働構成を変化させているからである。例えばソフト開発でも、給料が高くなった韓国人技術者はリストラして、インド人に振り向けたり外注シフトを高めたりする。又製品も中国や台湾での生産にシフトする。その結果がサムスンの高業績に繋がる。しかし、見方を変えればサムスン以外の韓国企業が、サムスンに食い散らかされていると言うことでもある。そして失業者が増大し、「サムスンへの就職希望者の長い列が出来る」とは、朝鮮日報の見解である。
 冒頭に挙げた如く、当に「ああサムスン栄え国滅ぶ」だ。
(13/10/29)

 韓国軍が竹島上陸演習をしましたが、今の韓国の反日行動は、歴史認識や慰安婦問題ではなく、完全に背後で中国に操られているのが実態。中国流遠交近攻策だ。それに韓国がうま々と載せられているだけの話しなのである。今から1300年前の三国時代末期。新羅は唐と組んで百済を滅ぼし、更に次は高句麗を滅ぼした。それ以後新羅は中国べったりになってしまった。朝鮮という国名も明からもらったものである。
 朴クネは慶尚道の出身。慶尚道は昔で云えば新羅。新羅は伝統的に反日親中である。1300年の恩讐か。
(13/10/25)

 例のアバールナントカ会社に興味深い情報。元モンゴル力士で、親族にモンゴル国会議員がいるのがオーナーという。これには朝青龍と旭鷲山の二人が居る。朝青龍は筆者が最初に挙げた関係者候補の一人。しかし彼には、50億も出して総連ビルを積極的に買い戻す理由が判らない。
 旭鷲山は怪しい。彼は創価学会員で、在日には学会員が多いから、そんなところで結びつく可能性がある。但し彼にも、50億を動かせる力があるだろうか?そこで出てくるのがモンゴル天然ガス開発プロジェクト。旭はこれに結構関わり合っている。その辺から、裏マネーが彼周辺に廻ってきているのではあるまいか?誰が出しているか知りませんが。
(13/10/24)

 今も定かではないのが、朝鮮総連本部ビルの行方。落札したアバールナントカ社の実態が未だ掴めない。北朝鮮系という噂もある。その可能性もあるが、果たして今の北朝鮮に、50億もの円を調達出来る資金力があるのだろうか?山の上のコンクリート錬り混ぜ用の水を、ガソリンがないから兵隊に運ばせているような国だ。無論、バックに中国の金持ちが居れば話しは別だが。
 アベノミクスを見越して、何処かのファンドが転売目的で食いついてきたのだろう。それこそ村上ファンドか?それともM資金絡みか?このファンド自身がダミーかもしれないが。
(13/10/23)

 朝鮮総連本部ビルを50億で落札したアバールナントカという会社、ネットで検索してみましたが出てきません。何者でしょうか?*何処かのダミーに間違いないはずだが、まさか村上義彰がそれだったりして。だったら背後にホリエモンや三木谷や、アジア中国マネーがいるかも。
*本日18時半頃念のため、2chを見てみると、モンゴル系企業という情報。ところが、19時過ぎにネットを見てみると、テレビ東京が同じ事を報道。要するに、これは2chをパクッテいるのだ。マスコミの堕落ここに極まれり。ま、テレビ東京など、パクリ以外に能のない会社だが。
さてこのモンゴル系企業。何処かの会社がモンゴルに仮登記している可能性もあるし、まさか朝青龍が日本進出を企てているのか?
(13/10/13)

 中国軍幹部の一人が「もう北朝鮮はお荷物だ」と発言。これは彼の私的発言か?何事も共産党の指導に従わなければならない国だから、共産党の公式見解と見られる。昨今の中韓接近の背景にはこれがあるのだ。中韓接近がやがて中韓連携、果ては中韓同盟に至れば、果たして北朝鮮はどうでるか?アメリカも東アジア戦略を組み直さざるを得なくなる。実はこれが日本にとってチャンス。
 今から1300年前の北東アジアでは、これとそっくりのことが起こっていた。当時の朝鮮半島は所謂三国時代で、北に高句麗という軍事強国があり、南は新羅・百済の2国に分かれていた。この内、高句麗・百済は日本と友好関係にあったが、新羅は5世紀以降敵対関係になっていた。この結果孤立感を深めた新羅は中国に救いを求めたが、中国は南北朝の混乱期で安定政権ができない。ところが7〜8世紀にかけて、隋・唐という統一王朝が出来ると、途端に新羅は唐と結んでまず百済を、次ぎに高句麗を滅ぼした。このとき日本は百済・高句麗と同盟して新羅と戦ったが、戦術が拙劣だったため、唐の大軍に敗れてしまった。
 今の東アジア情勢はこのときとそっくりなのである。まず中韓接近を諮る朴クネの出身は慶尚道でこれは新羅。対する野党の本拠全羅道は百済。そして北朝鮮は高句麗に相当する。現在韓国は、北の軍事力と日本の経済力に圧迫されている。
 だからこの際、日本は北朝鮮と結んで、中韓に圧力を加える事は戦略的合理性を有する。
(13/10/11)

 日韓貿易協定が揉めていますが、何故経産省は韓国向け日本産魚介類輸出にこだわるのでしょうか?東北地方の漁獲量は6万t、その内韓国向けは5000t。全体の1割にもならない。こんなもの止めて、他に販路を拡大すべきだ。その点で経産省や外務省が、韓国に輸出制限禁止を要請するのは、愚の骨頂。相手になめられるだけだ。今の政治家は喧嘩の仕方を知らないのだ。
(13/09/27)

今朝インターネットを開くと「反ヘイトスピーチ東京大行進(毎日新聞)」とある。大行進と言うからには、1万〜10万人位は来ると思うのが当たり前。処が昼前のNHKニュースウェブでは、たったの1000人。人口2000万の大都市東京で、1000人ポッキリでは、とても大行進とは云えない。毎日新聞はもはや、大と小の区別もできない程、知的レベルが下がったのか?
 そうと思える現象は多々ある。あの新聞の社会部や論説室は、もはや元全共闘とか朝鮮総連といったウジムシ連中に、乗っ取られてしまった可能性がある。このウジムシを排除しなければ、この新聞の再生は無いだろう。

 本日靖国神社に放火目的で侵入し逮捕された自称韓国人。公安に逮捕されたところを見ると、相当前からマークされていたことに間違いない。実態は北朝鮮系か?日本の公安をなめとったらあきまへんで。
(13/09/23)

 昨日の某民放WS。北朝鮮の近況を伝えるコーナー。山腹の道無き道を行軍する一群の兵士。見ると背中に大きな20lは入りそうな、ゴム製袋を背負っている。この中身は水。彼等は給水兵と呼ばれる兵種である。ジョンウン肝いりのスキー場を建設するためのコンクリート練り混ぜ用水を、山頂まで運んでいるのである。普通なら道路を造って給水車で運ぶとか、パイプラインを作って高圧圧送するとかするものだが、それに要する資材や燃料が・・・経済制裁の所為で・・・無くなって、それを補っているのが人力、即ち給水兵なのである。
 さてここで北朝鮮を嗤ってはならない。今から70年前、我が大日本帝国陸軍にも、これと同じ給水兵という兵種があった(恰好が同じだったから、北朝鮮がパクッタのかも知れない)。但し何処にでもと言うわけではなく、ビルマインパールとか、ニューギニア方面だけだろうが、やっぱりこんなことをやっておっては、戦争には勝てない、と思う8月15日である。
(13/08.14
)

従軍娼婦関係者の手記が見つかったと、毎日新聞は大騒ぎだ。しかし、これ筆者の見るところ、かつて読売が騒いだiPS細胞ニセ移植事件と同様、顕かな安物偽書事件。作者がこれを日本のマスコミの何処に売り込もうと値踏みしたところ、毎日が一番引っかかり易そうだ、と売り込んだのだろう。
 第一、遊女屋に男が出入りするわけがない。戦地慰安所はスパイを防止するために憲兵の管理下に置かれる。男の民間人、まして朝鮮人が雇われるわけがない。
 手記は全文ハングルだが、当時の朝鮮では漢字ハングル併用が当たり前。完全ハングルに統一されたのは、戦後の朴政権以降。1960年代までの韓国新聞は、漢字ハングル併用だったから、日本人中学生の筆者でも、読めなくても意味は理解できたのである。
(13/08/08)

 台湾で韓流タレントそっくり(に整形した)美人売春婦が逮捕された、と見るや、韓国は台湾売春組織を摘発。それだけでない。韓国・台湾では中国売春組織が摘発された。当に眼には眼をの世界である。これら各国は、アジア売春輸出三大国と云って良いだろう。
 さて、この売春トライアングルが欧米に進出していないわけがない。日本の従軍慰安婦を非難したNY州議員が、これら三国出身売春婦の御世話になっていないとはいえない。また、売春輸出は、これらアジア系三大国だけではない。90年代、ソ連・東欧崩壊後は、スラヴ系*1・ゲルマン系*2売春婦が世界中に溢れた。日本にも来たらしいがお目に掛かったことはない。彼女らの一部はアルバイトにスパイもやっていた。アンナ・チャップマンなど怪しいものだ。
*1ロシア人、ポーランド人、ウクライナ人、セルビア人等
*2(東)ドイツ人、チェコ人、クロアチア人等
(13/08/04)

 その後、某テレビWSで北朝鮮軍事パレードの様子を、より詳しく見ることが出来た。
1、通常兵器
 前に云った通り目新しいものはない。特に航空機が登場しなかった事が注目される。既に戦闘機用燃料が枯渇してしまった疑いもある。
2、ヘリコプター
 航空機の替わりにヘリコプターが参加したことが注目された。しかしこれ、アメリカ製で、ドイツ商社経由で購入したと云われる。だったらそのドイツ商社は、どういう名目でアメリカから購入したのか?実はこれ結構複雑な事情がある。第一次大戦中、ドイツは第三国経由で石油や食糧を輸入した。それに慌てたイギリスは国際海洋条約を改正して、輸出国から最終輸入国までの全経路の公開と、交戦国による自由な臨検を可能にする条約を、全連合国と結んだ。当時の海洋交易を実質的に支配していたのはイギリスだから、同盟国以外の各国は否応もなく、これに従わざるを得なくなった。そしてこの条約は今も生きていて、単に連合国(イギリス)が国連に、交戦国が国連指定国に替わっただけである。
 と言うことは、アメリカだってヘリコプターの最終輸入国が北朝鮮だ、ということを承知していたはず。それでなお承認を与えたのは、アメリカがこれが軍事転用が不可か、大したことはないと判断したことに他ならない。実際あのヘリは、農薬散布か測量用、軍事的には偵察がせいぜいで、とても攻撃能力はない。それどころか、歩兵用携帯式対空ミサイルや第二次大戦型高射機銃で十分撃墜出来る。仮にドイツ商社が軍事転用含みで転売したのなら、これは米独間の外交問題に発展する。
3、無人攻撃機
 ブルーに塗った無人攻撃機なるものが登場しましたが、あれはどう見ても模型かモックアップのレベル。将来こういうものも持ちたい、という意志表示だろう。但し幾ら持ちたくても人工衛星を持たなければ話しにならない。無人攻撃機はGPSによって位置を確認し、人工衛星経由で操作される。現在のGPSが皆アメリカのネットを経由する。アメリカがGPS電波を止めれば、他国は全く身動き出来ない。だから中国やインドが独自GPSネットワークを作りたがるのである。果たして、北朝鮮が独自GPSネットワークを構築出来るのか、それが何時のことなのか?何となく夢物語のような気がします。
4、謎の放射能部隊
 今回初めて登場したのが、胸に放射線マーク付きバッグを抱いた謎の部隊。色々観測が飛び交っていますが、正直云ってよく判らない。廃棄済みの原発から出てきた放射性物質を拡散するためのゲリラ部隊とも考えられるが、あんな風に胸に抱いていれば自分も被爆する。兵士はみんな20代の若者。5年も経てば全員癌で死亡だ。
(13/07/29)

 北朝鮮軍事パレード。あまり画像は詳しく見ていないので、はっきりしたことは言えないが、通常兵器に関しては殆ど更新されていないと思われる。戦車など相変わらず旧式のT-62が主力のようなので、戦力としては大したことはない。但し迎え撃つ韓国のK-1戦車もトラブル続きで、これも戦力になるかどうか疑わしい。第二次朝鮮戦争と言っても、玩具の兵隊の遊園地戦争ゴッコみたいなものだ。そんなものに日本が付き合う必要はない。
(13/07/28)

 報道によれば、アシアナ航空機事故に対し、韓国政府レベルで米当局への抗議が強化されているという。何故事故原因会社が籍を持つ国家が、相手国調査当局に抗議しなければならないのか?普通の国なら、相手国当局の調査に協力する、と言うのが当たり前。それが出来ない点にあの国の幼児性が現れてる。
 アシアナ及び韓国にとって明らかにされては困る事実があったのだろう。それが筆者が前から云っている、クルーが酒を呑んでいたり、エロビデオを見ていたりしていたという疑惑なのである。だって着陸34秒前に始めて高度不足に気が付いたなんて、それ以外の理由が考えられますか?
 もしこれが明らかになれば、アシアナ航空はアメリカだけでなく、中国や東南アジア諸国から着陸を拒否される。そうなればアシアナはお陀仏。それだけでなく、アシアナ利権をむさぼってきた韓国政治家やその他利権屋も同じ運命。朴クネだって例外ではない。此の事件は単なる航空事故ではなく、場合によっては韓国政治スキャンダルに発展する可能性あり、と睨んでいます。おそらくアシアナは昨年大統領選で、相当与党側に協力していたのではないか?それでも選挙結果は際どいものだった。ここでアシアナから何かが漏れれば、政権に火がつく。ただでさえ支持率低下に頭が痛い朴政権だ。ここでスキャンダルが面に出れば致命傷。これはイカン。何が何でも嘘をツケ!てなところでしょう。そうでなければ、韓国政府の慌て振りが説明出来ない。それとも今頃、この事件の原因を日本に持っていく方便でも、考えているのでしょうか?
(13/07/14)

 アシアナ機機長が今度は、激突34秒前に「まばゆい光を受けて前が見えなくなった」と証言。しかし前日は「着陸はオートコントロールにしていた」と云った筈ではなかったか?
 オートコントロールが本当なら、まばゆい光など関係無いはず。それでもオートコントロールが出来なかったとすれば、当初のデータ設定にミスがあったことになる。入力データの確認は、国際基準では正副機長のダブルチェックが必要な筈だが、アシアナではそれもやっていなかったのか?。「まばゆい光」が本当なら、管制塔や他の飛行機からも見えた筈だが、そういう情報は寄せられていない。
 そもそも、激突4秒前になって始めて、高度不足に気が付くなど、不注意も甚だしい。オートコントロールだと云って、計器のチェックを怠っていたのだろう。普通日本人なら、オートコントロールほど、計器チェックを綿密にするものだ。それこそ、みんなで酒を呑んでいたか、エロビデオでも見ていたか、のどちらかだ?自分のミスを他人に転嫁する、それも出来なければオカルト仕立てにする。これがあの大韓帝国国民の特徴だ。これに共通するのが、例の霊感商法。
 なお、霊感商法を編み出した統一教会の文鮮明は、イーミョンバクの有力なスポンサーだった。イーとサムスンと統一教会との関係。そして、日本に於ける文のエージェントが中曽根康弘。アベ晋三の背景に統一教会を感じるのは、ワタクシだけでしょうか?
 この度大阪市が浪速区の元市有地に、韓流イベントサイトを誘致すると発表。飛田にも近く、元々ややこしい土地だったから、似合っていると云えばそうなのだが、ここが将来統一教会や霊感商法拡大の、国内一大拠点になったらどうするのだ!?オウムもやってくる可能性大。そうなったら、橋したや維新はどう責任を執るのだ?!維新(自民)が韓国民団と深い仲にあったのは誰でも知っている。大阪韓国化作戦か!
(13/07/11) 

 アシアナ航空機、サンフランシスコ不時着事故について、段々と実体が明らかになってきました。まず、クルーの誰も高度計始め計器チェックをしていなかった。高度不足に気づいたのが不時着4秒前。機首上昇がその1.5秒前。こんな馬鹿なことが信じられますか?
 ワタクシはこの事故の前、コックピットでみんな酒を飲んでいたり、エロビデオを観ていたのではないかと疑っています(韓国機だからあり得ますねえ)。そうでなければ、あんなブザマな真似は出来ない筈だから。
 それと笑わすのが、アシアナ社長の「全ての責任は機長にある」という自己保身声明。その機長を採用し、任用したのは誰だ?アホタレ!日本でも・・・例えばJR西日本のように・・・こういうことを云うバカタレはいます。しかし、面斬っては云わないものだ。
 社長にあんな事を言われたら、アシアナのパイロット達はどう思うのでしょうか?一度聞いてみたいものだ。
(13/07/10)

 新大久保での嫌韓派vs反嫌韓派の衝突。原因となったのは新大久保コリア商店街。しかし、新大久保には元々コリア街などなかった。バブルで昔からの住人が追い出され、その後のバブル崩壊で地価が低迷。煽りで家賃が下落。リーマンショック後の円高を目当てにやってきた韓国人が住み着いた新コリア街で、戦前からある大阪鶴橋とは、性格が異なる。鶴橋コリア街の在日は北朝鮮系が多いが、新大久保は韓国系。韓国系と云っても一枚岩ではない。元々日本にいた在日2〜4世を中心とする”旧コリアン”と、バブル期以降ビジネス目的でやってきた”新コリアン”の2種類がある。彼等は商売の縄張りを巡っての対立がある。新大久保コリアンは新コリアン。今回新大久保で騒いだ連中の中にこれと対立する旧コリアンがいても不思議ではない。だからこの騒ぎの背景は、結構複雑なのである。
(13/06/18)

 北朝鮮(高句麗)がいきなり米朝対話を提案したのを、来る22日に予定されている中韓(新羅)会談を妨害するためだ、という見方がある。それはそうかもしれません。「敵の敵は味方」「敵の味方は敵」というのが騎馬民族の習性。騎馬民族というものは、敵が何か行動を起こせば、必ずその逆方向の行動を採って、敵を牽制する。この線で考えると、米朝(高句麗)会談というのは、中韓(新羅)連携を妨害する心理戦。そして騎馬民族が最も得意とするのは、この種の心理戦なのです。相手に少しでも不安感・疑心を生じさせれば、それで目的は達成される。だから北朝鮮(高句麗)は、米朝会談が実現出来るなどこれっぽっちも思っていない。
 だから日本もこれを見習わなければならない。飯島訪朝が中韓(新羅)連携妨害工作だったとしたら、それはそれなりに意味はあるが、その後何ら展開もない処を見ると、やっぱりただの思いつきだったのだ*。半島情勢は非常に複雑です。単に南北問題、核問題と言った単純なカテゴリーで斬って捨ててはならない。そこで一番問題になるのは、日本人の農耕民族性。農耕民族とくに稲作農耕民というのは、筋に五月蠅い。これは優れた種苗を残すということもあるだろうが、水の流れの維持に関連するかも知れない。例えば、飯島訪朝で飯島がどんな内命を得たのか、どんな話しをしたのかさっぱり判らない。それを良いことに、政治家やマスコミの中に、直ぐにこれは筋が通らない、と足を引っ張る連中がでてくる。そしてこれまでの工作が全てオジャンと言うことは、日本の外交史にウンザリするほどある。
 騎馬民族は常に外交を意識する。一方農耕民族が心がけるのは、土地の水回りと稲の作柄だ。まあ、この違いかね。
(13/06/18)

 新大久保の嫌韓デモがとうとう乱闘騒ぎになって、嫌韓・反嫌韓双方から8人の逮捕者。それでもトルコやギリシアのデモに比べりゃ大したことはない。反嫌韓派の背後に北朝鮮がいるのは明らかだが、実は嫌韓派のなかにも在日がいたりして、あの世界はなかなか複雑なのである。日本の右翼の6割は在日だ、という説がある位だ。日本最右翼のアベだって、先祖を辿れば朝鮮人にいくだろう。あの面相、あの早口なんか血は争えぬ、という感がする。
(13/06/17)

韓国女性少子化担当相が,10万人売春婦輸出計画を暴露という記事があったが早速消えてしまいました。
(13/05/30) 

 風俗利用発言で橋したがケチョンケチョンにやられているが、これこそアメリカ=ユダヤ流ペテンの典型。元をと言えば、今から10年位前、沖縄で米兵による婦女レイプ事件があった。このとき、アメリカの太平洋軍の副司令官か誰かが「プロを相手にすればよい」と発言。日本側が強く反発して、この副司令官はクビになった。
 筆者は橋したが「飛田風俗営業組合」の顧問弁護士だから、飛田の営業拡大に協力しよう・・・当然自分の売り上げ増に結びつく・・・と思って云ったとばかり思っていた。鳩山内閣で普天間問題が揉めたとき、府知事だった橋したがいきなり米軍基地の大阪誘致を言い出した。一体何を言い出すかと思っていたが、腹の中にはこれがあったのだ、納得。ところがそれが、とんだ方向に飛び火してしまった。なんでも金儲けだけ考えてはダメ、という教訓。
 さて筆者が興味を持つのは、今米軍が駐屯している国、イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン・サウジアラビア・トルクメスタンなどでは、どうしているのでしょうか?この中にはイスラム国家もある。イスラムは売春を認めていない。ではどうするか?当然外国から輸入するでしょう。ウクライナか?ロシアか?それとも韓国か?それで日本を非難出来る資格があるでしょうか?まさかプロテスタント的禁欲主義ではあるまい。
 アメリカ人は女性の権利を云々するが、それではイラク・アフガニスタンで殺されたン10万人の人権はどうなるのか。その中にはアメリカ人を始め文明人と称する白人によるレイプ殺人も少なからず含まれる筈である。これを棚に上げて古くさい傷をあれこれあげつらうのを恥知らずという。
(13/05/25)

 本日は、どのチャンネルを廻しても飯島訪朝問題ばかり。当たり前だが今の時点で飯島如きが訪朝しても、拉致問題が解決するわけがない。せいぜい法外な身代金を要求されて、何人かの身元が知れるだけ。一旦これを渡すと、後から後から金をせびりに来る。ヤクザと同じだが、これが騎馬民族の習性。ローマ帝国をしゃぶり尽くしたフン族と同じだ。アベも飯島も石破も、ローマ帝国滅亡史を勉強しているのかね。
 そもそもは、かつてクワラルンプール事件で、当時の福田内閣が、「一人の人間の命は地球より重い」など訳の判らないことをいって、過激派犯人を釈放した事が原因である。おそらく大枚の現金をテロリストに渡しただろう。これで、日本とマレーシアとの関係がギクシャクしてしまった。おまけに、テロリストに日本は脅せば幾らでも金を出すという、誤ったメッセージを与えてしまった。その後世界で反イスラエル過激派が生き延びたのは、この所為だろう。その福田の子分がコイズミで、その又弟分がアベというわけだ。根性と外交センスが無いのは福田赳夫以来の遺伝だ。
 忘れてならないのは、朝鮮民族はツングース系騎馬遊牧民族と言うことだ。その中でも北朝鮮は祖先の高句麗系騎馬民族の特性を未だ残している。騎馬民族は、敵に回すと、これほど厄介な奴もいないが、一旦味方に付けると、これほど頼りになる相棒もない。犠牲を省みず戦うのである。ハンニバルがローマに攻め込んだとき、カルタゴ軍の主力はヌビア騎兵の傭兵だった。そして彼等は最期までハンニバルを裏切らなかった。途中で帰っちゃったがそれは契約が切れたため。アベも北朝鮮にペコペコするだけが能じゃない。これを利用するような発想転換が必要。中韓同盟を潰すため*には日朝枢軸が必要。そのためには拉致問題を解決しなくてはならない。しかし簡単にはいかない。犠牲が必要だ。北は何処まで犠牲を出せるのか、てな話しまでいけば、アベも政治家として合格。とても無理でしょう。
*そもそもの原因はパククネの米議会演説。あんな事をやられては、日本も黙ってはいられない。
(13/05/20)


 例の放言男西村慎吾が「日本にいる韓国女はみな売春婦だ」とやらかして維新をクビになる騒ぎ。しかしこの噂、ネット世界では常識。一説ではアメリカ3万人、日本5万人。オーストラリアの5千人韓国人売春婦は濠政府が確認している。人口、GDP、韓国からの距離などから推定すると上記の数字になるのか。維新議員は皆SNSをやっているからこの数字は知っているはずだ。それを棚に上げて、西村トカゲの尻尾斬りとは面妖。これを偽善という。
 筆者は橋したや西村は大嫌いだが、発言内容は別問題。両者発言に対し、国内与野党や各種団体、マスコミは一斉にブーイング。アメリカやヨーロッパ議会までこれに倣う。しかし彼等にこの二人を批判する資格があるだろうか?彼等だって韓国人国際売春婦の存在は知っていたはず・・・最近警視庁が都内で韓国人売春組織を摘発した・・・、何故黙っているのだ。それどころか、彼女らのお世話になった国内外の有名人・権力者も少なくないはずだ。特に朝日毎日はどうか?そのまんまなど大変怪しい。前大戦でドイツは、ポーランド人、ロシア人、ウクライナ人、ジプシー女性を戦場に慰安婦として大量供給した。これはドイツだけでなくイギリス人もフランス人もイタリア人も皆やっていたのである。ジョン・レノン制作の「僕たちの戦争」といマイナー映画がある。ここでもきっちり、アフリカの英軍基地での慰安所が描かれている。今の大阪空港と阪急蛍池駅の中間にホテル街がある。これは大阪空港が米軍基地だった時代、米兵相手のフーゾク街。いわゆるパンパン横丁の名残。筆者は当時伊丹に住んでいたから、よく判る。たまに飛行場の反対側に行くと、伊丹とは違う異様な風景だった。アメリカ人はしっかり外地では、消費していたのだ。それをしらばっくれて、日本人を批判するアメリカ人やヨーロッパ人こそ醜い偽善の塊。韓国軍はベトナム戦争ではどうしていたのか?韓国政府が供給していたはずだ。そして韓国慰安婦供給の元締めこそ、現大統領の父親朴チョンヒ。さぞかし娘は本望だろう。
 オーストラリア政府が国内韓国人売春婦の数を発表した後、中央日報(サムスンのプロパガンダ紙)が「残念ながらこれは我が国の恥ずべき伝統文化だ」と本音を吐露している。いや、サムスン・現代が行くところ、アジア・アフリカ諸国首脳に、これら韓国人特殊職業婦人が提供されているのだ。六本木ヒルズモリタワー最上階ラウンジにたむろする職業不詳の美女達。彼女たちは何しに日本にやってきたのか?
 西村発言はいささか乱暴だったかもしれないが、その通りなのである。それを批判する議員やマスコミなど、自分にやましいところがあるのではないか?本当のことは劇薬だ。劇薬に耐え抜かなくては、傷は完治しない。
(13/05/19)

【飯島北朝鮮訪朝問題の続き】
 日本人は朝鮮人は皆同じ、古くからの統一国家と錯覚しているのが多いだろう。実は北と南とでは全く違う。北はかつての高句麗、南は新羅・百済。両者の境界は何故か現在の軍事境界線とほぼ一致しているのだ。
 両者は常に激しく対立していた。単に北(高句麗)と南(新羅・百済)の対立だけでなく、南でも対立抗争を繰り返していたのである。これが現在の韓国内地域対立の原因になっている。
 さて、日本との関係だが、実は古代・中世では高句麗・百済は親日だった。逆に強硬反日は新羅。近世朝鮮を支配していた李氏も新羅系。パククネの本貫は慶尚道。ここはかつての新羅。反日はDNAに刷り込まれている。日本と上手く行くわけがない。又幾ら南北統一といっても、古代からの南北対立があるから無意味。仮に形式上の統一が為されても、たちまち地域間対立が再発し、再分裂。だから北は南との平和的統一などこれっぽっちも望んでいない。やるなら、軍事統一のみだ。
 私がヒョットして日朝枢軸があり得るか、と云うのは以上の歴史的観点からである。これが実現出来れば中韓同盟にくさびを打ち込める。その障害になるのが拉致問題。アベ君、そこまで見通して飯島を送ったのなら、誉めてとらすが、どうも思いつき要素が強そうだ。これじゃ、相手の手管に呑み込まれる。
(13/05/18)

 飯島極秘訪朝が実は極秘じゃなくて、全部北朝鮮からバラされてしまって、アベは大恥。アメリカ・韓国からも、今後の半島問題処理を巡る日米韓同盟を乱すものと非難されるし、国内でも野党だけでなく与党からも批判殺到。ああいう騎馬民族を相手にするときは、農耕民のムラ社会論理は通用しないことを肝に銘ずるべきである。これは対中外交でも同じ。
 さて、米韓は日本外交を非難するが、では本人達はどうか?パククネは就任早々の訪米と議会演説で、半島問題については、韓米中対話を中心に据えるべきと堂々と表明。これに対しアメリカは何も反応していない。反応しないということは、クネの言い分を内心受け入れていると思われても仕方がない。
 この枠組みでは拉致問題が置いてけぼりされるのは顕か。これではアベも黙って入られない。そしてこれは拉致問題だけではなく、竹島・尖閣等(沖縄・対馬もこれに含められる可能性がある)領土問題にも影響する。韓国がそうくるなら、日朝枢軸*だってあり得るのだ、ということを見せつけた方がよいかもしれない。但しアベにそこまでの度胸あってのこと。ただの思いつきなら、国際恥さらしだ。高市・橋した発言を含めると、内閣支持率は10ポイントぐらいマイナス。
*馬鹿馬鹿しいと思うでしょうが、キム一族とその周辺特権階級を一掃し、本当の民主主義国家になればあり得る話しなのだ。南北統一などモノ知らずの幻想だよ。日本はその方向に向けて外交努力を傾注すべきである。
(13/05/17)

 アベの密命?を受けて飯島が北朝鮮極秘訪問。これをアメリカに事前通告しなかったというので、ワシントンはご立腹。さてこの話し、実態はどうなんでしょうか?パククネが訪米して盛んにブチ挙げるのが、半島問題の米中韓三者協議。要するに日露、特に日本は外してこの三者だけで問題を解決しようと言うわけ、それに対し、米中韓だけでやるなら、日朝直接交渉或いは日朝露三者協議もあるぞという当てつけか。アベが他国に先駆けてロシアを訪問した狙いはここにあったのか?
 もう一つは、参院選に向けてここで一つ何かホームランが欲しい。師匠のコイズミ電撃訪朝にあやかって、でかいことをやってみようという算段か。しかしこういうのは大概失敗する。誰がけしかけたのでしょうか?
(13/05/16) 

 ジョンウンが交通事故に遭った、と言うが、これは顕かな反ジョンウンテロである。今北朝鮮内部に深刻な”内部矛盾”が生じていると見るべきである。テロの首謀者は誰か?それはアメリカや韓国は把握しているはずだが、我が日本ではどうか?
 かつて第二次大戦末期、ドイツ国内で反ナチクーデターが生じたが、英米がこれを無視し・・・裏切り・・・たため、クーデターは失敗。首謀者の殆どは捉えられて処刑された。アメリカは、自分の利益を優先して、又その愚を繰り返すのか?
(13/05/09)

 アベが大勢の財界人を引き連れてロシアプーチン詣で。まさか小沢一郎訪中団の向こうを張った訳でもあるまい。グリム的にいうと、何だか赤ずきんちゃんのお使いのようだ。いや赤ずきんならぬアベずきんか。森の向こうのプーチナ婆ちゃんは果たして熊かオオカミか?どっちにしても、お人好しの羊や三匹の子豚でないことは間違いない。
 シベリア天然ガスを材料に北方4島を買い戻そうという算段か?相手はそんなアマちゃんではないよ。結構高い買い物につきそうだ。
(13/04/29)

 今日ある本を見ていると、ムスダンと言うのはありました。これは旧ソ連製のSSN6ミサイルを北朝鮮が改造したもので、おそらく12基以上は保有しているはずです。SSN6のカタログ性能は既に明らかなので、現在マスコミに公表されているデータは当てずっぽうではありません。マニアならとっくにご存じでしょう。ロシアの戦略ミサイルの中心は既にSSN8に変わっており、SSN6自身既に旧式。ロシアも現在製造しているかどうか判りません。それとろくな人工衛星も持たずに戦略ミサイルなど、どう使うのでしょうか?慣性飛行だけで目標に命中させることなど出来ない。核爆弾なら別に構わない、という考えもある。又、どこに命中するか判らないから余計危ない、という説もある。しかし核を使えば、その時は北朝鮮は終わりだ。どっちに転んでもリスキーな話しだ。
(13/04/29)

 韓国系米国人が北朝鮮に掴まって、北はこれを死刑にするぞ、と脅している。しかし本当に処刑はしない。考えられるストーリーは次の2種類です。
1、死刑もあるぞ、と云いつつ有期刑で済まし、なにかの機会に恩赦か何かで密かに釈放。第三国経由で帰国。但し再入国のときは遠慮なく殺る。裏でアメリカとの何らかの取引がある。もしアメリカが取引に応じなければ永遠に強制収容所住まい。
2、とりあえず死刑判決を下す。これは国内向けパフォーマンス。その後アメリカと取引して、取引が成立すれば恩赦で釈放。後は1、と同じ。

 と言うことで、このアメリカ人が本当に処刑される可能性は殆どない。にもかかわらずこういうことをやるのは、今のアメリカ政局が民主党vs共和党に分裂し、激しく対立しているため、それを見越して揺さぶりをかけているのである。しかし、もしやってしまったら、せっかく分裂しているアメリカ世論が一致し、全力で北朝鮮に襲いかかってくる可能性がある。これはかつての日本の真珠湾攻撃後、9.11事件後のアメリカの対応を見れば顕かである。さてその時、頼りにしている中国・ロシアは助けてくれるでしょうか?とんでもない。彼等は口先だけで何もせず、日和見を決め込むでしょう。2001年イラク戦争開始の時、彼等はなにをしたでしょうか?何もせずに横を向いていただけです。
 なお、この様な人質外交は今に始まったことではなく、古くはフン族やモンゴルなどユーラシア北方騎馬遊牧民族の特徴です。3年前の尖閣衝突事件の時、中国はいきなりフジタ社員を拘束してしまった。それにうろたえた管民主党政権は、いきなり細野を派遣してなにやら交渉した*。これが騎馬民族のやり方です**。日本人を含め、現代人は騎馬民族の戦法についてあまりにも無知でナイーブです。もっと勉強するように。
*その内容・結果は一切公表されていないが、結果民主党政権の支持率が著しく低下してしまった。そのため、中国は交渉する相手を失ってしまった。これは失敗例です。
**日本人の多くは中国人を農耕民族と思っているはずです。これは間違いです。現代中国人の大多数を占めるのは漢族ですが、漢族自身元々の漢族ではない。三国時代から南北朝時代の数100年間に元来の漢族は殆ど絶滅し、大部分は北方・西方からの騎馬民族に取って代わられたと言うのが、現在の主流学説です。この騎馬民族もその後農耕民族化する。しかしなにかの拍子に古い騎馬民族のDNAが目覚める。現在のような国威発揚期は特にそうでしょう。
(13/04/28)

 毎日の様に繰り返される北朝鮮ミサイル配備強化と国際社会への脅し、一体何時まで続くのか、とアホマスコミはため息報道。こんなもの米韓軍事演習が終わるまで続きますよ。そんなこと当たり前でしょ。外務省も防衛省も自民党も、そしてマスコミもミーンナ知っているのだ。それにも拘わらず、あの国は何故判らないのだあー!と嘆き節。ところが実際ワタクシのような一般ピープルもみんなお見通し。こんなの下手な旅役者以下のヤラセだよ。その下手役者を演じているのがさしずめウスノロの石破というところか。
(13/04/22)

 今日4/10は北朝鮮ミサイル発射予定日。既にムスダン4〜5基や、 ノドンや他のミサイルも続々確認されているらしい。ではこれらのミサイルは一体全体これまで何処に隠れていたのでしょうか?私の云ったとおり普段はトンネルの中に隠れているのかも知れません。
(13/04/10)

【ムスダンの謎】



 これが今注目の北朝鮮長距離弾道ミサイルムスダンです。これにはなお謎があります。筆者は以前から次のような疑問を抱いていた。
1)ホンモノか?
 当初から模型じゃないか、という疑惑があったが(今でもゼロではないと思う)、その後そんな噂も消え、アメリカもホンモノ視しているようだ。何処かから別の情報が入ったのだろう。
2)どうやって発射するのだ?
 写真を見るとおりロシア式トレーラー搭載の移動式発射台を使用している。そこで西側は、移動式だから衛星による捕捉は難しいと判断しているようだ。ロシアの場合はシベリアという広い領域で、しかもタイガという自然の電波吸収材下で移動するから、確かに捕捉は難しい。しかし、北朝鮮はロシアに比べ遙かに狭いし、国土の殆どは山岳地帯だ。しかも永年の伐採で山には樹木が殆どなく、禿げ山だらけ(ウソと思うならグーグルアースで除いてみればよい)。だから道路上を移動しなくてはならないのだが、北朝鮮にこんな大型トレーラーが移動出来るような道路があるのでしょうか?
 対米韓戦となれば北朝鮮の最終手段は、敵を内陸に誘い込んでのゲリラ戦法。その時は機動力に優勢な米韓軍を迎え撃つために、道路はわざと貧弱にしておくはずだ。
3)しかし方法はある。
 山岳地帯という地形上の不利を有利に変える方法として、トンネル退避法というのがある。これはトンネルを掘って、平時はその中に格納しておき、戦時のみそれを引き出して発射する方法である。実はこれは第二次大戦末期にドイツ軍が使った戦法である。ドイツ軍はV1ロケットやV2ロケット、列車砲をこの方法でトンネルに退避・使用した。これは連合軍の爆撃を避けるためである。
4)問題
 トンネル退避法なら米韓軍の攻撃をかわすことは出来ると思われるが、それなら何故あんなでかいトレーラーが必要なのか?列車搭載なら遙かに簡便な施設で構わない。この様に北朝鮮のやることは、常識で考えれば矛盾だらけなのである。この矛盾性格はどこからきたのでしょうか?直ぐに結論を求める騎馬民族の特性か?直ぐ火病になる朝鮮民族の性格か?はたまた永年の独裁政治による官僚化の末路か?
(13/04/08)

 最近マスコミを賑わすのが北朝鮮による日本・米本土ミサイル攻撃。ターゲットは沖縄やグアムの米軍基地。しかし、ろくな人工衛星も持たないでそんなピンポイント攻撃が出来るのでしょうか?出来るとすればどうやってやるのか、教えて貰いたい位だ。
 無論核攻撃はピンポイントではなく面的破壊を狙うから、命中精度などどうでも良いという考えもあるが、軌道管制精度が悪いと、ミサイルが何処へ跳んでいくか判らない、というリスクもある。
(13/04/04)

 北朝鮮の攻撃に対する報復として、北朝鮮国内にあるキム親子の銅像を巡航ミサイルで破壊するという案。何となく、戦争としては低レベルの感あり。せっかく高いミサイルを使うのだから、もっと効果的なやり方があっても良さそうだ。
 と言うことは、韓国は北朝鮮の重要戦略施設の場所を把握出来ていないということで、とりもなおさず北朝鮮戦略施設の地下化が完了していることに他ならない。最近の北朝鮮の強気の背景には、こういうこともあるのかもしれない。いざ開戦となると手こずりますよー。頭の悪いアベちゃん、成蹊しかいけなかったアベちゃん判っていますかねー?
(13/03/25)

 WBC予選リーグで韓国がまさかの予選落ち。原因は慢心と油断。これがチームの不和を産み、ミスプレーを誘発する。何を採っても世界一の筈の韓国よ、何処へ行った?どうせ行く先は世界のゴミ箱か。
 それにしても政権発足1週間経っても決まらない韓国閣僚。普通は主要閣僚を予め決めておいて大統領選(又は総選挙)に臨むものだが、朝鮮民族はそういうことをしないのだ。まずトップを決めて、後はそれから考える。何となく「手術をしてから考えるフランス人の医者」という言葉を思い出しました。
(13/03/06)

 3.1独立節を期に俄に高まる韓国での日本製品不買運動。但しこれは自営業者団体だけ。心はどうもここにあらず、俄の円安で日本製品の価格が急落、韓国製品が売れなくなったため商売が出来なくなったというのが本音だろう。誰だって質が良くて欲しいと思っていた商品の値段が下がれば、それに飛びつくのは当たり前。これは一般消費財だけでなく、工業製品でも機械部品でも工業原料でも皆同じ。こういう業界を支えて来たのが自営業者だ。これまでのイー政権はサムスンや現代など財閥系完成品企業だけ保護して、末端自営業者は無視してきた。その矛盾がこのところの円安で噴き出してきたのだ。
 しかしこれは日本のアベノミックスでも同じ事が起こる恐れがある。用心用心。
(13/03/02)

 本日三月一日は1919年の朝鮮3.01独立記念日らしい。この日に朝鮮人民ン10万人が朝鮮独立を叫んで立ち上がったらしいが、本当はどうか?そもそも独立が朝鮮人民の願いなら、独立運動が何故この日だけで終わったのか?武力で鎮圧したからだ。当たり前だが、当時どの国でも植民地で暴動が起これば武力で鎮圧する。しかし日本が使った武力は警察と憲兵ぐらいで、大規模実戦兵力は使っていない。
 ベトナムでもアルジェリアでも、一旦独立運動が始まれば、徹底的な独立戦争となる。しかし韓国ではどうか?この騒ぎから1945年アメリカから独立を与えられるまで、独立運動などは起こっていない。朝鮮人民は両斑の強奪搾取より、日本の法治支配を選んだのではないか?
(13/03/01) 

 韓国新大統領に朴クネが就任して、俄に高まるのが日韓親善期待。それの発信源がアベを始めとする自民党保守派やそのシンパマスコミ。特にサンケイは手放しで朴期待。曰く父の正煕が日本の陸軍士官学校出身だったとか、日韓条約を結んだのは彼だったとか、或いは岸信介とゴルフをやったとか。アホかと云いたいね。日本保守派・・・・サンケイ・文春・・・というか右翼の無知テイノー、不勉強独りよがり、独善がよく判る。
 朴正煕の伝記がある。それを読むと彼は筋金入りの反日。娘がそれと異なるとは考えられない。幾らアホの右翼や自民党でも、少しはこれぐらいは勉強しなくては。
(13/02/26)

 故ケネデイ大統領が側近に読むことを奨めたという「八月の砲声(バーバラ・タックマン 1963ピューリツアー賞)」を今読み返しているのだが、それを見ると第一次大戦前のドイツと今の北朝鮮(或いは中国も)の情勢が酷似していることが判る。

 北朝鮮が三回目の核実験をやって世界中が大騒ぎ。但し騒いでいるのは日本・韓国と中国・アメリカだけで、後はせいぜいロシアぐらいでヨーロッパは無関心の様な気もする。ヨーロッパ人の多くは、北朝鮮が何処にあるかも知らないだろう。
 北朝鮮核開発がここまで進んだ背景には、これまでのアメリカの曖昧な態度、とりわけブッシュ政権の無責任政策を取り上げなくてはならない。北朝鮮が一回目の核実験を行ったのは2006年だったが、これより遙か前から核兵器開発の懸念はあった。関係六カ国協議はこの懸念の下に作られた。その結果が米韓による対北支援策KEDOだった。これらは米クリントン政権の下での政策だった。しかしこれの努力はことごとく北朝鮮によって愚弄された。例えばクリントン政権末期のオルブライト訪朝だが、結局何の成果も上げられず、結局KEDOも霧消。逆に北朝鮮はクリントン政権の対北宥和策の下で着々と核開発を進めていった。次のブッシュ政権も北朝鮮への関心が高かったとはお世辞にも云えない。極めつけはブッシュの意向を受けたカーター特使だが、彼は何をしたのだろうか?何もせず、それどころかテロ支援国家解除をブッシュ政権に呑ませた。甘い酒を飲ますと、敵は云うことを聴くと思いこんだのだろうか。しかしこれは150年前の開拓時代、白人が抵抗する先住民へ使った古い手だ。当に彼はアルコール密売人か第二のチェンバレンの役を演じたのに過ぎなかった。
 そうやってアメリカがモタモタしている隙に、北朝鮮はやりたい放題をやってきたのだが、何故そうできたのか。当時アメリカはイラク・アフガン戦争に手を獲られ、とても極東に関心を払う余裕はなかった。それ以上に北朝鮮には石油が出ないから、石油成金のブッシュ財閥(仲間のチェイニーもライスも皆オイルマフィア)にとって関心外。また、韓国も金大中ーノムヒョン左派政権で対北宥和政策のまっただ中だった。後見役だったソ連も90年に崩壊し北朝鮮どころではなく、中国も改革開放路線で経済建設一遍道。つまり北朝鮮は周辺諸国の混乱を見透かして核開発を進めてきたのである。
 北朝鮮の核開発が軍事用にシフトしたのはソ連崩壊以後と考えられる。それ以前のソ連時代も核開発はやっていただろうが、ソ連の厳重な管理の下だから民政路線を大きく踏み外すことは無かったはずである。ところがソ連が政権崩壊で、西側・・・資本主義陣営・・・に寝返ってしまった。中国も改革開放で資本主義か一遍道。その結果自己防衛のため、軍備拡大・核兵器開発に乗り出した、と言うのが一般的な説明。それはその通りなのだが、このとき北朝鮮も開国自由化という選択肢もあったのだ。何故しなかったのか?このとき北朝鮮指導部は相当大きいジレンマに襲われたはずである。おそらくは、首領の金日成は最早殆ど認知症状態。ジョンイルが実務を取り仕切っているとしても、権力を掌握したわけでもない。一種の権力の空白状態が続いて幹部は何も決められず、結局前例踏襲という官僚国家の御定まりパターンに落ち着いたのではあるまいか?いざとなると何も変われないのは、どの国も同じ。
(13/02/15)

 ナイジェリアで北朝鮮医師団がイスラム過激派に殺害されましたが、ナイジェリアまで進出しているとは知りませんでした。ナイジェリアは知る人ぞ知るウラン産出国。確かフランスも開発しているはずだ。まさかナイジェリアから北朝鮮へウランが輸出されていたのではないでしょうねえ。本日北朝鮮が三回目の核実験を実施。
(13/02/12)

 韓国ロケット打ち上げ翌日の中央日報記事、「我々はロシアの技術をよく見、学んだ」。つまりパクッタと言うことを自ら露呈したニダ。こんな泥棒国家が隣にいると思うと夜も眠れない。この成功で韓国は「ウリも宇宙クラブの仲間入りだ」と胸をはる。しかしよく考えると、一番肝心の第一段ロケットはロシア製だ。2段、3段目など1段目のお釣りみたいなもの。これを国産化出来なくては宇宙クラブ入りは無理。そこのところの理屈が出来ないのが朝鮮民族のDNA。
(13/02/01)

 明日30日は韓国人工衛星羅老号打ち上げ最期のチャンス。一昨日は日本が偵察衛星を打ち上げ、昨年には北朝鮮がテポドン3を打ち上げた。これに失敗すれば、北東アジア4カ国(ロシアを含めて)の内、衛星打ち上げ能力が無いのは韓国だけになる。メンツ丸つぶれ。さて、ミョンバク有終の美を飾れるか?
(13/01/29)

 朴クネが特使を中国に次いでアメリカに派遣。日本は無視。アベの額賀特使は何だったのだ?それはともかく、この日本パッシングは何かというと、竹島や朝鮮売春婦の問題というより、今の急激な円安に対する当てつけと見た方が良い。11月来の円安で韓国経済・・・特に中小企業・・・への打撃は相当のものらしい。特にクネは前任のイーと異なり、中小企業重視を打ち出しているから、円安は黙って見ていられないのだろう。しかし、半万年の歴史を有し、世界で最も優秀な民族である韓民族にとって、たかが10%そこそこの円安など、屁のようなものではなかったか?最優秀民族よ何処へ行った。また元へ戻って物乞い外交か?日本に物乞いできないから、アメリカに物乞いか?
(13/01/25)

 遂に朴が本性を現しました。大統領特使の順序が中・ロ・米。日本は順序の中に入っていない。但しこれは特使派遣順序で、本人訪問の順序ではないが、とりあえず彼女の外交観を伺わせる。これじゃ、あの額賀特使は何のために行ったのか?アベも恥をかかされたが、額賀だって大恥だ。外務省は何をやっとる!てなところで、今日本政府は大揉めだろう。しかしことの発端は、アベが次の大統領の朴が親日と勘違いして、先走ったことではないだろうか?朴が本質的に非親日もしくは反日ということは、筆者が既に指摘しているところである。
 しかし、これは事前に読めなくともなかったのだ。大統領選での与野党の拮抗状況、昨年来の円安で危機状態にあるのがサムスン他財閥系輸出企業。朴政権は口では経済民主化などと云っているが、なんだかんだといっても、政権は彼等の支持のもとにある。この際サムスン救済のために、北京皇帝に叩頭してお助けを願わなくてはならないのだろう。哀れな朝貢・事大民族である。こんな民族と友好を深めて何の益があるだろか?日本の隣にいるから友好を深めましょう、というのなら、それは幼稚園か小学生の論理である。中国では既に2500年前に「遠攻近交」という策が採られた。この伝で行くと、日本/北朝鮮同盟というものがあり得る。普通の人ならそんな馬鹿な、というだろうが、日本/朝鮮関係史から見ると、日本は実は北朝鮮との友好関係が深かったのだ。北朝鮮といってもこれは現在の朝鮮人民共和国ではなく、古代に於ける高句麗のことである。
 そこで日本/朝鮮関係を少しおさらいしてみよう。日本人の多くは、朝鮮民族は単一民族と思っているだろうが、実はそうではない、北と南で違うのである。朝鮮建国の起源は定かではないが、BC12世紀頃に南シベリアにいたツングース系遊牧民が南下し、箕氏朝鮮を建国したとされる。しかしこれは伝説。確実なところではBC2世紀の衛氏朝鮮の建国というところだろうか。しかしこれも直ぐに中国の影響を受けて農耕民族化し、BC1世紀漢によって滅ぼされる。その頃、やはり南シベリアに起こった同じツングース系遊牧民が半島北部に高句麗を建国する。高句麗はその後南下を続け、AD3世紀には半島北半を制圧する。南部は東の新羅と、西の百済に別れ互いにいがみ合っていた。この領域は高句麗が現在の北朝鮮、新羅韓国慶尚道、百済が韓国全羅道・京・畿道と被るのである。当時日本はというと、新羅とは対立していたが、百済とは同盟関係にあり、高句麗とも友好関係にあった。ところが新羅は中国(唐)と結んで、まず百済を滅ぼし、次ぎに高句麗も滅ぼした(AD668)。日本はその都度、百済・高句麗亡命人を受け入れてきたのである。その遺跡は幾らでもある。  結局、半島は新羅によって統一された。新羅は中国への服属姿勢をとり、姓もこれまでの2字姓から中国風の1字姓に変わった。これも長続きせず、9世紀半ばには高麗に取って代わられた。高麗はその名から見て、高句麗の末裔と考えられる。高麗と日本とは友好関係にあり、今でも高麗人参や高麗茶碗という言葉が残っている。高麗は13世紀モンゴルによって滅ぼされ、次ぎに立ったのが高麗将軍だった李成桂。これがクーデターを起こして高麗国を乗っ取った。
 李は明国に服属し、儒教やその他社会制度を中国流に改め、また明から「朝鮮」という国号まで「賜った」。韓国の対中事大主義はここに始まる。さてこの王朝が古代のどの系譜を引くかだが、筆者は様々な状況証拠から、南部特に新羅の延長と考えている。(1)即ち、都を北の平壌から南の漢城(ソウル)に移した。(2)中国に対し過度の事大主義を採っている。(3)旧高句麗の版図だった北方各地には露骨な差別政策をとっている。古代では日本と新羅との関係は険悪だったが、江戸時代は新羅系の李氏朝鮮が数10年ごとに朝鮮通信使を来日させ(韓国歴史教科書では「江戸まで乗り込んだ」となっているが、土産まで貰って無事に帰っているのだから、これは立派な対日朝貢外交)、国交を維持している。何故日本に朝貢したのか、理由はよく判らないが、徳川は秀吉の朝鮮侵攻に加わらなかった、その後憎き豊臣を滅ぼしてくれた、朝鮮人参始め朝鮮産文物を高値で買ってくれる、てなところではあるまいか。
 明治になり、日本と朝鮮との関係は全く逆転。明治末には朝鮮は日本に服属する形になり、とうとう日本の植民地にさえなった。しかし、植民地時代の日本の投資は北に偏っていた。即ち、平壌炭田の開発、元山コンビナート、水豊ダムに代表される鴨緑江水力開発等のインフラ整備である。それどころか北朝鮮のウラン探査まで日本が手を付けている。
 以上述べたことをまとめると、古代・中世を通じて日本は南部の新羅とは対立したが、北部の高句麗やその系譜を引く高麗国とは友好的で、時には同盟関係さえあった。ということは歴史的には、北朝鮮との関係の方が深かったのである。それどころか、現代に於ける朝鮮半島への工業投資も、北朝鮮が重点だった。
 問題はその北朝鮮を金日成一族という犯罪者集団が、乗っ取ってしまったことである。この一味を追放し、北朝鮮人民を金一族のマインドコントロールから解放すれば、古代の高句麗/日本同盟のような対中同盟関係を東アジアに構築することが出来る。
(13/01/20)

 今度は中国が韓国に特使を出しました。一応名目は対北朝鮮政策協調確認ということになっているが、本音は対日北京ソウル枢軸強化といったところだろう。アベに先を越されたからこちらも、というのではまるっきり子供の喧嘩。さて間に挟まれた朴はどうでるか?結構ハムレット的なのだ。オヤジの正煕は反日ではあったが、強烈な反共でもあった。オヤジがやった韓国の経済成長の陰に、日本の経済援助があったことを知らない筈はない。一方、今の韓国国民は殆どが朝鮮戦争のことなど忘れている。まして日本の経済援助など記憶の外。自分達だけで今の繁栄に辿り着いたと思っているのだ。この強烈なアンビバレンツに立ち向かわなくてはならないのだから大変だ。焦らず脅さず、かといって甘やかさず、彼女のプライドを護ってコントロールすることが上策である。
(13/01/10)

 額賀が訪韓するのを見透かしたかのように、3日韓国法廷は靖国神社放火犯を政治犯認定し、4日には本人は中国へ出国。幾ら新大統領が日韓関係修復を企図しても、政府や議会、国民世論はそうではないという意志表示だ。それを裁判所が容認し、それに沿った判決を出すのだから、司法の独立などありはしない。あの国の国民は度し難い。
 第一、朴クネはそれほど強い大統領ではない。大統領選でも僅差の勝利。もし日本が有利に立てるとすれば、今進んでいる円安ウオン高傾向。これにより財閥中心の韓国経済が低迷すれば、日韓力関係が逆転する可能性もあるが、現在の韓国ナショナリズムを覆すだけの効果は疑問。もし韓国経済が破綻すれば、韓国が保障している新興国経済がパニックを起こし、緊急避難先として、投機資金が円に集中する可能性がある。そうなればまたまた円高で、又も日本が被害を受ける。なお、これと同じことは中国経済にも適用出来ます。
 日本が日米同盟強化を云えば、あの国は韓中枢軸を強化するだろう。何せ、日米同盟は戦後の数10年の歴史しかないが、韓中枢軸は統一新羅(356〜936)以来1650年以上の歴史を持っている。簡単なことではなくならない。
(13/01/04)

 1月4日に日本側特使が韓国入りして朴新政権と会談する。果たして特使は誰で、何を話し合おうとするのでしょうか?それより、何故日本側が特使派遣を韓国に申請しなくてはならないのでしょうか?単に外交儀礼なら外交当局の局長級会談で済む。
 親書を携えると云うが、親書には何が書いてあるのでしょうか?何も判らない。判らない内にことが運ぶ。これがかつてのコイズミ政治の特徴だ。逆に何かをするぞ、と云うのだが一向に何も出来ないのが民主党政治。どちらがましかという話しだ。親書の内容はおおかた、両国首脳会談時期と場所の話しだろう。今日韓間の懸案事項は1)領土問題と2)歴史認識特に慰安婦問題の二つがある。ここれらは一度や二度の首脳会談で解決出来る者ではない。両者とも少しでも妥協のそぶりを見せれば、たちまち支持率大幅下落。安心出来る状態ではない。それとも日韓防衛協定や日韓スワップの再構築のような脇役でも持ち出すのだろうか?こんなもの、外務次官級の話題で、とても首脳会談でやる話しではない。
 そもそも外交交渉では、特使を出した方が負けである。負けでなくても大幅な譲歩を迫られる。出された方はよっぽどのことがない限り、相手の言い分を聞く必要は無いからである。特使外交の成功例とされるのは、ニクソン時代に米中和解を演出したキッシンジャー外交が挙げられるが、これでもアメリカはベトナムからの撤兵を条件とし、結果は北ベトナムによる南北統一を許してしまった。かつて北朝鮮へのカーター特使があった。カーターはこれでノーベル平和賞を獲った。しかし、その直後に北朝鮮は核実験を行っている。日本も戦前アメリカに野村特使を送って日米和解を模索したが、それに対するアメリカの返事がハルノート。これで日米開戦となったのである。つまり特使外交など、本人が思ってるほど甘くはなく、却って事態を混乱させる可能性が大きい。何故なら、特使自身が自分を全権を担っているなどと錯覚過大評価し、やってはならない大洞をふくからである。
 それと特使は誰なんでしょうか?又額賀か?額賀だってプライドはある。一旦相手に断られたのを、再登板などプライドが許さないだろう。自民党内に韓国利権を目論む韓国マフィアが発生しているのでしょうか?
(12/12/30)

 今回のテポドン4の打ち上げで明らかになってきたのが、日米韓軍事協力の亀裂。特に米韓間のそれが著しい。打ち上げ当日には、アメリカは日本には直ちに報せたものの、韓国には通知しなかったらしい。その結果韓国側の発表は、打ち上げ後40分以上も経っての後。何故そういうことになったのか?前回のテポドン3の時は、アメリカは直後に日本側に報せたものの、日本側がそれを韓国に確認しようとしたところ、韓国が知らん顔をしたため、日本側の発表が30分以上も遅れてしまった。まずこれがアメリカの対韓不信のタネではなかったか?
 そして今回、12月9日に北朝鮮が打ち上げ延期を示唆した。しかし、アメリカは独自情報からこれはトリックの可能性大として、その旨韓国側に伝えたが、韓国側は北情報を鵜呑みにして、アメリカ情報を意に介さず警戒態勢を緩めてしまった。一方日本はアメリカの情報を了解して警戒態勢を解かなかった。そして当日、アメリカは日本に発射事実を報せたが、韓国には報せなかった。その後の進展は、見ての通りである。最近の韓国軍の規律の緩みには、目に余るものがある。延平島事件然り、脱北兵士訪問事件然りである。
 果たしてアメリカは韓国を見限ったのだろうか?おそらく来年辺りから、米韓連合軍の作戦指揮権がアメリカから韓国に移る。そういう重要な時期に、またもやこのような不始末である。もし北が南進を始めたら、韓国軍は持ちこたえられるか?こんなだらしない軍隊のために、アメリカ人の血を流して良いのか?というような議論が、議会筋から沸き起こる可能性がある。とうことは、いざとなれば米軍は韓国軍を見捨てて、さっさと逃げ出す可能性もあるということだ。実際、前の朝鮮戦争では韓国軍戦線が崩壊すると、アメリカ第2師団は韓国軍を見捨てて後退を続けている。一度あることは二度ある。
(12/12/17)

 テポドン4の3段目が極軌道に載ったらしい。この軌道なら北朝鮮からでも軌道修正が出来るから、それを見ていると、北朝鮮の衛星操作技術がどの程度かが判る。無論その気になれば、それを妨害する事もできる。
 さて、射程1万q以上になれば、北米どころかモスクワを越えて、ヨーロッパ全域が射程に入る。この点をどうも、ロシア人や西欧人は気づいていないようだ。あれは遠いアジアのことだから、ワシラには関係ないと思っているのだろう。今最大の平和ボケは日本人ではなく、ロシア人・西欧人である。だからウクライナの無法行為を見逃してしまうのである。
(12/12/13)

 北朝鮮がこちらの裏をかいて、いきなりテポドン4を打ち上げました。そもそも1段目ロケットに問題があって、解体修理した筈じゃなかったのか?しかしよく考えると、この種報道のニュースソースは全て韓国発。如何に韓国情報能力がいい加減であるかがよく判る。最早韓国など相手にしていてはならない。
 果たしてこの打ち上げ、成功と見るべきか否か?2段目ロケットの切り離しまでは成功している。問題は3段目が衛星軌道に載ったか、かどうかである。もし衛星軌道に載ったとすれば、大陸間弾道ミサイルの実現は時間の問題になる。後はロケットモーターの改良と機体の小型化だけ。
 日本も独自の巡航ミサイルの開発に本腰を入れる時期がきたようだ。
 なお今回の打ち上げ成功の陰にウクライナあり。あの国は、中国に空母を売ったり、スーダンに戦車を売ったり、日本からの炭素取引権料が途中で行方不明になるなど、カネのためなら何でもやるマフィア国家。北朝鮮やイランより、ウクライナを経済制裁すべきである。ところがアメリカやヨーロッパはそのそぶりも見せない。何故なら、ウクライナはロシアの覇権に対するカウンターとして使えるし、その反ロ姿勢が親西欧的に見えるからである。ウクライナからEU高官政治家に賄賂が渡っている可能性もある。
(12/12/12)

テポドン4の発射が延期。云ったとおりでしょう。理由は何らかの事情が発生したこと。事情とはなにか?大方韓国ナロ3と同じ機体・部品の不具合。血は争えん。
(12/12/10)

藤村官房長官が地元の摂津市の講演で「テポドン4の打ち上げが早ければよい」と発言して物議を醸しました。アホのアベが早速辞任要求だ!と騒いでいるがこんな物無視すればよい。
 今日本は沖縄方面にイージス艦を派遣したり、PAC3をあちこちに配置している。これ皆ただではない。さっさと打ち上げてくれれば経費削減だ。どっちみち失敗するのは判っているのだから。
 逆に打ち上げてくれると、北朝鮮ロケット技術がどの辺りまで進んでいるか、直ぐ判る。これによって対北朝鮮戦略が変わってくる。敵を知り味方を知れば、百戦して危うからず。つまり我々対北朝鮮サイドにとって有利になる。何故テポドン発射に反対するのか、それが判らない。
(12/12/08)

アンジェレラ在日米軍司令官がMDロケットの軍事的有用性について発言。まさかこの司令官、12/02のワタクシの記事を見たのではないでしょうねえ。逆にあの程度は誰でも思いつくこと。
(12/12/07)

 テポドン4発射間近らしい。韓国のナロ3が打ち上げ中止になったから、これもギリギリになって打ち上げ延期になるのではないかと思っている。何故なら口では喧嘩しているが、ネッコは兄弟国家だから、やることも似ているのだ。
 さてテポドンは果たしてロケットなのかミサイルなのか?無知で不勉強の代表である我が国マスコミを始め、世間ではこの区別が出来ない人が多い。
 一般に人工飛翔体の推進方式には次の3種類がある。
    1)レシプロ推進
    2)ジェット推進
    3)ロケット推進
 1)レシプロ推進は一番一般的な、ガソリンエンジンでプロペラを廻して、揚力を得て飛ぶ方式である。2)ジェット推進は前方から空気を取り込み、これを高圧に圧縮し、燃料(一般にはケロシン)と混合し、燃焼させジェット噴流を作って後方に噴射し、推力を得る方式である。3)ロケット推進は機体内の燃料を燃焼させ、高温高圧のガス体を作り、それを後方に噴射して推力を得る方式である。以上から1)2)は大気圏内でしか飛翔出来ないが、3)は大気圏外でも飛翔できるという特徴を持つ。
 これらの内、3)ロケット推進方式で、用途を軍事(兵器)目的に限定したものを、特にミサイル(飛び道具)と呼ぶ*。つまり、ロケットか否かは推進方式の区別であり、ミサイルか否かは用途による区別である。さて、テポドンはどちらかであるが、推進方式からはロケットに間違いない。しかし、用途は未だ不明な点が多く、ミサイルと断定するには難点がある。一つは図体が大きいことである。あんな大きい機体では、レーダーに容易に捉えられるので、ミサイルとしては非常に使い難い。また、液体燃料ロケットというのもミサイル的ではない。液体燃料は腐食性が強いから長時間タンクに貯めておけない。通常は発射直前に注入する。しかも注入に数時間以上という長時間を要する。更に燃料に点火して機体が上昇し出しても、所定速度に達するのに結構時間が懸かる。モタモタしている間に敵の攻撃を受けたらイチコロだ。だから現代では、ミサイルは固体燃料が主流で、液体燃料ロケットなど使わないのである。無論、米ソとも初期のICBMは液体燃料を使っていたが、大体60年代頃には固体燃料に採り変わっている。北朝鮮だってそれぐらいは知っているし、事実ノドンのような中距離ミサイルは固体燃料だ。長距離弾道ミサイルの開発が目的なら、始めから固体燃料ロケットを使っているはずである。と言うわけでテポドンをミサイルと断定するのは早計である。無論北朝鮮内部に、将来の固体燃料型ロケット開発の意図がないとは云えない。その場合はミサイルと呼んでもよいだろう。
 なお日本では、東大が開発した宇宙研のMDロケットや、その後継で現在日本のJAXAー三菱重工が開発中のイプシロンロケットは固体燃料方式だから、これは何時でも長距離弾道ミサイルに転用出来る。むしろ北朝鮮・中国・ロシア・アメリカはこれを警戒するだろう。先日発見された三菱重工PCへのハッカー浸入事件は、これに関連するものと考えて良いだろう。
*古くはジェット推進方式のミサイルもあったが、今では全く使われていない。
(12/12/02)

 佐渡に漂着したおそらく北朝鮮ボート。4人の死体があり、死後一ヶ月以上と云われる。さて、人間餓死するまでにどれぐらい懸かるかと言うと、数週間から一ヶ月程度。と言うことはこのボートは1〜2ヶ月以上、日本海を漂流していたわけだ。しかし日本海は狭い海で、海上交通量も結構多い。おまけにロシア空軍の偵察機や日本海上自衛隊の哨戒機も飛んでいる。何ヶ月も前の漂流ボートを発見出来ない筈はない。ひょっとすると、既に死んでいた死体をボートに積んで海に捨てたのか?ジョンウン体制になって北朝鮮は変わると、甘い情報を流した西側(日本も含む)マスコミがアホなだけ。あの国は何も変わっていないことを認識すべきである。ジョンウンがアホだから、あの国の実態はもっと酷くなるだろう。
(12/11/30)

 韓国ロケットナロ3号。遂に打ち上げ延期。確か本日がタイムリミットのはず。ワタクシ本日の打ち上げを期待していたのですが、やっぱり無理でしたか。原因は電子系統の不備とか。やっぱりアキバとかサムスンの安物ではダメだと言うことです。原点からやり直さなくては。しかし、その原点が何処にあるかが判らない民族だから、やっぱり無理か。それよりロシアとの契約は未だ生きているのでしょうか?
 さてこの件、2段目ロケットのトラブル。姿勢制御用油圧ポンプ(フランス製)をコントロールする電子系統に異常が見つかった。ところが韓国メデイアはポンプがフランス製と云うだけで、肝心の電子制御装置が何処製かは伝えない。1段目ロケットの時もそうだが、ロシア製と言うだけで、責任はロシアにある、と云わんばかり。このロケットは韓国製ではなかったのか?このように、不利な問題は外国=他人に負わせ、利点だけを横取りするこの国民性は何処から来たのだろうか?永年の儒教政策がこういう国民性を産んだとすれば、儒教思想そのものに根本的欠陥があったのだろう。
(12/11/29)

 今月の29日が韓国ロケットナロ3の打ち上げ予定日。これが大統領選日程と合わせても最終日なのだろう。それに合わせるかのような北朝鮮テポドン4の打ち上げ情報。両方ともこれまで失敗続きで、本当に打ち上げに成功するかどうか判らない。くだらない隣同士の意地の張り合いにしか見えないのだが、本人達は本気なのだろう。ところで筆者は今、電磁ロケットというのを構想中。ヨーロッパCERNで使われた日本の技術を使えば、これも不可能ではないと思うが、興味のある方はどうぞ。
(12/11/24)

 アメリカFRBが追加景気刺激策(無期限無制限の通貨供給)を発表した途端、ウオンが急上昇。これにより韓国経済が大打撃を受ける、と韓国政府系メデイアが報じる。サムスン、現代、LGの発展にも限界が見えてきたと言うことだ。しかしこれまでなら、韓国政府の意を受けた韓国銀行が直ぐに為替介入に奔った筈なのに、何故今回はこんな報道になるのでしょうか?本日で日中韓スワップが終了する。つまり、今後韓国は日本の金融支援を得られなくなる訳だ。そこで外資が資金を引き上げたので、介入資金が不足してしまったのか?
 まあ、これまでのウオン安相場がイーミョンバクの妖術商法みたいなものだから、みんなそれから目が覚めて、正常相場に戻るだけのことではないか。ウオン高が大陸に波及すれば更なる元高要因。これがオバマの最終戦略。果たして習はオバマの挑戦・挑発に耐えきれるか?*
*筆者は今度のアメリカ大統領選で80%以上の確率でオバマ勝利と見ています。
(12/10/31)

 昨日は韓国人工衛星ロケット発射と言うので・・・爆発を・・・楽しみにしていたのだが、1段ロケットのヘリウム配管の圧力低下で、打ち上げは31日以降に延期。韓国メデイアでは、原因はロケットがロシア製ということを強調していたが、失敗すればロシアの責任、成功すれば韓国の手柄と云いたいための伏線。前回の打ち上げでは、1段目も当初トラブルはあったがこれはクリアーし発射には成功。但し韓国製2段目ロケットの切り離しに失敗した。今回は2段目、3段目は大丈夫なんでしょうか?
(12/10/27)

 最近の韓国マスコミ報道に見られるのは、途方もない韓国の自己中心主義。その典型は中央日報なのだが、それに匹敵というか、それ以上なのが朝鮮日報。この新聞はむしろ野党よりなのだが、野党でこれだから先が思いやられる。最近私が気についた記事には、次の二つがある。一つは(1)「(遺伝子技術で)遅れていた日本が、韓国を追い抜いた」。もう一つが(2)「困ったときに日本は助けてくれなかった」。
 ここに見られるのが、夜郎自大と責任転嫁である。どれも日本では優れた特質とは見なされていない。むしろ軽蔑の対象である。まず(1)は無論山中教授のノーベル賞受賞に関連してである。日報は「韓国はかつて黄教授のクローンES細胞で世界の先端を行っていた。ところが教授の論文に捏造が見つかり、世界の遺伝子学者が研究を停滞していた最中に、山中教授のiPS細胞が先行した」と述べる。これではまるで山中教授が、韓国の隙を狙ってやったような言い方である。本質は韓国黄のクローン手法そのものに技術的欠陥があったのである。今回の山中教授のノーベル賞受賞理由は、「幹細胞の初期化」である。クローンではこれは出来ない。それがあたかも出来るかのように見せかけたのが、黄の捏造論文なのである。殆ど犯罪に近い行為だ。しかし、日報はそんなことに目もくれず、ひたすら論文捏造がばれたのは、運が悪かったと云わんばかりである。
 (2)について。韓国経済は最近1997年のアジア危機、2008年の2回に渉って破滅的状況に陥った。これを助けたのは日本である。まず1997年ではタイバーツの下落でアジア通貨が危機的状況に陥ったとき、日本が保障する形で通貨バスケットにこぎ着け、アジア各国はかろうじてデフォルトの危機を免れた、韓国もこの一員だったのである。2008年も、日本は韓国に直接融資はしなかったが、IMFに融資する形でIMFの対韓融資を保障した。これで韓国は息を繋げたのである。大事なことはこの危機は、韓国だけを襲ったのではない。世界中が襲われたのだ。そして日本は身を犠牲にしてこの危機を救った。その結果が今の日本政府の借金なのである。しかし、日報の言い分では、世界経済はどうでも良い、自分さえ助かればよい、それを日本は助けなかったことに、不満を抱いているに過ぎないのである。朝鮮日報の感覚(=今の韓国人の感覚)は、おおよそ国際感覚とかけ離れている。グローバル経済下の国際金融では、一国対一国の個別取引はあり得ない。それは資金の政府による、意図的な蓄積を招くからである。又、1:1の個別融資は新たな植民地主義・帝国主義を産む。中国が今やっているのがそれだ。基本的には資本主義諸国では、資金は自由市場における自由取引が原則である。緊急時には、IMFのような国際機関を通じての間接融資が原則である。日報のような1対1の融資など、前世紀の遺物に過ぎない。日本では江戸時代末には、三井・住友ら金融機関によるシンジケートが形成され、各大名や商人はそこから資金を調達していた。その方が金利が安くなるからである。
 これから見ても、韓国人の感覚は日本から150年以上遅れていることが判る。と言うことは、次の大統領選で仮に野党候補が当選したところで、日韓関係は何ら進展せず、むしろ20年以上後戻りすることを覚悟しておいた方が良いということだ。
(12/10/14)

 韓国が射程800qの弾道ミサイルを次期政権末、即ち5年以内に配備すると発表・・・どうもこの話、イーミョンバクが強引にアメリカ側を押し切ったらしい。逆に言うとアメリカが同盟国に対し弱腰になっている証拠・・・・。しかしこれ本当に出来るのかねえ?この声明には次の二つの思いこみがあります。1)5年間で弾道ミサイルが出来るという思う込み、2)次期政権も今の与党だ、という思いこみ。如何にも韓国人らしい思いこみです。
1)韓国の要求は現在300qの射程を、800qにまで延長しようとするもの。と言うことは、今韓国は射程300qのミサイルを持っていると云うことだ。さて筆者は、これまで韓国がこの種のミサイルを所有していることを知らなかった。しかし持っているのは間違いない。ではこのミサイルは何処製なのか?アメリカ製ではないのか?朝鮮戦争の後、それから米ソ冷戦時代、アメリカはオネストジョンという戦術ミサイル(射程数10q)や、コーポラスという戦域ミサイル(射程200〜300q)を、主に中部ヨーロッパに配備した。しかし、その後ソ連のミサイル近代化で、これらは全く陳腐化してしまい、米軍も廃止してしまった。韓国軍が保有しているミサイルは、これらの残存物ではあるまいか?もし300qミサイルが韓国国産なら、今頃韓国は世界最新式のミサイルだ、と云って外国に売りまくっているはずである。それをしていないことは、やっぱり今のミサイルは国産ではないと言うことだ。又、それなら韓国軍が近代化を要求するのは当然である。しかし、アメリカはこんな中途半端兵器を開発していない。だから韓国は800qミサイルを、いやでも5年以内に国産化しなくてはならない*。果たして、これまでの韓国の技術力でそんなことが出来るでしょうか?と言うのがだれが見ても感じる疑問。
2)ミサイル射程の拡大は、北朝鮮だけでなく中国・日本も刺激する。中国では北京は射程外だが、天津・青島など山東省は射程内。イーミョンバクは次期政権も今の与党と思いこんでいるようだが、そうなる可能性は今のところ五分五分。左派野党政権が誕生すれば、これは絵に描いた餅になってしまう。
 なお、日本は西日本が射程内に入る。これに対し、野田内閣は「東アジアの軍事バランスを崩すものではない」と静観姿勢。又、防衛省も直ちに脅威にはならないと無視。と言うことは、防衛省はこんなミサイル作れる訳がないと、高をくくっている可能性がある。
*これを証明出来るのが、今月26日前後に予定されている韓国製?人工衛星ロケット「羅老3」の打ち上げ。3度目の正直で成功するか、2度あることは3度ある、に終わるか?注目
(12/10/09)

 今年の韓国大統領選。本命は保守セヌリ党の朴クンヘ、対抗が野党民主統合党の文在寅。そこに第三極として割り込んできたのが、無党派新人の安哲秀。このオトコ政治経験は全くないが、既成政党批判をバネに、主にネチゾンと云われる若者層や無党派層を中心に、支持を広げている。既成政党側に対しては、答えにくい抽象的質問を繰り返し、その勢いでフワーットした民意を掻き立てる。処が具体的な施策は何も云わない。何か何処かで聞いたような話しだ。その通り、これは日本で橋したがやっている選挙戦術そっくりなのである。と言うことは、このオトコのやっていることは、橋したのパクリなのである。韓国人というのは、選挙まで日本の猿まね・パクリしかできないのだ。
(12/09/20)

 このところイーミョンバクの周囲から漏れ出てくるのが、「天皇謝罪発言は自分の本意ではなかった」とか「日韓関係をこれ以上悪くしてはならない」(悪くしたのは一体何処の誰なんだ)とか、なんとなく言い訳がましい融和発言。これまでなら日韓摩擦が起こると、何処かから水面下で動く人間が現れ、それでウヤムヤになった・・・・無論金は懸かるが、それは日本側負担でやってこれた・・・・のが、今回はそれが現れない。何故だ!?弱腰だとばかり思っていた日本民主党政権が、自民党ウヤムヤ政権と違ってコワモテでやってきた。金融スワップは停止するし、経済面で締め付けを強化し出した。こんな筈じゃなかったのだ。それとか、竹島沖海戦*をシミュレートしてみると、韓国海軍は30分で壊滅する事が判った。理由は自前の人工衛星を持っていなかったからである。てなわけでこれ以上日本世論を敵に回すとヤバイと言うことが判って、この際方針転換を図ることにしたのか。対中韓対応の変化は日本政権交替効果の一つである。
*冗談ではなく一度これをやってみればよいのである。無論ホンモノの戦争まで持っていく必要はないが、人工衛星やレーダー・ソナーで完全に韓国艦艇の動きを捕捉すれば、実戦と同じ効果が得られる。そしてその結果、中国やロシアの対日政策も変わってくる。
(12/09/11)

 統一教会の文鮮明が死にました。統一教会と言えば中曽根康弘。旧改新党系で弱小派閥のヤスには安定した資金源がない。そのためなかなか総裁候補の芽が出ない。そこにすり寄って来たのが(ヤスがすり寄ったのかもしれないが)統一教会。ヤスが念願の総理総裁の座を手に入れた裏には、統一教会あり。資金源は霊感商法。
 ヤスがロンと仲良くなったのも、当時アメリカメデイア進出を手がけていた文の仲立ちがあったかもしれない。その後、文とヤスとの関係がどうなったかは知らないが、文がイーミョンバクの有力スポンサーであったことは間違いない。そういえば、ヤス以降の日本政府・自民党は竹島問題を話題にもしなかった。日本の政権交替で、ヤスとのパイプが切れたイーが焦って騒ぎ出した可能性もある。文が死んだ後、韓国政権がどうなるか?
 何日か前の毎日新聞評論に、日韓関係がぎくしゃくすると昔は水面下で動く政治家がいたが今はいない、というのがあった。早速水面下で動く政治家とは誰か?そういうのが竹島問題をややこしくしているのじゃないか?という批判。今の時点での筆者の推測では、水面下で動いた政治家とは中曽根康弘、そして韓国側窓口が文鮮明といったところだろう。
(12/09/04)


 韓国海軍による竹島上陸演習が取りやめ。何処の国でも軍人は政治家や一般国民より冷静なものです。韓国軍の常識では、イーミョンバクの行動は軍事規範を離れたものに映ったのでしょう。
(12/09/03
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 FIFAサッカー女子U20ワールドカップ準決勝。3対1で日本勝利。意外に点差が開きましたね。早速韓国メデイアは、あれはスタンドに持ち込まれた旭日旗とか、場外の右翼街宣の所為だと訳の判らぬこじつけ言い訳。旗や街宣で勝負が決まる訳がない。単に韓国に実力がなかっただけの話しである。選手に力がなかったのか、監督がアホだったか、それともその両方だったのかもしれない。
(12/08/31)

 ムーデイーズが韓国国債を1ランク引き上げAa3にしました。日本から金融スワップ解消を突きつけられ、韓国国債購入まで停止され、サムスンvsアップル訴訟でも負け続け(昨日サムスン株は7%下落)、一ヶ月の間に原発3基が原因不明のトラブルで停止し、大統領はノイローゼで表に出てこれないのに、何でこんなことになるのでしょう?。
 韓国からムーデイーズに相当の資金が動いた可能性があります。企業による格付け介入はリーマンショック前は幾らでもあったが、その後規制が厳しくなったはず。しかしアメリカ大統領選を前に、共和党選挙資金が必要になったのでしょう。韓国は目的のためには何でもやるし、ムーデイーズという会社も生き残りのためには何でもアリの札付き会社。
 これが効果を持っているかどうかは、今後の韓国国債長期金利変動、ウオン変動を見つめる必要があります。しかし、短期的にはウオンが下がれば政府の介入があるし、国債金利が上がれば・・・日本が買わなくても・・・サムスンや現代などの政府系企業とか、最期は国民の愛国心に訴えて国債購入を義務付ける可能性もある・・・全大戦時の日本と同じ。しかし、そんなことが出来るのは極短期間(せいぜい1〜2年ぐらい)で、その後副作用が出てくる。。日本でも、かつてコイズミ政権時代、同じことをやったのだ。その結果が今の780兆円に及ぶ政府借金と長続きする不景気。全く効果はなかったのです。問題はこの時点で、訳知り顔のノーナシ経済学者や経済評論家が出てきて、「日本の対韓経済対策は効果はなかったんだよ」などと云いかねないことだ。
(12/08/27)

 韓国が野田の親書をそのまま送り返した。これは外交儀礼上最大の失礼であると同時に、外交関係の事実上の途絶宣言と見なされる。この先は大使召還・外交関係の途絶、そして宣戦布告である。先の大戦でも、天皇親書の受け取りをアメリカが拒否し、返答がハルノートだったことが、開戦のきっかけになったことを忘れてはならない。イーミョンバクがそこまで考えて行動しているのか不明である。単に彼本人のパフォーマンスにすぎないかもしれない。しかし朝鮮民族の特性を考えれば、トップのパフォーマンスが民族的・国家的行動に転化するのは、いと易しい。一方日本の野田政権だけでなく、日本人全体がこの点の理解に乏しいのも事実である。と言うわけで、ここでは朝鮮(韓国)人とは、どういう民族か、ということを講義しましょう。
 一般に世界の民族特性は(1)騎馬遊牧民族、(2)狩猟採取民族、(3)農耕民族に別れる。他に(4)漁労民、(5)金属民があるが、これらは先の(2)(3)の一部が分派した者で、勢力としては大したものではない。朝鮮(韓国)人はどれに入るかというと、これはれっきとした(1)騎馬遊牧民族なのである。日本人は顔形が似ているとか、古くから交流があったとかで、朝鮮人も日本人と同じ農耕民族と考えたがる(日本人も又、単純農耕民族ではない)が、これは間違いである。朝鮮民族は元々朝鮮・満州地域に居たツングース系騎馬民族である。彼等の半島への流入は大きくは2回に分けられる。一回目は伝説によれば、BC12世紀頃で箕氏朝鮮を建国し、その後一時事実上中国(漢)の支配下に入る。次はAD3世紀頃の高句麗の南下である。高句麗も同じツングース系騎馬民族。高句麗の南下に伴い、半島は北の高句麗、南の新羅・百済からなる三国時代に入る。ここで面白いのが、今の北朝鮮がかつての高句麗に、新羅・百済が韓国にほぼ重なる。更に南韓でも、東海岸の新羅が今の慶尚道で、韓国保守派・反日派の牙城。西海岸の全羅道・忠清道が百済でここは左派野党の根城。では古代日本はこれら三国とどういった関係だったかというと、百済との関係が最も良く、仏教始め様々な新文明を百済経由で受け入れてきた。逆に最悪は新羅で、一時期日本は新羅の王子を人質に獲ったりしたもので、殆ど国交がなくなった。一方、高句麗との関係も悪くはない。AD7世紀、新羅は唐と組んで百済・高句麗を滅ぼしに掛かった。このとき日本は両国支援に立ち上がった。しかし、唐の圧倒的な軍事力に敗れた。このとき、日本は大勢の百済・高句麗亡命人を受け入れた。
 以上から朝鮮(韓国)人は南北ともに騎馬民族であり、その中にも色々あって、特に東海岸の慶尚道が伝統的に反日だ、ということが判る。ここから騎馬民族とはどういう特性を持っているか、韓国民の地域性をどう見るか、を理解することが対韓国対応の重要ポイントになることが判る。なお、中国人も同じ騎馬民族である。
 騎馬民族の特徴は大きく次のように列挙出来よう。(1)土地に拘らない。但し領土は別である。(2)流通・商業に異常な関心を示す。(3)ものは作らず、必要なものは商業で手に入れるか、略奪する。(4)トップに盲目的に服従する。但しトップが期待外れの場合、切り捨てるのに躊躇しない。(5)交渉に当たっては、相手が弱いと見れば、次々と過大要求を繰り返す。逆に強い場合は直ぐに引っ込む。つまり、自らの原理原則はない。全ては状況に合わせる。当たり前だが、北方ユーラシアの厳しい環境に照らせば、原理原則を護っていては生き残れないのである。つまり、騎馬民族の価値判断基準は生き残りであって、それ以外の何者もない、ということを知るべきである。又(6)自分が成功していると感じる時は陽気でうきうき、しかし一旦失敗したと感じると途端に落ち込み、感情のコントロールが効かなくなる、という特徴がある。
 一方、日本人の特性は朝鮮民族に比べ遙かに複雑である。先住の縄文人が狩猟採取民であったことは間違いないが、その後大陸から農耕民や騎馬民族の流入もあって、様々な要素が混淆する事になる。中世以降、農耕を国政の要としたので、農耕民族的になってきたに過ぎない。状況によって農耕民族的になったり、騎馬民族的になったりする。ところがこの分布が朝鮮人のように一様でないから、何かを決めようとすると、それぞれの利害が対立し、そこでなかなか結論が得られないことになる。こういう日本人の特性に一番似ているのが、実はアメリカ人なのである。
 今後の日韓関係をそういう点に着目して考えると
1)よく新聞などでは政府筋の話しとして、こちらの誠意が相手に伝わらないとか、何を考えているのかよく判らないない、と云った記事が載る。これは当たり前で、そもそも民族性が違うのだから、日本で永年やってきた手法が相手に通じるわけがない。相手は騎馬民族だということをよく認識して対応策を練るべきである。
2)交渉においては、相手は必ずこちらとの距離を測って来る。手段としては脅しすかし泣き落としである。まともに相手にしてはならない。
3)今追い込まれているのは、むしろ韓国と思われる。韓国も日本人は農耕民族と錯覚してきた。だから強圧的に出れば相手は引っ込むと思いこんでいた。ところが天皇謝罪発言で日本の国内世論が一気に硬化。日本人の中の騎馬民族性が出てきたのである。
4)こんな筈ではなかった、さてどうするか?思案投げ首。そこで思いついたのが、中国シフト。中国との関係強化で日本を牽制する作戦。しかしこれはヤバイバクチ。過度に中国よりを演出すれば、アメリカから離縁されかねない。
5)天皇謝罪発言からこの方、ミョンバクが面に出てこなくなった。彼は今かなりナーバスになっているのではあるまいか?しかしここ甘い顔を見せてはならない。騎馬民族に対しては常に「水に落ちた犬をも打て」である。
(12.08.24)

 韓国セヌリ党の次期大統領候補に決定した朴クネの弟にも、もの凄い疑惑があるようですねえ。若い頃覚醒剤をやって、6回も掴まっておいて、某財閥会社の副社長にいきなり抜擢され、ン10億からの個人蓄財。オヤジにはそんな噂は聞かなかったが、息子の代になると変わるのだ。パクはこれで足を引っ張られるし、仮に大統領になったところで思い荷物を背負和にャならぬ。これも将来の飛び込み自殺候補生か?
(12/08/21)

 竹島問題の国際司法裁判所への、日本の提訴に韓国は応じない。何故応じないかというと、訴訟になれば自分が負けることが判っているからだ。一方日本が実効支配している尖閣諸島領有権について、中国はこれまで一度も提訴していない。これもいざ訴訟となれば自分が負けることが判っているからだ。竹島と尖閣は裏表の関係にある。もし中国が提訴すれば、日本は韓国と違って受けて立てばよい。
 つまり、日本が中国に国際提訴するよう持っていければ、竹島で韓国も表に出ざるを得ない。これで日本が中韓両国に対し、一気に外交面で優位に立てる。そういう作戦を建てられる人間が外務省にいないのか?
(12/08/18)

 このところ喧しい日韓関係。イーミョンバクの、竹島上陸とか天皇謝罪発言のような常軌を逸した行動に、色々な見方が出ています。これまで5年間の輸出型特定産業と企業に偏った、経済政策の失敗で、国内格差は広がる一方。その結果、年末大統領選で与党セヌリ党の敗北は必至とされる。それを防ぐために愛国行動を採っているのだ、云うのが大方の見方だが、筆者は少し違う。筆者は彼の保身対策と見ています。それは政権交替毎に繰り返される、旧政権の訴追である。もう既にイーの側近と親族が逮捕されている。最近又誰か浮上したらしい。政権交替後はイー自身が危ない。おそらく対外受注やなにかで、大統領しか使えない金が相当あったはずだ。その使途は何処か?それがバレルと、自分自身が裁判で刑務所行きか、竹島の崖から飛び込み自殺だ。これはヤバイ、ナントカせねば。そこで思いついたのが愛国無罪。ここで日本を思い切り叩いておけば、自分が愛国者になれる。そうすれば自分は免罪され、上手く行けば愛国英雄として教科書にも乗れる。そのためには、日本が到底呑めない要求を出すことが肝要。只の売春婦を聖女に仕立て、ヤクザのテロリストを愛国英雄に仕立てるのは簡単。その結果、日韓関係が決定的に悪化し、経済は破綻し、中国と北朝鮮に併呑されても、自分さえ助かれればそれでよい。これが鶴橋コリア街育ちのチョーセン少年のなれの果て。
(注)イーミョンバクは「今から4〜50年前、ひどく殴られた。それが自分が出世したときヤアーと握手を求めてきたが、私は振り向きもしなかった」と何処かで語った。さて、かつて彼を殴ったのは朝鮮人か日本人か判らない。朝鮮人社会でも、民団(韓国)系と総連(北朝鮮)系は激しく対立していたからだ。日本人としても、あまりまともな日本人とは云えない。直ぐに手を出すのは、概ね同和系ヤクザの片割れ。彼等は末端では朝鮮人社会と結びついていたのである。
(12/08/17)

韓国サッカー選手が「竹島」ポスターを持って走った。韓国側はあれは偶発的と釈明するが、写真を見る限りあれは意図的、確信犯だ。国際サッカー界から追放すべきである。更に韓国人は、スポーツ観戦の資格なしとしてあらゆる国際試合から閉め出すべきである。
 その後、韓国サッカー協会から日本サッカー協会に謝罪文がメールで送られてきたが、その後韓国側はそれを「謝罪文ではない」と言い張ってきた。おそらく韓国社会からサッカー協会に猛抗議がきたのだろう。もはやこの問題はスポーツを越えて政治問題化してしまっている。IOCはその点を十分認識すべきである。
(12/08/1
2) 

 イーの竹島訪問に対して、玄葉も野田も毅然たる態度を採ると云ったが、毅然たる態度が大使の一時帰国と国際司法裁判所提訴じゃ、何もやらないのと同じ。毅然たる態度とは、相手国に実質的損失になる策を講ずることである。今の韓国の最大弱点は、貿易不均衡による国内経済の低迷である。永年のウオンードルペッグによって、ウオン価値は下がる一方。これが輸入品目、特に原油・食糧が値上がりを続け、国内景気は悪化し、失業者が増える。逆に円はウオンに対し上がる。だから、韓国が何よりも欲しがっているのが”円”なのである。今手っ取り早く円を稼ぐ手段として、韓国政府が力を入れているのが、韓流ドラマと韓タレ、それに5万人と云われる韓国売春婦。筆者は日本のAVにでているAV女優のかなりの数が、韓国又は中国人ではないかと疑っている。これも円稼ぎの有効手段である。今韓国が騒ぎ立てている慰安婦問題も、その一環と捉えればよく判る。仮に日本政府は賠償に応じたとしても、その賠償金が本人に届く保障はない。途中で大統領やその側近がネコババして消えてしまうのだ。実際、65年の日韓条約で日本が支払った補償金の大部分が行方不明になっている。パクチョンヒの大統領出馬に際し、議員やその周辺の買収に使われたという噂がもっぱら。日本が主張する問題は解決済みというのは根拠がある。そもそも韓流ドラマは、金大中時代に、韓国での日本文化解禁の見返りに、日本が買わされたものに過ぎない。今では、不景気でスポンサーが減ったから、テレビ番組の穴埋めに使われているに過ぎない。韓タレにしても、最近兵庫県下で行おうとしたK-POPイベントが、チケットが売れ残って中止に追い込まれた。これまでなら、サムスン当たりがチケットを大量購入し、それを韓国人にばらまいて満員を演出したのだろうが、うち続く円高でサムスンもそう甘いことはやっていけず、とうとう中止になったのだろう。つまりだ、日本は韓国から買うものは何もないが、韓国にとって未だに日本は宝の山なのである。日本から韓国への宝の流出を遮断すれば、たちまち韓国は経済的に干上がってしまう。即ち、
1、昨年結ばれた、700億ドルの日中韓金融スワップから撤退すること。
2、原子力・新幹線・航空宇宙関係資材及びノウハウの対韓輸出を禁止すること。
3、日韓ビザなし渡航を規制すること。
4、日韓文化交流に規制を加えること。
5、北朝鮮に対し独自パイプを構築すること。
6、ウオンの変動相場制移行を国際的に要求すること。
7、日本海で横行する韓国による鯨密漁を、国際的にアピールすること。
8、韓国人工衛星打ち上げ業務を拒否すること。
 6〜8はいささか八つ当たり気味だが、韓国を国際的に孤立化させる効果はある。

 しかし何故民主党政権は、このような実効性ある報復措置を採らないのか?それは民主党内に、在日韓国人団体による資金ルートがあるからである。野田・前原は有名だが、管や鳩山だって判らない。”近い内”解散で、対韓姿勢がヘナヘナになってしまうのである。では自民党は韓国に対し毅然とした態度が執れるか?とんでもない、この党も対韓国には随分深い傷を脛に持っている。古くは岸・福田時代の統一教会=国際勝共連盟ルート。これはその後中曽根康弘に受け継がれた。今は誰が受け継いでいるのでしょうか?アベか石破か?他に韓タレや韓流ドラマ輸入で、仲介に働いたセンセー方が随分いるはずだ。要するにみんなでよってたかって、日韓関係を食い物にしてきたわけだ。その天罰が今に報いてきたのである。
(12/08/11)

イーミョンバクの竹島上陸に関する森本の「あれは韓国の内政問題」発言は、救いようがない。筆者が問題視していた彼の官僚性がもろに出た感じだ。しかし、この問題は既に判っていたはずで、閣内で発言を一致させなくてはならないのは、イロハのイ。そのイが野田に出来ていない。松下政経塾は何を教えて来たのでしょうか?やっぱり頭がパーなのか?それとも在日韓国団体に買収されていたのか?
(12/08/10)

 韓国釜山行きKTXが、信号トラブルでトンネル内に急停車。乗客200人が閉じこめられたという事故。事故もさることながら、ワタクシが驚いたのは、その乗客の少なさ。200人と言えば、日本の基幹新幹線のざっと1両分程度。秋田新幹線並みか?京釜新幹線なら、コレールの目玉路線だろう。おまけにKTXは1時間に1本と聞く。これでこの乗客数では、全く採算に合わない。コレールの民間売却説が出るのも当然。これというのも、在来軌道に新幹線を載せるというせこい発想から始まったため。
(12/07/28)

 セヌリ党次期大統領候補最有力の朴クネが経済民主化を唱える。通常資本主義国家の経済は民主主義で運営される。韓国のこれまでの経済は民主主義ではなかったのだ。サムスンのサムスンによるサムスンのための経済、これがイーミョンバク時代の経済だったと認めたわけだ。
 これにより、次期大統領が保守か左翼かに拘わらず、新政権下でのイーミョンバクの逮捕・失脚は既定路線になりました。毎度お馴染みの光景です。逮捕逃れで生まれ故郷の鶴橋コリア街まで逃げてくるか?
 では経済民主化とはどういうもので、それが実施されるとどういうことになるのか、が問題だ。まず第一に、誰が考えてもこうだろうと思うのが、輸出奨励金の撤廃だろう。このお陰でサムスン、現代、LGなど、現政権に近い輸出型企業は莫大な利益を得ている。その利益が国内に環流せず、財閥企業グループ内でグルグル回っているのが、韓国国内不況・若年失業率増大の原因になっている。次ぎに大統領府先行で、その実態が国民に明らかにされていない海外プロジェクトや、対外FTAの内容・交渉過程をオープンにすることが重要である。イーミョンバクの突撃営業は派手で、対内・対外てきにもインパクトはある。しかし、その中身については全く明らかにされていない。例えば、カタールへの原発輸出である。これは日本メーカーが先手をつけていたのを、韓国が横取りした典型的ダンピング営業だが、その中身は60年に渉る運転保障、その後数千年に渉る廃棄物管理。そんなこと一企業で出来る訳がない。国家保障を取り付けているのだろうが、数千年も韓国という国が存続している保障はない。数10年後には中国の属国になっている可能性もある。つまり韓国には、始めからこんな契約護る気は無い、ということだ。
 FTAは2国間交渉である。FTAには、お互い損になる部分もあれば得になる部分もある。その部分を詰めるのが交渉である。この場合、焦った方が負けというのが原則。韓国が矢継ぎ早にやったFTAは、韓国より相手国にメリットがあったということ。果たしてこれがどういうことになるか?興味津々
(12/07/11)

 側近が逮捕されたり、弟が事情聴取を受けたりで、イーミョンビャクはこの頃自制心を無くしとるね。もともと無い人物だったが、このところ特に酷い。ノウハウも経験も無いのに調査捕鯨を始めると云ってみたり、東シナ海の大陸棚拡張を言い出したり、日韓軍事協定を突然反故にしたかと思うと、いきなり中国と軍事協定を結んだり。やることに一貫性が無くなってきている。これではアメリカもあきれているだろう。
 サルコジ宅に家宅捜査が入ったから、次は自分と思いこんでしまった。強度のストレスはソレトニンの分泌を抑制し、アドレナリン過剰になる。そうすると人間は理性を失い、衝動的行動に奔る。これは統合失調症のかなり重度の症状である。
(12/07/05)

 メドベージェフが択捉訪問。彼は大統領時代にも訪問している。何故この時期に訪問したのでしょうか?プーチンがロシアきっての親日派で、在任中の北方領土問題解決を意図しているのは顕か。メドにとっては、そもそも大統領として最初に北方領土に足を踏み入れたのは、このオレだ。もしプーチンが勝手なことをして、日本と妥協すれば、元大統領としての自分のメンツに拘わる。勿論、ポストプーチン時代に自分の影響力を残して置かねばならない。この際プーチンを牽制するためにも、もう一度択捉に行っておかねばならない。ということで、この件は極めてロシアの内政政局絡みの匂いが芬々。これが昔の絶対専制君主制だったらどうなるか?仮にプーチンがイワン雷帝のような専制君主なら、メドベージェフはとっくの昔に暗殺か、逮捕されて地下牢行き。ロシアも人道的になりました。なお、暗殺にはポロニウムをお奨めいたします。
 さて日本はどう対応すべきか?日本にとって有利なことは、ロシア政界で親日派のプーチン優位を維持すること。敵の不幸は味方の幸い。メド択捉訪問に強硬抗議して、プーチン/メド間にくさびを打ち込み、拡大すること。
(12/07/04)

 日韓軍事協定を調印寸前に韓国側が延期要請。「かつてみない外交欠礼」と、中国人にまで笑われる始末。この協定の本来の目的は、北朝鮮南進時に武器・弾薬・食糧を日本から供給することで、韓国側からの要望。しかるに毎日のような売国新聞は、北朝鮮ミサイル情報を早期に得るため、のような日本側から持ちかけたと云わんばかり。こんな情報など偵察衛星で幾らでも採れる。それをアメリカが邪魔しているだけ。
 交渉決裂で日本の防衛機密が、韓国にパクラれなくなっただけ有り難い。バンザイ。
(12/06/30)

 韓国の対外債務は3000兆ウオン(日本円で約200兆円)、国内個人負債は約200兆ウオン(12兆円)。官民揃ってギリシア以上の放漫経営振りである。韓国輸出入BKに対し、三菱東京UFJ他12金融機関が198億円の融資を発表。さてこれをどう解釈するでしょうか?倒産寸前の会社は、融資先を頻繁に変えるし、それもあまり目立たない金融機関にする。
 日本の金融機関、それも地方銀行なら目立たない。三菱の融資額はたったの2億円。おそらく政府筋から頼み込まれての義理融資だろう。本年夏か秋にも予想されている韓国経済崩壊が、現実化しています。
(12/06/19)

 ペルーで韓国水資源公社員の乗るヘリが墜落。8人の韓国人スタッフが死亡した模様。例え僅かでも韓国人が減ることは、地球にとってよいことだ。さて彼等の狙いは、アマゾン上流でのダム建設と、水ビジネスの受注。ドル安にヘッジしたウオン安を背景に、無理矢理受注をたくらんだののでしょう。しかし、その副作用は確実に効いてくるでしょう。
 ドルが下がればウオンも下がる。これは受注・販売には有利である。しかし、発注・支払いには逆作用。ウオンが下がればたちまち赤字転落。この積み重ねが、今の韓国対外債務3000兆ウオン(200兆円)になったのでしょう。
(12/06/09)

 韓国の某大学教授が、タミル語と古代朝鮮語に共通した語彙があるので、タミル語は韓国起源で、古代韓国がインドに影響を及ぼした、という説を発表。又別の教授が、韓国語とサンスクリット語の間に共通語彙があるので、サンスクリット語も韓国語に影響を受けているという説を発表。とうとう韓国は外国語までパクリだした。
 昔、万葉集を朝鮮語で解釈すると、全く別の意味になるといった韓国人がいたが、その後これは只のこじつけで根拠はない、ことが明らかになり、今では全く無視されている。従って今回も同じ運命を辿るだろう。それにインド人は固有文明のプライドに関しては、日本人ほど甘くはない。印韓間の紛争要因になるかもしれない。

(12/06/05)

 韓国には北朝鮮体制礼賛組織があって、おまけにそれが国会議員まで出しているのに驚かされます。日本でも社民党なんか露骨な北朝鮮寄り政党。辻元キヨミも元カクマル。それが転向して民主党だ。
 お互い似たような物だと云えばそれまでだが、いざというとき、こんな国と同盟を組めるでしょうか?
(12/06/05)

極めてまともなアウンサンスーチー女史のタイ演説。一番耳が痛かったのが、中国と韓国だったろう。今後ミャンマーでは、賄賂が使えないという意味で。
(12/06/03)

 私が近い将来発生すると予測するのは、新興国バブルの崩壊です。bricsの内、s(スペイン)は既に崩壊した。今後景気降下が懸念されているのは、c(中国)、i(インド)。b(ブラジル)も危ないが、16年リオ五輪までは景気を維持するだろう。しかし、その後が問題。ギリシアやスペインの二の舞だろう。残るr(ロシア)だけが漁夫の利を得る。プーチンは嫌な奴だが、大の親日家であることも事実。他の4カ国の将来が懸念される中、果たして日本は対ロシア外交をどう展開すればよいか?
(12/05/28)

 中国黄海(北朝鮮ではどう云うんでしょう)で、北朝鮮に捕まった中国盗賊漁船団。本日全員釈放。さて、この背後になにがあったのでしょうか?相当額の身代金支払いがあったのは間違いない。日本は尖閣衝突事件で身代金など払わなかった。しかし、その背景で発生したフジタ社員拘束事件。ここに身代金が無かったかどうか、判らない。
 それはともかく、対中・北・韓対策には海賊対策のノウハウが必要です。ところが日本は200数10年の鎖国の結果、この点のノウハウを無くしてしまった。その典型が管や鳩山などのアホ発言である。
(12/05/21)

 韓国が国産人工衛星(アリラン3)打ち上げ成功で、これで。韓国は世界4番目の(サブメートル)衛星大国とホルホル。なんだかアリランが勝手に飛び出して行ったようだ。ミナサンご存じの様に、打ち上げたのは日本のH2A。それも他の荷物と一緒。ところがアリラン3の製造が遅れて打ち上げが半年遅れてしまった。三菱重工の好意で待って挙げてやったような者だ。いや韓国側が日本政府に陰で頼み込んで来たので、政府が三菱に待ったを掛けたのだろう。アリラン3の主要部分はフランス製、カメラのレンズはイスラエル製。韓国製は函だけだったりして。それとこれは気象観測衛星だが、データを解析するためにはスーパーコンピューターと解析ソフトが必要。韓国に、こういう後方支援システムは揃っているのでしょうか?解析も日本任せだったりして。
 それでも彼等はこういうだろう、「イルボンが打ち上げも、解析もやらせてくれと云ってきたからやらせたのだ、ホルホル」。
(12/05/20)

 プーチンは日本のマスコミには評判が悪いみたいだが、実は前のメドベージェフと異なり大の親日家。北方領土問題は彼の在任中に解決しておかなければ、チャンスは永遠に失われるだろう。問題は日本が何処までの妥協を示すことが出来るか、だ。おそらく自民党も民主党もその他も、これが”民意”と云って、妥協反対を叫ぶだろう。そして日ロ間は修復不可能な断絶関係になる。
 これはかつて日中戦争の時、政党やマスコミ、軍部強硬派・右翼が飽くまで国益重視を叫んで、日中間の交渉を妨げ、日本を日中戦争の泥沼に引きずり込んだのと、全く同じ構図である。その後遺症は未だに残っている。
(12/03/21)

 北朝鮮が人工衛星を打ち上げると発表すると、たちまち日米韓は、これをミサイルだろうと、打ち上げ中止を要求。もしこれがホンモノの人工衛星で、静止軌道への打ち上げに成功したら、世界最高の宇宙技術を誇る韓国は大ショック。イーミョンバクのメンツは丸つぶれ。2回に渉って、ロシアから技術をパクって試みた衛星打ち上げが、ことごとく失敗。とうとう前はヨーロッパのアリアンに、今度は日本のH2Aに、打ち上げを頼まなくてはならなくなった。宇宙開発は北が先へ行ってしまったのだ。これも日本が技術を出し惜しみしたからニダ!謝罪と賠償だ!とでも云うのでしょうか?
 これは今度の総選挙や大統領選に大きく影響するでしょう。
 ああそれと釜山原発は、過去にも一杯事故を起こしてますよ。それを全部隠蔽してきただけ。世界一安全な韓国製原発、実は世界一巧妙な隠蔽で作られてきた、世界一危険な原発なのです。世界は値段だけでなく、この事実をよおく噛みしめるべきです。
(12/03/18)


 最近地震発生が噂される韓国「ウルサン」付近の地形。半島東南部にはNNE-SSW方向のリニアメントが多数見られます。但しこれが全て震源断層とは云いません。図の右上にNW-SE方向のリニアメントが見えますが、これは一体何でしょう?
 半島の一番南東端のリニアメントの南端に、釜山原発古里発電所があります。その1号機は先月、約12分間に渉って全電源喪失にに陥っていたことを、韓国水力原子力会社が隠蔽していたことが判りました。日本の福島原発はM9という巨大地震と、15mの巨大津波という二重災害の結果だ。それに比べ、釜山は何もないのに、全電源喪失。整備点検の不備・手抜きという、人為的原因以外の何者でもない。さて、それでもトルコ政府は、韓国製原発を買うのでしょうか?イーミョンバクのことだから、何だってかまわねえ!売ってしまえ!売ってしまえばこっちの者だ!路線ではあるまいか。かつて日本でも昭和30〜40年代には、こういう論理がまかり通りました。それから半世紀。監視が厳しくてとてもこんな路線ではやっていけない。これが日本の経済的凋落の一因とすれば、八無を得ないでしょう。
(12/03/13)
 これは、故藤田和夫先生が残した朝鮮半島活構造図です。半島南東部に、NNE-SSW方向のリニアメントが発達する事が判ります。これは上の写真に記入した、筆者によるリニアメントと一致します。筆者と藤田先生の意見が一致しました。
 半島北部を見てみましょう。東海岸のくびれ部分のやや内陸に、N-S方向のリニアメントがあります。実はこのリニアメントは、以前から筆者も注目してます。何故注目しているかというと、このリニアメント上に北朝鮮核実験施設があるからです。
(12/05/12)

話題を二つ
1)北朝鮮がアメリカの食糧支援を条件に、核開発とミサイル発射停止で合意。ポイントは”停止”という言葉。これは一般にはStopingと云い、Terminalではない。後者なら終着駅だが、前者なら通過駅。再び発車するのだ。つまり、北朝鮮の腹づもりは、来る金日成生誕記念日に合わせて食糧バラマキをやり、政権安定を謀る こと。これが確認されれば、あとは韓国を脅して騒ぎを作り、再び同じことをやりだす。
2)イーミョンバクが再び朝鮮売春婦問題を持ちだして、日本の謝罪買収を要求。これは毎度のことだから無視すればよい。これの始まりは、70年代朝日新聞の女性記者(既に死亡)がこの問題を持ち出し、朝日とそれに乗ったNHKがキャンペーンを張ったのが発端である。それまでは韓国ではこれは問題になっていない。何故なら68年の日韓条約で解決済みだからである。つまり、この問題は日本人が作ったと云ってよい。それを韓国・朝鮮人に逆利用されているのである。ところが政治家やメデイアがその点を理解せず、いい加減なことを云うから、問題を複雑化させ、混乱させるのである。最大の問題は、昨年イーが訪日したとき、野田がイーに対し明確な反論をせず、いい加減なことを云ったことである。遊牧騎馬民族は相手が強いと思えばペコペコ諂従するが、弱いと見るや、逆に居丈高になり要求を釣り上げる。朝鮮民族は典型的な遊牧騎馬民族である。野田はそのパターンに乗ってしまったのである。松下政経塾は一体何を教えてきたのでしょう?
 もう一つイーが強面に出たのは、何も対日関係だけではない。国内問題が大きく影響している。今やイーの支持率は20%を切り、周辺ではスキャンダルが発覚して、もはやレームダック状態。今年秋の総選挙及び年末大統領選では与党の敗北が確実視されている。これではイカンなんとかせねばと思いついたのが、相変わらずの対日責任転嫁論。これも又遊牧騎馬民族の特徴。遊牧民族は土地からは何も生産しない。彼等は流通・交易と略奪から富を得る。つまり生活基盤を他者に依存している。このため、なにか危機・・・例えば飢え・・・が訪れると、それは他者の責任となる。かといって強い相手に責任を持っていけないから、相対的に弱いところに責任を転嫁する。そして起こるのが「謝罪と賠償」だ。野田君もよく勉強したまえ。
(12/03/04)

 今アメリカではサムスン製テレビを巡り、750万人の集団訴訟が起きている。スイッチを入れても映らないのだ。コンデンサーが安物だったらしい。何処製でしょうか?
 ロシア火星探査衛星が行方不明になったのも、安物の半導体を使ったから。何処製とは云っていませんが、なんでも安けりゃ良いっていうものじゃない。
(12/02/20)

 韓国サムスンがアップル相手にヨーロッパで起こした特許訴訟3件の内、2件で敗訴。おまけに欧州委員会がサムスンに対し独禁法違反容疑で調査開始。サムスンの天下もこれで終わりか?
 そもそもサムスンがここまで急成長できたのは、イー政権による輸出補助金とか、電力補助金によるコストダウンとか、イーの海外突撃営業があったからで、何もサムスン一人の手柄ではない。そのイーも、もう終わり。韓国政界で聞こえるのは、与野党ともども、反イーの声のみ。何処の国でも議員は生き残りしか考えない。日本でも腹の内はともかく、みんな橋下維新スリよりだけだ。

 
さて、サムスンは30件超の訴訟を抱えている。そのとっかかりが、今回の対アップル訴訟だったのだが、そこでつまづいてしまった。下手すると”天文学的賠償”と全世界的販売さしとめ。サムスン存亡の危機だ。イーがいれば超法的措置で助けてくれるかもしれないが、左翼政権が誕生すればそうも行かない。これまでの韓国政局の傾向で見れば、政権が代われば、イーとその周辺は逮捕起訴続出。サムスンの現会長も脱税で刑務所に入っていたのが、14年冬季五輪招致で、大統領から特別恩赦。その大統領がいなくなれば、彼も又刑務所に戻ることになる。さてどうなるでしょう?
(12/02/01)

今、例の中井が北朝鮮に渡って、なにやら秘密工作。ジョンイル後の政権変化に便乗した、野田の一発逆転作戦の一環だろう。政府は一議員の勝手な行動だと知らぬ顔を決め込んでいるが、そんなことはあるまい。一番心配なのは中井が余計な約束をして、北朝鮮に誤メッセージを与えることである。

 中韓首脳会議。合意されたのは朝鮮半島の安定維持だけ。要するに、朝鮮半島をズーット今のままでいくことに、両方がウンと云っただけだ。つまり中韓両国とも、南北統一は望んでいないのだ。誰が南北統一を望んでいるのでしょう?
(12/01/10)

 隠岐に漂着した北朝鮮人。脱北ではなく、単なる漂流で北朝鮮への帰還を要望。しかし漁船には魚具はなかった。おそらくこの三人は工作員か、工作員候補だったのだろう。日本潜入に失敗した。さて彼等の運命や如何に。
(12/01/09)


 韓国三大財閥の一つSKグループの社長・副社長が会社の金の横領で逮捕。実は会長が占いに凝って、インチキ占い師の話にのって先物取引手を出したところ大損。その穴埋めに会社の金を着服したもの。ところが、この会長だけが逮捕を免れ在宅起訴となった。このアホを逮捕すると韓国経済に損失が出るかららしい。当たり前だが、ソウル検察に大統領府から圧力がかかったことは顕か。日本ではこれを指揮権発動という。
 イーミョンバクはこれ以外にも、冬季五輪招致のため、贈賄で服役していたサムスン元会長を釈放している。自己利益のためには法を無視するのが韓国流なら、北朝鮮と大差はない。鶴橋コリア街の焼き肉乞食の息子がやることは、日本人の我々には理解し難い。

 
イーはジョンイル死後の声明でも「・・・驚かず経済活動に専念しよう」というものだった。国家・国民の安全より商売が優先するのである。このやり方は、イーが昔所属していた三流商社そのもの。その所為で、韓国経済は大きく拡大したが、その反面モラルは低下の一方。しかし、その拡大経済だって中身はどんなものか判らない。実態は大赤字なのかも知れないのだ。全ては本年大統領選の後に明らかになる。イーの命運もそこで尽きるだろう。
(12/01/06)

フィンランドで、ドイツ発韓国行き中古パトリオットミサイルが発見押収された。韓国はやれ書類ミスとかなんとか云っているが、誰が見てもこれは密輸、それもドイツ政府も絡んだ政府主導の国際密輸だ。当たり前だが、幾ら中古でもミサイルは兵器。これの輸出は両国政府の了解なしには出来ない。書類の書き間違えなどあり得ない。そういえば、イーミョンバクは元商社マン。かつて密輸をやっていたとしても不思議じゃない。今回の事件は一国の大統領が主導した密輸事件として記憶されるだろう。一方、北朝鮮日本人拉致は一国の指導者候補が主導した誘拐事件である
 
北が誘拐と偽札偽造・麻薬密造なら、南は密輸とパクリ。どっちもどっち、偽造・密造・ねつ造・密輸民族、人類の恥だ。ドイツ人も同類だがね。パトリオットミサイル密輸の目的は一つ。これを分解パクッテ偽物を作り、これによって、韓国は対空ミサイルを自作出来るようになった、と世界に宣伝したいのだろう。これもミョンバク=鶴橋ねつ造商法。
(11/12/23)

 ジョンイルの遺体に見入るジョンウンの映像が公開されました。ポイントはジョンウン本人より、その後ろに並ぶ面々。向かって一番左にいたのが、叔父に当たるチョンソンタク。その右にロートルの将軍達。これら老人パワーがジョンウンを支えることになる。だから、政権が変わったから北朝鮮が変わるなどと、とぼけた期待は持ってはいけない。更に保守化する可能性だってある。しかし、この老人達も、いずれはあの世に行く。その時までに、ジョンウンを支える自前の勢力が育っておればよいが、老人はしばしばそれの邪魔をする。その世代も前の世代以上の、利権亡者だったりすることもある(日本の維新の会の連中だって、利権度と言う点では前の自民党以上だろう)。その結果、利権の取り合いで、北朝鮮にも世代間戦争が勃発する可能性もある。それが混乱の始まり。しかし、それはないので、あるのは中国による北朝鮮の属国化のみ。
 それと驚いたのはジョンイルの祭壇。ジョンイルの周囲は赤いムクゲだが、その廻りに飾られているのは白い菊の花。祭壇を菊で飾るのは日本の風習である。北朝鮮文化は実は日本文化に強く影響されているのだ。実は昔偶然、テレビで聞いた北朝鮮の労働歌がある。このメロデイ何処かで聞いたことがあるなと思ったら、それは日本の「赤旗」の曲。おそらく、日本の来ていた在日が日本労働歌を覚え、60年代以降の帰還運動の中で、これを北朝鮮に伝えたのだろう。おまけにこの「赤旗」の原曲は、日本帝国陸軍軍歌「歩兵」(その後一高寮歌「アムール河の血潮」となった)なのだ。
(11/12/21)

ポストジョンイルはどうなるか?後継者は三男ジョンウンに決まったようだが、さて?
1、血筋
 同じ朝鮮民族と云っても、北と南では大分様子は違う。原朝鮮民族は、前2世紀頃にユーラシア北方から南下してきた、騎馬遊牧民族と考えられるが、これが半島に土着し、中国から稲作農業を取り入れて、農耕民化していった。これが後の新羅・百済などを作る。その後4世紀頃に更に新たな朝鮮人が南下し、先行していた民族を征服した。これが高句麗である。その後、三国時代となり、北の高句麗と南の韓族との対立となる。このそれぞれの版図は今の南北朝鮮版図と非常に似通っているのである。つまり、朝鮮民族と言っても、実は南北2類あるのだ。
 さて、騎馬民族というものは、血筋と能力に五月蠅い。トップは血筋とが良いだけではダメ。又、能力があっても血筋が悪ければダメ。特に母親の血筋に五月蠅いらしい。後継者のジョンウンはどうだろうか?ジョンウンの母親はコウヨンヒでこれは在日である。在日は北朝鮮では差別される。日本人はアホだから、在日でも北朝鮮帰還を果たしたものは英雄と思いがちだが、北朝鮮では逆。要するに、金に目がくらんで日本に渡った民族裏切り者とその子孫になる(実際その実例がある)。この点からでも、朝鮮強制徴用というのが、戦後ソ連共産党の指導で始まったデマゴギーであることが判る。それは別にしても、従来北朝鮮が展開してきた反日プロパガンダの延長線上では、ジョンウンの血筋は怪しいということになる。
2、本人の能力!
 これははっきり言って落第である。昨年、ジョンイル後継者候補として華々しくデビューしたが、早速やったデノミが大失敗。責任は部下に押しつけて、有耶無耶。しかし、人々は覚えている。下の人間ほど、上のやり方を見ているのだ。
(注;これは日本のサラリーマン社会でも同じ)
3、次期政権
 ジョンウンの能力に疑問が残る以上、北朝鮮指導部は他からサポートしなくてはならない。その第一がジョンイルの唯一の妹のキョンヒとその亭主。次が軍部。とりあえずは、彼等どうしの談合による暫定政権が出来るでしょう。さて彼等に利権ではなく、本当の意味での政権運営能力があるでしょうか?イルソン・ジョンイル2代の独裁で、北朝鮮指導部の能力が劣化したと考えられる。特にジョンイル時代は、あらゆる問題がジョンイルに集中し、周囲はその指示を受けるのみ。つまり、指示待ち人間を増産してきたのである。適切な指示が出来ない人間をトップに頂き、その下が指示待ち人間だらけの国家や会社でどういうことになるか、火を見るより顕かである。独裁の最大の罪は、独裁者本人の過ちではなく、人間の能力を奪うことである。
4、今後の展望
 中国の影響力が更に強くなるだろう。もし、ジョンウン政権が政権運営に失敗し、国内に混乱が生じたなら、最も被害を蒙るのは中国である。更に混乱の最中で、北朝鮮が韓国に吸収併合されるようになったら、これも中国としては、最も避けなければならない事態である。もしこうなれば、中国による軍事介入もあり得るし、そうなる前にジョンウン政権を無力化した上で、中国傀儡政権を作る可能性がある。つまり、北朝鮮のチベット化である。多分これが可能性が最も高いケースである。何故なら、中国は数年前から、歴史学者を動員して、朝鮮半島北部は元もと中国だったというプロパガンダを流している。既に北朝鮮経済は中国経済に組み込まれている。
(11/12/20)

ジョンイルが死んで、韓国は国を挙げて大騒ぎなのに、大統領のミョンバクは国民宛メッセージで「慌てず、経済活動に集中を」ときた。
 この男、何を考えているのかね。金儲けのことしか頭に無いのだろう。やっぱり元商社マンだけのことはある。おかげで支持率は下がる一方。おまけに親戚筋に不正疑惑が沸き起こっている。来年暮れ大統領選後に、やっぱり逮捕。刑務所行きか、飛び降り自殺しか韓国大統領の行く道はないのか。哀れな国民だねえ。

古い論説(北朝鮮の過去・現在・未来07/04/30)を見てみると、何とワタクシは4年前にジョンイルに”5年以内に何か”あると予測していたんですねえ。ピッタリだよ。
(11/12/20)

 昼過ぎにインターネットを覗いてみると、正午に北朝鮮が重大発表するという情報。ひょっとするとと思いつつ、そこでテレビを付けてみると、案の定ジョンイル死亡報道。随分あっさり逝っちゃったなあ、後4・5年は生きるかと思っていたのに、というのが筆者の感想。
 さてポストジョンイル体制ですが、これについては筆者は数年前に予測しています。ただし、この時点では@身内の後継はない、A中国の存在がそれほどでもない、と考えていたので、現在とは大分状況が異なる。修正が必要です。
 
それにつけてもダメなのは韓国。こんな重大事に、大統領が呑気に京都見物や、従軍売春婦のようなどうでもいいことで時間を潰しておる。情報収集能力が劣化している。尤も日本の情報収集能力などそれ以下で、論評するにも値しないが。
(11/12/19)

 イーミョンバクが日本に来て、京都によったものだから、昨日京都に行ったカミサンが、道路が渋滞で大迷惑とブーイング。一体全体、ミヨンバクは何しに日本に来たのでしょうか?慰安婦と称する売春婦をネタに、日本に又金を無心に来たのでしょう。ジョンイルもそうだが、相手になにか弱みを見つけ、金をせびるのは騎馬民族の習性。
 農耕民はしばしばこの手に乗ってしまうのである。騎馬民族こそ、ヤクザ・暴力団の祖先と見据えなくてはならない。
(11/12/18)

 韓国ソウルの日本大使館前に、韓国売春婦像が構築。普通売春婦というのは、自分がそうだったとは云わないものだ。何故なら、他人の目を誤魔化して、しこたま儲けているからである。売春婦を表に出す朝鮮人の民族性にもあきれるが、それを黙っている日本政府や日本大手マスコミにもあきれる。
 現実には強制徴用と言うモノはなかった。それを同和解放同盟とか朝鮮総連が」取り上げた。売春婦に関しては、昔朝日新聞にいたアホオンナ記者(故人)が取り上げ、それにNHKが飛びついたのが騒ぎの素なのである。
 野田は何も考えず、只騒ぎが静まるのを待つのみ。しかし、その間支持率はジワジワと下がる。気がついたときはもう遅い。千葉の街頭演説と国際政治とでは、レベルがちがうのだ。それは大阪橋下も同じ。
(11/12/15)

  野田が韓国に行って、日中韓スワップ協定に合意。とんでもない話しだ。今韓国は自らが撒いたウオン安の副作用で貿易赤字が増加。物価高が進んで、現政権支持率は30%を切っている(今度のソウル市長選でも、ハンナラ党は惨敗)。来年大統領選で政権交替は必至と見られている。今回のスワップ協定は、大統領辞任後には逮捕され、刑務所に入らなければならないイーミヨンバクが仕掛けた延命術。それにのこのこ出かけて罠にはまる野田など、所詮泥鰌以外の何者でもない。しかしこれを追求しない自民党は何を考えているのだ?金もなくなったし、韓国財閥からの献金を期待しているのではあるまいか?
(11/10/28)

 某若手女子アイドルが、某関西ローカル番組でひねった一句。「韓タレはみんな××××、同じ顔」。××××に入る字は何でしょう?みんな判りますねえ。誰でも見ている点は同じということ。但し、野田がどの点を見ているのか、判りませんが。
(11/10/24)

  韓国イーミョンバクの土地購入に関する公金流用が表に出て、さあどうなるのでしょう?中央日報など、どう言いつくろうのか興味津々です。さて、イーの公金流用とか、公権力流用はこれだけでしょうか?まさかね。再来年の大統領選挙後が面白い。但し今の段階で、スキャンダルが表に出た大統領はかつて無かったと思う。イーの任期内辞任は果たしてあるのか?それも疑問。
(11/10/18)

今アメリカで俄に高まっているのが、反ウオールストリートデモ。かつてのベトナム反戦デモの再現。さてこの後はどうなるのか?ワタクシが思うに次はヨーロッパから、アジアでは韓国に飛び火するのじゃないか?無論、中国やインドもその候補に挙げられるだろうが、中国の場合、何が何でも押さえつけてしまうだろうから、表に出てこない可能性の方が大。インドも大変な経済格差社会だが、これは歴史的宗教的背景があるので、こういう騒ぎになるかどうか判らない。しかし、政権上層部の腐敗や不正が取り沙汰されているので、有力な候補である。インドネシアはかつての反スハルト民主化運動で、一旦こういう段階は通過している。
 アジアで一番アメリカに似ているのが韓国である。イーミョンバク政権以来、ドルにリンクしたウオン安で輸出企業優遇策に偏り、その結果は物価高と国内産業の劣化。又輸出企業は人材をインドやベトナム等海外からの採用にシフトするので、若者の失業率が増大。それに過度の受験競争が拍車をかけるものだから、若年者自殺率は世界一。つまりウオールストリートデモがアジアで一番飛び火しやすいのは韓国である。既にイー政権の支持率は30%をきっており、殆どレームダック状態。来年大統領選で、よっぽどのこと(例えば北朝鮮の南侵のような)がない限り、政権交替は必至。そうなると、韓国の伝統に則り、イーとその周辺(親戚やら政府高官、三星やら現代などの財閥幹部など)が一斉に逮捕・訴追され、イーもまた、飛び込み自殺。そもそも在日鶴橋出身だから、通天閣からの飛び込みが似合っているか。てな騒ぎになるでしょう。
(11/10/06)

  ジョンイルの孫(キムハンソル)が見つかって、早速出てきたのが誰の子や?お家騒動のネタになるのじゃないか、という野次馬騒ぎ。結局ジョンナムの子だと言うことで一件落着。しかし、将来ジョンウンのライバルになる可能性もある。年齢はあまり変わらない。今のところまでの評価では、ジョンウンはとても及第点とは云えない。ひょっとして、ハンソルを担いで奪権革命という連中が出てくるかもしれない。
(11/10/03)

 メドベージェフの後釜にプーチン。これ、前の大統領選時の密約で誰でも知っている(誰でも知っている密約などないが、少なくとも本人達はそう思っている)。そして、次のプーチンの次が又メドだ。こんな権力のキャッチボールは何時までも続けられれる訳がない。その内、どちらかが、或いは両方ともが暗殺されて、第三の人物が現れて新たなツアーリが誕生する。イワン雷帝以来、ロシア宮廷伝統陰謀劇。歴史は繰り返す。
(11/09/26)

 北朝鮮が韓国に対し、50億ウオンじゃ足らん、もっと度量の大きい援助をしろと要求。貰う方が出す方に注文付けるなど、我が日本では考えられないどころか、強要・恐喝の類と見なされる。しかし、これ騎馬民族の世界では当たり前なのだ。ローマや中国などの古代帝国では周辺諸蛮族・・・多くは騎馬民族・・・が帝国に朝貢していた。帝国は大体その倍くらいの土産を持たせる。この結果、帝国周辺の安寧は保たれる。帝国は赤字だが仕方がない。しかし何時までも赤字の垂れ流しは出来ないから土産をケチる。そうすると。諸蛮族はもっと寄こせと国境周辺で暴れ回る(要するに略奪)。それどころか、帝国領土内に侵入し、領土を占領して勝手に王国を作ったりする。そして、帝国は滅亡する。北朝鮮人は民族的には高句麗で、これは立派な騎馬民族。今の韓国と北朝鮮の関係は当に古代に於ける、帝国と蛮族(騎馬民族)国家との関係にそっくりなのである。唯一この例外が日本である。朝貢貿易で辺境民族が儲かるのは、国境が陸地で接触している場合だけである。このときは朝貢品のやりとりコストが最小になる。しかし日本のように海で接している時はそうはならない。朝貢に向かうも、それから帰るも莫大なコストが懸かる。帝国から少々気前の良い土産を貰ったところで割に合わない。国家レベルでは赤字になるのである。騎馬民族が朝貢貿易で儲かるのは、国境が陸地でで接しているからである。
 その結果、菅原道真の時に対中朝貢を止めた。しかし国家財政では赤字でも、その間の経費を搾取すれば儲かる奴がいる。これをやっていたのが藤原氏。日本政府が朝貢品を会社に発注するとき、そのン%を跳ねる。運良く遣唐使船が帰って来たときその又ン%を跳ねる。儲かって仕方がない。かつての自民党と同じ。ところが道真が儲けルートを潰したから、太宰府に左遷した。これで終われば一件落着だが、道真の怨霊が祟ってライバル藤原時平は死に、内裏に落雷があって炎上。遂に対中朝貢貿易は廃止された。しかし、それでも復活しようとする人物は絶えない。一人は平清盛、次ぎが足利義満、最近では小沢一郎がそれだ。彼等の運命は長続きしていない。その理由は、国家間貿易では儲けにならない朝貢(つまり政府ODA)による利益を独り占めしようとしたからである。と言うことは、対韓朝貢利益を独り占めしようとする、ジョンイル一派の未来も大した事ではない、ということだ。
(11/08/06)

 自民党議員三人がウツリョウ島に行きたいと言っただけで、議員の安全は保障出来ないとか何とか、およそ文明国では考えられない発言を韓国政府自身がする。イヌ・ネコを喰ったり、キムチ(あんな貧民食・・・つまり乞食が喰うもの・・・の何処が美味い?ワタクシはこれまで喰った事がない)を世界遺産に、などと云う非常識劣等民族だから仕方がない。要するに、鶴橋コリア街出身イーミョンバク(政権も支持率30%を割、じり貧状態)が、ここへきて自民視察団。しめしめ政権浮揚の良いチャンスとばかり、政府主導で反日を煽る。しかし、ほとぼりが冷めると又元に戻る。いつものパターン。報復として、9月の大統領訪日を取りやめると云うが、支持率30%未満のへぼ大統領と求心力を失った日本首相(9月になっても管は居座っている可能性は消えない)が会って話しをしても何の意味もない。なお、外交相互主義の原則から、今後日本が反日的韓国政治家(その中にはイーミョンバクも含まれる)の訪日を拒否出来る根拠を作ってしまった。
 それに付けても日本のテレビ局(TBSだけかもしれないが)、竹島に対し「韓国が実効支配をしている」と枕詞を付けるのは問題。実効支配は領有権問題について重大な意味を持つ。もし、竹島問題が国際司法裁判所で審議されたとき、韓国が「日本国民も韓国実効支配を認めている」と主張すれば、日本側が負ける可能性がある。ここは「日本固有領土である竹島」と云わなければならない。この国際感覚の無さは政治家や政府だけでなく、マスコミにも蔓延している。
 しかし、TBSが何故「韓国が実効支配をしている」と云うのか?韓タレ導入で、もっと儲けようと企んでいるのか?或いは亀田親子か?彼等も本当に日本人なのか?前から疑っているのである。何故なら、この親子の大阪弁は本当の大阪弁ではない。何処か判らない。九州が入っている可能性もある。九州の隣は韓国だよ。
(11/08/01)

 カーターが北朝鮮に行って帰ってきて云った言葉が「北朝鮮の食糧不足の原因は、米韓による食糧援助の打ち切り。米韓こそ北朝鮮人民の人権侵害」。このオッサン何をしに今頃北に入ったのかよく分からなかったが、結局は北朝鮮のメッセンジャーボーイ、ジョンイルの走り使いだけ。
 彼だけでなく、韓国には親北派が結構大勢いるらしい。彼等の資金援助で北朝鮮に肩入れするアメリカ議員も結構いるのだろう。
(11/04/29)

 中国・韓国が日本産農産物輸入規制強化に傾いているが、本音は日本産農産物に押されている国内産を押し上げること。その理由は例の12年問題。韓国は来年大統領選、中国は指導部交代がある。この際、どんな手を使っても、農民の支持を集めなくてはならない。しかし、日本農業で対中・韓輸出はどれほどのウエイトを持っているのでしょうか?
 そもそも韓(犬)や中(豚)は日本産高級食材など食べなくてよい、そこらの藁や草で食ってりゃいいのだ。中・韓産農産物の輸入を制限し、関東産農産物を国内で消化すれば良い。どっちが困るか直ぐ判る。

(11/04/15)

韓国釜山(古里)原発事故。日本政府もメデイアも、あまり重要視していないようだが、私にはかなり深刻なレベルに達しているように思われる。
(11/04/14)

度は韓国釜山原発で電源系トラブル。この原発も30年以上経っているから、古いのは古い。もしこの原発がTMI状態になれば、日本の北九州・西中国はまともに被害地域になります。無論被害補償の対象になります。福島は気象・海象から見て、韓国には関係はない。わあわあ騒ぐのは、例によって反日世論醸成で、売り上げアップを狙うしか脳がない韓国メデイア。こんなアホなど放って置けばよい。
 なお、朝鮮半島にも活断層はあります。主にNNE-SSW方向のリニアメントが目立つ。特に、北朝鮮では核実験をやっている豊渓里には、まず間違いない活断層がある
(11/04/13)

 フランスがロシアに揚陸強襲艦2隻を輸出したかと思ったら、イギリスは中国人実業家向け旧式空母売却を拒否。アメリカの意図に反して、中国向け軍事援助再開を最も強く要望しているのはフランス。ドイツは冷静。節操のない国家・民族はどうしようもない。ラテン人の特徴か?フランスなど永久にドイツの植民地にしておけばよかったのだ。
 なお、フランスがロシア・中国贔屓だったのは昔から。帝政時代、ロシアの貴族はフランス女を女房にするのがステータスだったから。日露戦争の折り、中立国の筈のフランスは、民間企業を通じてバルチック艦隊に給水・給炭の便宜を図っていた。
(11/02/11)

さて、最近考えているのが半世紀前の60年安保闘争。果たして、何故日本人は日米安保に反対したのか?それより日本人の何%が日米安保に反対したのか?その辺りの基本的なデータが未だ顕かではない。60年安保闘争は実は壮大なデマだったのではないか?誰がこのデマを作ったのか?
 折りもおり、ロシアが極東方面への軍備拡充を表明。この辺りがデマの本質。ロシアは来年大統領選。これまでメド政権は極東への予算が少ないと評判が悪かった。ここで、一番極東バラマキをやらねばならない。そのためには、軍隊を増強するのが一番手取早い。 
(11/02/10)

新年早々、北朝鮮は韓国向け和平会談を呼びかける平和攻勢。一方中国も国際協力を積極化すると発表。しかし実態は自分は何もせず、先進国の努力を要求するだけ。国際協力を強化しなければならないのは、中国ではなくて、西側諸国というわけだ。ここで云う国際とは中国とその周辺という意味。
 そもそも旧ソ連以来、社会主義独裁国家のやり方は自分の都合が悪くなると、やれ話し合いだ協調だと言って平和攻勢を仕掛けてくる。それに西側民主主義国家はコロリと騙されて、気がついたときには軍事面で追いつき追い越される。今度EUが対中軍事援助解禁に動くが、これなどその典型。サルコジやメリケルなどのアホが胡や温に騙されているだけだ。
(11/01/02)

延平島事件で、土壇場になってロシアが国連安保理提案を拒否。この辺り、「敵の敵は味方」という旧冷戦時代、或いは19世紀帝国主義時代の論理が復活したようだ。ロシアにしてみれば、最近大声を出すイーミョンバクの韓国主導南北統一はロシアの国益に合致しない。もし、韓国主導型統一国家が出来れば、ロシアにとって、極東の下腹がじわじわ侵されるようなものだ。これは中国にとっても同じ。おまけに北朝鮮という国は旧ソ連が作ったのだ。ロシアも中国も一方が軍事的・経済的に膨張するのが困るだけで、朝鮮半島が二分され適当に対立してくれている状態が一番望ましい。実はこれ、日本にとっても同じことがあてはまる。
(10/12/21)

今度は中国漁船が韓国警備艇に体当たりして沈没。これに比べりゃ、日本は中国ごろつきに、如何に紳士的に対処したかよく分かる。この漁船、やっぱり工作船でしょうか?そうなら、今後インドネシアやフィリッピン海域で同様の騒ぎが起こるでしょう。
 本日日高レポートによれば、オバマ政権は当初中国・北朝鮮との対応が理解出来なかった。更に鳩山政権の沖縄政策により、対日政策に迷いが出たそうだ。しかし、その後の中国の出方により、ようやく目が覚めた段階らしい。なお、米太平洋艦隊首脳の見解によれば、アメリカは中国海軍など歯牙にもかけていないようだ。当たり前だが、中国海軍は数を増やしていても実戦の経験はなく、艦艇も旧ソ連のコピーで性能低劣、アナクロもイイトコで実戦力にはなり得ない。
(10/12/20)

韓国の延平島実戦訓練で北朝鮮が断固たる報復を予告。面白くなってきましたねえ。日本としては、南北がケンカをして、両方ともが壊滅して、この世から朝鮮人という反日整形パクリ恥知らず民族が消え去るのが一番良い。世界にとっても有益である。その時鶴橋コリア街も壊滅だ。
 さて、カラッポになった朝鮮半島の覇権を巡って、日露の争いが始まる。これこそ日露戦争(「坂の上の雲」)の再来。その準備をやらなくては。その時、中国では共産党独裁が崩壊し、四分五裂内戦状態だから朝鮮どころではなくなる。
(10/12/19)

北朝鮮中距離ミサイルを想定したMD実験にアメリカが失敗しました。それはそうでしょう。テポドンの様な長距離ミサイル迎撃にはある程度時間的余裕はあるが、ノドンのようなタイプにはなかなか間に合わない。ミサイル(拳銃)にはミサイル(拳銃)を、という西部劇スタイルでMDシステムを考えたのが間違いの素。ワタクシが云うように、ミサイルにはレーザーという量子兵器を用いるべきである。但し、1レーザー基地に一基の原発が必要になるぐらい電気を食うかもしれませんが。しかし、そこをとにかく小型化、省エネ化するのが、他国が真似できない日本得意技術。
(10/12/16)

北朝鮮の核開発が急ピッチですが、実態はさっぱり判らない。ウラン濃縮を進めているので、ウラン型原爆製造を急いでいるのか?一般にウラン型はプルトニウム型に比べ小型化が難しいので、現代では敬遠されている。但し構造が単純なので安上がり。高濃縮ウランは不安定で、ほっといても核分裂を起こし最終的には鉛になる。途中で、放射能強度が自然放射能レベルまで低下すると劣化ウランと呼ばれる。これを通常弾丸に利用したのが劣化ウラン弾である。これを打ち込まれると、韓国製安物戦車などひとたまりもない。砲術の天才、ジョンウンは劣化ウラン弾を作るつもりなのだろうか。しかしこれが出来るまでには後半世紀ぐらいはかかる。だから、何を考えているのかよく判らないのだ
あの国は。
(10/12/15)

黄海の米韓合同演習で、閣僚は演習は済むまで東京に釘付けだが、心配しなくても演習が終わるまで、ジョンイルは大人しくいているよ。
 今回の砲撃騒ぎの理由として、ジョンウン軍事天才という神話造りがあるという説が有力。では、何故そんな神話が必要か?おそらく、昨年のデノミの失敗がこたえたのだろう。これでジョンウン・ジョンイル親子の信頼が墜ちた。このままで息子に権力を渡すと後が思いやられる。他になにかないか?そこで思いついたのが、軍事天才神話造り。麗しい親子愛ではないか。もっとも近隣諸国は迷惑千万だが。
 従って、ジョンイル後は更に軍部の力が強まり、ジョンウンは軍の傀儡となるだろう。当たり前だがジョンウン天才論は所詮神話の世界。そんなもの信じるものは誰もいない。特に軍人はリアリストだ。そして、北朝鮮は更に国際的孤立を深め、周辺には更に強硬姿勢で臨むと思われます。さて、中国はどうする?
(10/12/01)

 北朝鮮延坪島砲撃で”韓国が誇るK90自走砲”6両の内、3両が故障で動けず、更に2両が北朝鮮砲撃によって破壊された。K90は日本の90式自走砲と同じ155o砲搭載だ。通常、砲格兵器は自砲と同じ口径の砲撃に耐えられる様に設計される。例えば、155o砲搭載であれば、155o砲弾の直撃に耐えられるように設計されるのである。本件では、北朝鮮軍保有砲は120〜130o口径であり、この程度なら仮に直撃を受けたところで、直ちに破壊という事態には至らない。しかし、報道では3両の自走砲が破壊されたということだ。これは韓国製兵器に根本的な欠陥があるか、メーカーが手抜きをしたか、の両方の疑いが残る。後者の可能性が高いですがね。ズバリ、今の韓国には自国を護る能力など無い。
 こんな国に何時までも付き合っている必要はない。日本は自主防衛を急がなくてはならない。
(10/11/27)


 今回の延坪島砲撃で嗤ってしまったのが(失礼)、韓国軍のK-90自走砲(例によって日本の90式自走砲のパクリだろう)がみんな北朝鮮砲撃でやられてしまったこと。そもそも、機動性の高い自走砲が、固定砲座からやられるとは何事だ?要するに、韓国軍の兵器配備は既に北朝鮮に筒抜け。韓国軍はそれに全く気づかず、平時配備のまま、漫然と過ごしていたのだ。これは哨戒艦「天安」が北朝鮮のボロ潜水艦に撃沈されたのと全く同じパターン。韓国軍の士気・能力劣化の現れでもある。
 何故、兵器配備が筒抜けになるのか?島内にスパイがいるのだろう。特にこの辺りはワタリガニの好猟場だから、漁民が軍事情報を北朝鮮に売っている可能性はあり得る。又、韓国国内の北朝鮮スパイは何もこの地域だけとは限らない。韓流ドラマの甘い蔭に隠れ、国中にスパイが暗躍しているかもしれないのだ。
(10/11/25)


 今回の北朝鮮砲撃事件について、既に様々な見方がメデイアを通じて行われています。その中には、見当はずれのものもあれば、相変わらずのアナクロもあります。そこで、筆者の見方。あれは北朝鮮人民軍によるジョンウンへの度胸試し、真の独裁者になるための通過儀礼ではあるまいか。
 「独裁者は人民の奴隷である」と云ったのは誰だか忘れたが、ジョンイルも胡も温もヒトラーも、かつてのシナやローマ皇帝達も実は人民の奴隷だったのだ。その人民の意見を代表するのが、実は軍隊である。軍隊を無視した独裁体制はあり得ないし、独裁体制は軍隊のチェックを受けなくてはならない。ジョンウンが本当に根性があるのかどうか、人民軍に肝試しをされたのではあるまいか?ジョンイル亡き後、余計なことをすればどうなるかを教えておくための、事実上の軍部クーデター予備宣言。
(10/11/24)

 突然の北朝鮮からの砲撃。原因は何か?そんなことはどうでも良い。指導者の交代時期に国民意識を高め、集中させるためにこういうことをやる。と言うことは、ジョンイルの寿命もあと1年か?
 その後、ジョンウンは一杯バラマキをやらなくてはならない。対外攻勢も軍部へのバラマキの一つ。もう一つはイーミョンバクへの当てつけはある。
 しかし、これでコリアリスクが高くなれば、ウオン安背景の韓国経済は大打撃を受けるだろう。メデタシ、メデタシ。
810/11/23)


かつてのスターリン侵略にも匹敵する、メドベージェフの国後上陸。これは日本への圧力というよりロシアの内政問題と考えられます。尖閣でもそうですが、辺境の僅かな領土問題はしばしば内政問題に利用されます。
 さ来年ロシアでは大統領選がある。ここでプーチンがどう出るか判らないが、立候補するのは間違いないでしょう。従来プーチンは西側重視で極東に関心は薄かった。そこで、プーチンの盲点である極東にくさびを打ち込み、大統領選を有利に運ぼうという魂胆だろう。あまり、ロシア国内情勢に左右されるのは不味いが、誰が大統領になっても、領土問題は残る。
 但し、こんな愚かなことをするメドベージェフというのは大した人間ではない。だから無視した方がよい。同じことは中国の胡・温両名にも云える。胡政権は最早レームダック状態。ロシアも共産中国もいずれ滅亡する。NEXT又は更に次のNEXT にターゲットを絞るべきだ。
(10/11/01)

 最近韓国経済の足踏みが話題になっています。サムスンも赤字決算。理由はどうもウオン高にあるようだ。リーマンショック以来、韓国はウオンのドルペッグ政策をとり、意図的にウオン安を演じた。一番迷惑したのは日本の円。
 しかし、このままウオン高が続けば、将来の韓国経済はどうなるでしょうか?ウオン安と政府保証を背景にした海外輸出主導の韓国バブルは崩壊し、壊滅的なインフレが発生するでしょう。これというのもイーミョンバクという浅はかな元在日の所為。将来、大人しく鶴橋コリア街で焼き肉でも焼いてりゃよかったのだ、と云われかねない。
(10/10/30)


これは近々三回目の核実験が噂される、北朝鮮豊渓洞(図中◎印)付近の衛星写真。NNEーSSW方向のリニアメント(図中実線)が発達することが判ります。これは朝鮮半島北部の地勢を形成する重要な構造です。これが活断層かどうかは不明ですが、一部のリニアメントには分離小丘や対頂谷のような、地形上の活断層要素が見られます。豊渓洞はその内の一つの真上にあります。
 それに斜交して、NE-SW方向の構造(図中破線)が見えますが、これは基盤岩中の何らかの地質構造を現すケスタでしょう。
(10/10/23)

昨日平壌で行われた大閲兵式。観戦記者によると、「地面が揺れているようだった」。あの程度の行進で揺れるとは、地盤の剛性率がよっぽど小さいということ。すわ、平壌は軟弱地盤か、と思ったがマサカ。もう一つ、広場の地下が大きな空洞なら、地面が揺れることはあり得ます。但し、下水道や地下鉄程度ならそうはならない。つまり、平壌の地下には、対核攻撃用巨大シェルターが完成していることが伺われます。但し、軍隊の分列行進ぐらいで揺れるようでは土被りは大したことはない。核どころか通常ミサイル攻撃にも耐えられないだろう。
 通常は行われる航空ショーが無かったのは、燃料不足の現れ。ミサイルについては色々云われていますが、形だけ装っている可能性があります。戦車は相変わらずT-62のコピーか改良版。兵備については新味はない、と言うのが大方の評価でしょう。
 式典が終わって帰るジョンイルの姿は手すりに捕まってヨタヨタ。通風じゃないか?ジョンウンも20台であの太りようじゃ、30台で通風になるのは目に見えている。糖尿を併発して寿命は長くない。よくて40台半ばか。
(10/10/11)

ジョンウンの映像が発表されました。テレビでは画面が悪いのではっきりしたことは言えませんが、口をポカンと開けて、何となく頭が悪そう。しかし、口を開けていても、藤山寛美や阪神の岡田のような実力者もいたので、意外に能ある鷹は爪を隠す路線かも知れません。
(10/09/30)

 キムジョンウン大将昇格で、ジョンイル後継者の地歩を固める。三代続いての世襲。別に驚くことではありません。北朝鮮人の祖先である高句麗は騎馬民族で、血統主義が伝統。しかし日本には「売り家と書く三代目」という言葉もある。ジョンイル死後には、新たな権力闘争が勃発するでしょう。
 北朝鮮は異常な国で、いずれ滅亡する。北朝鮮だけでなく、今の共産中国の滅亡もそれほど遠い将来ではない。しかし、日本にとっては朝鮮半島が二つに分かれて、互いにケンカしてくれている方が有り難い。南北統一となると、日本外交は又、ややこしい問題を抱えることになる。むしろ、日本は北朝鮮を隠しカードに使って、韓国・中国・ロシアを牽制する戦略に出た方が良いのではないか?
(10/09/28)

たかが990hPaの台風7号で、ソウルの街は壊滅状態。あの生意気な国をやっつけるには、火攻めより水攻めの方が効果的という例。そういえば南朝鮮の最大のアキレス腱は水だ。
(10/09/02)

  WHOの何とかという長官が北朝鮮を訪問して、北朝鮮の衛生状態は良好で何ら問題はないと報告した。昔1930年代、バーナード・ショーら西側ジャーナリストがスターリン統治下のソ連を訪問し、社会主義では人々は満足に暮らしているという報告を行った。その蔭で、ウクライナでは1000万人の餓死者、シベリアでは数100万人が強制収容所に押し込まれていた。
 30年代の後半、やはり国連と西側のジャーナリストがドイツの強制収容所を視察し、ユダヤ人の待遇は概ね満足すべきで、迫害は認められないという報告を行った。
 世の中には、しばしば、ジャーナリストや国際機関の査察が客観的データを与えるという錯覚があります。そんなものは嘘です。
 冒頭に挙げたWHO長官のコメントは、如何に彼女が歴史から何も学ばなかったを意味しているのです。国際機関に勤務している者が、これほど歴史から学ばないというのは、犯罪行為と云って良いでしょう。
(10/08/23)

 尖閣列島で海保巡視船と中国漁船が衝突。中国は尖閣列島は古来から中国領と主張するが、そんなことはない。我が家の近所の商店街に大連出身の中国人が経営する中華料理店があった(ご多分に漏れず、ここもシャッター街になったので店も閉じてしまったが)。以前、昼食に行ったとき、大連に里帰りしたときに買ってきたこのだろう、「中国全図」という地図が壁に貼られてあった。それを見ると、確かに日中国境線は台湾と尖閣諸島の間に引かれてあった。
 故藤田和夫教授退官記念論文集「アジアの変動帯」に、中国国家地質局の研究者による「中国復活変動帯」という論文が収録されている。そこには中国国内の活断層分布が示されているが、台湾や南沙諸島は記入されているが、尖閣諸島は記載されていない。以上のことから、少なくとも1990 年代以前には、中国政府は尖閣諸島を自国領と見なしていなかったと言える。
 これらは重要な事実である。地形図と地質図は国家主権主張の最大の根拠である。地質関連図は特に重要である。例え民間企業でも、政府が公式に認めない地図は出版しない。問題は、こういう客観的事実があるにも関わらず、それを放置したり無視して問題をややこしくしてきたのは、日本外務省と自民党の無責任・中国寄り外交である。
 何故今頃、中国が尖閣諸島自国領論を言い出したかと云うと、それは資源の問題だけではなく、軍事上の要求と思われる。太平洋への出口を確保すべく、軍部が中国政府に圧力を加えていると見るべきである。
 この件について、今のところ菅政権も小沢も日本の主権を主張している。あと始末をどうするかだ。
(10/09/08)

北朝鮮機墜落事故について、北朝鮮政府は「計器の故障で迷い込んだ」と説明。誰がこんな説明を信用するでしょうか?昨日は、撃墜の跡は見られないと書きましたが、パイロットは死亡しているし、撃墜された可能性は未だ残っています。それより、200qもの侵入を許したのが問題。ひょっとすると、中国の防空能力を試すため、ジョンイル(いやジョンウンかもしれない)が仕組んだヤラセか?いずれにせよ、これまで中国は勢力拡大のための外向き軍事力増強に力を注いできたが、逆に国土防衛能力レベルが低下してきた証拠か?
(10/08/20)


 
北朝鮮軍機の中国墜落事故。色々説が飛び交ってますが、その中に訓練中の飛行機が燃料切れで墜落したというものがある。これが中国当局や北朝鮮にとって、最も望ましい説明。双方政府に責任は発生しないからね。しかし、幾ら燃料切れでも墜落したのは国境から200qも離れた地点。普通、燃料切れなら国内基地に戻るでしょう。それとも北朝鮮軍は常時中国領空内で訓練を重ねていたのか?逆に迷い込んで来たのなら、中国は自国空軍基地まで誘導するはずだ。更に墜落機体には爆破の跡が見られない。確かに燃料切れで不時着陸に失敗したように見える。つまり、撃墜されたのではないということだ。だとすれば、現在の中国軍の防空システムに重大な欠陥があることになる。要するに穴だらけ。
 アメリカもロシアも大変関心を持ってこの事件を見ているのではないでしょうか?それに比べ、我が国並びに民主党政権はどう考えているのでしょうか?9月党首選を控えて、金ジョンイルならぬ小沢ジョンイルの動き、それに呼応する鳩山パーチクのパタパタ。北朝鮮どころでは無いということだ。
(10/08/19)


 韓国のイーミョンバクが、統一税を創設と発表。鶴橋コリア街焼き肉屋の発想は、なかなか理解出来ないものがあります。そもそも、今の韓国市民に税金払ってまで北朝鮮と一緒になりたいと思っているのが何人いるでしょうか?北朝鮮統合とは、一応は優良企業とされている会社が、どうにもならない倒産企業の吸収合併を、株主に無断で経営者が勝手にやるようなものだ。鶴橋の焼き肉屋ならそれでも構わないが、国際社会ではそうは済まない。
 イーミョンバクのやり方は、鶴橋コリア街の論理を国際社会に持ち込むようなもので、臭くって仕方がない。チョンコは表に出てくるべきではない。
(10/08/16)

 韓国ソウルでのCNGバス爆発事故。一般にはタンクの爆発と云われています。そうかもしれませんが、タンクの破損ならもっと多くの爆発事故があっても不思議ではない(実際には過去10年で7件・・・これだけでも十分大きい数字ですが)。筆者が思うに、むしろタンク本体から燃焼系に移る部分、特に減圧レギュレーターでのトラブルが考えられます。筆者自身、昔7〜15MPaという高圧ガスを取り扱った。その経験で云うとガス漏れの原因の殆どはレギュレーター、特にOリングの破損によることが多い。ガスの注入・加圧の繰り返しの過程で、Oリングに目に見えない傷が入る。そこからガスが漏れだし、車体下部に滞留し、何かのきっかけ(一番多いのは電気系統のショート)で発火爆発した、と考えるのが常識的。おそらくバス会社がバスを購入以来、全くボンベの取り替えをやらなかったのが原因でしょう。
(10/08/13) 


 日本のマスコミでは、日本企業の凋落振りに対し、韓国企業の躍進を伝える。ところが韓国マスコミでは、サムスンなど韓国メーカーが、自分が仕掛けた安売り攻勢で軒並み赤字になっていると報道。一体全体どっちが本当なのでしょう?どちらも、「他人の花は赤い」症候群にかかっているのか。
(10/08/12)

アメリカでロシアスパイ団が摘発されたと思ったら、今度はリビアで韓国外交官やら宣教師がスパイ容疑で逮捕されたり、国外追放。まあ、あの国のやることだからいずれはこうなるだろうと思っていました。これまでも、マダガスカルで韓国企業追放、インドネシアでも反韓運動勃発。その内国際社会から追放されるでしょう。
 韓国や中国は日本始め先進国から、様々盗みパクッテいますが、あの両国から盗むものは何にもない。せいぜい偽物造りのノウハウだけ。
 今日本が22年FIFA-WC招致を運動していますが、もし、日本開催に決まれば、あの国はなんだかんだとインネンを付けて、横取りしようとしてきますよ。民族性だね。
(10/07/29)

 韓国仁川高速道路でバスが10m下に落下した事故が起こった。その映像をインターネットで見ると、バスの上半部が完全に無くなり残った車体も完全燃焼。たった10m転げ落ちただけでこんなことになるでしょうか?日本やドイツ製ならまず考えられない。韓国現代自動車製なのでしょうねえ。BPがルイジアナ事故で現代製掘削リグに問題があった、と文句を云った気持ちも判らないではない。
 さて、アブダビは韓国企業に原発を発注するらしいが、バス一つまともに作れないような国に、原発を発注して大丈夫でしょうか?裏で金が廻っているから問題はない。ああ、そうですか。
(10/07/05)


 60年前の本日6月25日。朝鮮戦争開始の日です。8ヶ月前のソ・中・鮮会談では、中の毛沢東は積極開戦派、ソのスターリンは西欧情勢を考慮してニエット。そして1950年6月では全く状況は変わり、スターリンはダア、毛沢東はビビッテしまった。何故毛はビビッタのか?それは日本軍の介入を本気で恐れたからである。後に毛はこう述懐している、「アメリカ軍は戦争が下手だ、。日本軍の方が遙かに上手い」。ひょっとすると、ジョンイルもそう思っているかもしれない。
(10/06/25)

 韓国ロケット再発射失敗で、どっちみち起こるのが韓国とロシアの責任なすりつけ合い、と思っていたが、その通りになりました。韓国がよく責任逃れに使うのは、日本の失敗例である。しかし、日本がロケット打ち上げに挑戦していた1970〜80年代と現代では、テクノロジーに格段の差がある。しかも、日本はロケット本体の製造から打ち上げまで外国に外注していない。今回のように基幹部分を外注し、最終成果だけを得ようとするのが、現代のアメリカ、中国、韓国型ビジネスモデルである。そしてアメリカは破綻した。他も、いずれ限界が来て破滅するでしょう。
(10/06/11)


 今月9日、韓国が自称国産ロケットの打ち上げに再度挑戦します。第一段ロケットはロシア製。二段目からは国産と言うが、何処まで本当か判らない。問題は第一段ロケットの切り離しとフェアリングらしいが、こんなもの人工衛星打ち上げでは基本中の基本。これがクリアー出来なくて、よく国産ロケットと云えるなあと感心してしまうのだ。イーミョンバクは鶴橋コリア街で焼き肉でも焼いているのが似合いではないか!
(10/06/09)

 日本が首相交代で大騒ぎしているとき、海の向こうの韓国でも、統一地方選で与党が大敗するという大波乱が起きました。何故与党は負けたのでしょうか?イーミョンバク政権になってから目立つのは、その積極的海外売り込み戦略である。ドバイタワーもさることながら、アブダビ原発の40%ダンピング受注、安値を売り物にした各国への鉄道輸出、農地獲得や文字輸出などの文化破壊。さてこれらの積極海外展開には、大概SWFを通じた政府融資や政府保障が付き物である。一方海外事業は大変リスキーなビジネスでもある。例えばルイジアナ沖BP原油流出事故を取り上げてみよう。全体事業を請け負ったのはトランスオーシャンという(おそらくは)マリコン。掘削リグを建造したのは韓国の現代。ト社は現代からリグをリースする。現代はリース料さえ貰えれば良いのだから、問題は無いじゃないかと誰でも思う。ところが今回の事故でアメリカ政府はメキシコ湾での石油掘削事業規制を強化する。従って、原油回収作業が終了した段階でBPは撤退、全ての契約をキャンセルする。ひょっとすると幾つかの契約は既にキャンセルされているかもしれない。現代とト社との契約がどうなっているかは知らないが、継続契約はうち切られると思った方がよい。ところで現代社、当たり前だがメーカーというものはリース料を原資に、更に新規事業に投資するのが普通。そのリース収入が途中で途絶えたらどうなるか?先行投資分だけでなく、新規投資分も焦げ付くおそれがある。そこに政府資金が投入されていれば、政府投資分が焦げ付き、韓国政府への信用不安、ひいてはインフレが発生し、一般市民生活を直撃するおそれがある。イーミョンバクが描いた経済成長モデルは、SWFを通じて民間企業に政府が投資し、政府保障もつけて海外輸出を奨励する。得られた利潤はSWFに環流し、そこから更に企業に資金が供給され、経済成長率がアップする、というものだったのだろう。しかし、このモデル、金が空中でグルグル回るだけで、一向に下に降りて来ない。そのあげく発生するのが、格差の拡大と自殺の増加である。かつての竹中改革下での日本と同じである。そして、今回の与党大敗となった。
 イーミョンバク政権の国家ー民間一体営業方式は、日本のコイズミー竹中改革をベースに、それに国家統制経済を加えた一種のステロタイプ。国家資本主義という言い方もあるが、そもそも経済原則を踏み外したものだから、長続きはしない。ところが、日本の政治、経済界にはこれを真似しようという輩がいる。その代表が総務相の原口。ワタクシが原口をいずれ切らなければならない、というのはこれが理由である。
(10/06/06)

 今から60年前の6月、朝鮮戦争が始まりました。通常は北朝鮮側の奇襲とされていますが、実はその前から小さい衝突が繰り返されており、緊張が高まっていたことが判っています(旧ソ連公文所館)。しかし、韓国政府はそれをいつものことだと受け止め、ろくに防備体制を作らなかった。さて、今回はどうでしょう?今回も一部には、全面戦争のリスクは低いとう見方が広がっています。歴史は繰り返す。
(10/05/26)

 韓国哨戒艦「天安」爆沈事件についてもう一言。音響追尾式、近接信管装着という筆者の読み(05/10/20)はその通り。しかし、天安がほぼ船体の真ん中で折れているのは、それだけでは説明出来ない。又、発見された魚雷が一発というのも不思議。そもそも魚雷という兵器は、それほど命中率が高いわけではない。帝国海軍では3%という数字もある。だから一目標に対して数本発射するのが普通。これを補うのが音響追尾方式だが、この場合スクリュー音を追尾するので、通常は艦尾に衝突する。だから目標は艦尾から沈没する。ところが、今回はたった一発で、中央で爆発を起こしているから、北朝鮮潜水艇はほぼ正横から、極めて近距離で魚雷を発射したと考えられる。これが出来たと言うことは、北朝鮮は韓国哨戒艦の哨戒ルートを、事前に正確に把握しておいて、そこに待ち伏せしていたと云うことだ。この点に韓国側の油断があったと思われる。哨戒ルートは毎日変え、たまには爆雷を投下して、敵を脅かすぐらいのことをやった方がよい。
(10/05/23)

 北朝鮮制裁で、日米韓は一致したが、国際社会は必ずしもそうではない。特にアフリカ、中南米を中心とする反米途上国だ。特にブラジルのルラなど、今世紀始まって以来のアホ。こういう動きバックに中国がいるのは間違いない。北朝鮮対決には、この辺りをどう攻めるかがポイント。一度徹底的にやって、ジョンイルを含むアホどもを震え上がらせた方がいいかもしれない。問題はそこに日本がどう関わるかである。
 昔から思っていたのだが、日本海上自衛隊の作る潜水艦に何の意味があったのか?日本が作る潜水艦の平均排水量は約2000t。「そうりゅう」や「うんりゅう」のような排水量4000tもの巨艦を何処に使うのでしょう?これは帝国海軍の伝統を踏まえた、遠洋艦隊のレベルである。中曽根が防衛庁長官の時に、シーレーン防衛だとか何とか云って、遠洋型艦艇を作らせた疑いはある。その方がメーカーも儲かる。今回の事件で明らかになったのは(昔から知る人は知っていたが、マスコミと政治家が知らなかっただけ)、数100tぐらいの小型潜水艇を狭い海峡に沈ませ、敵艦を狙い撃ちする戦法。実はこれは、冷戦時代西ドイツ海軍がバルト海から北海にに出ようとするソ連艦隊を待ち受ける戦法。北朝鮮はそれを応用しただけ。逆に我が国もこれを応用し、琉球列島の狭い海峡に小型潜水艇を沈めておけば、中国艦隊の自由行動を牽制出来る。おまけに小型潜水艇なら、量産が可能だから、現状の大型艦主義に比べ、配備費用は遙かに安く出来る。それが出来ないのは、かつてはメーカーと自民党の利権わけわけ、現在は与党の仕分け人にその方面の知識がないからだろう。

 昨日閣議で、国家公安委員長の中井が鳩山に「危機管理水準を上げなくてよいか」と耳打ちしたところ、鳩山は「官房長官がいいと云っているから『いい』」と答えたとか(本日、日経)。
 平野の無能ドンカン振りは既に散々言われているので、今更繰り返す事はない。たかがマネシタ電気の労働組合で、会社にへつらいながらはい上がって来ただけの人間。今も鳩山にへつらわなけりゃ仕方がない。まあ、こんな無能人間に運命を託さなくてはならないのが、今の日本の不幸。
 尤も、中井も自分自身の危機管理をシッカリやらなくちゃいけない。路上チューをフォーカスされるなど、「天安」と同じくらい不用心且つマヌケ。
(10/05/21)

 これまでの北朝鮮テロ活動を見れば、日本人を始めとする人材拉致を除くハードテロは全て韓国直接攻撃だった。果たして、今後もその路線を踏襲するでしょうか?それを占うには、次期後継者と目されるキムジョンウンの性格を見極める必要がある。ジョンウンとはどういう人物か?今のところ、直接的にはさっぱり判らない(第一、正確には顔も判らない)ので、断片的な情報で類推する以外に方法はない。筆者の見方では、結構短気で目立ちたがり屋。サッカー好きだから、性格はアグレッシブ。兄達のようにあれこれ悩んだり、周囲に気を使うような事はない。そして、直ぐに成果を求めたがる。昨年のデノミ騒ぎなどその典型。日本で云うと、三代将軍家光(そういえばジョンウンも三代目だ)タイプではなかろうか。
 オヤジから散々吹き込まれてきたのは、我が朝鮮民族をここまで貶めたのは、まず第一に日本帝国主義、次いでアメリカ帝国主義。そして現在、朝鮮民族最大の敵は日米独占資本主義と韓国傀儡売国政権だ。かれらを撲滅する事こそ、我が朝鮮民族の崇高なる使命である。ヨーシ、オレだってオヤジを抜いてやる。てなところで、これまで韓国限定だったハードテロが、今後日米に及ぶ恐れがあります。例えば、日本海に展開している日本の自衛艦や巡視船が魚雷攻撃を受けるとか、日本海沿岸の重要施設・・・例えば自衛隊や米軍基地、原発・・・への特殊部隊攻撃とか。但し、北朝鮮が所有している潜水艇の航続距離から見て、沖縄への直接攻撃はいささか考え難い。
 なお、北朝鮮が使った魚雷は、これまでの情報では直径53pの通常型。音響追尾式で、筆者の予想では近接信管装備。しかし、どれも第二次大戦中には開発されている。推進方式が何かは判らないが、どちらか云うと旧世代の旧式兵器。無論音響追尾を攪乱することは出来ます。それより、韓国海軍が、南北境界付近という危険地帯を哨戒しているにも拘わらず、攻撃に対する予防措置を何も採っていなかった方が不思議。
 さて、我がニッポンの対応はいかがか?本日参院外交防衛委員会で、岡田と北澤は韓国支持発言。しかし、問題はオヤブンの鳩山。いきなり、黄海を「友愛の海」に、なんて言い出すのではないでしょうか?それが心配だ。
(10/05/20)

 韓国哨戒艦「天安」爆沈事件は、どうやら北朝鮮陰謀で結論が出そう。しかし、なぜ北鮮はこんな、ヤバイだけで意味のないことをやったのでしょうか?今後韓国からの人道支援も受けられなくなるし、中国の立場も微妙になる。
 思うに、三男ジョンウン後継者指名への通過儀礼ではあるまいか?ジョンウンは事件の前に、テロ・スパイ活動を統括する偵察総局長に就任している。「ここで一発何かやってみろ、父を乗り越えろ」と、オヤジに唆された可能性はある。ジョンイル自身、対外宣伝工作責任者時代、日本人拉致やラングーン事件、大韓航空機事件を起こしている。それと同じで、後継者になれるかどうかの度胸試しだ。試しの材料にされた「天安」乗組員こそ、良い面の皮。要するに、北朝鮮は今後も変わらず、同様のテロは継続する意志表示。これというのも金大中、ノムヒョンと2代続いた韓国左翼政権が、ジョンイルを甘やかせたのだ。鳩山もその一味と見くびられている点に要注意。
(10/05/19)

 韓国哨戒艦爆沈事件について、韓国メデイアは北朝鮮攻撃説を強調。おそらくそうでしょう。しかし、不思議なのは、韓国政府が付着材料の分析のような間接的証拠に拘っていること。魚雷攻撃なら監視員が雷跡を確認しているはずだし、ソナーにも魚雷の馳走音が入る。なぜそれを調べないのでしょうか?敵に手の内を知られたくないためか?それともウヤムヤに済ませたいためか?
 それより、我が日本の自衛艦は、とんでもない発想をする某国の攻撃に対し、ちゃんとした対応を採っているのでしょうか?ン100億の自衛艦が韓国のボロ哨戒艦と同じように、逆V型に折れ曲がったら、それこそ大恥さらしだ。
(10/05/17)

 北朝鮮が熱核融合を実現したと宣伝していますが、どうせ白金とパラジウムの合金に電圧を加えると中性子が飛び出すという、例のインチキ実験の焼き直しでしょう。あんなもの高校生でもできる。
 処がそれを水爆製造に通じる技術だ、などと騒ぎ立てるアホマスコミもいる(例えば毎日新聞)。少しは理科を勉強しなさい。
(10/05/12)

天皇訪韓に断固反対する。
 今、小沢ジョンイルが、韓国のイーミョンパクと密かに画策しているのが、天皇訪韓という売国計画。韓国大統領は、政権が交替すると必ず収賄などのスキャンダルが表れて、逮捕起訴される。つまり、韓国大統領とは犯罪者予備軍なのだ。イーもその例外ではない。現に脱税で服役中のサムスン財閥ボスを、大統領特権で釈放し、オリンピック招致委員にしてしまった。裏で金が動いているのは間違いない。イーの顔つきからして納得。他にもっと金を貰っていたり、今後貰うだろう。従って、彼は三年後の政権交替後、確実に逮捕起訴され、刑務所に入るか、崖から飛び降りるに違いない。そんな犯罪予定人に天皇を会わすわけにはいかない。
(10/02/14)

 韓国が引き上げた「天安」の切断断面をアメリカに送って分析して貰うらしい。理由は分析に必要なソフトや器材は全てアメリカに集中しているかららしい。日本でそんなことは聞いたことない。そもそも「天安」は何処製なんでしょうか?自国製なら、自国で沈没原因を明らかにするのが、先進国では当たり前。まあ、要するに韓国は基礎技術力では日本の足下にも及ばない三流国ということ。出来るのはパクリと嘘八百誇大宣伝だけ。例えば、女性初8000m14峰征服など。イーミョンバクなど鶴橋で焼き肉を焼いておればいいのだ。そんなのを大統領にするから、足下が見えてくる。
(10/04/29)

 韓国哨戒艦「天安」の爆沈事故の原因に北朝鮮関与説が高まっています。もしそうだったとすると、艦体が逆V字型に割れているから、爆発物は艦体直下で爆発したことになる。通常魚雷では哨戒艦のようなTin-Canは突き抜けてしまうから、これではない。筆者が思うに、低速の誘導魚雷で近接信管を使用したのでは無かろうか?「天安」はその実験に使われただけ。米韓軍の強襲上陸に備えてか?
 さて、この作戦、誰が考え出したのでしょうか?ジョンイルかジョンウンか?上手く行けば若大将の功績になる。
(10/04/26)

韓国哨戒艦天安爆破沈没事件で、俄に高まってきているのが、北朝鮮関与説。北韓潜水艇による魚雷攻撃だあ!さて、仮にそうだとして南韓が何かするでしょうか?かつて大統領の命が狙われたラングーン事件、キムヒョンヒの大韓航空機事件。いずれも北韓キムジョンイルの指揮によるもの。と言うことは、今回の天安事件も、ジョンイルの指導によるジョンウン指揮によるものか!?まあどっちでも良いが、南韓の採る態度は、これまでと同様、何もせずウヤムヤで収めること。ミョンバクの立場は、北と対決するより、日本を叩いて次の統一地方選に勝利すること。ジョンイルは、そんなこと判っているからやりたい放題。
(10/04/17)


 韓チョンが、竹島領有権をあろう事が日本国内で主張したり、竹島周辺での地質調査実施を表明したり、先制攻勢を強めている。それに対し、日本政府は何も出来ず、韓チョン政府に抗議するだけのヘナヘナ腰。そもそも、領有権を主張したいなら、地図と地質図・資源分布の調査・公表が必須条件。日本政府がこれをキチンとやっておれば何の問題もなかった。それを戦後歴代政府が怠ってきたのである。口先だけなら何でも云える。要は実行あるのみ。例えば、イーミョンバク出身地である鶴橋コリア街を焼き討ちするとか。
(10/04/16)


 
原発と云うものは、計画から完成まで、日本のように20年というのは異常現象と云っても良いが 、それでも最低10年は懸かる。中東諸国は原発の建設どころか、運転・保守管理のノウハウが全くない。だから、原発契約には単に建設だけでなく、その後の運転・保守管理も含まれる。合計で40年間の長期契約である。日本企業が怖気を振るったのは、この長期保障である。処が、韓国は蛮勇を奮ってこの問題をクリアーしてしまった。40年は永い。それこそなにが起きるか判らないのだ。日本政府並びに日本企業のスタンスとしては、韓国の勢いに惑うことなく、事態の推移を見守っておればよい。その内、韓国が転んで大混乱。その時の漁夫の利を狙えば良いだろう。
(10/04/11)

 最近の世界経済での話題は、韓国の異常な進出ぶり。特に資源・食糧分野で総ナメ気配。この背景に何があるのでしょうか?イーミョンバク政権以来、韓国はドルにヘッジしたウオン安と、巨額の国家保障を背景にした所謂国家資本主義で、海外事業を次々に受注している。
 例えば、ドバイの原発受注では、フランスが契約していたにも拘わらず、土壇場で40%ダンピングを行って横取りしてしまった。なお、韓国製原発と言っても、コアの部分は東芝/WH製だから、日本製と云っても構わない。鶴橋コリア街ではあるまいし、普通のビジネスでは40%ダンピングはあり得ない。これには巨額の政府保障がついているはずである。40%分政府が肩代わりするわけだ。その分、どうして回収するのでしょう?ココロは設計変更で工事費を2倍か3倍に
増やし、その中で政府肩代わり分を回収する算段だろう。しかし、相手は中東の神戸市と言われるアラビア人。そうは簡単にはいかない。設計変更があっても、変更分も40%まけろとか、設計変更分はサービスだなどと云って、まともに払うとは思えない。ということで、財政赤字が増える一方。もし、何かあればたちまち焦げ付いてしまう。例えば、イラン危機とか、サウデイ王朝崩壊とかである。そのあげくは国家破綻だ。そうでなくても、まともなビジネスモデルとは云えない。やっぱり鶴橋コリア街なのだ。しかし、結果が出てくるまで10年は懸かる。その時イーミョンバクは、収賄で刑務所に入っているか、崖から飛び降りてあの世に行っているかのどちらかだ。
 こんな馬鹿げたことをやっているのが今の韓国人である。それを羨ましがって、やれ新しいビジネスモデルだ、新資本主義だなどともてはやす、経済学者や経済評論家が出てきつつある。こういう連中こそ問題で、韓国に連れて行って、豚の餌にでもすればよい。
(10/04/09)

 アメリカが非公式ながら、キムジョンイルの余命を後3年と表明。彼は今68才。筆者は既に70の年を越えるのは難しいと指摘しています。問題は後継のジョンウン。これがさっぱり駄目のドラ息子。100日戦闘に失敗したので、150日に延長したが、これも失敗。その後のデノミも大失敗で、北朝鮮経済は大混乱。責任は朴ナンギに押しつけたものの、これで済む筈がない。さてジョンイルよどうする?
 当面は若大将は遠ざけて、将軍様の直轄。つまり使い古した恫喝・瀬戸際外交の復活でしょう。
(10/03/21)

韓国釜山の射撃場爆発事故で、負傷・死亡した日本人の治療費の支払い保障を、現地病院が日本側の自治体に求めたという報道があります。日本でこういう事故が起こったらどうでしょう。例えば、交通事故の場合、全ては保険で処理されるから、医療機関が第三者に保障を求めることは考えられない。JR尼崎事故の場合はどうなったでしょう。基本的には本人の保険や労災で支払われるし、無保険者や不足分はJRに請求書が廻ってくるでしょう。被害者は旅行保険に加入していた。それにも拘わらず、韓国医療機関が第三者それも日本の地方自治体に保障を求めてきたと云うことは、韓国では保険金の支払いがスムーズに行われないとか、治療費の踏み倒しが横行し、保険そのものが信用されていないということを、自ら認めているようなものだ。
 そもそも、繁華街・・・大阪で云えば千日前の裏通り・・・のようなところに、こんな危険な遊技場の設置を認めていること自体、韓国が世界水準でいえば南アフリカ並みの三流国ということだ。韓国が本当に一流観光国になりたければ、被害者医療費を全額韓国政府で負担すると同時に、危険施設を追放するか、設置の規制を強化しなければならない。それが出来なければ、何時まで経ってもチョンコ呼ばわれされることになる。
(09/11/27)

 某韓国系報道によると、最近北朝鮮では食糧不足で若い軍人がやせ細ってしまって、戦力不足が著しいらしい。これが本当なら、ジョンイルージョンウン親子による150日戦闘失敗の証。あんなもの、かつての中国の大躍進とか、スターリン時代のソ連計画経済と同じで、大失敗に終わることはとっくに判っている。大失敗とは、数100万人かそれ以上のオーダーでの餓死者の発生だ。今年はラニーニャなので冬は比較的暖かいと思われるが、冷夏の影響で食糧不足は相変わらず。あの国が無事にこの年を越せるかどうか?しかし、我が国でもジョンイル張りの必殺仕訳人が大張り切りだから、無事年を越せるかどうか心配な中小企業やハケンが大勢いるだろう。
(09/11/18)

 北朝鮮憲法が共産主義という言葉を消して「先軍政治=金ジョンイル独裁」を明記。ワタクシは始めからあの国を、社会主義国家なんて思っていなかったからどうでも良いが、社会主義と国思いこんでいた人たちにはショックでしょう?朝日さん、どうですか?
(09/09/26)

 金大中葬儀を利用して北朝鮮が盛んに対韓平和攻勢を仕掛けています。いろんな見方があるようですが、筆者はこれをジョンイルによる息子への謀略教育の一環と見ます。つまり北朝鮮流帝王学の必須科目。謀略も又、力強い帝王たる能力の一つ。
(09/08/24)

 クリントンとの2ショットで、マスコミはみんなジョンイルが元気一杯と賞賛。本当ですかねえ。筆者の見たところ、頬はこけ、クビは細くなり、肩は痩せ下がっている。全体として身体が細くなっている。以前のような人を威圧するような雰囲気はない。これがダイエット効果なら、こちらも見習わなければならないが、見たところそんな話しは聞いていない。マスコミはもっと常識通りのことを報道しなければ信用を無くす。もうとっくになくしているか!
(09/08/10)

クリントン北朝鮮訪問。ウーンちとやりすぎではないでしょうか?アホな元中国人記者二人の為に、極東アジアの安定が失われるおそれがあります。北朝鮮の要求が何処までエスカレートするか?それが問題。
(09/08/04)

どうやらやっと国連安保理で、北朝鮮制裁案がまとまりそうな雰囲気です。この間のやりとりで気になるのは、中ロ両国大使がいずれも本国の指示待ちを理由に協議に難色を示し続けたことである。両国政府とも、2回目の核?実験直後に、北朝鮮に対し強い懸念と非難を表明していた。ところがいざとなると、制裁に難色を示すようになる。どうも、いうこととやることに矛盾がある。この理由は何でしょうか?北朝鮮から、何らかの形で脅しをかけられていたのではないでしょうか?両国とも国内に少数民族問題を抱えている。実は中国では東北地区、ロシアではシベリア東南部、丁度北朝鮮国境と重なる地域に朝鮮系少数民族がいる。少数といっても、その数、数100万とも1000万ともいわれるから馬鹿には出来ない。これらが北朝鮮の扇動によって暴乱を起こせば、それは他の少数民族にも影響を与える。そこのところをジョンイルに見透かされて脅しを掛けられた?ウン判らないではない。最終制裁案は、結局中ロ両国は何にもしないで済む内容になった。これこそジョンイルの思うつぼ。

 もう一つの懸念材料は韓国内政情です。イーミョンバクは大差で政権を奪取したことを良いことに、旧ノムヒョン派ら左派の制圧に乗り出した。反政府系マスコミに政府系人物送り込むとか、反政府系労働団体を捜索するとか。その極みがノムヒョンの取り調べ。その前から韓国の反政府運動が活発になっていたが、ノムヒョンの自殺で更に過激化。これにしめしめと、ジョンイルが手を突っ込んできた。ノムヒョン葬儀の長々弔電など、韓国世論の分裂を誘う揺さぶり作戦であることは顕か。イーはジョンイルの宣伝工作作戦の前に、あまりにもナイーブだった。要するにアホだと言うこと。ジョンイルの強硬化の原因に、イーミョンバクの前政権との継続性を無視した対北強硬政策もあることは顕か(オバマ政権当初の対話路線など、曖昧な態度が軍部強硬派をつけあがらせたことも挙げられる)。これが原因となって韓国世論が分裂する。それこそジョンイルの狙いだ。韓国人も、いい加減この簡単な作戦に気が付いたらどうか?
(09/06/11)

 「雌鳥鳴くとき国は滅ぶ」史記にある有名な言葉です。北朝鮮でジョンイル妹が突如ジョンウンの後見として登場。朝鮮版「淀君」。豊臣秀吉は自分の死期に当たって、各大名に誓詞をとって秀頼への忠誠を誓わせたが、こんなもの秀吉が死ねばあっという間にゴミ箱行き。さて、イーミョンバクは家康となれるか?新たな情報としてジョンイルが再度倒れたのではないか、というのもある。ジョンイル妹が登場した理由も判らないわけではない。北朝鮮は強盛大国どころか、今や滅亡への道をまっしぐら。なお、キムジョンイルが再び倒れたという未確認情報もあります。
(09/06/10)


 今世界最大の平和ボケ国家は、日本じゃなくて中国でしょう。次のテポドン3は射程5000qアメリカ西海岸迄といわれるが、実はアラスカの一部まで。これじゃ戦略的脅威にはならない。それに比べアジアではロシアの東半分と中国本土がすっぽり入る。ノドンでもウラジオから北京・天津が射程内なのだ。胡錦濤は文系経済官僚だから軍事は素人。そんなことは考えたくもない。経済建設だけで頭が一杯。とにかく現状維持が何より大事。
(09/06/08)


 最近出てきた情報に、ジョンイルの長男ジョンナムの中国亡命とその周辺の粛正説というのがある。筆者は2年前(07/01/31)に、ここ1〜2年以内に北朝鮮に大きな変化が起きると予測しています。又、同(04/30)には、もしキムジョンイルにもしものことがあれば、北朝鮮は一時的に軍部独裁体制に移行するだろうとも予測しています。このストーリーは幾つか誤算がありましたが・・・例えばジョンイルが昨年脳卒中で倒れたが、その後立ち直ったとか(私のストーリーではそのままあの世に行くはずだった)・・・大きくは間違っていないと思っています。
 最近の北朝鮮情勢で注目されるのは、軍部の突出です。そもそも北朝鮮の統治機構は、軍・党・政府のバランスの上にキム王朝が君臨するという形をとってきた。ところがそれが変わって、軍の突出が目立って来ている。今年に入って、国防委員会が全ての国家機構の上位に位置づけられるようになった。これは何故でしょうか?2年前、ジョンイルは先軍政治を改め、民政重視の姿勢を打ち出した。これは次男のジョンンチョルや、彼を支持する党・政府経済官僚の意向を受けたものだったと考えられる。ではこれで損をするのは誰か?テレビでジョンイルの映像がテレビに出るたび、その周りでヨイヨイの爺さん将軍がウロウロしている。彼等こそが現在の北朝鮮利権階層なのである。もし、先軍政治がなくなれば彼等の利権はなくなってしまう。これはヤバイ、再び先軍政治に戻さなくてはならない。おそらくここ1、2年軍部と経済テクノクラートとの闘争があったのだろう。そして最終勝利者が軍部だったと言うわけだ。実質的軍部クーデターである。それは韓国の政権交代で、彼らが経済的危機感をもったのが原因ではなかったでしょうか?その結果が国防委員会の権力確立、テポドン2発射、2回目核実験となる。今は、三男ジョンウンが後継者とされるが、これも軍部の意に叶ったのがジョンウンだったに過ぎない、という見方も出来る。
 但しドラマがこれで終わるわけではない。ジョンナムが亡命に成功すれば次兄のジョンチョルだって判らない。ジョンチョルがロシアに亡命すれば、当に三国志の世界。興味深々ですねえ。
(09/06/05)

 ジョンイル後継者で、今新聞下馬評でトップに立っているのが、三男のジョンウン。これの性格とか詳細が全く顕かではないので、みんなどう判断して良いのか判らなくてウロウロしている。顔で人物を評価してはならないのは当たり前だが、本日サンプロに出て来たジョンウンの映像(おそらく中学生頃か?)から推すと、わがまま一杯で育ったドラ息子の印象である。こういうのこそ一度脅かしてやれば、直ぐにへなへなになる。例えば、平壌に巡航ミサイルの50発も打ち込むとか。
(09/05/31)

 北核実験で、今一番苦しい立場にあるのが中国。何を困っているか、と言うと、イラン・シリア中南米の左翼反米諸国、中国が支援してきた途上国のかなりが、北朝鮮はアメリカに対抗する英雄と思っていることだ。日本はアメリカの言いなりになる悪代官イメージ。さて、はっきり言えば、北朝鮮の宣伝工作技術が日本外務省のそれより数段上だということ。キムケギョンのしたたかさと、天下りしか考えていない日本外務官僚の無能の差が歴然なのである。
 これというのも、全てブッシュ政権の判断ミス、そしてブッシュにペコペコくっついていったコイズミの責任。
(09/05/29)


 北朝鮮核実験で、早速出てきたのが中谷・山本太一ら自民党国防族(実は対中・北朝鮮強硬派)の会合。北朝鮮策源地への先制攻撃を可能にしようとする研究。つまり、日米安保条約や韓国の主権を無視して、朝鮮半島へ先制軍事攻撃を仕掛けようとするわけ。「座して死を待つより一矢を報おう」。何時か昔聞いたことのあるセリフです。なんだか、かつての東条・梅津・武藤ら戦線拡大派(対中強硬派)の亡霊復活を感じました。彼等の所為で日本は滅んだのだから、ココロ穏やかではいられない。もし、石原完爾(下図)が生きていれば、どう発言するでしょうか?「オマエラもう一回満州事変をやろうとするのか!あれは一回だけにしておけ」。

今のような混迷の時代こそ、この人物の出番。


 現実にはそんなこと出来るわけはありません。まず韓国ついで中国が猛反発する。韓国は北朝鮮を独立国とは見なしていない。今は敵対しているが、あくまで同胞だ。同胞の地を倭が攻撃するなど絶対に許せない。下手すれば、日韓戦争だ。それどころか、一時的に南北朝鮮同盟が出来るかもしれない。アメリカだって、日米安保条約を盾にとって、日本の勝手な行動は許さないだろう。そんなことをすれば 、日本の東アジアに於ける孤立が待っているだけだ。
(09/05/26)

  中川昭一がまた、独自の核武装論を展開。これは彼の年来の持論だから驚くこともないが、「核には核で」が世界の常識なら、一番困るのはアメリカだろう。何故なら、イスラエルが核兵器を保有しているのは、最早世界の常識。だったら、イランやシリアが核武装するのも世界の常識になるからだ。それどころか、日本が核武装すれば、北朝鮮の主張を是認するのと同じことになる。韓国・台湾も核武装の権利を主張するようになるだろう。
(09/04/20)
 

世の中には、いまだにテポドン先端ががミサイルか人工衛星かで揉めたり、思い悩んでいる人がいるようです。あんなもの、前から云っているようにカラッポです。それぐらいのこと判らないのでしょうか?
 ジョンイルは人が思っている以上にリアリスト。リアリストは常に自分の利益を中心に考えるものだ。そんなリアリストが、人工衛星だの、ミサイルだの、何の役にも立たず、下手すると自国を危機に陥れ兼ねないものを、打ち上げると思いますか?ジョンイルが狙っていたモノは、打ち上げ翌日に西側に公開されたテポドン打ち上げ状況映像である。青空めがけてまっすぐにかけ登るテポドン(ナルホド、打ち上げを一日遅らせた理由がよく判ります。04/04の現地天気は薄曇り。ロケット発射には問題はないが、蒼空にかけ登るテポドンの勇姿が伝わらない。これでは、映画作家でもあるジョンイルの気に入らない)。これぞ朝鮮民主主義共和国の力と将来である。これを指導しているのが、金ジョンイル総書記の偉大な力である。こういう映像、プロパガンダをテレビで繰り返す。これにより、金ジョンイルへの求心力を高め、出来ることなら息子への権力移譲をスムースに行う。これがジョンイルの最終目的である。その間の過程は、本人にとってはどうでも良いような話し。まして、先端に何が入っていようが、ジョンイルには全く関係はない。それを真面目にああだこうだ、やれ国連決議だなどと、無駄な時間とエネルギーを費やすことこそ、愚の骨頂。
 テポドンが失敗しても、北朝鮮の軍事的脅威は・・・本質的には大したことはないが・・・変わらない。この状況を中東に当てはめれば、北朝鮮の役割を果たしているのが、イスラエル。イスラエルが核兵器を持っているのは公然の秘密。周辺のみんなはこれを恐れて、イスラエルになんにも出来ない。さしずめ、エジプトやサウデイが、中国やロシアの役割を果たしているようなもの。そこで鵺はアメリカなのだ。
(09/04/14)

一犬虚に吠えて 、万犬これに倣う
 三月に北朝鮮が、人工衛星打ち上げを発表して、テポドン発射に至るまで、日本のマスコミ、及び政府与党のあわてふためき・空騒ぎ振りは、まさにこの言葉通りである。これは精神医学的には一種の集団ヒステリー現象で、古くは18世紀初頭、アメリカに於けるいわゆる「セーレムの魔女事件」、新しくは、ワグナーが始め、ヒトラーが掻き立てたユダヤ脅威論、最近ではJ.W.ブッシュとネオコンが煽り立てたイスラム脅威論がある。極く、最近では検察に煽られてマスコミが煽り立てた、小沢闇献金事件も一種の集団ヒステリーだろう。こういう集団ヒステリーが発生するには、共通の現象がある。
 (1)共同体の集合的無意識に、共同体の安定を損なう何らかの脅威があるという、観念(往々にして錯覚ないし妄想)が植え付けられている。
 (2)その観念を裏付けるような、何か具体的な出来事(事実でなくても構わない)が発生する。
 (3)これをきっかけに、脅威に対する排除意識が共同体の中に拡大する。これが行きすぎると、無差別のリンチ・虐殺に発展する(ヨーロッパ近世魔女裁判を見よ)。

 さて、今回の北朝鮮テポドン騒ぎを改めて考えてみよう。
1)まず、日本人の集合的無意識の中に、北朝鮮は日本の安全を脅かすという観念が植え付けられていた。その原因としては
 (1)北朝鮮はテポドンという長距離ミサイルを保有している。
 (2)北朝鮮は核兵器を保有している。
 (3)今の北朝鮮体制が永久に続く。
 という三つの錯覚に、日本人が囚われているからである。
2)それに今回のテポドン発射である。
3)これが元々あった反北朝鮮意識を刺激し、対北朝鮮排除行動を引き起こす。此処には、北朝鮮は将来、核弾頭搭載型ミサイルを保有するであろう、という思いこみがある。日本人の大部分はこれを事実と思っているだろう。
 しかし、(3)の前提となる二つを証明する客観的事実は、何一つ存在していない。日本人(特にマスコミ)が、勝手にあると思っているだけなのだ。

 以下、北朝鮮の軍事脅威と云われるものについて検討を加えたい。
1、テポドンの能力
  今から10前の1998年にテポドン1号が発射され、日本中が騒然となった。直後、ロシアは人工衛星を打ち上げようとして、それに失敗したと声明を発表。一方、それから1週間か10日ほどして、アラスカ沖にテポドンの一部と見られる物質は発見された。その結果、日本のマスコミはテポドンの到達能力を6000〜7000qと大騒ぎ。騒ぎの拡大には、軍事評論家と称する似非専門家が大いに一役買っていた。
 さて、筆者はこの騒ぎに大いに疑問を感じた。
1)その第一は、発射後、TVで散々放映されたテポドン1の映像である。あんな華奢なロケットで6000qも7000qも飛べるでしょうか?まず燃料が足りない。足りない燃料を補うためにロケット重量を小さくしたのだろうが、その原因はロケットモーターの推力不足にある。
2)その時、筆者が考えたのは、次の通りである。即ち、ロシアの云う人工衛星打ち上げ失敗が正しいだろう。但し、大気圏は脱出出来たものの、ロケットの推力不足で衛星を軌道に打ち上げられなかった。衛星は再び落下するが、大気圏再突入時の入射角によっては、大気圏との境界でジャンプし、とんでもない遠方に達することがある。又、着水地点が近距離であっても、北半球では時計回りの海洋流があるから、それに乗れば、アメリカ西岸に破片が到達することは十分考えられる。
 つまり、テポドンの到達能力は十分割り引いて考える必要がある。そして、数年後、アメリカがテポドン1の落下地点を日本三陸沖と発表した。発表のタイミングが遅すぎる。この間に、ありもしないテポドンの脅威が拡大宣伝されたのである。
3)そして今回のテポドン2(光明星2・・・以下テポドン2とする)の打ち上げである。これについて日本メデイアは、アメリカのシンクタンク情報をそのまま真に受けて、射程距離を12000〜14000qと誇大な数値を報道し続けてきた。更に軍事評論家達も、これの延長線でのテポドン過大評価・危機感の拡大を煽ってきた。
 これに対し筆者は、公開されたテポドン2の形から、到底そんなに大きな航続距離があるとは思えない。特に第一段ロケットに欠陥が感じられると指摘した(09/04/03)。事実、テポドン2は3000qほど飛んで行方不明。アメリカ統参議長は実験は失敗と断定した。要するに、いい加減な代物なのである(従って、商品にはなり得ない)。打ち上げ翌日になって、北朝鮮はテポドン2の打ち上げ映像を西側に公開した。果たして、この映像はホンモノでしょうか?ジョンイルは映画好きで、特に特撮モノがお気に入り。ヒョットすると、この打ち上げ映像も特撮+CGの合成かもしれない。
 それは別として、仮に 今後テポドン2の一部が太平洋で発見されたとしても、発見位置までの距離を到達能力と思ってはならない。発見地点の海流と、発見時点と発射時点との時間差を考慮して、着水位置を補正し、更に米軍追跡レーダーの軌跡と照合して、始めてテポドン2の能力が評価出来るのである。
 以上を合わせると、テポドン2の性能は巷間云われているモノより、相当割り引いて考えなくてはならない。つまり、今の状態では到底戦略兵器にはなり得ない。テポドン1よりは性能は向上しているという人がいるが、10年経ってこの程度で、向上と言えるかどうか疑問である。そして三回やって三回とも失敗では、救いようがない。
2、北朝鮮核実験はホンモノか?
 三年前、北朝鮮はいきなり核実験の実施を発表して、世間を驚かせた。これに一番敏感に反応したのが、我が日本国である。筆者はその時から、この実験はホンモノか?という疑問を持っていた(世間には意外にそういう人間は多いが、メデイアにより完全無視されている)。06/10/09、午前10時37分頃に、アジア東北部北朝鮮の一部を震源とする何らかの爆発があったのは間違いはない。しかし、これが本当に核爆発かどうかの根拠はないのである。
1)放射性二次物質が検出されていない。
 北朝鮮06年核実験に使われた爆破体が核物質として、寧辺原子炉のタイプ(黒鉛炉)から推して、プルトニウム型と考えるのが妥当だろう。プルトニウム型であっても、壊変系列はウラン系列に従うから、それによる二次放射性物質が生成される。さて、この核実験で、このような二次物質が検出されたでしょうか?全くない。2年後に何か出てきたが、これは北朝鮮起源とは云えない。中国原発排ガス起源かもしれないのである。これだけでは、遮蔽を完全に行ったという、北朝鮮の主張を追認するのみである。
 これは、核物質をガスという分子オーダーで捉えようとする事に原因する。ウラン系列で崩壊する場合、その中にガンマー線を出す物質が形成される。このガンマー線のスペクトルを採れば、原因物質が何かを特定出来る。人工衛星で爆発地点上空でのガンマー線信号を捉え、スペクトル解析をすることにより、北朝鮮核実験がホンモノかどうかが確認出来る(少々時間は懸かるが)。
 さて、こんな方法は特殊でしょうか?とんでもない。筆者などズーット昔から温泉探査に使っているし、そもそもアメリカ渡りの技術なのだ。と言うことは、アメリカだって当然この方法でチェックを懸けているはずです。ところが、全くその方面からの情報がオープンになっていない。
2)核実験とされる振動波形
 下図は実験直後、九州大学で採られた振動波形である。



 核実験がまともに行われたなら・・・核の連鎖反応は1/2000秒ほどの短時間で行われる・・・、その波形は最初に強いインパクトパルスが現れて、その後は急速に減衰する。今回の振動波形は図を見るとおり、縦点線の位置に弱い微動が見られるものの、核実験の指標になるような強いパルスは見られない。これは日本だからだという見方もあるが、実験後韓国地震庁が公表した波形も、似たようなモノだったのである。
 実験後、偽核実験説が出たのはこれが原因かもしれない。仮に核爆発としても、実験は失敗に終わった可能性がある。つまり、連鎖反応は最終段階まで到達せず、不完全燃焼で終わったのではないかという疑いである。もしそうなら、北朝鮮はまともな原爆の製造に失敗したことになる。プルトニウム型原爆の構造は、大きくは起爆装置と爆弾本体からなるが、今回の場合、失敗の原因は起爆装置の不完全、又はプルトニウムの品質不良が挙げられる。仮に、プルトニウムが不完全燃焼に終わったとすると、それは寧辺原子炉の性能自身にも疑いの目が残ることになる。
3、北朝鮮は今後核開発を継続出来るか?
 筆者はNOと見る。まず、原料となるウランはどこから入手したか?寧辺付近にウラン鉱床があるとされる。朝鮮のウラン鉱床は、戦争中陸軍の委託を受けて、資源調査会が調査をおこなっているが、モノにならず、調査をうち切っている。朝鮮半島の地質構造から考えて、北朝鮮ウラン鉱床の規模は、日本の人形峠か東濃鉱山に毛が生えたようなモノ。ちょっと使えば直ぐ無くなってしまうような代物なのである。
 一方、国際機関は7〜8発(10発という説もある)分のプルトニウムを蓄積しているとしている。随分差がある。筆者が思うに、北朝鮮は国産ウランの大部分を最初の1〜2発に消費してしまい、残りはカーン博士の「核の闇市場」から調達していたのではないか?ということです。カーン博士が逮捕され、「核の闇市場」が閉鎖されれば、北朝鮮のウラン調達は極めて困難になる。又、プルトニウムを蓄積していても、その質が粗悪だから、容易にまともな核兵器には到達出来ない(尤も、ブッシュの核解禁政策で、別の闇市場が産まれている可能性は否定しませんが)。
 第一、米ソが核兵器をミサイルに搭載出来るほど小型化するために、どれほどの核実験を積み重ねてきたか、グーグルアースで「ネバダ核実験場(W116゜03´、N37゜10´)」を見てみればよく判る。世間には、既に北朝鮮はミサイルに搭載出来るほど、核兵器を小型化する技術を獲得しているという人がいるが、一体どうやればろくな核実験もせずに(やっと一回やった実験ですら失敗である)そういう技術を獲得出来るのか、聞いて見たいものだ。殆ど妖術の世界である。
4、北朝鮮は軍事的脅威になりうるか?その時日本は!
 軍事的脅威は(1)戦略的脅威と、(2)戦域的脅威に分けられる。
(1)戦略的脅威
 戦略的脅威とは、隣国を越えて遙か彼方まで軍事的影響を及ぼす脅威である。隣国としては、自分の背後まで敵国の影響を受けるから気が気ではない。その結果、複雑な外交と同盟関係が産まれることになる。この外交関係にくさびを打ち込むのが、戦略的軍事脅威である。北朝鮮の場合、その要がアメリカであることは疑いない。くさびの手段がテポドン+核なのだが、上で検討したとおり、当分両方とも戦略的脅威になり得ない。それが、アメリカ統参議長の楽観的表明に繋がる。
 一方、今回の実験で北朝鮮は長距離弾道ミサイルの経験を積み、いずれは戦略ミサイルの実現に成功する、という見方もある。一見もっともらしいが、テポドン1からテポドン2まで10年懸かっている。おまけに両方とも見事な失敗だ。この失敗を越えて核付き長距離戦略ミサイルを実現しようとすれば、後10〜20年ぐらい懸かる。その時には、ジョンイルはあの世行きだ。ジョンイル亡き後は、北朝鮮の体制に大きな変革と混乱が予想される。その時に日本がどういう対応をとるか、が問われているのである。この問題に比べれば、テポドン2の先端に何が入っていようが、採るに足らない問題である。
(2)戦術的脅威
 戦術的脅威とは隣国に対する直接的軍事脅威である。東アジアに於ける軍事バランスで、北朝鮮を軍事的脅威の発生源とすると、その手段となるのは@ノドンミサイル、A100万と言われる北朝鮮人民軍、B30万と言われる特殊部隊、がある。特にノドンは性能も成熟しており、十分戦術的脅威にはなりうる。しかし、これを一旦発射すれば、その結果がどうなるかは北朝鮮自身十分判っているはずである。むしろ脅威はB特殊部隊で、これがジョンイル死後の混乱に乗じ、難民の振りをして日本にやってくる方が厄介なのである。それに対し、日本政府は何か手を打っているでしょうか?無論何もやっていません。難民対策など日本軍需産業の利益に繋がらないからです。
(09/04/10)

北朝鮮がテポドン発射映像を公開。これまでメデイアに登場していたテポドンは、真っ黒で黒光りしていた。処が今度は真っ白。外観もアメリカシンクタンク情報とは随分異なる。どっちが本当なんでしょうか?なお、先端が人工衛星か弾頭かで揉めていますが、そんなこと無意味です。ズバリ、先端はカラッポ。みんな、ジョンイルの目くらまし。
(09/04/08)

今回のテポドン(北朝鮮流には光明星2号)実験失敗で、明らかになった事は、(1)テポドン1の失敗と合わせると、北朝鮮にはアメリカを直接攻撃出来る長距離ミサイルを開発する能力はない、(2)三年前の核実験失敗も合わせると、北朝鮮には、長距離ミサイル+核という戦略兵器は保有していないし、保有する能力も余力も無い、ということである。以上から、北朝鮮は東アジアの軍事的脅威にはなり得ない、という結論しか出てこない。これは北朝鮮が軍事的脅威にたりたくない、という意味ではない。本人はなりたくて仕方がないだろうだが、能力がそれに追いついていないだけの話しである。
 今回のテポドン発射も、前の核実験も、ジョンイルのまやかしハッタリに過ぎない。その目的は、日米に脅威を与えると云うより、国内対策である。後継者(ジョンウンか?)への権力移譲をスムースに行うための布石か?それに一々反応して大騒ぎする日本ほど、ジョンイルの術中にはまっているのである。
 それにしてもお粗末なのは、毎度テレビに出てくる、軍事評論家と称する似非専門家達。あの連中をひとまとめにして、北朝鮮に追放する方法はないものか?
(09/04/06)

 テポドンが発射されたようですね。云った通り何事もなし。但しテポドン2段目の落下地点が、当初発表より1000q位違っている。私が云っていたとおり、ロケットの推力不足でしょう。特に第1段ロケットに欠陥が感じられる。果たして銀河2号は軌道に乗れたでしょうか?・・・と思っていたら、アメリカNORADが衛星軌道打ち上げに失敗と発表。やっぱり推力不足。第1段だけかと思っていたら、第2・3段ロケットにも欠陥がある模様。テポドンにノドンを繋いだだけの、木に枝繋ぐやり方では駄目。技術の根本から考え直さなくてはならない。
 はっきりしたのは、日米MDシステムが何の役にも立たなかったと言うこと。単に誤情報の事だけを云っているのではありません。ジョンイルはこの点をついて、揺さぶりをかけてくるでしょう。さて、韓国民はどう思っているでしょうか?テポドンが日本上空を通ったことで、内心ザマア見ろと思っているのではないでしょうか?
(09/04/05)

 やるやると言ってなかなかやらないテポドン発射。やっぱりやらないかと油断したところを狙って、いきなりドカーンがジョンイルのやり方。それとも陰で中国が圧力を懸けているのか?
 昼の誤情報に至っては話しにならない。発信から訂正まで5分も懸かっている。いざとなるとこれでは役に立たない。ジョンイル一人、ガハハと大笑い。
(09/04/04)


北朝鮮テポドン騒ぎ、政府発表とマスコミ報道のナンセンス

 北朝鮮テポドン発射で日本国中は大騒ぎ。テレビではどのチャンネルを廻しても、テポドンだらけ。一方、海外ニュースを見ていると、韓国が日本と同じように騒いでいるが、その他の国では殆ど報道されていない。国防で日本と価値観を共有しているはずのアメリカですら、大手チャンネルでは殆ど取り上げない(例えばABC World News)か、取り上げても後半のベタ記事扱い。それもCNNからの使い回し。つまり、日韓を除けば世界の殆どの国は、テポドンに関心はないのである。そういえば、以前イランが人工衛星を打ち上げたとき、EU諸国は大騒ぎだったが、日本では殆ど報道されなかった。お互い様だ。テポドン騒ぎが始めってからの政府及びマスコミの混乱をまとめてみましょう。
1、ミサイルか人工衛星か?
 テポドン騒ぎが始まってから、テレビや新聞、更には政府の発表でも、散々出てきたのが、「ミサイルか人工衛星か」という言葉。そもそも、ミサイルと人工衛星は概念が違う者だから、これを並列的に並べる事自体間違っている。「ミサイル」はギリシア語で「飛び道具」の意味。先端には弾頭が付き、目標に能動的に到達するのが目的の物体。人工衛星は地球の周回軌道上をグルグル回る物体で、周回エネルギーは受動的に打ち上げロケットから与えられる。「ミサイル」には「ロケット」が、「人工衛星」には「弾頭」がそれぞれ相当する言葉なのである。どちらかは、テポドンを打ち上げてみなければ判らない。だから、「これはミサイルですか?人工衛星ですか?」と聞かれても答えようがない。従って、筆者はこれについては、始めからテポドンで押し通している。
 中にはこれはアメリカや日本を狙ったミサイルだ!と断定口調のものもあったが、考えて見なさい。今頃、北朝鮮がアメリカを狙って何の得がある?それこそ身の破滅だ。オバマ政権発足を狙って、アメリカの出方を試すブラフ、3年前の核実験と同レベルの政治パフォーマンス。
2、テポドンの能力はホンモノか?
 最初にテポドンの射程を6000〜8000qと報道したのは、アメリカCNN。その後、この数字がまかり通っている。さてこの射程距離の根拠、全くないのである。アメリカのシンクタンク情報らしいが、彼らの情報のいいかげんさは、イラク戦争で証明されている。テポドンは果たしてホンモノか?これは後ほど検討する。
3、テポドンは2段か3段か?
 北朝鮮は日本近海に2箇所の危険水域を指定した。この点からか、日本のマスコミは当初 テポドン2段を報じた。秋田県沖が1段目で、岩手県沖が2段目という単純な発想。しかし、考えて見なさい。北朝鮮から三陸沖までせいぜい1000q。一方テポドンの能力は射程数1000qといわれている。どちらかが間違いか嘘なのだ。まあ、今の時点で射程1000qそこそこというのは考えられない。もし長距離ミサイル実験なら着弾地点を指定しなければならない。それがないから、結論は3段ロケットで、人工衛星打ち上げを意図すると見るのが妥当。
4、何を撃墜するのか?
 最初はテポドン本体と云い、テポドンの軌道がAMMの能力を越えると知ると、今度はテポドンが破壊したときの破片の落下が問題だと言い出す。ロケット本体をAMMで撃墜すること自体困難なのに、その破片などどうやって撃墜するのかね?それが駄目だと判ると、ブースターを問題にし出す。日本列島を越える頃には、大気圏を脱出しているから、ブースターなど再突入時点の衝撃でバラバラになり、燃え尽きてしまうから、AMMの射程に入る頃には影も形も無くなっている。それも駄目だと判ると、テポドンの発射に失敗したときに備える。もし、テポドンの発射に失敗すれば、当たり前だが自爆装置が作動してバラバラになる。処がある軍事評論家は、「失敗と判る時にはテポドンは地球の裏側に行っているから、電波が届かないので、自爆装置は作動させられない。行きっぱなしだ」と宣う。冗談じゃないでしょう。軌道に乗ったかどうかは、発射後10数分で判る。自爆させるには十分な余裕がある。又、地球の裏側に行っているのなら、日本に関係無いのだから放っておけばよい。
 そもそも今回の衛星は軍事目的だから、万一の場合に備えて、自爆装置を備えておくのは当たり前。そうせずに、もし何処かに落下し、重要部分が破壊されず、日米側に押収されれば、貴重な軍事機密を盗まれてしまうのだ。
 その時々で目標がころころ変わるのだ。一体何を目標に迎撃すれば良いのでしょうか?一番困っているのは、現場の自衛隊員だろう。
5、燃料について
 いよいよ駄目だと判ると、今度は燃料のジアゾヒドロジェンが猛毒だ、と言い出した(週間新潮)。これが猛毒なのはその通りだが、燃料タンクを切り離してもそれがそのまま落ちてくるわけではない。先に述べたとおり、燃料タンクは大気圏再突入時の衝撃で破壊され、燃え尽きる。燃料は強力な酸化剤だから、高温の大気に触れると、爆発的に酸化を起こし、残るのは、水蒸気と二酸化炭素、それに若干の不純物。後には何にも残らない。
6、アスラとテポドン
 イランの人工衛星ロケットアスラの開発に、北朝鮮が関与しているという観測があるが、本当でしょうか?テポドンは全体にスレンダーで、三段のそれぞれが直径が異なり、外径が段々になっている。それに比べアスラの外形はストレートで、太い。どちらかというと、EUのアリアンロケットに似ている。北朝鮮が関与したとしても、基本設計からではなく、管制システムとか目に見えない部分ではないか、と思われる。
7、テポドンと核
 最近になって、メデイアに公表されているテポドン2の印象は、前の1もそうだが、いかにも華奢ということだ。テポドン1の発射映像を見て、こんな華奢なロケットで衛星軌道に打ち上げられるのか、と思っていたらやっぱり失敗だった。1の推力不足を補うために三段にしたのだろうが、そうなら1段目ロケットを、もっと大型化しなくてはならないだろう。何となく、打ち上げた途端、推力不足でダダダッと崩れてしまいそうな気がするのである。余所の国のロケットだからどうでも良いが。
 三年前の北朝鮮核実験は、ズバリ失敗である。プルトニウムの質が悪く、継続的な連鎖反応に至らなかったと推測される。そう考えられる根拠は幾つもある。世間には、テポドンに搭載出来るほど小型化が進んでいると云う人がいるが、基礎的な核実験すらクリアー出来ない国が、あんな推力の小さそうなロケットに搭載出来るほど、核を小型化出来る技術をを持っているでしょうか?殆どはジョンイルのハッタリと目くらまし。まあ、どれが本当かは、ここ数日の内に明らかになるはずです。
(09/04/03)

 テポドンが発射に成功すれば、物体は周回軌道に乗り、失敗すれば自爆装置が作動して、機体はバラバラ。どっちにしても自衛隊の出る幕はない。
(09/04/02)

 今頃になって、アメリカ国防省筋がテポドンを人工衛星の可能性大と発表。これまでミサイルだミサイルだと騒いでいたのは、アメリカのシンクタンク。これも泰山鳴動ネズミ一匹の類。
 ところが問題はこれから先。もし北朝鮮が人工衛星の打ち上げに成功すれば、それは地球の裏側のアメリカを直接攻撃する能力を手に入れたということ。さて、日本政府はどうする。
(09/04/02)

 北朝鮮テポドン発射間近というのに、各国の対応はバラバラ。肝心のアメリカが、テポドンには全く対策を採っていない、採る気もない。日本は何をあわてふためいているのか?と思われてしまう。これじゃジョンイルに弱みを見透かされているのと同じ。
 おまけに秋田配備のPAC3輸送車が道を間違えて、隣の敷地に入り込んだというのじゃ、お粗末きわまりない。GPSも持たないで、ミサイルを撃墜出来るのか?
 某政府高官(鴻池に決まっている)が、「MDなんて当たらない」とか、「飛んできたら『ファーだ』」などと発言して世間の顰蹙を買っていますが、これは、鴻池発言が正解。世界一般では、日本政府及びマスコミの慌て振りの方が異常。

(09/04/01)

 来月発射予定のテポドンを、アメリカを狙ったミサイルと勘違いしている人間が結構いるらしい。筆者のカミサンもその口。人工衛星とミサイル弾頭の区別が付かないらしい。これというのも、政府がこの両者を混同して発表し、マスコミがそのまま報道するからである。カミサンなど、「テポドンがミサイルでなくても、日本上空を通過する時に、何か落ちてきたら大変じゃないの」と心配する。「仮に落ちてきたとしても、何100qも上からだから、そんなもの大気圏を通過する途中でみんな燃え尽きてしまうから問題無い」といっても、「政府があんな大層なことをするんだから、何かあるんじゃないの。なんであんなことするの?」となかなか納得しない。
 そこで次のように説明しました。「アメリカと日本が大金をかけてMDシステムを開発したが、本当に実戦で役に立つかと疑われている。特にアメリカ議会はこの点にうるさい。おまけにオバマ政権は国防予算を削ると云っている。そこへ北朝鮮のテポドン騒ぎ。しめしめ、これでオバマ政権への牽制にもなる。米軍とかアメリカの軍事産業が先に動いて、それに日本政府がが引きずられているんだろう」。カミサンは黙っていた。
 そういえば、テポドン発射情報と同時に、アメリカはMD実験。おまけにイージス艦2隻を日本に回航。随分手回しが良い。日本側も当初は外務省が先行。防衛省はどちらかというと慎重で表に出ていない。
 日が明けると途端にトーンダウン。鴻池は「あんなものあたる分けないよ」と、いきなり責任逃れ発言。更に麻生は「日本に落下する可能性は極めて小さいが・・・。・・・冷静な対応を」などと、訳の分からないことを言い出す。おそらく自衛隊と政府との間に、相当すったもんだがあって、自衛隊側から相当ネジを巻かれたのだろう。大げさに騒いだのは、一体全体何処の誰かね。こういうのをマッチポンプという。
 それより、もっと危険なのは、小型原子炉を積んだ米ロの軍事衛星。これが落下するととんでもないことになる。テポドン積載衛星が仮に原子炉を積んでいたとすると、それを撃墜する事の方がより危険である。
(09/03/28)

 北朝鮮テポドン発射準備でやけに張り切っているのが麻生。この際強い総理を演出して支持率回復を、といいたいところだろうが、二階の西松疑惑や平田株売買問題で元の木阿弥。
 それにしても、破壊命令受諾後記者会見した統幕議長は、なんとなくやる気が無さそう。
政府が云うから、いやいややるような雰囲気だ。そりゃそうだ、もし撃墜に失敗したら批判を一手に引き受けなくてはならないのだから。そういえば、事の始まりから先行していたのは官邸と外務省。何かありますね。
(09/03/27)

     

 グーグルによると、これがテポドン(但し2になっている)。本当ですかね?写真だけ見ると、何処かの田舎町の広場に、何か高い塔が立っているだけ。東アジアでは先祖の降霊のために、村の中心に塔を立てる風習がある。日本では「心のみ柱」に変身する。それを何も知らないアメリカ人が、ミサイルと錯覚したのではあるまいか?
 なお、今頃になってマスコミが「テポドン3は三段ロケットの可能性がある」と報道。おそらく防衛省筋から聞いたのだろうが、そんなもの今まで判らなかったのでしょうか?北朝鮮は二カ所の危険海域を示している。これはとりもなおさず、ロケットが三段だということ。なお、破片でも見つかれば、北朝鮮のロケット製造技術が明らかになるので、これは絶好のチャンス。ミサイル打ち上げ大歓迎。
(09/03/26)

 4月4日に北朝鮮テポドン発射が迫っています。三度目の正直で今度こそ成功するか。さて又鳴り物入りで買い物をした日米MDシステムが上手く働いてくれるか。どっちもハラハラドキドキでしょうねえ。なお、北朝鮮が指示した危険空水域は顕かな対日脅し、ハッタリ。あんな者に一々びくついていたんじゃ、これから先もジョンイルのやりたい放題。
 何となく、ヤルヤルといってやらなかったり、実際やっていないのにヤッタヤッタと宣伝するのではないか、という気もします。
(09/03/16)

これが、北朝鮮テポドン発射基地の場所です。ジョンイルはテポドンを、発射する発射するというそぶりを見せて、オバマを揺さぶっています。これに対して日本のマスコミやノーナシ政府、モーロク左翼やピンぼけ右翼は「発射反対!」などという方向違い発言しか出来ない。テポドンを発射させればよい。それによって、テポドンの性能はみんな判ってしまう。ついでにこちら側のMDシステムの性能もだ。
 オバマがやらなくてはならないのは「無視」だ。徹底的に無視すればよい。そうすると慌てるのはジョンイル側。そうして相手を動かして手を読む。前任者はこれが出来なかったから、ジョンイルの良いように操られてしまった。さあ、何処まで我慢出来るか?「我慢」ぐらいアメリカ人が苦手な言葉がないからそれが心配だが。
(09/02/28)

 ヒラリーが来日。「北朝鮮拉致被害者は忘れない」と明言。しかし、この言葉、ブッシュ政権で散々使い古された。結局ブッシュは何もしなかった。北朝鮮は「忘れない」を「何もしない」と理解しているかもしれない。それを良いことに対韓軍事圧力をエスカレートするかもしれない。北朝鮮には別のメッセージが必要だし、日本政府もヒラリーに対し、そう働きかけるべきである。少なくとも「忘れない」と云われて喜んでるようでは話しにならない。
(09/02/16)

中国に近い北朝鮮西海岸の衛星写真。この写真の中に、テポドン2発射基地が存在するはずですが、この写真だけではテポドン基地が何処にあるかは判りません。暇があれば探してください。なおこの位置なら、テポドンでなくてもノドンでも北京・天津は十分射程内。
 北朝鮮の地形上の特徴は、北東ー南西、北西ー南東、それに交差する南北方向の共役リニアメントが規則正しく発達することです。日本では西南日本内帯、特に中国山地に非常によく似ています。第四紀における地殻応力場がよく似ているのでしょう。ということは北朝鮮にだって、活断層があるはずだ。北朝鮮核施設の安全性については、その方面からの検討が必要です。
(08/09/17)

 
キムジョンイル重病説。ジョンイルもしもの時にどういうことが起きるか、何年か前に予測したことがあります(北朝鮮の過去・現在・未来)。果たしてその通りになるでしょうか?
(08/09/16)


北朝鮮テロ国家指定解除を福田が呑んだのに、伊吹や町村がアメリカ批判を盛んにぶち挙げています。これなど政府与党批判をかわすためのアリバイ工作パフォーマンス。アメリカを批判して、さあどうするのか、という手が見えてこない。
(08/06/30)


 アメリカが北朝鮮テロ国家指定解除に動き、福田も又それにならう動き。云った通り、ブッシュもチェイニーも拉致問題にはやる気はなかったのである。おまけにライスは恩着せがましくも「アメリカが再調査への道筋をつけてやったのよ」とうそぶく有様。あとは日本の責任でやって頂戴だ。本人は今年の12月でお役ご免なのだから、当たり前と云えば当たり前。だから始めから、アメリカなんかを頼りにせずに、自分のやり方を確立すべきだったのである。但し、経済制裁が何の役にも立たなかったのは見てのとおり。
(08/06/25)


 怪しい北朝鮮資源大国説
 最近よく聞くのが北朝鮮資源大国、地下資源の宝庫説。本当でしょうか?北朝鮮に資源が無いと云っているのではありません。しかし、地下資源の宝庫というのはいささか、大げさでしょう。せいぜいかつての(明治から昭和初期まで)日本の程度。こんな処に欧米の資本は殺到すると、北朝鮮の地下資源などあっという間に吸い取られ、後に残るのは禿げ山だけ。
 まずきっかけは、イギリスのあるベンチャー企業が北朝鮮に天然ガスが出ると云いだし、それをマスコミが大げさに報道したことに始まる。我が国では、ある評論家が、これの尻馬に乗って「北朝鮮は資源大国」だなどと、根拠もないガセネタをテレビで喋ってしまった。イギリスベンチャーが天然ガスが出ると云った場所は、平壌から黄海にかけての地域。この地域が炭田地帯なのは古くから知られたことで、戦前には日本が平壌炭田を開発し、現在でも北朝鮮の重要なエネルギー供給地帯である。ところが、普通、石炭と石油・天然ガスとは共存しない。世界的に見ても、炭坑地帯に油田・ガス田が共存している例はない。日本海側の海底油田なら判らないではないが(地質構造は日本の秋田・新潟地域とは兄弟関係)、量的には大したことはない。彼らが行った探査の結果をTVで僅か流していたが、この映像はまずインチキだろう。あんな映像はコンピューターで幾らでもねつ造出来る。元ネタである反射データを示さなければダメなのだ。この世界には、このようなインチキ情報を流して株価を上げ、そのまま売り抜けて金だけ稼ぐペテン師がうろうろしている。このイギリスベンチャーもその類と思った方がよい。
 以上は化石資源の話だが、資源には他に鉱物資源がある。日本はしばしば、鉱物資源の博物館と云われる。種類は豊富だが量がない。北朝鮮はどうだろうか?1500万年前までは日本列島と朝鮮半島はくっついていた。その後両者の間に割れ目が入り、それが拡大して日本海となり、朝鮮半島と日本列島に分離したのである。ということは資源分布も日本と朝鮮半島では共通していることになる。従って、北朝鮮も日本と一緒で、鉱物の博物館であり大きな期待を持ってはならないということだ。しかし、若干ややこしい部分もある。これをどう評価するかで北朝鮮への対応も変わってくる。
 日本には北アルプス北部から島根県隠岐ノ島にかけて、隠岐ー飛弾帯と呼ばれる特異な地質帯がある。先カンブリア紀片麻岩地帯である。銅・銀・鉛などが主産物。この地帯には古くから鉱山が栄えていた。飛弾では神岡鉱山。隠岐も今では観光漁業の島だが、かつては鉱山の島だったのである。日本ではこの種片麻岩の分布は隠岐ー飛弾地方に限定されるが、北朝鮮にはもっと広く分布していると考えられる。実は、朝鮮の鉱物産地については戦前に日本が調査を行っていた。しかし、戦後の日本/北朝鮮関係から、そのあたりのアプローチが全く出来なくなった。その隙をイギリスに狙われたのだ。北朝鮮には日本には分布しないような先カンブリア系片麻岩が広く分布している可能性がある。その中には含鉄ストロマトライトとか、その他のレアメタル鉱床、ウラン鉱床などがある。北朝鮮核施設のある寧辺周辺にはウラン鉱床があった訳だが、通常ウラン鉱床は第三紀以降の堆積岩中にあり、ウランの素は先カンブリア紀花崗岩や片麻岩などである。日本の岡山県人形峠や岐阜県瑞浪層群と同時代の地層が北朝鮮ウラン胚胎鉱床になったのだろう。
 てなことをいうとやっぱり北朝鮮は資源大国か、と思うかもしれませんが、所詮は朝鮮半島の一部。資源含有比は日本と大して変わりない。量で云えば、南米やアフリカの巨大鉱山とは比ぶべきもないのである。では何故北朝鮮資源大国説が世間でうろうろするのか?それは先で述べたようにこの手の話で金儲けがしたい連中がいるからである。その筆頭がイギリス。日本は馬鹿正直に対北朝鮮経済制裁を続けているが、その結果対北関係がガタガタになってしまった。その隙を狙って入り込んできたのがイギリス。そしてイギリス人が立ち上げたのが、上で述べたインチキ資源大国説。そしてその結果、一番儲けたのが金正日とその一派。現在の鉱物資源の値上がりを見れば、北朝鮮の含み資産は膨大なものに膨れ上がっている。それに伴いジョンイルの下には金がジャンジャン入っているのだ。それが最近とみに顕著な北朝鮮の強気姿勢の原因になっているのだ。本日(08/06/05)の報道によれば、北朝鮮は韓国からの食糧支援を無視しているらしい。鉱物資源をバックにすれば、食糧など韓国の支援などなくても他から幾らでも買えるということか。

 今の原油、鉱物資源価格高騰で一番儲かっているのが、北朝鮮とかイラン、リビアなど、かつてアメリカがならず者国家といった連中。その連中の儲けを一番助けているのが、実はG.W.ブッシュなのだが、誰もそれを云わないのが不思議。これらの点を考えると、今後の日本/北朝鮮関係も根本的に考え直さなくてはならないだろう。
(08/06/05)


 とうとう韓国が日本政府・アベ政権の意志を無視して、北朝鮮向け重油5万t輸送に踏み切りました。こんなことは始めから判っていたのですが、日本は手も足も出せない。アベは相変わらず、アメリカの支持・支援を口にしますが、あんなものイラクから日本を逃げ出させないための釘差し。始めからやる気はない。今のところ、朝鮮半島情勢は北朝鮮ペースで進んでいる。果たして、日本側に次に打つ手はあるのか?アベは自分で強硬路線に奔ったため、自縄自縛状態に陥っている。
 そもそもアベ政権の対北朝鮮のスタンスは、日朝関係正常化と拉致問題解決をバーターにすることである。そこには、日本経済の絶対優位性、即ち強力な円の存在が前提になっている。北朝鮮が現在の経済的困難を乗り切るには円が必要である、円の供給を停止することにより北朝鮮は経済的困難に耐えきれなくなり、拉致問題解決に踏み出さざるを得ないだろう、と言うのが日本側の読みだったのである。これは、拉致問題がクローズアップされた02か03年頃には正しかったかもしれないが、今では大きく状況が変わってしまっている。その頃の円レートは確か、対ドルで110円台、対ユーロでもそれくらいだった。ところが今では、ドルに対して120円の後半、対ユーロでは140円台になってしまった。円の実勢購買力は84年の円高開始当時まで戻ってしまっているとも云われる。つまり円はそれほど魅力のある通貨ではなくなっている。むしろ北朝鮮にとって魅力的なのは人民元である。人民元は今のところ値をジリジリと上げており、将来的には大変期待が持てる。無論、元は国際決済通貨ではないが、中朝国境貿易で元を手に入れ、それをマカオあたりに持っていって、ドルかユーロに換金すればよい。何も円に遠慮することはない。つまり、対日強硬姿勢を貫ける。何故、こうなってしまったかというと、コイズミ時代輸出振興による景気回復を狙って、ゼロ金利政策を続け、おまけに露骨な為替介入を行い、意図的円安誘導を行ったからである。まあ、身から出た錆だ。これでも家族会の皆さんはアベ政権を支持するのでしょうか?自民党内にも別の意見を持つ人物もいる。そういう人の意見を聞いてみたらどうかね。北朝鮮という国が、明日あさってに消えて無くなる訳じゃないんだから。
(07/07/07)

先日青森県深浦漁港に漂着した北朝鮮人4人に対し、早速対日工作員ではないか、という疑い。理由は、持ち物が北朝鮮の一般人が持てるものではない、ということ。そうかもしれないが、工作員とするには尚根拠が不足。
1、日本語が喋れるか?報道によれば日本語は喋れない様子。日本語が喋れない対日工作員など役に立たない。
2、当日、韓国行きを希望。韓国政府も受け入れを表明。対韓工作員か?仮にそうだとしても、韓国では脱北者に対しては、官憲の監視が付く。日本であれほど有名になった脱北者を、韓国当局が見逃す筈がない。だから韓国に行っても何にも出来ない。
3、工作員としては人数が多すぎる。昼日中、4人も一緒に、表玄関から堂々と入ってくるスパイなんぞ、聞いたことがない。普通は夜中に単独でバラバラに潜入するものだ。
(07/06/06)

キムジョンイルの健康不安説が囁かれています。私は既に今年1月に今後1〜2年の間に、北朝鮮に何か動きがあるかもしれない、と予測しています(「竹島、北朝鮮、北方領土」(07/01/31)。さてどうなるでしょう。
(07/05/31)

 北朝鮮の国内情勢に動きがあります。つい最近は首相が突然の解任。更に今度は人民軍総参謀長の更迭。そういえば、最近ジョンイルが民間造船所を訪れドックの完成を褒め称えた。これまでこんなことは聞いたことがない。首相解任の直前にはジョンイルが先軍政治を改め、民生投資を増やすと演説している。軍と党・政府間の暗闘が推測される。アメリカが米朝合意の実施について楽観的なのは、この辺りの情報をつかんでいるためかもしれない。例えば、軍によるクーデターの機先を制して、ジョンイルによる対軍クーデターとか(独裁国家に於ける軍トップの突然の交替は、一般的には権力者によるクーデターと見なされる)。ところで、日本の防衛・外務省、鳴り物入りで出来た日本版NSCのメンバー達は、新総参謀長の金格植大将についてどのような情報を持っているのでしょうか?
(07/04/23)

 米朝協議がせっかく整ったと思ったのに、何やら北朝鮮側の雲行きが怪しい。一般のマスコミは、これはいつもの北朝鮮のやり方だと思っているようだが、そうでもない。北朝鮮内部で、今も今回の六ヶ国協議内容に対し不協和があるのではないかと思われる。政府特に外務省は六ヶ国協議復帰に積極的だが、党や軍部は必ずしもそうでもない可能性がある。寧辺核施設凍結実施がなかなか進まないのは、軍部の抵抗がなお根強いからだろうか?これら保守派の抵抗を抑えるのはキムジョンイルだが、それが上手く行っていないのではなかろうか?今一番六ヶ国協議、就中米朝合意を成立させたがっているのは、キムジョンイル自身である。もし協議に失敗すればジョンイルの威信が低下する。その場合近々、軍部によるクーデターの可能性もある。これが最も危険なシナリオである。だからジョンイルが生きている間に、何とか六ヶ国協議をまとめて、北朝鮮を国際社会に復帰させなくてはならない。これが日本を除く他の関係国の思惑だろう。日本政府、特にアベ晋三はそれが判っているのでしょうか?
(07/04/22)

ジョンイルの次男正哲(ジョンンチョル27才)が労働党組織宣伝部副部長の役職についたから、ジョンイルの後継者が決定と云う見方がある(11/24毎日新聞)。根拠は親父が同じ年で、同じ役職についたからということ。根拠としては少し弱い。普通、独裁者というものはぎりぎりになるまで、後継者は指名しないものだ。あまり早く後継者を決定してしまうと、部下の関心と忠誠心が後継者の方に移ってしまって、自分本人の求心力がなくなり、下手をすると後継者のクーデターで自分自身が失脚するかもしれないからだ。だから、この問題はもう少し注意深く観察する必要がある。第一、ジョンンチョル自身、今後の北朝鮮指導者として適格かどうかも判らない。堕落した西欧思想と文化にかぶれた、アプレボーイにすぎない。親父は息子可愛さで後継者にしたがるかもしれないが、周辺特に軍の支持を得られるかどうかが最大の問題だろう。ひょっとすると、親父は息子たちによる共同統治を願っているのかもしれない。しかし、それは必ず権力内の内輪もめを誘い、国家を分裂させる素になる。
(07/11/25)

ノムヒョンが北朝鮮を訪問するらしいが、何ら感慨はない。コメントするに値しない。
 (07/08/10)


北朝鮮の過去、現在、未来

 1988年9月17日、ソウルオリンピック開会式。この日、スウェーデン、オーストリア、ユーゴの中立国銀行団が、北朝鮮に対する追加融資を拒否する声明を出した、という新聞ベタ記事を覚えている人は一体幾ら居るでしょうか。この日を境に韓国は対外債務を一掃し、債権国となるのに対し、北朝鮮は破産宣告を突きつけられたのである。北朝鮮の経済的困難は既にその数年前から伝えられており、モラトリアム(債務支払い不能)発動は時間の問題とされていた。北朝鮮が麻薬密売や偽ドル札造りといった非合法経済への傾斜を深めるのは、概ねこの時期からである。何故こうなったかと言うかは北朝鮮国家の成立と、その後の国際政治の動きと無関係ではない。北朝鮮指導部が国際政治の動きの方向を見誤っただけである。現在全国最悪レベルの不良資産を抱える大阪府・大阪市の状況は、北朝鮮の経済破綻と非常によく似た構図を持っており、決して他人事ではないのである。

1、北朝鮮国家の成立
 1948年9月9日、朝鮮民主主義人民共和国樹立が宣言された。それに先立つ8月13日大韓民国樹立宣布式が挙行された。朝鮮半島二分化が事実上確立された瞬間である。何故こうなったかは日本の敗戦処理に関し、米ソ両国間の認識に齟齬があったためである。
 昭和20年1月、天皇の允栽を得た、昭和20年度帝国国防政策大綱では朝鮮半島防衛に関しては、概ね38度線を境に、北は関東軍、南は大本営の管轄となすとされた。同年7月のポツダム宣言では、連合国は日本に対し、無条件降伏を求めると同時に、在外日本軍は交戦地域に於ける各交戦国に降伏するものとされた。これは中国・東南アジア・太平洋地域ではあまり問題はない。即ち中国本土では中国軍に、東南アジアでは英豪軍に、太平洋地域ではアメリカ軍に降伏すれば良いからである。ところが満州・朝鮮地域は交戦の空白地帯だったのである。ついでに言えば、千島・樺太地域もそうである。逆に言えば、非交戦地域があれば、そこに強引に交戦状態を作れば、その地域を占領出来る。これに目をつけたのがスターリンだったが、米英中は全くそれに気が付かなかった。45年8月9日、ソ連軍は突如ソ満国境を破り三方から満州に侵入した。同時に樺太・千島方面でもソ連軍が侵入した。交戦地域の創出である。満州方面のソ連軍はほぼ一週間で満州全土を制圧し、9月には更に南進して38度線以北を占領してしまった。ソ連にとっての交戦の相手は関東軍であり、関東軍の支配地域が38゜線以北だから、そこまでは占領の権利があるというわけである(何故ソ連が前述の帝国国防政策大綱の内容を知り得たかは謎である。それまで日本はソ連を仲介に対英米和平交渉を進めようとしていた。その過程で、外務省筋から漏れたとすれば、大失態である)。更に金日成という朝鮮人指導者を担ぎ出して、朝鮮ソビエトの成立などの宣伝を派手にやりだした。翌46年2月8日には金日成を主席とする臨時人民委員会が成立する。これに驚いたアメリカは慌てて南部に部隊を派遣し、ソ連の動きを牽制すると共に、北側の動きに呼応するかのように46年2月14日に、アメリカ亡命中だった李承晩を首班とする大韓民国代表民主議院を作った。このように朝韓両国の成立は、日本降伏後の極東アジア処理について、連合国内で意志が統一されていなかったことに起因することが判る。それはアメリカが極東地区のソ連の脅威について、余りにもナイーブ(鈍感という意味)だったからである。これらの臨時行政組織が後の南北両政府に移行してしまったのである。
 では、南北両朝鮮の建国に携わった二人はどういう人物だっただろう。金日成は生年不明。実は金日成と呼ばれる人物は複数いて、朝鮮労働党主席金日成は、抗日の英雄金日成将軍とは別物だという説がある。それはさておき、キムジョンイルの父イルソンは、戦前から朝鮮北部で抗日パルチザン活動をやっていたのは事実らしい。昭和17年、日満合同軍警による討伐で、キムイルソン一派はソ連領内に逃げ込んだ。そこで困ったのはソ連極東州当局。下手に扱うと日本とのトラブルを招きかねない。ソ連本国は今や「大祖国戦争」の真っ最中。うっかりしたことは出来ない。そこで中央にお伺いを立てると、意外にもモスクワに連れてこいという返事。そこで彼らはモスクワに送られ、そこで共産主義洗脳教育を受け・・・このことは、キムイルソン等は、それまでまともな社会主義教育を受けていなかったと言うことだ・・・赤軍の一部に編入されることになった。その後、キムイルソン率いる朝鮮人部隊はスターリングラード戦に参加し、更に対独戦に従事し、45年6月ドイツの降伏と共に極東に送られ、対日戦に従事する。キムイルソンは日本降伏と同時に朝鮮に帰還し、ソ連の軍事力をバックに北朝鮮の政治指導者に祀り上げられることになる。
 一方の李承晩は1875年産まれ、旧朝鮮王国両班出身。強烈な反日主義者にして反共主義者、熱心なカトリック(婦人のフランチェスカはオーストリア人)。日本の朝鮮統治開始以来反日活動を続け、日本軍に幾度となく捉えられ、憲兵の拷問にも屈せずアメリカに亡命して朝鮮独立を主張し続ける。アメリカが何故李承晩を担ぎ出したかというと、19〜20世紀にかけての東アジアでは、アメリカは日本と中国本国には大変興味を持っていたが、満州と朝鮮にはどうも関心がなかったように見受けられることが挙げられる。つまり、アメリカは朝鮮の指導層にはコネがなかったのである。唯一のパイプがアメリカに亡命していた李承晩。政治能力は無いが、反共的でキリスト教徒、英語が喋れるという点だけがアメリカにとってメリットだったというわけ。ところが、李承晩の権力基盤である両班勢力は日本統治時代にほぼ絶滅してしまい、残っているのは日本の教育を受けた世代。彼らにとって李承晩とは救国の英雄ではなく、祖国を見捨てた裏切り者にしか映らない。李承晩も又、朝鮮にコネが無かったのである。彼にとって、権力の源泉はアメリカの支持と支援しかない。こういう状況に韓国特有の郷党主義、閥族主義が加われば、発生するのは独裁とネポテズムと腐敗しかない。事実そうなったのである。
 
2、朝鮮戦争と中ソ対立、中国文化大革命
 1949年11月、モスクワでスターリン、毛沢東、キムイルソン三者会談が行われ、ここでイルソンは韓国政府の腐敗と韓国社会の混乱を根拠に、一挙南進赤化統一を主張した。フルシチョフ回顧録によれば、ここで毛沢東は反対したがスターリンが黙っていたので、イルソンはそれをДаと勘違いして南進に踏み切った事になっている。しかし実態は、南進に積極賛成したのは大陸解放に成功して舞い上がっていた毛沢東で、スターリンの立場はНиетだった。ところが年が明けると状況は反転し、翌年2月再び会談が開かれると、スターリンの方がむしろ積極的になり、毛沢東が弱気になった。この理由はソ連が国連安保常任理事国の立場を利用して、アメリカ始め西側各国の動きを詳細に察知していたためである。毛沢東が弱気になったのは、彼は”日本軍”の介入を本気で恐れていたためである(ソ連宛毛沢東書簡)。結局1950年4月に予定されている在韓米軍の日本撤退をチャンスとして南進が決定された。1950/06/25北鮮軍は38゜線を突破する。たちまちソウルは陥落し、李承晩は市民を見捨てて逃げ出す。8月には北鮮軍は朝鮮半島南端に達し、米韓軍は釜山橋頭堡にまで追い込まれる始末。連合軍総司令官マッカーサーは前線を視察して反攻を計画する。09/19米軍は仁川に上陸。この頃には、北鮮軍は補給線が延びきり、継戦が困難な状況になっていた。米軍はソウル奪還と北鮮軍の背後を遮断する様子を見せる。このため、北鮮軍前線は壊乱し、米韓軍は全面反攻に打って出、ソウルを奪還し、更にピョンヤンを奪取し、10月にはアメリカ第三海兵師団が鴨緑江を見下ろす地点まで進出した。これに対し中国は全面介入を決定し、10/25林彪指揮下の中国人民義勇軍が鴨緑江を渡河し、米韓軍前線に浸透し半島を南下する。これ以降、共産軍の主体は中国軍が取って代わった。再びソウルは占領され、米韓軍は半島南部に追いつめられる。これに対し、米軍は北朝鮮内部に戦略爆撃を実施し、兵力を増強して再び共産軍を38゜線まで押し返す。共産軍は51年春の春期攻勢で一気に米韓軍を追いつめようとしたが、莫大な砲爆撃の前に計画は頓挫し、以後38゜線を挟んで共産軍対国連軍の戦線膠着状態が53年まで続くのである。状況が変化したのが53年のスターリン死去。これを好機としてスターリンの側近ベリアが後継の地位を狙うが、フルシチョフ、マレンコフらの反撃により失脚し、逮捕処刑されてしまう。この結果ブルガーニン、マレンコフ、フルシチョフによる集団指導体制(いわゆるトロイカ体制)が成立した。朝鮮半島での戦争状態も急速に収束に向かい、53/07/10朝鮮休戦協定が成立する。しかし、これは38゜線国境と南北両国家の並立・対立を固定しただけに過ぎなかった。
 さて、ソ連国内では又別の変化が起こった。56年2月のソ連共産党第20回党大会秘密会でフルシチョフはスターリン批判を非公式に行う。57年7月中央委員会でマレンコフ、モロトフが解任され、翌58年3月にはフルシチョフが党第一書記に加えて首相を兼任し、独裁体制を確立する。これ以後ソ連は緊張緩和、平和共存(いわゆる雪解け政策)を打ち出し、西側に揺さぶりを掛けてくるのである。この動きを社会主義の後退、ソ連の民主化容認と早とちりした慌て者がいた。それがハンガリーである。56年10月、ハンガリーで民主派による反乱が発生、共産党政府を追い出して親西欧派のカダル政権が成立した。フルシチョフはソ連国内のスターリン派は追放したが、東欧勢力圏での鉄の規律を緩めるつもりはない。直ちにハンガリー全土を軍事制圧し、反乱主導者を逮捕し、カダルを処刑してしまった。それは別にしても、58年以降のソ連の変節に世界中の左翼は衝撃を受け、分裂と混乱が始まった。日本の共産党でも、これをきっかけに合法革命説を主張する宮憲主流派対世界同時革命を主張する反主流派との対立分裂が始まった。後者は大衆動員を主とし、非合法手段も容認する路線で、これが60年安保闘争を指導したが、60年安保の総括を巡って宮憲主流派との抗争に敗れ共産党を除名された。彼らはその後革命的共産主義者同盟(いわゆるブント)を結成し、67年に「新左翼」を結成し、日本の極左革命闘争を主導するのである(1)。
 ソ連の路線変更に最も衝撃をうけたのは中国である。中国は朝鮮戦争で数10万とも100万とも言われる犠牲を出した。それほどのことまでして守ろうとしたのは国際共産主義の連帯、革命の大義のはずである。ところが友党ソ連共産党はそれをいともあっさり捨て去り、憎むべき資本主義陣営、堕落した民主主義国家との共存の道を選んだのである。「ふざけるんじゃない!」というのが毛沢東の本音だろう。ここからいわゆる中ソ対立が始まる。中国はソ連を修正主義、社会帝国主義と呼び、以後第三国での民族解放闘争、資本主義国での革命闘争支援にシフトする。反対にソ連は中国を極左過激主義と呼び、中国に支援される極左集団をトロツキストと呼んで、互いに仇敵同士としていがみ合うのである。中国はそれまでソ連をモデルとして国造りを行ってきたが、これ以後「ソ連は当てに出来ん、自分でやる」というわけで自力更生路線に踏み切り、大躍進政策を採ることになる(1958)。ところがこれが大失敗。一説によれば1000万とも2000万とも言われる餓死者を出す。この結果、毛沢東は自己批判を迫られ、国家主席の地位を追われ、党主席として上海に引きこもる。1964年「海瑞罷官」という論文(著者;毛沢東)が公になり、以後10数年に及ぶ中国文化大革命が始まるのである。文化大革命は私見によれば1970前後を境に大きく前後2期に分かれる。前期は紅衛兵に象徴される単純左翼造反運動の時期。左翼造反派対実権派走資派との抗争時代。劉少奇、澎徳壊、燈少平らが失脚。後期は、江青ら四人組が実権を握った時期。この時期は実は前期の反動の時代で、紅衛兵を始めとする前期の活動家は弾圧され下放の憂き目を見る。現在の中国共産党指導部の多くはこの時期の経験者である・・・この点を日本人の多く、特に自民党保守派はわきまえていない。この時期に毛沢東の個人崇拝、神格化が進んだことに注目すべきである。1976年9月毛沢東の死と共に文化大革命は急速に収束する。その前の8月には四人組による奪権が企てられたが、解放軍の反撃に合い、四人組は失脚。その後林彪はソ連脱出を試みるがモンゴル上空で爆死(一説ではソ連軍が撃墜したとも言われる)、他の三人は逮捕された。77年走資派の頭目燈小平が復活し、近代化路線が始まる。これはその後改革解放路線と名を変え、社会主義市場経済という訳の判らないモンスターに変身したのである。
 ではその間北朝鮮はどうだったのか?残念ながら北朝鮮についての詳しい情報は殆ど無いと言うに等しい。ただ間違い無いのは、中ソ対立がこの国にも深刻な影響を及ぼしたであろうということだけである。これは北朝鮮だけではなく、旧ソ連ブロックの国々にも影響を及ぼした。東欧を中心に国内的には社会主義路線を採るが、国際的には中ソと距離を置くという国が現れた。旧ユーゴやルーマニアがそれである。北朝鮮もこれに倣って独自路線を採るようになる。つまり、中ソ対立以後、北朝鮮は国際政治の中では共産ブロックの一つではなく、中立国と見なされるようになったのである。

(1)67年頃から日本の左翼運動特に学生運動は70年安保闘争モードに入る。しかし、実際の70年安保闘争は68年10.21国際反戦デーで終了したとみるべきである。一昨年の秋、JR高槻駅前歩道橋で、同年輩らしいオッサンにビラを渡され、それに「10.21国際反戦集会に参加しよう!」などとあったので、驚きあきれてそのオッサンに「こんなもの未だやってるのか!?」と聞いたら「やってますよ」という返事。殆ど絶滅危惧種のようなもんだ。この後の学生運動は概ね学園紛争にシフトする。その終末種が東大紛争である。しかしこれら学園紛争は最早70年安保とは無縁の日本版文化大革命のようなものである。本場の中国では、文革派の頂点に毛沢東というカリスマがあり、毛沢東思想という統一指導テーゼ、毛沢東語録というテクストがあった。それでも内部では、穏健派対急進派、地域派閥等が主導権争いで分裂混乱していたのである。まして、日本版文革には統一指導者や統一思想があったわけではない。従って、各派の対立抗争は激しく分裂混迷の度を深める。しかも、この時期に各派分裂抗争の隙を狙って、ソ連や北朝鮮が日本の左翼運動に介入し、テロ活動をそそのかしていたのではないかと疑われるフシがある(11)。淀号ハイジャック事件や浅連合赤軍事件などは、ボッチャン育ちの活動家達が、彼らのそそのかしを真に受けたためではないだろうか?70年代初期にはキムジョンイルは30代そこそこ。既に党の宣伝扇動工作部門責任者のポストについている。朝鮮総連を媒介に、日本の極左過激派運動に影響を与えていた可能性は十分考えられる。しかし、当時の日本の公安や情報関係者で、キムジョンイルをマークしていた人間は、果たしてどれだけいただろう。同じ時期、ジョンイルは海の向こうから日本をじっくり観察し、研究していたのだ。一方、日本側は全くのノーマーク。これでは勝負にならない。

(11);その理由は当時の過激派資金の潤沢さである。彼らの活動費は一体どこから来ていたのだろうか?それは今の右翼と裏腹の関係がある。数年前、京都外環道路の関係で、長岡京市西部での土工、トンネル抗口計画部を点検調査したことがある。打ちっ放しゴルフ場裏の崖に大阪層群の撓曲が見えたので、近づいてみると、手前に右翼の街宣が止まっていて、その胴体に「環境を守れ!」と大書してあったのに驚いた。環境保護は左翼の独占と思っていたのに、何故右翼が?である。しかし考えてみると、政府環境予算→保守系環境族議員→自民党系環境企業(団体) →同和系右翼という資金の流れは十分にあり得るのだ。

3、キムジョンイル体制と北朝鮮

 日本はよく、10年遅れてアメリカの真似をする、と言われる。それと同じで、北朝鮮も又、10年遅れて中国の真似をする、と筆者は考えている。日本の朝鮮植民地統治時代、鉱工業投資は北部が中心で、例えば平壌炭田、ウオンサンコンビナート、鴨緑江水力開発などが行われた。敗戦で日本はこれらの資産をそのまま残して撤退した。つまり、北朝鮮は日本が建設した社会インフラをそっくり手つかずで受け継いだのである。一方南部は、一部の港湾整備や鉄道敷設を除けば概ね農業地帯のままだった。おまけにこれを引き継いだ李承晩腐敗独裁政権は、アメリカの援助だけを頼りに、社会インフラ整備は全くてを付けようとしなかった。従って、朝鮮戦争が始まるまでは、工業生産力は北の方が遙かに上だったのである。これがキムイルソンをして、南侵に駆り立てた原因だったかもしれない。ところが戦争で北の社会インフラの殆どは破壊されてしまった。戦後は一からやり直しである。当然ソ連・中国の援助をあてにする。その両国が対立し、喧嘩を始めるのである。地理的にも両者に挟まれた弱小国北朝鮮としては、どちらに組みするわけにもいかない。中立国として独自路線を行かねばならない。
 折から韓国では李承晩政権が倒れ(1960)、ゴタゴタの後パクチョンヒ軍事独裁政権が成立した(1961)。パク政権は日本と日韓条約を結ぶ(1964)。これにより韓国版高度成長が始まるのである。これを横目で見ていた北朝鮮は何を考えたか、60年代の終わりか、70年代の始め頃に千里馬(チョンリマ)運動というものを始める。北朝鮮版大躍進政策である。ところがこれも本家の大躍進と同様、大失敗に終わってしまう。共通の理由として挙げられるものは、@生産にシフトし過ぎて、製品を消費する市場の形成を怠った、A生産が鉱業や鉄などの素材に偏ったため、消費者のニーズに合わなかった、B消費者を無視した計画生産であったため、商品の質が悪く、国際競争力がなく在庫が増えるのみだった。唯一競争力があったのが武器産業か?当時、共産圏「にはコメコンという経済協力機構があったが、これがまともに機能しなかったのだろう。
 実はこれらの内幾つかが、大阪府市の財政悪化と共通しているのである。大阪も高度成長期には鉄鋼その他の素材産業・・・いわゆる重厚長大産業・・・に産業政策をシフトした。しかし、その当時は国策とも一致した・・・つまり、資本主義的計画経済・・・し、製品の売れ先は公共事業により政府保障が付いていたようなものである。円高不況で一時低迷したが、後のバブル期に再びこのDNAが復活したのである。関空を始めとする開発と言う名の土地切り売り、目的もよく判らない・・・ということは消費者無視の・・・ハコモノ造り。これを主導していたのが府市である。こういう事にうつつを抜かしていたばかりに、バブル崩壊と同時にそれらが皆在庫と言う名の不良資産として残ってしまった。その結果、ハイテクとか情報といった次世代産業に、すっかり取り残されてしまったのである。経済感覚の無さという点で、大阪府市は日本版北朝鮮といって良いだろう。
 千里馬運動の結果として北朝鮮に残ったものは莫大な対外債務である(大阪府市も同じ。赤字三セクを抱えて右往左往)。中国は経済的には事実上鎖国状態だったので、大躍進も自前でやった。だから失敗しても、国内的には政治経済不安は発生するが、対外債務は発生しない。一方、北朝鮮は経済発展を外国からの借金で賄おうとしたのである。ところが幾らモノを作ってもいっこうに売れないから、溜まるのは赤字と借金だけ。これが、冒頭であげたモラトリアムとか、外国銀行の追加融資停止に繋がるのである。問題はこの千里馬運動を主導したのが誰か?と言うことだが、実はよく判らない。ジョンイルの可能性も勿論あるが、ジョンイルが中心になって行ったのは、その後の後始末では無いかと思われる。彼が政治の実権を引き継いだ80年代では、ソ連中国ともに既に市場経済原理を受け入れはじめていた。唯一の輸出先からも閉め出されかねなかったのである。こういう状況下で対外債務を支払うために考え出されたのが、ミサイルを始めとする武器輸出と、偽ドル札造りを始めとする非合法経済だったのだろう。
 中国では文化大革命の後半に、毛沢東の神格化、個人崇拝が行われる。実はこれは江青ら四人組が自己への権力集中を確立するための隠れ蓑だったのだが。北朝鮮でも80年代に、主体(チュチェ)運動という一種の文化大革命のようなものが、政府主導(これが中国と違うところ)で始まり、その中でキムイルソンの神格化、個人崇拝が進められる。主体(チュチェ)運動そのものは、千里馬運動の失敗で、政府や国民世論の中に混乱が生じたので、これを収拾整理するために始められたものだろうが、途中でキムイルソン個人崇拝に変身させられてしまったのである。その後の北朝鮮経済の崩壊過程は既にTVメデイアで散々報道されているので、今更言うまでもないだろう。この時期にキムジョンイルが党・政府の実権を掌握するようになる。イルソンの神格化はその為に必要な儀式であり、自己の権力を正当化するための手段でもある。父親の死で、国際舞台にジョンイルが登場することになる。父から子への権力委譲はそれほど簡単ではなかったように思われる。と言うのは党・政府のトップの座は直ぐに手に入れられたが、党軍事委員長ポストまではかなり時間が空いていたし、全軍の閲兵までも時間が空いていたからである。と言うことは、例え独裁者の息子で、独裁者が後継に指名していたとしても、党・政・軍はそれぞれ別組織で、それぞれの支持を得なければ容易に独裁者にはなれないことを意味する。しかしこれは、スターリン以来旧ソ連での権力交替劇で常に見られたことであり、別に珍しい事ではない。現在でもシリアがそうだったし、将来はカザフスタンやタジキスタンで同じ事が繰り返されるだろう。つまり、現在の北朝鮮国家権力体制はキムジョンイル独裁といっても、朝鮮労働党、共和国政府(特に情報機関)、朝鮮人民軍三者のバランスの上に立っている訳で、これらの権力バランスが崩れれば、簡単に崩壊する可能性を持っていると考えるべきである。逆に言えば、仮にキムジョンイル体制が崩壊したところで、これら三権力が、あるいはその内の一つが体制変更を望まなければ、現在と大して変わらない(変わるのは主人だけ)体制が継続するのである。その中でも特に重要な要素は軍である。従って、今後の北朝鮮情勢を考える上では、キムジョンイル個人の動向だけではなく(日本人、特にマスコミはジョンイル個人に注意を向けすぎである)、朝鮮人民軍の動きに注目する必要がある。
 90年代中国は社会主義市場経済という意味不明のスローガンの下、改革解放体制に移行し、空前の経済成長を遂げる。横で見ているキムジョンイルも羨ましくてならない。我が国もああいう風にならねば、と思い改革解放政策を訴えるのだが、いかんせん党も軍部も政府も、永年の硬直した官僚制と特権にどっぷり浸かってしまって言うことをきかない。今一番焦っているのがジョンイルだろう。

4、朝鮮半島の将来と日本の安全保障
 朝鮮半島は現在南北に二分されているが、将来は統一されるだろう。戦後、大国の都合で分断された同一民族国家は、ドイツ、ベトナム、朝鮮の三カ国であるが、このうち二ヶ国は既に統一を果たしている。残るは朝鮮のみである。だから、いずれ統一されるのは歴史的必然である。と言うより、エントロピー増大の法則により統一し、均質化するのは物理法則の予言するところである。問題はそれが1)何時どの様にして、2)統一後はどういう国家が形成されるのか、その国家が日本にとって友好的であるかどうか、という点について、不確定要素が多く、関係各国の目論みもバラバラだということ。更に問題なのは、この影響を最も直接的に受ける日本の国民・政府・政治家が、この問題についてナイーブで具体的なイメージを持ち得ていないということだ。
 朝鮮半島が日本の安全にとっての生命線であることは、明治以来何も変わっていない。日清・日露の両戦争は朝鮮半島の・・・日本にとっての・・・安定維持を目的として行われたものである。敗戦で、日本は朝鮮半島に影響力を及ぼせなくなったが、変わりに朝鮮半島が南北に分かれて互いに対立してくれた。そのおかげで、日本は安全保障に大した経費を使わず、経済発展に専念出来たのである。よく日本の経済発展を支えたのは日米安保条約と云われる。確かにその一面もあるが、それだけではない。日米以外に韓米安保条約もあるし、何よりも強烈な反日民族である朝鮮民族が分裂してくれていて、日本どころではない状態が続いたのが大きいのである。ものの順序として上記2テーマについてどういう可能性があるか、を検討してみよう。
1)何時どの様にして
 南北統一が何時行われるかは、どういう統一モデルを考えるかによって大きく異なってくる。これについては、筆者自身なんら具体的なデータを持ち合わせていない(持っていてもそれを使いこなせない人間が大部分)ので、考えられるケースを幾つか仮定して、統一モデルを検討してみよう。まず、北朝鮮による南侵、或いは米韓軍の北進による軍事統一は、今のところ実現性は薄い(全くない訳ではない)ので、これは除外する。非軍事的統一でも簡単ではなく、おそらく何段階かを経て、やっと実現出来るようなものだろう。大まかには次のようなプロセスが考えられる。
        (1)第1段階・・・・キムジョンイル独裁体制の崩壊
        (2)第2段階・・・・統一準備政権の誕生?
        (3)第3段階・・・・統一交渉?
 無論これは上手く行った場合の話しで、(2)以下は全く海のものとも山のものとも判らない。

(1)第1段階・・・・キムジョンイル独裁体制の崩壊
 一番考えやすいのは、現在のキムジョンイル独裁体制に何らかの変化が生じた時、ある動きが出るのではないかという期待である。これはジョンイルの後継問題にも関わるが、ジョンイルは既に後継者は世襲ではない、と中国に伝え、中国もそれを了承したと云われる(筆者はそれ以前に、ジョンイル自身が三人の息子達を見限ったと考えている)。ジョンイルに”何か”あったとき・・・それは早ければ5年以内に発生する・・・北朝鮮に政権の受け皿が必要になる。その”何か”の中身だが、一つはジョンイル自身の健康問題であり、もう一つは軍部によるクーデターである。
@ジョンイルが自然死したとき
 ジョンイルは糖尿で、おまけに心臓に爆弾を抱えている。何時”何か”が起こっても不思議ではない。この場合は、息子達が後継者にならないし、キム一族以外の有力者の存在も見あたらない。従って、とりあえずは党・政による集団指導型暫定政権が誕生するだろう。問題はこれが軍部の支持を得ているか否かである。もし得ていなければ、これは非常に不安定な政権であり、軍部クーデターで崩壊するか、内部分裂を起こすだろう。この過程で、強力で現実的な政権が産まれれば、次の第2段階に移ることが出来る。
Aクーデターにより崩壊したとき
 (@)ジョンイルが今の先軍政治を止め、民生に政治の中心を移し、軍の利権が削減されたとき、(A)アメリカに対し過度な譲歩を行ったとき、(B)ジョンイルが急死したが次期政権の受け皿が出来ていなかったときのいずれかに、軍によるクーデターが発生する可能性がある。これにより、政体は個人独裁から軍部独裁体制に移行する。但し、これまでの支配体制の中で、軍の中の実力者は排除されてきているはずなので、ドングリの背比べ。軍事評議会か何かのの集団指導体制。しかし過去の歴史を見ても、こんなのが長続きした試しがない。必ず仲間割れを起こし、クーデターに次ぐクーデター。結局は@に収束するだろう。
 以上はおそらく中韓が考えていると思われる現実的シナリオである。これら以外に経済の破綻により民衆が暴動を起こし、それに政府・軍の一部が加わって政権崩壊に至る、というシナリオもある。ジョンイル一族は海外に逃亡し、日米が支持する民主暫定政権が誕生する。これはアメリカや日本保守派が考えているシナリオだ。しかし一歩間違えれば大混乱になり、大量の難民の発生、最悪は内戦になりかねない。中韓露が絶対に受け入れられないシナリオでもある。また、仮に民主暫定政権が出来たとしても、政権運営の経験が無いから、たちまち分裂混乱に陥るのは目に見えている、そこでやっぱり出てくるのが、軍によるクーデターである。結局はこれも(1)に収束する。

(2)第2段階・・・・統一準備政権の誕生
 どのケースでも、一時的にせよ軍部独裁政権が誕生するのは避けられないという予測である。上で述べたように、軍事政権が長続きすることはない。しかし政府、党、軍の中の現実勢力が・・・外国の支援を受けて・・・主導権を取れれば、統一準備政権が誕生する可能性はある。特に軍の既存利権を保障すれば一気に問題が解決する可能性はある。又、幾つかの紆余曲折はあるにせよ、最終的には現実政権に収束するだろう。但しこの政権に過度な期待・・・言い換えれば過度な任務の押しつけ・・・を寄せてはならない。今のイラクの混乱は、大して力もないマリキ政権に、アメリカが性急な民主化(という期待)を押しつけたからである。無論、日本がこの政権に何の注文を付けてもならないのは当たり前である。

(3)第3段階・・・・統一交渉
 北に統一準備政権が出来たとして、解決しなければならない問題が沢山ある。これをクリアーしなければ、形だけの統一など絵に描いた餅で、解決を謝れば、朝鮮半島は再び分裂してしまうだろう。
@北朝鮮人民の新国家での位置づけの確定。戸籍、権利、財産の保全。生命・安全の保障。
A北朝鮮国土、インフラ、生産設備の保全と処理。これは統一直後の北朝鮮域内でのインフレ発生予防、環境対策にとって重要。
B統一で発生する北朝鮮失業者の吸収対策。特に北朝鮮人民軍兵士の処理。
C北朝鮮資産の確定と処理。特に対外債務の処理。キムジョンイル一族他党幹部私有財産の処理。
D北朝鮮人民軍が保有している兵器、特に核施設、核兵器、飛翔兵器の処理。
 要するに、必要なことは、まず北朝鮮側を安心させることであり、周辺諸国の権利・言い分は、二の次に置かなければならないということである。しかしながら、日米は優先順位をこの逆に置きたがるだろう。それに拘れば、新生統一朝鮮国家と日米との溝を深めるだけである。
 なお、100万とも云われる北朝鮮人民軍をどうするのか、を十分考えておかねばならない。そっくり韓国軍に編入すれば、150〜160万もの強力な軍事力が誕生する。しかもこれは核兵器を保有しているかもしれない。少なくとも核兵器を製造した経験を持つ。東アジアの軍事バランスが大きく崩れる。逆に人民軍を解体すれば、大量の失業者を発生する。しかも彼らは兵士として殺人・破壊の訓練を受けている。東欧・ソ連崩壊でも大量の軍人が失業した。彼らの多くは傭兵としてボスニアやアフリカに移ったり、犯罪組織に組み込まれ地域不安定要因になった。それと同じで、北朝鮮兵士の相当部分が中国やアジアの闇社会・犯罪組織に呑み込まれ、アジア全体の治安悪化要因になる可能性が高い。無論日本もその影響とは無関係ではない。
 又、一時的に統一特需でバブルが発生する。日本にも余波がやってきて、統一関連株が高騰するが、こんなものは直ぐに消えてしまうので有頂天にならないこと。

2)統一朝鮮国家と日本との関係
 以上のシナリオは、韓国が北朝鮮を吸収合併するということを前提としている。これ以外の前提はあり得ないと思うが、皆さんはどうでしょう?吸収合併段階でまず予想されることは、北朝鮮地域での物価高騰、失業の増加、役人の腐敗、治安の混乱。大事なことは、とりあえず韓国人・企業の北への移動・進出を禁止することです。野放図な進出は、必ず南北対立感情を復活させる。
 そのような試練を経て誕生する統一朝鮮国家とはどんな国家で、それは日本に対しどういう接し方をするだろうか?まず日本人が認識しなくてはならないことは、人口およそ7500万人、勤勉で優秀、且つ反日感情が強い国家が、海の向こうに誕生すると云うことである。経済的・技術的に大きなライバルである。
 もっと重要なことは、この国家とアメリカ・中国との関係である。日本との関係はその次の話題にしかならないだろう。結論的に云うと、統一国家は親中であることは間違いないが、アメリカに対しては、反米とまで行かなくても、一定の距離を置くと予想される。何しろ、全国民の1/3が強烈な反米教育を受けており、残りの2/3も必ずしも親米一編道とは云えないからである。では日本に対してはどうか?国際的評価では日本≒アメリカである。現在の朝鮮及び韓国の国民感情からみて、統一国家が反日・嫌日になっても親日になることは考えられない。と言うことは、実は将来の日本の安全保障は、日本対統一国家間の関係よりも、アメリカ対中国との関係で決まってしまうのである。従って、この問題は中国対米国との関係から考え直さなくてはならない。最近の世界史をさぼっている若者は、アメリカと中国はズーッと対立していたと思っているかもしれないが、アメリカが中国と直接関係を持ちだした19世紀末より今までの100年少々の間で、アメリカと中国が対立関係にあったのは、1949年の新中国の成立から1972年の米中国交回復までの23年間、ブッシュ政権が出来て今までの6年間、計およそ30年の間に過ぎない。前者はアイゼンハウワー政権下での中ソ封じ込め政策という特異な環境下、後者はジョージ・W・ブッシュという特異なキャラクター下での出来事である。政党別で云うと、民主党は概ね親中、共和党は反中の傾向がある(但し、これもこれまでの特異な環境がそうさせてきただけで、未来永劫そうだとは云えない)。つまり、アメリカが共和党政権下では米中関係は緊張するから、日本対統一国家の関係も緊張する。これまでは韓国が日中のバッファのような役割を果たしてきたが、そのような効果は最早期待出来ない。言い換えれば、38゜線が対馬海峡まで南下するような状態である。逆に民主党政権で米中が接近すれば、日本は無視されユーラシア大陸の端っこで孤立する。これが極端に云えば、4年ごとに繰り返すかもしれないのである。但し、共和党の反中は、中国=共産主義という思いこみから発生しているだけで、中国が共産主義を捨てればどうなるか判らない。だから将来の日本の安全保障を考える上では、今のような単純な対米追従一編道、対中強硬姿勢では埒が開かず、袋小路に入って国際的孤立になりかねない。隣に強力な統一朝鮮国家が成立することを視野に入れて政戦略を練らねばならないのである。

(拉致について)
 筆者はここでは「拉致問題」について一言も云っていない。何故なら、拉致問題は朝鮮半島状勢がどう変わろうと、解決しないと考えられるからである。その理由は「解決」をどういうレベルで捉えるかについて、日朝だけでなく日本国内でも意見が異なり、一本化していないからである。先日、山崎拓、加藤紘一らかつてのYKKの内、コイズミと袂を分かった二人が記者会見を開き、「解決をどう捉えるか、で話しは違ってくる」という発言をしていた。要するに、筆者がかつて指摘したように、現在の日本政府が設定した解決に要するハードル(@拉致被害者の即時帰国、A真相の解明、B責任者の処罰)が高すぎることが、解決を困難にしているということだ。仮に北朝鮮が崩壊し、南北統一がなされても、このハードルを越えることは出来ないだろう。何故なら、@統一の主役となる韓国が公式には拉致を認めていない、A拉致犯人と雖も、統一後は統一朝鮮国家国民である、それをみすみす他国に売り渡すことはしない、B従って、統一朝鮮国家は日本人拉致問題の捜査をしないだろうし、日本独自の捜査も認めないだろう、と考えられるからである。無論統一の混乱の中で、拉致被害者が発見され、保護されて、日本に帰国することはあり得る。しかし、A真相の解明、B責任者の処罰は有耶無耶で終わるだろう。(07/04/30)

 米朝協議は結局凍結資金の全面解除+5万t相当エネルギー支援と、寧辺核施設凍結で決着。凍結資金と云ってもたったの2500万ドル(29億円)。これではこれまで核開発に投入した資金に比べれば少なすぎる。北朝鮮の完全な赤字だ。一般には北朝鮮の完全勝利、アメリカの敗北と受け止められているが、実態は必ずしもそうではない。第一、アメリカはびた一文出さずに核凍結を実現出来るかもしれないからだ。それとも他に何か裏取引でもあったのか?
 ここでも蚊帳の外に置かれたのが日本。拉致の「ら」の字も出てこない。そもそもアメリカは拉致問題に興味が無かった、というのが実態だろう。ただ、イラク問題で日本には今後とも色々お世話にならなくてはならない。その為に腹にも無い拉致問題解決の支援などと、空虚なリップサービスを繰り返してきたのである。それに気が付かない安部や外務省がトンマなだけである。いや、本当はブッシュと口裏を合わせて騙された振りをしているだけか?何故なら、拉致問題がメインなら、キムケギャンにやられっぱなしの佐々江なんかクビにして(1)、人を変えればよい。それをしないのは政府も又、拉致問題解決意欲が無いということか?それなら一番騙されているのは、横田夫妻を始めとする拉致被害者家族達である。
 コリアレポートの辺編集長が「日本は北朝鮮を孤立化させようと図ってきたが、今度は日本が孤立しかねない」とコメント。やっと判ったのかね。筆者はもともと、対北朝鮮経済制裁など何の効果もないと主張してきた。それが現実のものになってきただけである。これまで経済制裁が拉致問題解決に有効であると主張してきた政治家(例えば安部晋三、山本一太)、評論家(例えば勝谷)、学者(例えば、重村)などはどう責任をとるのか?経済制裁さえやれば家族は帰ってくると信じ込まされていた被害者家族こそが哀れである。
(1)佐々江をクビにして、キムケギャンを日本の外交顧問にスカウトした方がよっぽどましな気がする。キムケギャンが近い将来、アメリカに亡命する可能性はある。
(07/03/20)

 キムケギャンが今月始めNYでヒルに「(核施設査察など面倒なことをせずに)、核施設を全て爆破してしまえば全て事が済む。そのときアメリカは何をしてくれるのか?」と迫ったらしい。これにヒルが驚いて、一気に米朝交渉が進んだと言われる。当に、「・・・肉を切らして骨を絶つ」薩摩示現流の極意だ。交渉というものはこれでなくてはならない。それに比べ、おなじことを何回も繰り返すだけの日本外交など、世界の誰からも相手にされない。おそらく一番慌てたのはブッシュだろう。今回の六ヶ国協議について最も優柔不断だったのはブッシュだったからだ。
(07/03/18)

 日朝個別協議がハノイで始まりましたが、案の定、北朝鮮のガードは堅く、早々に暗礁に乗り上げる。日本側代表団が18人もの大デレゲーションを組んだにも拘わらず、北側はたった三人。おまけに代表のソンイルホという人物、もともとは対日工作員。北朝鮮は始めから対日正常化を図る・・・個別協議を成功させる・・・気はなかったと考えられる。一方の日本も、拉致問題を前面に出し、(1)拉致被害者の全員帰国、(2)真相の解明、(3)関係者の引き渡しを要求。安部らしく正面からのガチンコ勝負。鈍感力を発揮しようというわけ。(1)はともかく(3)は北は絶対に応じない、(2)も難しい、というのが常識的な見方。ところが安部はこれらを三者平行で並べたため、一つが駄目になれば他の要素も駄目になってしまう。つまり安部政権下では拉致問題は絶対に解決しない、という結論にしかならない。安部が強硬姿勢に出れば、北も硬くなる(ニュートン力学の作用反作用の法則)。従って拉致被害者の帰国は更に遅れる。横田夫妻他の被害者家族はそれでも構わないのでしょうか?逆に(1)が達成出来れば(2)(3)は目をつぶっても良い、という選択肢もある。おそらく山拓はその辺りを打診するために北朝鮮に渡ったが、官邸・党内の強硬派(官邸では塩崎、岡崎、党内では中川昭、石原ノブテルあたりか)がぶち壊したというのが真相ではないでしょうか?何故ぶち壊したか?おそらくは、対北宥和姿勢を出せば、都知事選や地方選、さらには夏の参院選に勝てない、と踏んだのでしょう。究極の政治利用です。
 一方、アメリカではキムケギョンとヒルが仲良くニューヨークでデート。北朝鮮の最大の目的はアメリカとの直接交渉。これさえ達成できれば、中韓は何もなくても付いてくる。アメリカの金融制裁・テロ支援国家指定が解除出来れば、寧辺の古ぼけた原子炉などどうでもよい。原子炉解体費用も韓国あたりが持ってくれるかもしれない。場合によっては、韓国は北の核保有を、使用を日本に対してという制限付きで認めるという可能性もある。経済支援でも、日本が分担を拒否しても、アメリカの了解のもとで、中韓がたて替えるというケースもある。日本の経済制裁など屁のようなものだ、というのがジョンイルの読みだろう。但し、これも限定付き。せっかくジョンイルが外交的成功を収めても、北朝鮮軍部や党内保守派がアメリカとの合意をぶち壊して、再び強硬路線に戻る可能性もある。だから、予断は許されない。
 これら各国の思惑の中で、一人何を考えているのか判らないのがロシア。おそらくは各国を競わせて漁夫の利を狙っているのだろう。その狙いが何か・・・おそらくは北朝鮮の地下資源。或いは東シベリアパイプラインを北朝鮮経由で韓国に延ばし、日本を牽制するか・・・を突き止めるのが、外交の役割なのだが、安部も麻生も外交顧問団も全く判っていないようだ。単なる鈍感の集合である。日本は結局は何らかの負担を強いられ、得る者は何もなし、というところに落ち着くのではないか。これも鈍感の所為。
(07/03/08)

 六ヶ国協議は案の定、拉致抜き核曖昧のままで決着の模様。結論は日本外交の完全な失敗。無能としか言いようがない。頭を丸めて出直せ、です。問題は情報力の差。北朝鮮はアフリカ・中南米等の発展途上国に根強い支持者を持っている。形だけの経済封鎖を受けてもやっていける自信がある。一方、日本は何時まで経ってもアメリカ一編道。第三国の支持を受けられない。だから、日本の主張は国際的に無視されるのです。これもアメリカ第一で、発展途上国を無視し続けてきたコイズミ外交のツケです。誰の責任かと言うと、今の安部政権外交顧問に居座っている、岡崎久彦、中西輝正、森本ナントカらのアホボンクラトリオ。その外側にいる田原総一郎とか、その他一杯いるマスコミ芸者達。
 さて何故、北朝鮮は今頃になって六ヶ国協議に復帰し、しかも中途半端なままでの妥結に踏み切ったのでしょうか?今回決議の骨子は概ね次のようなものです。
1、60日以内に寧辺の核施設を停止・封印する。IAEAの査察に復帰する。
2、アメリカの経済封鎖の解除、テロ支援国家指定の解除。
3、停止期間中に重油5万t相当のエネルギー支援。その後核能力の無力化に伴い95万tの追加支援。
4、懸案解決のために、関係各国との間に五つの作業部会を設置。日朝二国間協議の開始。

 さてこの中で北朝鮮が失うものは何もありません。ズバリ他の五ヶ国の大幅譲歩で妥結が図られるのです。しかも日本政府が最も主張したい拉致問題については、一言も言及がなされていない。日本と北朝鮮を除く他の四ヶ国にとって、拉致問題はさして関心がないか、又はこの問題を持ち出せば、肝心の核問題が暗礁に乗り上げて、六ヶ国協議そのものが空中分解しかねない懸念があるため、敢えて無視したのです。この点は既に筆者は「日本政府は拉致被害家族に対し、過度な期待を抱かせる発言はすべきでない」と、既に指摘しています。当にその懸念が的中した感があります。
 筆者は今回北朝鮮が六ヶ国協議に復帰したのは、昨年のテポドンと核実験(の失敗)と無関係ではない、と考えています。成功しているなら、わざわざ北朝鮮の方から協議復帰を言い出す必要はないからです。上記の合意事項の中で、最も興味を引くのは寧辺原子炉の稼働停止です。筆者は核実験失敗原因の一つとして、実験直後に本原子炉の性能不足を指摘しています。北朝鮮が今どれだけの核兵器を持っているか判りませんが、実験に使ったのは、その中でも最も高性能なもののはずです。それが失敗したのだから、後はろくなものしか残っていない。これにショックを受けた北朝鮮当局が、核武装のインチキ性を誤魔化すために協議復帰に踏み切ったのでは無いでしょうか?テポドンについても同じ事が言えるはずです。一連の事件を通じて、北朝鮮指導者内部には深刻な亀裂・対立が発生しているはずです。これが今回合意前に北朝鮮の要求が二転三転したり、最終的に早期合意に踏み切らせた理由と考えられます。今後の進展はまだまだ予断を許しません。
 では北朝鮮にとって、他の五ヶ国はどういう意味を持っていたのでしょうか?北朝鮮は明確にそれぞれの役割を規定していたと考えられます。まずアメリカは交渉相手、韓国は脅しの相手、中国は泣き落としの相手、ロシアは最期に握手する相手。そして日本は徹底的に無視し、叩く相手です。敵が強力な場合、相手を分断し、それぞれを孤立させ、各個に撃破する。これこそ毛沢東の人民戦争理論の真骨頂。今回は当にそれにやられた感があります。
 問題は今後の対応ですが、早くも支援分担について不協和音が出ています。日本政府は、拉致問題に進展が無い限り直接支援は出来ないと主張するでしょう。それはそれで構わないが、早速韓国あたりから、「日本も核非武装化の恩恵を受けるのだから、応分の負担をすべき」と牽制が出ています。つまり、核と拉致の分離解決です。要するに、核問題は関係五ヶ国が協同で対応するが、拉致問題は日本が勝手にやってくれということです。しかもアメリカまでこの手に乗っている。昨年から日本はアメリカを中心に反拉致キャンペーンをやって、ブッシュだけでなく多くのアメリカ市民が関心を持ってくれた、という報道を各TV局でやっていた。あれは何だったのでしょう。現実にはアメリカ政府もアメリカ国民も、全く関心を示さなかったのです。もし、日本が具体的な援助を拒否した場合、北朝鮮はそれを理由に、再び合意から離脱する可能性があります。その場合、責任を押しつけられるのは日本です。或いは、責任が拉致被害者家族に押しつけられる可能性もあるのです。その場合、日本政府は彼らを守る用意はあるのでしょうか?
 この件について興味があるのはロシアの出方です。ロシアは今のところ、北朝鮮支援には極めて消極的です。しかし支援に応じる可能性が無いとは言えない。但しその場合、支援の見返りとして、北朝鮮地下資源の採掘権を要求するでしょう。支援は政府レベル。鉱山開発は民間レベルとすれば、何の問題もない。しかも今のロシアでは、プーチン政権下、国家と企業の一体化が進んでいるので、十分あり得る話しです。かつて朝鮮半島の資源情報を最も詳細に、且つ大量に持っていた国は実は日本です。ところが敗戦と朝鮮戦争の結果、資源情報の大部分は旧ソ連つまりロシアに移ってしまった。その後日朝間の交流が途絶えてしまったので、今や日本には新しい朝鮮資源情報は殆ど無いと言ってよい。この状態を更に増幅したのがコイズミ政権。仮に北朝鮮の改革解放が進んだとしても、日本は資金負担だけ要求されて、北朝鮮の美味しいところはみんな日本を除く四ヶ国に持って行かれるだろう。
(追記)
 おそらく良識のある人達は、言うまでもなく判っていると思うが、安部政権下では拉致問題を含む北朝鮮問題は、絶対に解決しません。つまり拉致被害者は帰って来ないということです。何故マスコミも政治家も、こんな判りきったことを言おうとしないのでしょうか?六ヶ国協議関係国の内、米・露・中は国連安保理常任理事国。国連決議に持ち込むとしても、この三カ国が合意した内容を、幾ら日本が動いても覆される訳がない。日本が圧力を加えたところで、その分韓国が支援を強化する。中国もそうだ。何故、こんな事になったかというと、安部晋三とその一味が自己の政治目的のために、拉致問題を利用したからです。安部自身が問題解決のためのハードルを、ことさらに解決不可能なレベルまで高くしたからです。最早、拉致問題は安部晋三自身が自らの責任で解決すべき段階に達している。拉致被害者家族も現実を認識し、政府に現実的解決を要求すべきなのです。
 現実的解決とは、先ほど山拓が北朝鮮に行った目的がそれです。
(07/02/14、07/03/02追記)

北朝鮮に何か動きがあるとすれば5年後位かと考えていたが、事態は予想以上に早く進展し、ここ1〜2年の内に何らかの変化があるかもしれません。いつぞやの毎日新聞報道によれば、政府が「金正日一家とその周辺でのエネルギー消費を削減し、民生部門に廻すべき」だと言ったら、軍部が猛反発し、政府首脳が学習させられた、と言われる。又、これはネット情報だが、北朝鮮軍部によるクーデターの動きが見られたらしい。
 いずれも軍部の関与が注目されます。ジョンイルがアメリカの経済封鎖に屈して、対米軟化外交に転ずれば、直ちに軍が行動を起こしてジョンイル一家を追放し、軍部独裁政権を造るということなのか?筆者はいずれにせよ、ジョンイルの後には、一時的にせよ軍部独裁政権が出来ると考えています。これがどの様な政策をとるかは判りませんが、ミャンマー軍事政権のようなものになるでしょう。アメリカが経済封鎖解除を言い出したのは、それを懸念してのことかも判りません。
(07/01/31)

   北朝鮮の某鉄鉱鉱山の稼工率が、従来の10%以下まで低下しているらしい。その原因として日本のマスコミは(というよりアメリカ情報の丸呑み)、電力事情の悪化と説明している。しかし、本当でしょうか?そもそも鉱山というのは・・・無いよりはある方が良いのに決まっているが・・・それほど電気を必要としない。江戸時代の日本の佐渡や生野の鉱山、19世紀の南米やアフリカの銅鉱山、アメリカの金や銀鉱山は、みんな電気なしで鉱石を採掘している。映像で見ると、北朝鮮鉄鉱山は露天堀りである。これならますます電気は要らない。要るのは、ダンプやコンプレッサー(ドリフターの動力源)を動かすデイーゼル油だけである。しかしこれは無くても、ある程度人力で代用することも可能なのだ。それより、鉱山経営そのものを中国企業に請け負わせた方が、ズーッと簡単である。 従って、稼工率低下は他の理由でしょう。例えば、先軍政治により、爆薬に必要な化学物質(トルエンなど)が軍事優先になり、民生分野に廻って来なくなったとか。或いは鉱山地帯を他の軍事目的に転用するとか。軍備を充実しようと思えば、まず民需産業の育成が必要なのだが、ジョンイルは未だそれが判っていないみたいだな。
(06/12/12)

今度は北朝鮮が突然六ヶ国協議復帰を宣言。別に突然でもありません。核実験後に、「ひょっとすると北朝鮮の六ヶ国協議復帰」という見方はあったし、私も半ばそんな感じでみていた。日本の頭越しか、というとそうでもない。前日の記者会見で、麻生が「核を持ったままの六ヶ国協議復帰はあり得ない、と言う点で関係各国の立場は一致している」と発言。これはアメリカ(又は中国)から、内々に「北の六ヶ国協議復帰がある」という情報がもたらされていた証拠。
 さて、六ヶ国協議復帰と言っても、懐に「核」というドスを呑んだままでのコワモテ復帰だから、廻りのものは心中穏やかではない。問題は、このドスが、本物か、なまくらか、竹光かはっきりしない点である。私自身は竹光か、せいぜいなまくら程度と思っている。ひょっとすると、作ったのは実験に使った一発だけかもしれない。数発作ったとしても、現実には使い物にならない失敗作かもしれないのだ。しかし、北朝鮮はその点を曖昧にしたまま、協議に乗り込み、関係国特に日本と米韓中露の分断を図ってくるでしょう。
 ブッシュはいやに機嫌がよい。おまけに「この件については中国の功績が大きい」と、やけに中国寄り発言が目立つ。それどころか日本のニの字も出てこない。アベ、コイズミ、中西らはイライラしているだろう。11月の中間選挙では共和党の敗北が、ほぼ確実視されている。外交の失敗、イラクだけではなく、これまでの中国に対する敵対的行動を、民主党に攻撃される恐れが大きい。そもそも対中国ルートは民主党の縄張り。2年後の大統領選で、もし民主党政権が誕生すれば、チャイナマネーを民主党に独占されるおそれがある。それどころか、それを恐れて、これまで共和党を支持してきた経済界が、民主党支持に廻るおそれもある。そこで先手を採って中国接近を試みたのか?もしそうなら日本、特に森派を中心とした、対中強硬派は孤立する可能性が高くなります。アベ内閣は、参院選どころか年末まで持つか?という総裁選当時の見方が、俄に現実味をおびてくるのです。
 なお、政府与党特にタカ派は、北朝鮮核を本物と断定したがっている。何故断定したいのか?背後に日米軍事産業の圧力があることは云うまでもありません。
(06/11/01)

今度はライスが金発言を否定。どっちが本当なんでしょう。わけが判りませんねえ。従って、この問題は当分静観しているのが安全。但し、何故各国は北朝鮮の核実験に反対するのでしょう?北だって何発も持っているわけじゃなし、一回実験をやれば一発ずつ減るわけだから、核戦力は返って低下する。だからジョンイルだって、そう簡単にやるわけにはいかない。やるとしても当分はやらない、という見方が正しいでしょう。次の実験までどれぐらい時間が掛かるか、それで北朝鮮の核兵器製造能力が推し量れます。それより北をそそのかして、実験をやらせた方が世の中は返って安全になるかも知れません。
(06/10/22)

北朝鮮、核の追加実験はしない、と中国側に通告。これは一見、北朝鮮が中国の説得に応じたようにに見えるが、実態はもう追加実験が出来る核爆弾が無かったのではないでしょうか?そもそも一つしか作っていなかったかも知れないし、複数個作っていたとしても、前に述べたように、製造工程そのものに欠陥が有れば、これは全弾体に共通の欠陥になる(ソニーのリチウムイオン電池やトヨタの車のようなものだ)。従って、継続実験はしたくても出来なくなる。そこへ都合良くやってきたのが中国の唐家セン。二人で、追加実験をやらない、という意味の声明を出せば、ジョンイルにとっては次のネタが無いのがばれずに済むし、中国にしてみれば、ジョンイルがとりあえずは、中国の説得に応じたような形は作れるので、お互いのメンツは立つ。ひょっとしたら、北朝鮮声明は中朝両国で示し合わせたヤラセの八百長だったりして。
(06/10/21)

敢えて国賊呼ばわり覚悟でコメントします。

 単純な疑問です。そもそもカニカゴ漁というものは、深夜でなければ出来ないものなのでしょうか?もしそうなら、第31吉進丸の近くに、同じカニ漁船がいたはずです。その僚船からの証言があったはずですが、今のところ、何も聞こえてきていません。あの時間帯、あの海域にいたのは第31吉進丸だけだったのです。無論、何かの都合で、単独で深夜操業をしなくてはならない事情があったかもしれない。それならそれで、その旨を漁協に届け、定時連絡をしなければならないはずです。ところが、漁協も事件当日は、不意を付かれたような様子で、事態の把握が出来ていない。第31吉進丸が、当日あの海域に出航していたことを知っていたものは、誰もいないようなのだ。何故、深夜、誰にも知られず、何時何が起こっても不思議ではない海域を単独で操業したのか?まず坂下船長はその点を説明しなければならないし、マスコミはその点を明らかにする質問をすべきです。ところが、両方とも肝心な点は知らん顔で、「・・こうでもしなけりゃ食ってこない・・・」レベルのお涙頂戴物語。これが安部の云う「美しい国」かね。
(06/10/04)

 国境侵犯でロシアに拿捕された第31吉進丸の坂下船長が帰国しました。ロシアでは国境侵犯を認め、帰国すると侵犯していないという。こんな人間の云うことが信用出来ますか?少なくとも判っている事実は、ロシア警備艇が停船を命じた時(深夜3時か4時)、第31吉進丸はそれに応じず、逃走しようとしたことである。ここで、停船しておれば、船の没収、抑留はあっても銃撃されることはない。逃走しようとしたから銃撃されたのである。しかも、この船はそれまで再三密漁を繰り返し、ロシア側からマークされていたのである。要するに坂下船長は、あの海域では札付きの泥棒だったのだ。盛田船員の死は自分の判断ミスであって、それを他に転化してはならない。ところが、マスコミでは、しばしば「食うためには仕方がない・・・」などと密漁を肯定するかのような報道がなされる。「武士は食わねど高楊枝」、これがかつての日本武士道の生き方だった。食うためには、他国と取り交わした約束を破っても良い、と言うのが阿倍の云う「美しい日本」かね。
(06/10/03)

竹島、尖閣列島だけだと思っていたが、今度は北海道沖でロシア警備艇による、日本漁船に対する銃撃及び拿捕事件。早速麻生はロシアに自ら厳重抗議するとブチ上げる。ところが、肝心のコイズミも安部もダンマリ。麻生の本音は、総裁選に向けてのパフォーマンスは顕かですが、安部は何故黙っているのでしょう?既に誰かが、第31吉進丸は実は密漁船だということを、安部に吹き込んだので、安部はこの際黙っておいた方が得だ、と判断したのでしょうか?まあ、当たり前といえば、当たり前のやり方ですが、何となくインサイダーの雰囲気が感じられます。それとも、安部はロシアの強硬策にびびってしまって、布団に頭を突っ込んで、ぶるぶる震えていたのでしょうか?ありそうなことですがねえ。次の安部内閣はインサイダー内閣とか、ダチョウ内閣とでも呼んでおきましょうか?
 こうなったのも、全てはコイズミの所為。橋本時代、エリツインと、日露国交正常化(日露平和条約締結)の寸前まで行ったのに、コイズミはそれを全く反故にし、対露外交に関心を示さなかったことが原因である。その証拠は、日本外交からの、鈴木ムネオを始めとする親露派(実は橋本派)の追放である。この手に乗ったのが、辻本キヨミ。この結果、日本外交からロシアに対するパイプが無くなってしまった。何故、このような愚かなことをしたか、というと、(1)ソ連崩壊でロシアは深刻な経済危機に陥り、日本や西欧に経済支援を要請した。実際、ロシアは日本の経済支援の見返りに、密漁を見逃す、という密約があったという噂がある。日本政府はそれを良いことに、対ロシア関係を必要以上に軽視するようになった。ロシアなど、日本の云うことを何でも聞くだろう、と驕り高ぶったのである。(2)エリツイン、橋龍関係に見られるように、日露関係は旧橋本派の縄張りだった。コイズミは蓮本派の糧道を絶つために、日露関係を犠牲にした。ムネオの失脚、佐藤優の逮捕・起訴はその一環。ところが、昨今の原油高で、ロシアは対西欧債務を完済し。それどころか。ヨーロッパ向け天然ガス価格を左右出来るほどになってしまった。コイズミの思惑とは全く逆の展開。
 経済的にも、日本にペコペコする必要はない。ロシアはすっかり自信を取り戻したのである。日本の経済支援は要らないが、密漁も見逃さない、ということだろう。おまけにプーチンは、エリツインほどお人好しではない。マキャベッリ的戦略家である。この際日本を叩け、というわけで、コワモテで行こうということになったのだろう。従って、麻生がのこのこ出かけたところで、国際的に恥をかくだけ。打つ手は当分ありません。この件は、安部政権の日露交渉上のアキレス腱として残るでしょう。

(注)この後、自民党の武部がモスクワに出かけて行って、銃撃問題に抗議をした、らしい。出てきたのがロシア外務省の第一事務次官(次官と云っても局長級だろう)。プーチンは勿論外務大臣にも会えていない。一体何をしに行ったのでしょう。完全になめられている。日本のマスコミでは「@今回の銃撃事件に対して厳重に抗議した。A船体及び乗組員の早期返還を要求した。Bこういう事態の再発を防ぐために、今後とも日露両国の緊密な連絡を行うことで一致した。」と報道されていたが、@については具体的にどのようなものか、判らないし、肝心のロシア側がどの程度受け取ったか、不明である。Aについては、ロシアの国内法に基づいて手続きが決まっているので、単にそれを追認したに過ぎない。Bに至っては、ロシア側の主張をそのまま、オウム返しに云っているだけだろう。こんなものは、要するに、出先の外交交渉だけでは、問題は解決しませんよ、と云っているだけ。
(06/08/17)

 北朝鮮ミサイルは、テポドンUの発射実験の失敗ということで一件落着しそう。この前のテポドンTの時もそうだったが、今回もあれやこれや様々な憶測が飛び交いました。玉石混淆と云いたいところですが、実際は石コロだらけ。中でも驚いたのは、あれは弾道ミサイルではなくて、無尾翼の低軌道巡航ミサイルという説。宇宙空間ならまだしも、大気中では方向舵なしでの定方向飛行は不可能というのが物理学の常識。この妄説を唱えたのが、アメリカ帰りの宇宙物理学専攻の工学博士だというから驚く。彼曰く、四つあるロケットブースターの出力を少しずつコントロールして、軌道を維持出来るらしい。理屈の上では可能かもしれないが、アメリカですらやっていない曲芸飛行を、北朝鮮が出来ると思いますか?それとか、ハワイを狙っていたというバカバカしい説も飛び出していた。これらが如何にインチキかは、ちょっと物理学の常識で考えれば一目瞭然です。
 なお、不思議なのは、テポドン落下推測地点が、発射直後とその後ではずれていることです。発射直後(07/05)時点では、落下地点はもっとロシアよりだった。しかし、国連で対北朝鮮制裁決議を、日本が盛んに主張していた時点では、微妙に日本よりにずれてきているのです。更に政府発表も、当初は”北海道沖”だったのが、いつの間にか”秋田沖”に変化してきた。巧妙な世論操作(言い換えればマインドコントロール)が、政府レベルで、マスコミを抱き込みながら行われているのです。そして一番儲けるのが、日立、三菱といった軍需産業。おっと、今をときめくIT産業も、いつの間にか立派な軍需産業。但し、軍事に関するキチンとした知識も、理念もなくただ儲かるとなれば、闇雲に飛びつき、いつの間にか国家を滅ぼしているユダヤ産業だということ。
(06/08/02)

北朝鮮制裁国連決議で、日本外務省は大慌て。本日麻生は決議案6項目を示し、中国・ロシアに対してもこれは譲れないと大見得を切る(6chサンプロ 相変わらず田原総一郎は護摩の擦りまくり)。誰がそんなことを信用しますかね。ジョンイルがミサイルをチョット発射しただけで、天地がひっくり返らんばかりの大騒ぎ。しかも、廻りを見回すと、日本を全面支持するのは、遙か海の彼方の支持率30%を切ったアメリカ大統領だけ。後は何故か冷たい素振り。日米は北朝鮮の国際的孤立を避けるためには、この決議案を呑むべきだ、と主張する。しかし、実際に孤立しているのは日米、特に日本だけではないかという疑いが生じるのです。何故、こうなることになるかと云うと、コイズミ政権になってから、外交がアメリカ一編道になって、対アジア外交を無視してきたからです。いざというとき、頼りになるのは遠くの市役所よりはご近所です。その為に普段から近所付き合いは真面目にやっておかなくてはならない。ところが、コイズミ外交はご近所は無視して、市長にばっかり擦り寄っていた。これでは、ご近所から白い目で見られるのは当たり前。皆さんは、腹の中では「ざまーみろ」と思っているのでは無いでしょうか?何故なら、安保理事国15ヶ国の内、北朝鮮ミサイルの直接脅威に曝されるのは、日本だけ。後は関係ないのです。無論、この疑いは来週国連安保理で、ニッポンの主張が全会一致で通れば霧消してしまいます。
 そもそも、6ヶ国協議の枠組みを見てみましょう。これこそ同床異夢の典型です。6ヶ国が6ヶ国とも腹の内はバラバラなのである。(1)まずロシアは日和見。北朝鮮の事より、自分が大事。プーチンにとって大事なのはチェチェンで、遙か極東の事など興味がない。(2)中国は安全保障上、北朝鮮が無くなっては困る。北朝鮮が崩壊すれば、短期的には中朝国境付近は大混乱。長期的にみれば、崩壊した北朝鮮のあとを誰が引き継ぐのか?当然韓国だろうが、その背後にアメリカがいる。中国としては、アメリカと直接接触したくない。地理的バッファーがどうしても必要なのである。それが今の北朝鮮。(3)韓国は小さいとは云え、利益を挙げている優良企業である。日本の阪神電鉄みたいなものだ。ところが、北朝鮮は莫大な不良債務(借金)を抱えた超不良企業。もし北朝鮮が崩壊(倒産)した場合、韓国が吸収合併する事になろうが、その不良債務は韓国が肩代わりする事になる。せっかく貯め込んだ外貨がパーになって、下手すると再び借金生活(債務国)に陥るかもしれない。韓国だってやっていられない。その時、債務の肩代わりを迫られるのは、間違いなく日本。またまた、税金が上がります。(4)日本とアメリカ。この2ヶ国の最大の問題は、北朝鮮問題に対する長期的戦略が無いことです。様々な意味で、北朝鮮と最もシビアな関係を持っているのがこの2ヶ国。この2ヶ国の方針次第では、他の3ヶ国も追随するかも知れない。にも関わらず、何の方針も持っていないのが問題なのです(日本は今回、対北朝鮮制裁案を出しましたが、あんなもの一時しのぎのやっつけ仕事で、長期的戦略でも何でもありませんよ)。何故、長期的戦略に基づく方針が出せないか?コイズミがアメリカ一編道になって、外交問題については完全に思考停止状態になり(おそらく、外務省の中のいくらか骨のある人間が、独自案を出そうとしても、頭ごなしに怒鳴りつけられ、クビになるからではあるまいか?この結果、外務省はスッカラカンのBSE状態)、理念というものが持てなくなってしまったのである。つまり、一体全体、北朝鮮の将来をどうしようというのか、明確なビジョンが何も見えない。今の金一族支配体制を持続させるのか?そうなら、今回のようなオドシとズーット付き合って行かなければならない。それともある時期を見て、かつての東欧の様に体制変革を迫るのか?それならそれで、その為の道順、並びにそうなった時の準備を進めて行かなくてはならない。それがないから、常に今回のような騒ぎに巻き込まれ右往左往するのです。実は、そこが北朝鮮の付け目。今回の様な事件を起こせば、5ヶ国をバラバラに出来る。そして自分を高く売りつけることが出来るのだ。
 さて、ところで今回のようなことになったのもコイズミ外交の成果と云えるのでしょうか?日本の外交政策が対アメリカを基軸にするようになったのは、実は橋本内閣から。どうも師匠の竹下が、かつて貿易問題でアメリカから恫喝を食らったらしい。しかし橋龍も次の小渕も、なんとか対アジア外交とのバランスを採っていた。森は中身はスッカラカンだが、後見の野中が親中派だから、それなりにコントロールしていた。完全にアメリカ一編道になったのはコイズミからである。この結果が、対中ロ韓関係を悪化させ、北朝鮮から脅されたら、賛同者集めに右往左往しなければならない状態を造ってしまったのです。しかし、コイズミは元もとアメリカ一編道主義者だったろうか?湾岸戦争の時は、明確に戦争協力に反対している。何故、こうも変わってしまったのか?以前少し触れましたが、山拓によると「コイズミは政策が全く判っていないんだ」という事らしい。だったら、これまでの対北朝鮮外交も、コイズミ独自のものではなく、誰かから吹き込まれたものではないか?という疑いが出てきます。そう思えば、国会での、あのおざなり答弁も理解出来るのです。ではその誰かとは、敢えて名前を挙げましょう。但しフルネームは私も一々覚えていないので、名字だけにしておきます。良くTVに登場するので誰のことかは、直ぐに判るでしょう。
 (外交、安保)
   拓殖大学教授(元防衛庁)     森本某
   元駐タイ大使              岡崎久彦
 (経済)
   オリックス会長             宮内義彦

 この連中を売国(或いは影のジョンイル支援)三人組とでも呼んでおきましょうか。

 なお、もし北朝鮮が今の状態で崩壊したら、一時的に相当の混乱が生じます。これによる間接被害もかなりのものになることが予想されます。例えば、約100万人と云われる北朝鮮人民軍の相当数が、国際犯罪組織に吸収され、その相当部分が日本にやってくるとか。どうします?それこそ「ぼっけーきょーてー」の世界ですね。この混乱が収まった後、人口おおよそ7500万人、勤勉で優秀、しかも極めて反日意識の高い統一朝鮮国家が、海の向こうに出来るのです。その準備が出来ているでしょうか?そこまで頭が回っているでしょうか?
(06/07/09、07/10)

北朝鮮に何が起ころうとしているのか?

 一昨日の金英男氏記者会見。内容は予想通りというより、予定通りで面白くも何ともなかったが、一つ興味を引いたのは「将軍様」という言葉が一度も出なかったことである。特に自分が拉致(本人は遭難と云っているが)されて、金日成総合大学を卒業し、今幸せに暮らしているのは「国家の配慮」と述べていることが注目される。通常こういう場合は、「将軍様の御厚意」とか「将軍様のおかげ」というのである。「将軍様」が「国家」に入れ替わっている。英男は既に党の工作員だから、党・政府の方針を十分理解し、意図を間違える筈がない。ということは、この件は北朝鮮権力内部に何か変化が起こっている証拠ではないか?つまり、北朝鮮の権力の源泉が、将来金一族から国家(政府)に移行するのではないか、と考えられる。何故、ジョンイルが権力を移行しようとするのか?それには次の二つの理由が考えられる。
1、金ジョンイルは今年64才。コイズミの一才下。6年後には70の坂を越える。独裁者にとっては、この坂は結構きつい。父のイルソンの場合でも、晩年期はジョンイルが政務を取り仕切ってきた。おまけにジョンイルは心臓に爆弾を抱えている。何時までも自分一人で取り仕切ることは出来ない。そろそろ後継者を決めなくてはならない。後継者候補には、正男(ジョンナム)、正哲(ジョンチョル)、正雲(ジョンウン)の三人がいるが、ジョンナムは腐敗した西欧資本主義にかぶれ、ジョンチョルも同じく堕落した西欧ブルジョワ思想に侵されている。ジョンウンは若いだけが取り柄で、能力は海のものとも山のものとも判らない。今のまま、息子達が権力を引き継いだところで、どうせろくな事は出来ない。つまり、下手すると三人とも「・・・売り家と書く三代目」になりかねない。自分にもしものことがあったら、三人の間で、或いは三人を担いだ権力闘争が勃発し、最悪の場合は、ソ連・東欧崩壊に見られたような国家崩壊が発生する。せっかく親子二代で築いた金王朝が瓦解するかも知れない。それにつけ込んで南の悪徳封建資本家やニッポン帝国主義が北朝鮮に入り込み、北朝鮮は再び資本主義に支配されるかもしれないのである。これではイカン、なんとかせねば。そこで思い付いたのは、金王家の後継者を永世指導者として、国家・政府の上に置き、実務には関与しない、政治実務はその下の政府に委ねるような体制を造る。こうしておけば、何か問題が起こっても責任は全て政府に転嫁出来る。そうでなければ、息子達が責任を執らされて、革命!つまりギロチンにかけられるかもしれないのだ。上手くいかなければ、責任者のクビを切れば良いだけの話し。かつての日本徳川幕府のようなものである。しめしめ、これなら長続き出来る(筈だ)。つまり、将来は権力執行形態を金一族王朝主導から政府主導に変化させる。これにより、金一族の安泰を計る。これが、英男発言の裏にあるのではないでしょうか?但し、そんなに上手くいくでしょうか?
2、もう一つ、今回の金親子対面へのジョンイルの思惑は、既に各マスコミで報じられているように、@面会により、韓国からの経済支援を引き出す。Aこの面会で拉致問題の幕引きを計る、B日韓関係にクサビを打ち込む、ことにあるのは云うまでもありません。しかし、更に裏があるように思われます。現在のノムヒョン政権は、対日・対米関係よりも対北関係を重視する、極端な親北政策を採っています。ところが、政府支持率は僅か10数%。この間の統一地方選でも敗北し、ブッシュ以上のレイムダック。2〜3年後の大統領選では、本命は野党ハンナラ党のパククンヘ。韓国史上初の女性大統領です。強烈な反共主義者。一気に南北関係は緊張するでしょう。その時、自分にもしものことがあれば?上で挙げた理由により、ジョンイルとしては、何が何でも日韓間に・・・修復出来ない程の・・・クサビを打ち込んで置かなくてはならない。幸いにして、ノムヒョンは単純反日主義者だから、今後反日政策を緩めることは無いでしょう。日本の次期首相本命と目される安部も単純反共・反鮮主義者。ほっといても日韓関係は悪くなる。さて、問題のパククンヘだが、父親がパクチョンヒだということで、彼女を親日と勘違いしている阿呆が、自民党を始めとする保守派にいるようだが、とんでもない。パクチョンヒが実際は反日だったことは、死後幾つかの資料から顕かです。従って、娘のクンヘも基本的には反日と考えるべきで、これがジョンイルの付け目。つまり単純な安部を挑発して、日本国内の反韓感情を増幅させ(例えば、文春「諸君」など良い鴨)、日韓関係を切り裂き、数年後に迫った危機を乗り切ろうという作戦。つまり、安部晋三首班の誕生こそ、キムジョンイルの願ってもない結果なのである。無論、日本の経済制裁などはあるが、そんなものクンヘを籠絡すれば幾らでも突き崩せる。ジョンイルにとっては福田の方がやりにくいだろう。3年後、小沢になっていればなおやりにくい。対北対策の切り札が、実は相手の思うつぼだったりして。
(06/07/01)

 先週、上海で、SCO会議。かつてのNATOに対するワルシャワ条約機構の二の舞の旗揚げか?今の米国世界戦略の基本は、東は北朝鮮から南アジア、中央アジアから「中近東に至る扇状の部分を「不安定の弧」と名付け、ここにアメリカ型民主主義と、市場主義経済を拡大することにある。そして、この弧が中国包囲網であることは、誰が見ても直ぐ判る。さて、SCOに集まった各国は、概ねこの「不安定の弧」とその周辺構成国である。中国の狙いは、アメリカに狙われたこれら反米各国を集めて団結を促し、対米結束を強化しようというものである。そして、現在の中国外交戦略は、「不安定の弧」の外側のアフリカ、中南米、太平洋諸国へ向けられ、経済・軍事援助が行われている。つまり、アメリカの包囲網を逆包囲しようとしているわけだ。そして、この逆包囲網の外側には、オーストラリアとか南米大陸南端部、更には南極大陸のような、地球上で最も人口希薄な地域しか残っていない。要するに、中国の方が役者が一枚上手なのである。
 まず、「不安定の弧」という考え自体、半世紀以上前のダレスの共産圏封じ込め政策の焼き直し。更に、このような黴の生えた時代遅れの地政学的戦略論こそ、かつてベトナム戦争時に、ランド研究所がアメリカ政府に盛んに売り込んだ戦略である。ベトナムでは見事に失敗しましたが。そして、現在のブッシュ戦略の背骨を造っているネオコンの主要メンバーには、かつてランド研のスタッフが少なくなく含まれている。マルクスの表現を借りれば、今のワシントンには未だにアイン・ランドという狂信的反共主義者の亡霊が徘徊していることになる。
(06/06/23)

 テポドン実験について、いまだに情報がバラバラです。テポドン目標地点を当初アリューシャン沖だと云っていたのに、今度はハワイ近傍だという。アリューシャン方向とハワイ方向とでは、発射方位が60゜位違ってくる。それとテポドン落下地点との関係はどうなるのか?アメリカは一ヶ月も前からテポドンを監視していたはずだ。それにも関わらず、ミサイル発射方向という基本的問題にこうも差が出るようでは、アメリカの偵察能力、ひいてはMDシステムに疑問が生じる。
(06/07/08)

 テポドン実験について、「失敗説」と「わざと説」の二つが並立しています。後者は日本だけでなく、海外にもそう考える人がいるらしい。ただ、私は今のところ「失敗説」をとります。テポドンの射程を巷間云われている3500〜6000qとします。テポドンを発射した舞子瑞里と、テポドン墜落推定位置を直線で結び、それを延長すると北海道とサハリンの中間を抜けて、最終的にはアリューシャン南方の北太平洋に達します。結構、際どいコースを選んでいることが判ります。もし「わざと説」のように、短距離で落下させたのなら、なにもこんな際どいコースではなく、もっと東に寄せて、新潟か秋田沖に落下させた方が、日本に対する心理的威嚇効果は大きい。それにテポドン2を開発する目的は、いくら何でもアメリカへの直接攻撃ではないでしょう。日本に対してはあるかも知れないが、それはもっと韓国が北の云うことを何でも聞くようになってから。未だ早い。一番の目的は、イラン他の金を持っている反米国家への売り込みでしょう。それとか、アメリカの云う、いわゆる「不安定の弧」に属する諸国、南米・アフリカなどの新興産油国が対象になる。これらの諸国の共通点は、新たに自分の力を自覚したことです。その原因は、原油価格の上昇もあれば、自由貿易主義による経済発展です。そして、この原因はソ連・東欧崩壊が始まりで、それをそそのかしたのが、実はアメリカなのです。こういった各国は、まず自国の軍備充実を求めます(かつて、明治維新後の日本もそうだったのだから、他人のことはとやかく云えない)。そこで、先進国は武器援助を始めるのだが、ミサイルのような高級装備は、先進国はかつての東西冷戦のしがらみを引きずっていて、簡単にビジネスの対象に出来ない。アメリカでもロシアでも、必ず議会の承認を必要とするから、正式に輸入しようと思えば、大変面倒な手続き(例えば日米安保条約のような)が必要である。その点北朝鮮は、極めてビジネスライクである。何故なら、あの国は、武器輸出に関する国際条約とか国内法に一切縛られないからである。武器のケイマン諸島のようなもんだ。但し、その場合でも、所定の能力が発揮されていることが証明されなければ商品にならないでしょう。特に商売上手なイラン人が、中途半端な結果だけで購入するとは思えない。
 今回の実験が失敗だとすれば、何か根幹的部分の欠陥が感じられます。エンジン系とか燃料系とか。これは、現在開発中と報じられているテポドンXにも共通すると考えられるので、あと10年位はテポドンの実戦配備は無理か?

;金英男親子再会イベントで、ジョンイルはほぼこの目的を達した筈なのに、何故この後に及んで全てを滅茶苦茶にする手段を選んだのか?今のところ謎です。

 テポドンだけでなく、ノドン、スカッドなどの旧タイプのミサイルを同時に発射したのも、今回の実験がビジネスショーと考えるとうなずけます。某関西 ローカル系TVワイドショーで、皆さんおなじみの軍事評論家が同じ事をいっていました。
 なお、その後の平壌放送は、これを軍事訓練の一環と主張していましたが、これは信用する必要はありません。ビジネスショーだなどと云ったら、顧客に迷惑が掛かることになります。クライアントの秘密を守ることは、ビジネスの最低マナーです。但し、テポドンはやっぱり軍事ミサイルだと自分で云っている。未だそのレベルには達していないと思うのだが、本人がそういうのだから、今後はそういう扱いをされるのは覚悟の上だろう。
(06/07/06)

 北朝鮮がとうとうテポドンを発射したようですね。ところが、発射30秒ぐらいで失速。発射は失敗したらしい(米軍発表)。但し、今のところ情報が錯綜して、まだどれが本当やら判らない。真相が顕になるには、もう少し時間が掛かるでしょう。私は当初@北朝鮮はテポドンを発射したいが、故障続きで発射出来ない、Aこれは結局日米に対するコケオドシで、結局発射しないんじゃないか、と予測していました。結果的には、半ば当たった(軌道打ち上げ失敗)が、半ば外れた(とうとうやっちゃった)訳で、いささか複雑な気持ちです。結論を云うと次のようなことか?
@やっぱりアキバ系部品では、テポドンは無理だった。
Aテポドン2を使ってしまって、おまけに打ち上げ失敗。一からやり直しだ。(開発に当たった技術者はみんな粛正されるから、後継技術者の養成から始めなくてはならない)次は10年後か?
Bジョンイルの悩み・・・テポドン2が成功しておれば、これをイランに輸出すれば、相当儲けられたのに。それもパー。この先、如何にノムヒョンを騙して金を巻き上げようか?
C米軍がテポドン発射を確認したのは、発射してからおおよそ1時間後。こんな事でMDシステムは間に合うのでしょうか?この間のMD発射実験成功は、やっぱり八百長だったのでしょう。
D発射後の政府の慌て振りをみても、前回から何の進歩も無かったことが伺えます。第一、テポドンが打ち上げ準備に入っているのに、肝心の総理大臣はアメリカに物見遊山。プレスリーの物まねやって笑いものになっているのだから、話しにならない。私と同じく、結局発射しない、と思っていたのでしょうか?私は無責任な一国民ですが、政府はそうではないでしょう。特に、額賀なんか、あんな程度で大丈夫なんか、などと心配になります。
E安部は、日本がとりうる最大限の制裁を行う、と見栄を切ったが、あげくが万景峰号の半年間寄港停止。永久停止ではないのだ。このいい加減さ、中途半端振りが国を誤るだろう。ひょっとすると、政権内部に永久停止されると具合が悪い人がいるのだろうか?安部には下関ヤクザとの関係が見え隠れ。このヤクザが北と関係を持っていたりして。

 本日、韓国は竹島周辺の海洋調査実施。顕かな領海侵犯、主権侵害。しかし、日本は警告だけで何もしない。ハン安部の面目躍如。その内韓国は対馬の領有を主張してくるかも知れない。その時韓国スパイ安部は?
(06/07/05) 

相変わらず、各国は北朝鮮のテポドン発射を止めさせようと努力する。何故、こんな無意味で無駄な努力をするのでしょう。現実には
1)テポドンを発射したいが、故障(失敗)で出来ない。
2)故障を修理しているが、直らない。そのための時間稼ぎが必要
3)結局、直らない。
4)やるぞ、やるぞといって韓国や日本から金を巻き上げる。結局打ち上げはやらない。
 こんなところではないでしょうか?なにせ、テポドン部品はアキバあたりから買い集めた日本製らしいから、そんないい加減なものがミサイルになるわけがない。但し、本当に打ち上げが成功したら、アキバ・日本橋製品でミサイルが作れるのだから、如何に日本中小企業製部品が優秀か、が立証できます。日立、東芝、三菱なんかはメンツ丸つぶれになります。そうなると愉快ですねえ。
(06/06/20)

 最近の話題の一つに、北朝鮮のテポドン発射実験があります。北朝鮮がテポドンを発射したければさせればよい。発射してくれれば、テポドンの性能はみんな判ってしまう。テポドンの性能が判れば、北朝鮮の軍事技術レベルもみんな判ってしまうのである。アメリカは偵察衛星を北朝鮮上空に集めていますよ。日本もとうぜん、イージス艦を日本海に集めて、データ収集に努めるべきでしょう。向こうがわざわざ、技術ノウハウを公開しようとしているのだ。こんな有り難い話しはない。何故、みんなこんなことに、うろたえるのでしょうか?その理由が判らない。
(06/06/17)

 竹島がこんなに問題になった原因は、65年の日韓条約。この時に、今後日本は、竹島を両国の問題にしない、と口約束したのが佐藤栄作。安部晋三の大叔父にあたる。安部が、韓国に弱腰なのはその所為。全く、岸・佐藤一族は国賊だ。その血を引くのが、安部。国賊の孫が、愛国心を説くこの滑稽さ。彼に愛国心があるなら、自ら、竹島に上陸し、日章旗を掲げる位のことをやってみてはどうか。西村慎吾や石原慎太郎も、当然それに従うだろう。なお、現職の国会議員だからそれは出来ない、というのは理由にならない。アメリカには、上院議員の地位を捨てて、テキサス独立戦争に参加した、デービー・クロケットの例もある。
(06/05/01)

竹島問題に対し、自民党特に、安部、コイズミ、麻生他タカ派と呼ばれる連中の、対韓弱腰振りが際だった一週間だった。無論、額賀の対米弱腰は昔からだから、驚きもしないが。彼等の姿勢は、@中国には一貫して強硬姿勢をとる、A韓国には宥和的である。例えば靖国問題で、中国が反発すれば、同じ様に反発するが、韓国の場合は、「韓国は別だから」などととぼけたことを云って、問題視しない。その結果が、竹島問題や、日本海密漁問題に対する政府の弱腰姿勢を作っているのである。だから、安部や麻生は、本当は日本人じゃなくて、半島人ではないか、と疑われるのだ。安部の出身は長州、麻生は筑豊だから、十分あり得る。しかし、どうやら実態は、単純なアナクロ反共主義にあるらしい。つまり同じことを云ったりやったりしても、あの国は社会主義だからダメ、この国は資本主義だから良い、という単純な話し。昔よくあった(今でもあるか)、学校のえこひいきと言うのが、当にこの図式なのだ。つまり、今の政府は小学校レベルのえこひいき主義で、日本の国策をリードしているのである。中国を社会主義国と言った、塩川という、死に損ない馬鹿老人もいたが、今時、社会主義などナンセンス。この程度の、カラッポBSE頭の持ち主が、次期総理・総裁を狙っていることに、問題があるのだ。
(06/04/26)

 案の定、竹島問題は有耶無耶決着。あの事務次官は、何のためにわざわざ韓国まで出かけたのかね。合意内容を文書にするか、しないかなどという初歩的動作まで、を官邸にお伺いを立て、安部に「文書にしないでどうするんだ」と怒鳴られる始末。まるっきり子供の使いだ。こういう無能な人間が年間2000万近い給料を取っているのだ。当に日本の役所は、税金泥棒のたまり場なのだ。この事務次官も、おそらく団塊世代だろう。団塊世代というのは、こういうお粗末の塊でもある。こんなのは、日本から追放したほうが、よっぽどすっきりする。
 韓国も、日本の植民地主義を批判し、独立を強調するなら、いい加減に通貨も独立すればどうなのかね。相変わらず、ウオンは円にヘッジしたまま。これでは、とても独立国とはいえない。尤も、ウオンが独立しても、どの国も相手にしないから、たちまち国際決済は行き詰まり、猛烈なインフレが襲う。それが恐いから、何時まで経っても、円ヘッジを続けているのだろう。韓国経済など、今がピークで後は落ちるだけ。
(06/04/23)

竹島問題も、何となく有耶無耶解決で終わりそう。何時か来た道で、今後も同じような問題が、何度も蒸し返されるでしょう。その度に、日本政府から韓国政府に裏金が渡るのでしょうか?根本的な問題は北朝鮮です。北朝鮮問題の解決は、以前にも書いていますが、平壌のジョンイル御殿を、ジョンイルがいてもいなくても構わないから、空爆することです。重要なことは、ジョンイル一人をねらい打ちすること。あのカダフィでも、アメリカに空爆されてから、大人しくなった。その次が韓国です。
(06/04/22)

 皆さん!今、公共事業で、用地強制収用という話しを、聞いたことがありますか?世代によっては、強制収用という言葉すら知らないでしょう。いつの間にか、日本では土地強制収用はされなくなりました。何時からか、というと、それは1971〜72年に掛けての、成田空港強制代執行以来である。これは、その後1970年代後半での成田三里塚闘争を招くことになった。これに懲りたのか、事業官庁、特に運輸省、建設省とその系列(例えば道路公団など)は、対地元交渉態度がナアナアになってきたのである。そして、昭和50年頃から、これら官庁や系列に、用地屋が進出してきた。例えば、建設省や道路公団の現場に、用地課というのが独立した地位を築くようになる。建設省の工事事務所が、調査・工務・用地の三本建てになるのは、この頃からである。さて、問題はこれからである。
@建設省や道路公団に、用地というセクションが出来、そのトップはプロパーとしても、末端の実務を預かるのは誰か、と言うと、これが自治体からの出向である。
A出向者は何年かの年期が過ぎれば、元に戻る。だから、出向先の事情などお構いなし。話しを纏めることだけを優先する。つまり、地権者の言い分優先。
Bその結果、用地買収費はドンドンつり上がり、肝心の建設費を圧迫するようになる。
Cそれどころか、この土地は買えん、とかいって構造やルートの変更までさせるのである。技術と用地の力関係が逆転する。
D用地屋と交渉する相手と言うのが、有力者と称する地元選出の議員だったり、利権団体だったりする。多いのは同和。その他強面団体もある。実際、高速道路のセンターを曲げさせた、ヤクザ屋さんもいる。
Eこういう怪しい人が、事業費の釣り上げを狙って、用地収用を妨害したとすると、それこそ土地収用法第8条を使って、強制収用すれば良い、と思うでしょう。ところが、そうは行かない。用地屋が絶対反対する。「強制収用は用地屋の恥だ」とか、きれい事を云って、結局は上のBに戻ってしまうのである。
 さて、日本政府を一つの公共事業団体とする。この場合、対外折衝の窓口は、用地屋である。そして、それに相当するのが、外務省なのである。両者の共通点は、何か問題が起これば、その根本解決を目指さず、目先の事だけで解決しようとする。基本は官僚的事なかれ主義。相手が弱ければ、強面になって、返って信用をなくし、強ければ、自己主張もせずに、一方的に相手の言い分を持ち帰る。技術屋はその都度、大騒ぎだ。その結果、更にコストを押し上げる。無駄と無責任の連鎖である。今、外務事務次官が韓国に行っているが、何を解決するために行ったのか?有耶無耶解決なら、行かないほうがまし。コイズミは、今日も馬鹿げたパフォーマンスをしていたが、裏で何か取引をたくらんでいるのでしょうか?そういえば、今日のコイズミの表情は、随分にこやかだったねえ。殆ど、問題解決済みのような。ノムヒョンと100億ウオン で話しが付いたとか。
(06/04/21)

海上保安庁測量船が竹島海域に向けて出発。これに韓国猛反発。拿捕も辞さず。これに対し、日本政府は、護衛も付けず「危険を察知すれば引き上げろ」と指示。そんな事なら行かない方がまし。「反日的近隣諸国に対しては、毅然たる態度を採る」と大見得を切った、自民党次期総裁最有力候補は何処へ行ったんですか。
 そもそも竹島の帰属は国際的には解決済み。以前、韓国が日本海の呼称を東海に変更せよ、と国連海洋会議に迫ったが、相手にされなかった。竹島問題も、国際的には韓国の言い分は相手にされない。今、韓国の国際的地位は次第に低下し、かつての元気はない。それに比べ、日本の方が往年の力を取り戻しつつある。それが韓国の焦り、対日強硬姿勢の元になっているのだろう。その点が東シナ海と違うところ。
 海保測量船は政府所管船舶だから、明らかに日本の主権(領土)の延長である。これを拿捕すると、領土への直接侵略同等と見なされる。かつて、アメリカは戦争を始める口実に、よくこれを使った。もし、測量船が韓国の攻撃を受けたら、「日米安保条約の規定に基づき、直ちにアメリカが介入し、韓国をノックアウトする」はずですが、そんなことはないですよねえ。アメリカは知らん顔ですよ。今や、日米安保条約はアメリカへの現金引き出し装置化。だから、アングロサクソンなど信用してはならない。
 もし、日韓が竹島周辺で衝突すればどうなるか?政府がその気になれば、日本側の圧勝に終わります。まず、現在のミサイル管制は、全て人工衛星経由で行う。昔のように、狙って撃つという時代ではありません。日本は自前の人工衛星を持っているが、韓国にはそれがない。アメリカは、両国に対する軍事情報の提供を、シャットアウトするでしょう。だから韓国は手も足も出せない。中国が韓国に情報を提供する可能性はあります。その場合、アメリカが日本に情報を提供することになる。思いやり予算や、グアム移転費用分担から見て、それぐらいしても良いでしょう。衛星情報に関しては、アメリカと中国とでは、まだまだ天地ほどの差がある。但し、日本所有の人工衛星が、直ぐに軍事転用可能かどうか判らない。その点でも、政府にその気があるか、どうか?が問われるのです。
 この一件が、どういうように終わるか、判りません。裏で日本から、ノムヒョンに金が動いて、政府レベルでは有耶無耶に終わってしまう可能性もあります。但し、両国民の反日・反韓感情が、更にエスカレートすることは目に見えている。その結果、朝鮮ナショナリズムが、更に高揚し、反日ベースの南北統一気運が高まる。それこそ。キムジョンイルの思う壺。
 なお、私は、これまで中国は重要視せよと言っているが、韓国を重要視せよと云ったことはありません。

 と、オジン達は騒いでいますが、肝心の若い人達はどうなんでしょう?それが気になって、本屋に行って、中学地理の学習参考書を幾つか見てきました。案の定と言うべきか、驚くべきというべきか!参照されている日本の地図には、北方領土は描いてありますが、竹島どころか尖閣列島も記入されていない。学習参考書は、現行教科書の内容を、反映している筈なので、これは文部省の方針の反映でもある。韓国は、小学生から竹(独)島教育をやっとるよ。これでは、韓国に勝てない。東シナ海開発もそうだが、始めから勝負を投げているのと同じ。辛うじて、国土地理院が「竹島」図幅を作っているのが救い。本当は、竹島・・・尖閣列島もそうだが・・・周辺地質図を、日本政府の名で刊行すべきなのだ。若者の学力不足を嘆いているが、その前に政治家・役人・・・特に文部省、外務省、経済産業省・・・の脳力が劣化しているのだ。常識が判っていない。要するに票にならないことは、ほったらかしということか。
(06/04/20)


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