大飯原発の活断層
・・・・・・・・これがホントの活断層じゃ!

技術士(応用理学)横井和夫

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 諸悪の根源、原子力規制委員会副委員長の嶋崎がやっと辞めました。奴の所為で日本の原発基礎技術は20年遅れてしまった。例えば大飯原発f6破砕帯にしろ、筆者がネット写真だけで、3分で出した結論に達するのに大勢懸かって2年以上を要している。今も敦賀ではただの割れ目を活断層にするために、多大のコストと時間を浪費している。
 こういう無駄な浪費は、全体をコントロールすべき副委員長の嶋崎の無知・無能の所為である。どの点が駄目かというと、法令ばかり重視し実態を無視する頑なな観念主義である。いうなれば、一種の法令マフィアだ。
 さて後任の石渡だが、これは岩石が専門で活断層や構造を理解しているか、それが疑問である。例えば大飯原発ではf6破砕帯が主送水路トンネルを横断しているというだけで大騒ぎになった。確かに法令では主送水路トンネルは重要構造物になっているが、実態は排水管はトンネルの中に設置され、その基礎は可動式になっているから、トンネルに変位を与える地震が来ても鉄管路には影響は与えない。管の基礎を免震構造にすれば、地震動の影響も防げる。どうしても駄目なら、1、2号機から個別にf6破砕帯に平行に送水路を付ける方法もあった。嶋崎委員会の最大の罪は、事業者に対し駄目だしするばかりで、改善点の指導をしなかった点である。
 果たして石渡委員会はどう出るのでしょうか?興味深深。もし嶋崎と同じ轍を踏むなら世間から、地球科学者が馬鹿にされるだけだ。
(14/09/20)

 原子力規制委員会が、やっと関電大飯原発の断層を活断層ではないとの報告書を受け取りました。ワタシなど、グーグルアースで一目見てたった5分で、これは活断層ではないと結論しました。それに規制委員会はなんと1年半近くもも懸かっている。日本の知的劣化極まれりだ。
(14/02/12)

 原子力規制委員会が大飯原発の断層を活断層ではない、と漸く最終結論。関電はこれまで懸かった費用を、規制委員会とか反原発団体・マスコミに請求しても良いと思うが、規制法の片務性により自己負担になってしまう。これは法の下の平等を謳う憲法違反の疑いがある。
 次は原電敦賀である。敦賀は裁判になり、国(規制委員会)は負ける。当たり前だが、嶋崎のあのフラフラ腰じゃ、裁判に耐えられない。これというのも今の地質屋の現場調査能力が劣化しているからである。
 同じように、たかが一日300tの湧水を止められない土木屋の技術も、酷いレベルに低下している。誰の所為だ!
(13/09/03)

 原子力規制委員会がとうとう、大飯原発f-6断層が活断層でない事を認めた。筆者なら新聞の写真を見て5分で出した結論に、何故こんなに時間がかかったのか?1、現地調査団長の嶋崎の判断に自己バイアスがかかっていた。2、渡辺という奇人変人地形屋がつまらんことを云って議論を混乱させた。3、産総研とか地質学会から派遣された地質屋がアホで、ものを見る眼を持っていなかった(そもそも地質学会会長がとろくて寒天のような人間)。
 大前研一が毎日新聞に、「今の原子力規制委員会の最大の問題は、委員の中に原子炉の専門家がいないことである」と書いている。活断層問題も同様で、本当の地質は判らないくせに、「活断層の専門家」と称する四紀屋とか地形屋が、それらしい与太話をやっているだけ。それにマスコミがワルノリするのである。まず、基盤岩の中での断層認定能力を養うこと。せめて地すべりと断層の区別位出来無くては、話しにならない。
(13/08/20)

 大飯原発活断層問題はどうもウヤムヤ決着が諮られそうだ。先日関電が規制委員会に提出した報告書の結論は、概ね次のようなものだったようだ(毎日新聞)。
1)F-6破砕帯は非常用取水路の手前で折れ曲がる。
2南側の尾根で行ったトレンチ調査では、F-6破砕帯による地層の変位は認められなかった。
 これに対し、規制委員会の嶋崎は
3)新規トレンチの東側で更にボーリングを行い、F-6破砕帯が取水路に懸かっていないことが確認されれば、更に安心出来る。

 さて皆さん、これを見てどう思われるでしょうか?ワタクシには、関電と規制委員会(原子力規制庁)の間の八百長にしか思えません。まず元々の問題はF-6破砕帯です。こんな物、元々の関電資料にはなかった。ところが、規制委員会現地調査団のメンバーになった、渡辺という頭のおかしい地形屋が、ここにこんなものがあると言い出して、そこでトレンチを掘った。ところがそこに断層らしきもの見つからなかったので、いきなり「断層が曲がっている」などと、現実にも理論(弾性論)的にもあり得ないオカルト話しを始めた。ところがそこでも見つからなかった。
 関電は3、4号機の再稼働申請を行う。近々1、2号機についても同じだろう。もし規制委員会が十分な説明が出来なければ、敦賀と同様、関電は訴訟に踏み切るでしょう。下手すれば、規制庁は同時に2件の訴訟を抱えなければならない。これはイカン、ナントカせねば、で思いつかれたのが、今回の関電妥協策ではなかろうか?
 @断層が曲がった事にしておけば、渡辺の顔も立てられる。何故なら、ここで渡辺の顔を潰せば、これを選んだ政府の顔も潰す事になる。
 A断層を曲げて貰えれば、関電も有り難い。なおさら、原発再稼働に前のめりのアベ自民党に恩を売れる。
 B追加ボーリングで断層が無いことにしておけば、アホの嶋崎の顔も立てられる。
 要するに、再稼働申請の前には黒を白とする、三方メデタシメデタシの政治決着。
 てなところで喜んでいてはならない。筆者は、そもそもF-6破砕帯など無かったのではないかと考えている。これを確認したというのが、山頂部のトレンチ。こんなところでは、どんな岩石でも風化でサプロライト化しており、通常の岩石と破砕帯との区別などつかない。スケッチの仕方でどうにでもなるのだ。しかし、地質調査には国際地質標準というものがある。地質学の世界に於けるISOのようなものだ。日本でも、日本地質学会がこれの認定機関になっている。国際地質標準では、地質モデルの設定について、幾つかのクリアーすべき条件を示している。その中で特に重要な点は、地質モデルは物理法則に違反してはならない、というのがある。そこで問題は上記@の断層の折れ曲がりである。通常の弾性論では、断層がこんな狭い空間で、勝手に折れ曲がることなどあり得ない。これを言い出した渡辺や、それを容認した規制委員会は、どういう地殻内主応力状態で断層が折れ曲がるのかを説明するのか?これを無視すれば、日本の地質学は、国際的に認められなくなる。一番ダメなのは、現地調査団に加わりながらも、何も言い出さなかった地調のアホタレどもだ。
(13/07/10)

 大飯3・4号機の継続運用が承認される可能性大。これに対し反原発派は、相変わらず再稼働反対を唱える。その根拠となるのが活断層問題。昨日の毎日新聞に、相変わらず下のようなナンセンス写真が掲載されていました(13/07/03)。


 この画は例の東洋大渡辺の主張をそのまま描いたものだろう。元々F-6破砕帯は図の破線の様に入っていた。それが関電のトレンチ調査で否定されると、突然自説を曲げて、ついでに断層までねじ曲げて、実線の様にしてしまった。これは渡辺が、構造地質学の基礎である力学、特に弾性論を理解していない証拠である。既に筆者が指摘しているように、近畿トライアングル中の新しい活断層で、こういう構造はあり得ない。周りがマスコミとか市民団体とか、活断層のシロウトばかりだから、ごまかせると思ったのだろう。こういうのを学問的ご都合主義・曲学阿世と言うのである。そもそも渡辺というのは、地形屋だから、正規の地質学の教育・地質調査の訓練を受けているわけではない。それが偉そうに、活断層がどうとか云うのが笑わせる。それは副委員長の嶋崎も同様で、たかが地震屋・物理屋に過ぎない。構造帯に出来る岩石が判るかどうか、甚だ疑問である。
 それともう一つ。よく云われるのが、非常用取水トンネルの重要性である。これが重要であることには異論はないが、重要の性質が違うのである。通常電力水路は、築造がトンネル方式でも、水路は鉄管路で作るのが常識である。無論大飯もこの例外ではない。鉄管路とトンネルは構造的に分離されている。鉄管路基礎は地山に固定されるが、鉄管と基礎との支承には免震ダンパーを使うのが普通である。従って、大地震でトンネル覆工が被害を受けても、それが鉄管に直接及ぶ事はない。仮に断層がずれて、鉄管に大きな曲げが働くことがあっても、支承はスライド式になっているからズレを許容出来る。それどころか、今では可縮性継ぎ手が発達し、極端には90゜まで曲げられると言うのもある。こういう部材を使えば、非常用水路の安全性は遙かに上昇する。要するに、反原発主義者は社会のイノベーションを無視し、古くさい非科学主義の世界に戻そうとしているに過ぎないのだ。
(13/07/04)

 大阪地裁で関電大飯原発運転差し止め訴訟で、原告敗訴の一審判決。この種の裁判では従来、原告資格とか国の行政権の範囲という形式論が多かったが、今判決で注目されるのは、原告主張根拠の一つである活断層問題まで踏み込んだことである。原告側証人が活断層説を十分立証出来ず、裁判官を納得させる説明が為されなかったためだろう。
 そもそも原子力規制委員会の田中・嶋崎らが主張する、活断層否定の事業者立証責任は、古代暗黒時代や中世宗教裁判・近世革命裁判に匹敵する、粗野で野蛮な制度である。とても近代法治国家では受け入れられない。これらの野蛮制度では、異端告発者もその後異端告発を受け、火あぶりになったのだ。そうなったのはフランス革命のダントン・ロベスピエールだけでなく、中国文化大革命の江青ら四人組まで枚挙に暇がない。嶋崎は現代のロベスピエールとならんか?その歯止めになっただけでも有意義な判決である。
(追記)
 原告側は即時抗告と主張するが、控訴となれば一審判決を覆せるだけの新証拠を揃えなくてはならない。それも一年も二年も待ってくれない。せいぜい4ヶ月か半年だ。控訴のポイントは@敷地内断層が活断層か否か、A政府の定めた安全対策が妥当かどうかの2点になるだろう。原判決では@は否定し、Aは合理性有りと判断している。筆者も国の基準や裁判の判決が絶対正しいなどとは思っていない。世の中にはおかしな判決が一杯溢れている。しかし判決は判決だ。法治国家だから、法律が定めたルールで戦うしかないのである。原告が提訴に踏み切った根拠には、国の原子力規制委員会現地調査団中、一部の研究者の見解が大きなウエイトを占めていると思われる。一方事業者はこの調査団の要求に従って、これまで地質調査を行い、その結果を根拠に反論してきているわけだ。従って原告が今更新たな物的証拠を得るために、ボーリングやトレンチを要求しても、それを・・・・よっぽどの必要性がない限り・・・・裁判所が採り上げるかどうか疑問である。むしろ自己矛盾に陥るだけだろう。だから出来るのは、原判決の事実認定や、事業者側主張の矛盾を客観的に証明する以外に方法はない。さてそれを誰がするか、だ。今世の中に繁殖する骨なし学者など、全く役にたたない。
(13/04/17)

 大飯原発問題について、原子力規制委員会の嶋崎がとうとう「地すべりの可能性大」と発言。未だ全面降伏に至っていないが、それも時間の問題だろう。地すべりか活断層かなど、現地どころかグーグルアースを一目見れば判る。規制委員会のメンバーは、グーグルアースの見方も判らないのでしょうか?
 敦賀原発についても、問題は規制委員会のメンバーに断層の専門家がいないこと。対する事業者側の原電やダイヤコンサルタントにも、細かいデータを触るのは上手だが、本質を見通せる真の地質屋がいない。これは今の日本全体の大学や技術界に云えること。これが本当の危機だ。
(13/01/23)

 非常用取水路など重要施設でも何でもない・・・・・大飯原発問題の本質。

 せっかく大枚の経費と時間をかけてトレンチを掘削したものの、肝心の活断層が現れない。一体誰の責任でしょうか?活断層など存在しないのに、あるあると大騒ぎした正体不詳東洋人の渡辺という地形屋、それにワルノリした規制委員会の田中とか島崎という、無責任官僚学者。まず、活断層説論者のデタラメ振りを検証してみましょう。
 そもそもの発端は、関電が事前に把握していた1期工事(@A号機)と2期工事(BC号機)との間のF-6「破砕帯」を、誰かが活断層の疑いがあると云いだしたことにある(下図参照)。根拠は何か?言い出した人間は地形屋だから、地形に活断層の特徴が現れていると判断したのだろう。ところが、当該斜面は顕かな崩壊斜面である(図ー12参照)。この種の斜面は周辺山地が崩壊して出来たもので、斜面内物質(斜面を作る地層)もそれと同時に供給されたものである。この種の崩壊は大雑把には数10年から100年ごとに繰り返されるから、地形も地層もそれに連れて変化する。とてもじゃないが、数1000年前の地震変動を保存出来ない。従って、地形屋の主張は既に根拠を持たないのである。又「破砕帯」という言葉自身中途半端で、背景には電力中央研究所や、当時の地質調査所の差し金があったことは疑いない。当初関電が想定していたF-6破砕帯は1期工事と2期工事の間を通って、そのまま若狭湾に抜けるものだった。そこで「台場浜トレンチ」が掘削されたが、ここでは活断層の証拠が得られなかった。そこで現地調査団の誰かが「断層の方向の想定が間違っている」と言い出して、そこで「断層の方向を見直し・・・・関電的には見直させられ」斜面の反対側までトレンチを拡張したところ、今度も活断層の証拠は得られなかったというのが事実だろう。又、ポイントは非常用取水路の地震時安定性なのだが、この取水路はトンネル方式で設置されている。トンネルなら必ず施工記録が残っている。何故それが無視されているのか?それも不可思議なのである。


 そもそも大飯地点は、地体構造上近畿トライアングルの頂点付近に位置する。近畿トライアングル内の断層は時代毎に活動様式が変わるが、最も新しい・・・過去10数万年の間・・・時代では、全て横ズレ断層であり、それは直線的に発達し、その傾斜は垂直となるのが、現在第四紀地質学のコンセンサスである。図を見ると、F-6破砕帯はA号機の辺りで急に走向を変えるが、これは構造地質学的には極めて考え難いどころか、現実には殆どあり得ない現象である。いやこれは斜面上の見かけのトレースで、断層が傾斜を持っていれば可能であるという説明もあり得るが、これも近畿トライアングルでの最近の断層が垂直であるという経験的事実に矛盾する。活断層論者はこの矛盾を説明すべきである。しかも、追加トレンチ(規制委員会内での活断層論者の示唆による)でも明確に断層を認定出来なかった。最早活断層論者の論理は破綻しているというべきである。それにも拘わらず主にマスコミが、「なお活断層の疑い残る」などという、根拠不明の報道を重ねることが問題なのである。実際は疑いなど残ってはいない。「あくまで活断層である」という自説に拘り、現実から眼を背ける委員がただ一人残っているに過ぎない。
 更に筆者が疑問に感じるのは、非常用取水路が何故「重要構造物」になるのか、と言う点の説明がないことである。重要構造物とは、@それがなくては施設全体の機能が停止する、A他に代替施設が設けられない、の2点が必要条件になるだろう。@については、用途が非常用だから常時は必要ではない。おそらく一昨年の東北太平洋沖地震を想定したものだろうが、この地域でM9などという巨大地震はあり得ない。あるというなら、あるという論拠を示すべきである。ましてF-6破砕帯など、断層とすら認定出来ないものが、大規模な地変を生ずることなどあり得ないのである。Aについてもそうだが、仮に断層が認定されたとしても、非常用取水路を上図の破線A、Bの様に2系列に分岐すれば何の問題もない。
 そもそも非常用なら、非常時の際には直ぐに起動しなくてはならない。ところが、経路がこんなに長くては、直ぐに水を供給出来るようになるまで時間が懸かる。その間に事態が急展開すれば、この非常用施設は何の役にも立たない。非常用施設なら、運用距離を最小化すべきなのである。つまり、この非常用取水路は非常時には役に立たない。従って重要施設とは呼べないのである。
 それどころか何故こんな簡単なことを思いつかず、やたら簡単な問題を複雑化するのは何故か?日本人全体がアホになっているのである。大飯現地調査委員会で見ると、委員長の岡田篤正先生だけがまともで、頭のおかしい東洋人だけが活断層説。他の三人は間に入って態度を明確にせず、保身に奔っているだけである。こういう保身主義者が日本人のアホ度を加速するのである。
(12/12/31)

 原子力規制委員会の副委員長である島崎某が、今頃になって大飯原発調査の不備を認めた。この人物、東大出の地震屋。日本の地震屋の無能振りは東北太平洋沖地震で実証済み。何でこんなアホが原発再稼働云々という、重要事項に携わるのか?考えるに彼は、大飯原発再稼働容認手続きに関するタイムエンドを本年10月末に設定した。これは政府の要求でもある。これに対応出来る手法として、あの中途半端なトレンチ調査を思いつき、それに協力出来る学者を選んだ。ところがそこに齟齬を来した。断層判定委員の人選にミスがあったということだ。筆者は無能無責任の極みである規制委員長の田中や、副委員長の島崎ら規制委員会全員を直ちに解任し、自らの意志・責任で判断する能力のある人物を登用すべきと考える。
 この問題の最大責任者は一体誰か?規制委員長の田中とか副委員長の島崎など何人かは挙げられるが、最大の責任者は政府であり、その中でも筆者は細野豪志を槍玉に挙げざるを得ない。

(12/11/14)

 わあわあ騒いだあげくが追加調査で、トレンチ3本を新たに掘削。こんなに手間暇かけて結論を出せない委員会も珍しい。関電としてはとんでもない出費だが、これというのもこれまでの調査が泥縄式だったため。大体電力施設の地質調査は土木・プラント優先で、地質調査など数だけやってりゃ良い、てなのが多い。要するに地質調査が儀式化しているのである。こんなことをやっているから、誰か訳の判らないのに突っつかれると、アタフタしなければならないのである。大飯原発の地質調査は何処がやっていたか知らないが、断層に関してはニュージェックあたりが元請けで、ダイヤが下請け。後ろで電中研が糸を引いていたりしていたのだろう。しかし、最終的な安全審査には地質調査所(今の産総研)が関与していたのだから、国も関電にマル投げで、知らん顔は出来ないのである。
 それはともかく、今後追加調査をするときの留意点を挙げておきましょう。
1)斜面内でトレンチを東に拡張するときは、基盤岩が深くなり崖錘が厚くなるので、掘削高も大きくなる。掘削に伴って地すべりが発生する恐れがある。地質調査で地すべりを起こしたのではしゃれにならない。
2)作業は出来るだけ年内に終えること。年が明けると、低気圧が日本海を通過するので、作業が困難になると同時に、斜面の安定性も低下する。
3)本当なら、まず(1)斜面全体にボーリングや物探を含む全体調査を行い、斜面が地すべりかどうかの問題に決着を付ける。(2)斜面下全体にトンネル(調査横坑)を掘り、岩盤内での断層の有無・位置を確認する(ワタクシはてっきりこれぐらいはやっていると思っていた。その後にトレンチ調査に懸かる)。これは断層が第四紀層を切っているかどうかの確認である。つまり、境界条件を先に潰しておいて本番に懸かる。これが「全応力的調査」である。今の関電や委員会のやり方は、当に出たとこ勝負の「有効応力的調査」であって、これでは何時まで経っても結論は出ない。今の大飯委員会は一人の頭のオカシイ東洋人に、鼻先持って引きずり回されているようなものだ。色々問題はあるが、関電にとっては良い薬になっただろう。
(12/11/08)

 ワタクシも大飯の断層を検討して見ようと思って、色々ネットなどを見ているのだが、それぞれの情報が何の脈絡もなく、各マスコミでテンデンバラバラに発信されているから・・・・そもそも写真撮影位置すら判らない・・・・、さっぱり本質が掴めない。そうも云っておられない無いので、とりあえずネットで集められる情報を基に、大飯原発活断層問題に付いて、検討してみましょう。

図ー11 これは大飯原発を背後から撮った写真です(サンケイ)。
赤線が問題になっているf-6断層。これはNHKウェブサイトの映像から転写したもの。
 緑の線は今回のトレンチ調査の位置。しかし、はっきりここだという図は無いので、大体この辺りだろうというレベル。

図ー12
上の画は調査地の後ろから見たもの。これでは肝心の部分が見えないので、Google Earthで反対側を見ることにしました。
 赤線がf-6断層。この映像では、海岸沿い斜面に顕著な崩壊地形が発達することが判ります。実は図の右下の海岸斜面にも、同様の崩壊斜面が見られます。
 調査委員の誰か(信州大学の誰か)が、「周辺に地すべり地形は見られない」と発言していますが、周辺地形の何処を見ているのでしょうか?評価委員になったのなら、少なくとも事前に空中写真を見ておくべきである。こういう低レベル人間が評価委員を務めているのです。こんなのを選んだ政府のレベルが問題なのです。

図ー13
 これが問題のトレンチ。写真後方の斜面が上で挙げた崩壊斜面。斜面上の樹木も前傾したりしているので、これが移動性斜面であることは顕か。
 さて斜面の中身を少し詳しく見てみましょう。まずBとしたのは基盤岩と考えられる部分。トレンチ内はそれで間違いないと思うが、背後の斜面は斜面内に何か礫のようなものが見えるので、別の堆積物の可能性もある。しかし、基盤岩のオリストストロームは、風化によってオリストリス(ドレライト)が礫の様に浮き出してくることがある、図12によれば、トレンチ端部は基盤の尾根に懸かってくるので、ここでは基盤岩とします。
 基盤岩を覆う堆積物は何でしょう。NHKウェブサイトに近接写真が載っていますが、これは印刷がシャットアウトされている。NHKの写真によると、斜面内物質は、粒度淘汰も摩耗も受けていない、大小の角礫の雑多な集合体。一目で崖錘堆積物と分かります。つまり、周辺地形と堆積物とは整合しています。
 図-13を見ると崩壊は少なくとも2〜3回があったことが判ります。明らかなのはd-1とd-2の2回。但しd-1の中に何かもう一つイベントがあったような形跡があるのでこれをd-1´として区別します。
 d-2/d-1の境界を斜面に延長すると、地形上の遷移点に一致することが判ります。まさかこれを活断層と云っているのではないでしょうねえ?
 

図-14
 この写真はトレンチ内の何処で、何を撮影したものか説明がないので証拠価値はないが、そこは譲って検討してみましょう。
 この写真で注目されているのは、斜め左上から右下に伸びる線状模様です(図矢印)。
 まず図で示されている壁面を構成する物質は、大きく下位の基盤岩(B)と、その上の堆積物(d)の2種類に分けられそうです(但し後者は判らない)。基盤岩に注目して貰いたい。この中にオリストリスがありますが、みんなその長軸が左上から右下、つまり右下フェルゲンツ。この構造は2億5千万年前に出来た者。現在の活断層とは何の関係も有りません。上に挙げた線状模様はこれに平行しています。例えば図の左下に白い礫片とその前後に細い筋が見えるが、これを延長すると、この線状模様と同じようになってしまう。
 ではその上への延長はどうか、というとこれがよく判らない。この部分が本当に堆積物なのか、基盤岩の風化帯なのか、この様な不鮮明な写真では区別出来ないからである。
 この模様、本当に断層でしょうか?誰かアホがオリストリスの配列方向に沿って、ウッカリ切り込みを入れた。その上の模様も似たような手順で出来てしまった。それが断層?として一人歩きしてしまった。よくある話しです。
 

 さてワタクシなりの結論を出しましょう。
1)問題の活断層とされた構造は地すべりの跡である。
2)トレンチの背後斜面は、一見してあきらかな崩壊斜面である。崩壊は過去少なくとも2回は繰り返されている。
3)斜面内物質は崖錘堆積物であり、古い構造を保存出来る性質のものではない。
4)岩盤内に断層らしき模様はあるが、とても断層とは云えない。タダの割れ目である。
5)近畿地方全体の地殻応力場を考えたとき、某委員が主張するような低角度活断層は生じ得ない。国際地質学会は「国際地質標準」において、「地質モデルの作成」において様々な条件を要求しているが、その中に「物理法則との整合性」という一項目がある。これは様々な観察記録からあるモデルを作っても、それが物理法則に矛盾しておれば正当化出来ないということだ。
 活断層説は、これらの内5)「物理法則との整合性」に抵触する可能性がある。

 なおこの断層が問題になったのは、1、2号機と3、4号機を繋ぐ配管が、この断層を横断するからである。そして原子力規制委員会が、これを原子炉本体と同等に扱うとしたことに始まる。この種の配管はトンネルの中に鉄管路として設置される。トンネル覆工と鉄管の間にはメンテナンス用の空間があり、更に一般には鉄管の振動が周囲に伝わらないように、覆工との間にダンパーがあってスライドするようになっている。従って断層が動いて覆工が破損されても、それが鉄管に直接影響を与えることはない。その点は阪神大震災での山陽新幹線、中越地震での上越新幹線などで証明されている。だから配管部の重要性は原子炉本体に比べ遙かに低いのである。
 又、こんな断層を問題にしたのは、馬鹿な政権の下で選ばれたマヌケな原子力規制委員会である。特に規制委員長が無知で腹が据わっていない。はっきり言って、あれはシロウトで昔流に云うと便所の扉。どっちに押しても押した方に動くという意味。あんな委員長なら中学生でも出来る。今のインチキ規制委員会を即刻解散し、メンバーを総入れ替えるべきである。
(12/11/07)
 

 関電大飯活断層調査で、メンバー5人の内、否定2、肯定1、どっちつかず2という結果。活断層の認定で、これだけ意見が食い違うのは珍しい。地質現象の認定は一般に相当の訓練を受けないと出来ない分野が多い。舞鶴構造帯の地質認定は、その中でも特に難しいものだが、活断層の認定はそれほどではなく、極端に云えば誰でも判るものなのだ。逆に言えば、誰が見ても判らないようでは活断層とは云えない。5人の専門家の内、4人までが否定もしくは判断を辞めたと言う点で、活断層説は怪しいのである。
 なお、誰が描いたか知らないが、本日新聞に載っていた水平断層は、第四紀における日本海周辺の応力場構造から考えてあり得ないことである。
(12/11/05)

 関電大飯原発で、国の規制委員会による現地調査が始まりました。さて福井県大飯というところがどんなところか、その地質がどんなものか、知っている人は日本で殆ど居ないでしょう。今回の規制委員会のメンバーだって怪しいものなのである。怪しい人間が怪しい調査をする、これほど日本にとって不幸なことはありません。
 下の写真は彼等が調査トレンチで作業している状況です。さてミナサン、何処のどれが活断層か、判るでしょうか?


図-1

 そこでワタクシは大飯という地域の地質について、基本的な知識をミナサンに伝授したいと思います。但しこれは大変難しいことなので、簡単に判ると思っては困ります。

1、大飯原発周辺の地質
 活断層に行く前に、大飯原発周辺の地質について説明しておきましょう。兵庫県南西部から京都府北部、若狭湾にかけて、様々な時代の様々な岩石が集合した地域が帯状に伸びています。これを「舞鶴構造帯」と呼びます。これが若狭湾に接するところにあるのが「大島半島」で、関電大飯原発はその先端にあります。筆者はこれを海洋地殻が大陸プレート下に沈み込むところで、衝突解体して出来た付加体と考えています。


図-2(共立出版「日本の地質 近畿地方」)

 京都府北部〜若狭地方の「舞鶴構造帯」は大きく北帯・中帯・南帯に別れます。この内兵庫県北西部〜京都府北部にかけての中帯に「難波江層群」と呼ばれる三畳紀の地層が分布します。これは浅海成の陸棚堆積物です。これを現在の日本近海に当てはめてみましょう。東北地方の太平洋側には広く陸棚が発達します。その下に太平洋プレートが潜り込んできて、両者の間の断層が動いたのが、今回の「東北太平洋沖地震」です。「難波江層群」はこの陸棚堆積物に相当します。舞鶴帯南帯には「夜久野岩類」と呼ばれる地層が分布します。これは緑色岩や著しく熱変質を受けた砂岩・泥岩からなり、海洋性地殻と考えられます。これがプレートへの沈み込み体になります。但し「難波江層群」と周囲の二畳紀舞鶴層群や夜久野岩類とは全て断層接触なので、それぞれの直接関係は不詳です。
 仮に夜久野岩類やその周辺の超丹波帯の地層がプレート沈み込み物質だとすると、舞鶴帯中には同じように大陸地殻も残っている筈です。大陸そのものは既にプレート下に沈み込んで残っているとは云えないが、その断片らしきものは幾つか見つかっています。例えば周囲に分布する舞鶴には花崗岩のブロック、兵庫県生野・明延地域にはホルンフェルス化した非変成中古生界が広く分布する(図-2では舞鶴層群になっているが、これは舞鶴層群中の異地成岩体の可能性もある)。これらは大陸地殻の要素と見られます。このような大陸地殻の断片と思われる岩石は他にもあって、例えば富山県黒部渓谷下流の欅平付近には、非変成のジュラ系が分布しますが、その中に巨大な花崗岩質岩体がある。これは名剣岳を作り、直径はおそらく数q以上に及ぶでしょう。ワタクシは今から30年位前にこの付近を調査し、名剣岩体と周囲のジュラ系とが堆積接触であることを確認しているので、これが巨大異地成岩体であることは間違いない。
 それはともかく、大飯原発とその周辺では、図-2で「夜久野岩体」と呼ばれる地層が発達する。前に述べたように一言で「夜久野岩体」と言っても、一種類の岩石で出来ているわけではない。通常のカテゴリーで括れない雑多な岩石地層を、一括してこう呼んでいるに過ぎないとも云える。その典型例の一つが、大飯原発の基盤岩である。これはドレライト(変輝緑岩)と泥岩からなるオリストストロームである。海底火山活動は次第に成長し、高さ数千mに及ぶ海山を作る。この最終段階で海山には輝緑岩や蛇紋岩などの苦鉄質・超苦鉄質岩脈が貫入する。ドレライトはその一つである。この海山は大陸下に沈み込むところで衝突解体し、付加体の一部を作る。この中で泥岩のような堆積岩と余所で作られた岩石が混在して出来る地層をオリストストロームと云い、オリストストローム層中の異地成岩体をオリストリスと呼ぶ。この形状や大きさに区別はなく、数o程度の粒から直径数100m以上の大岩塊まで様々である。上で述べた黒部の名剣岩体もこれである。大飯サイトではドレライトがオリストリスである。上の写真のトレンチ側壁に出ている黒い岩盤がドレライトです。このオリストストリーム層の形成年代は、概ね二畳紀後期(約2億5千万年前)と考えられている。無論、これが若狭湾のこの場所で形成されたのではなく、今のオーストラリアの北縁部辺り。テチス海の沿海部。ジュラ紀(約2億年前)以降に移動を始め、白亜紀後期までにユーラシア大陸の縁辺に付着し、中新世以降に現在位置に辿り着いたわけです。
 つまり、大飯原発の基礎岩盤は約2億5千万に形成されたオリストストロームであり、福島や柏崎のような、せいぜい数100万年前の地層とは訳が違うのである。一方、大飯地点の地質や地質構造を理解しようとすれば、上に述べたプレート沈み込み帯周辺の地層・岩石の形成過程も頭に入れておかねばならないことになります。例えば、オリストリスの形状は極めて変化に富むので、その変化を断層と勘違いする人も居るだろう。又、生成してからの時間が長い・・・なにせ2億5千万年だ・・・ので、その間に様々な地殻変動の経験を受けている。変質・変形・剪断などだ。特に変質と剪断が組み合わされると、断層でなくても断層に見えることがある*。しかも、それが時代毎に異なる。地質屋はそれを吟味し、区分していく。それなしに、地盤を出来たばかりの均質地盤と見ると、とんでもない過ちを招く。
*経験の乏しい若手地質屋が、よく陥る落とし穴である。四紀屋や地形屋にも、この傾向が強い。
2、これが活断層か?!
 図-1で一番左の人物がハンマーで削っている部分がある。この下に垂直に帯状の筋が見える。又、その後方にも同じ様な筋が見える。おそらくこれがf-6断層のことなのだろう。しかしミナサン、これ断層に見えますか?こんなのを断層にするようじゃ、このメンバーは断層を見たことがない、未経験者としか云いようがない。まして活断層である。活断層と言うモノは、誰でも一目見て判るものだ。ところが規制委員会は結論を先送りし、場合によっては再調査もあり得ると釈明。要するに自分達では結論は出せないということだ。なんたるザマか!要するに、これはとてもじゃないが活断層とは云えない、しかしそういうと世間の風に曝される。そこでなんとか時間稼ぎ、というのが本音ではないか?

3、活断層をもっと勉強せよ
 画家修習生はその修行過程で、美術館に行って先達の画を模写し、その奥義を会得すると云われる。地質屋も同じで、ある命題に関してはそれが典型的に現れている露頭を見て、判断基準を会得すべきなのです。
 と言うことで、ここでは活断層の典型的露頭を紹介し、図-1との比較材料にします。
 

これは奈良県中部大淀町の、国道169号線脇に見られる中央構造線の露頭です(写真右が南、左が北)。写真中央MTLとした部分が中央構造線の本体。MTLの右側の地層は第四系竜門層。MTLの左に斜めにくさび状に入っている黒色部分はもっと古い断層のガウジ。その左は白亜系和泉層群。
 ガウジが黒いのはグラファイトが出来ているからですが、何故活断層に沿ってグラファイトが出来るのか?それはそれで難しい問題で、現在検討中。
これは上の露頭の近接写真です。MTLに斜交する沢山の南傾斜の断層が発達しています。これらの断層は全てMTLによって切断されているので、MTL活動時期より古い時代に出来た断層と云えます。つまりこれは、ある時期でN-S性圧縮応力場が、E-W性応力場に変化したことを意味しています。
 これはMTLの南に分布する竜門層。100万年ぐらい前の湖成層で、花崗岩の砂礫からなります。
 写真中央に灰色の垂直の筋がありますが、これも断層です。色が灰色になっているのは、熱水変質の跡です。おそらくクロライトかモンモリロナイトが出来ているのでしょう。
これはMTLとは関係のない、岐阜県根尾谷断層水鳥断層崖の断層トレンチ断面です。
 水平に堆積していた段丘礫が、断層の側では垂直に変位していることが判ります。
 岩盤はジュラ系丹波層群。本来は砂岩・泥岩などからなる堆積岩ですが、堆積岩特有の層理構造はなくなり、全体に青灰色に変色しています。堆積構造が無くなっているのは、何度も繰り返される断層運動(つまり地震)で、初成構造が潰されたから。変色しているのは熱水変質の所為です。なお、断層面の一部に白い帯状部が僅かに見えますが、これも熱水変質の名残。カオリナイトが出来ていると思われます。
 

 以上示した様に、活断層とはそもそも誰が見ても判るものなのです。専門家と称する人達が、5人もよって検討しなくてはならない断層など、活断層と云えるのか?甚だ疑問に感じるわけです。
 では判りにくい断層の例を紹介しましょう。


 この写真はやはり奈良県中部大淀町(上に挙げた場所とは数q離れています)の、道路切り取り工事現場に現れた断層。地山は花崗岩に似ていますがそうではなく、ヘレフリンタ様岩という一種の溶融岩。ここに、道路改良工事が行われ、写真のような露頭が現れました。左の写真を見て何処が断層か判る人はそう多くはない(実はハンマーが刺さっている位置が断層)でしょう。右の画はワタクシが断層位置を記入したものです。線が2本入っていますが、それに挟まれた部分が、所謂破砕帯。この断層は無論活断層でも何でもない、学者からもマスコミからも注目されない無名の断層です。普通の人は、この種の断層については、このように専門家の説明が無ければ、とても断層とは思わないでしょう。又、掘削高が地表からせいぜい数〜10数mだから断層として見えるのであって、これが数10mオーダーになると全く判らなくなる。中間の破砕帯も、せいぜい岩盤強度が周囲に比べ少し低下しているかなあ、という程度になる。大飯原発のf-6断層や、原電敦賀の破砕帯も、概ねこんなレベルでしょう。つまり同じ断層でも、見るレベルで現れ方が大幅に異なる。地山の地質で異なるが、一般には地表面から浅いレベルほど、断層は劣化して見えるものなのである。
 なお、この手の断層は近畿地方、特に「近畿トライアングル」と呼ばれる地域では、極ありふれた断層である。図-14で断層とされた部分とこれを見比べると、どちらが断層として明瞭かは一目で分かるのです。これを見慣れない関東の地質屋や地形屋が、断層と聞いただけで怖気を振るって、大げさに騒いでいるだけなのである。
(12/11/05)

原電敦賀や関電大飯の活断層認定委員が発表されましたが、この中で筆者が懇意にしているのは岡田篤正先生だけ。後は殆ど聞いたこともない人間ばかり。メンバーは地形屋が多く、断層がどういうものかを知悉している、まともな地質屋が選ばれていないのではないか?一つの断層でも、見る場所で様々な姿を採る。その違いを知っていなければ、とんでもない誤りを犯す。東洋大の渡辺なんて、本当に断層を知っているのでしょうか?
 しかし、ことがこんなことになったのは、事前の地質調査と、その結果の解釈・評価に、関係者の無責任主義(責任の押し付け合い)が横行していたことは間違いない。
(12/10/18)